イランの核開発に不透明性: IAEA
The Daily Star Lebanonのウェブサイト
より
(2021年10月に廃業したと聞いて
いる新聞社なのですが、2024年2月
14日 JST現在、最新のニュースを
ウェブサイトに掲載しています。どう
なっているのか、私には分かりません)
元の英語記事を読みたい方は、次へ:
UN Nuclear Watchdog Warns: Iran Not Fully Transparent on Atomic Program – THE DAILY STAR
イランの核開発、どうも当事者が核兵器
製造能力を隠さなくなってきたのでは?
そんな、とんでもない問題のニュース
です。
ニュース自体には日付が入っていない
のですが、JSTで2024年2月13日
公表のようです。
いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
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UN nuclear watchdog warns:
Iran not fully transparent on atomic program
<国連の核監視機関 [IAEAのこと]、
イランの核開発プログラムに不透明性
があると警告>
国連の核監視機関のヘッドである
ラファエル マリアーノ グロッシが、
イランの核開発プログラムに関連して
警告を発した。不透明な個所がある、
というのだ。子の憂慮を増幅するかの
ように、イランの核開発における
指導的人物であるAli Akbar Salehの
発言によれば、イランには核兵器を
組み立てるために必要なコンポーネント
もある、というのだ。グロッシ
(Grossi)からの警告はドバイでの
世界政府サミット <ダボスともCOP
とも別のサミットで、2024年は2月
12日に開催> において発せられたもの
で、中東での緊張の高まり、特に
イスラエル対ハマスの紛争に伴う懸念
の拡大が焦点となった。
2015年にイランは西側主要国と核合意
<JCPOAのこと> をいったん締結した
のだが、それが <2018年に> 瓦解
してしまい、それ以来イランによる
核兵器追及には拍車がかかってきて
いる。今や、核兵器に必要な濃度に
達するまであと一歩というところまで
到達してしまっているのだ。複数の
核兵器を作れるだけの濃縮ウラニウム
を蓄積しているイランだが、アメリカ
その他の機関による推定によれば
イランは今のところまだその濃縮
ウラニウムを兵器化する作業を開始
してはいない。これに対しイスラエル
は、核兵器を保持し続けているものと
見られている。
イランの核開発に関する姿勢には
不透明なところがあるとグロッシは
強調しており、核能力に関し最近イラン
が発表した複数の宣言を問題にして
いる。イランは <表向きは> 核兵器
不拡散条約を守っていることになって
おり、そうである以上核開発プログラム
が平和目的であることを確認するための
IAEAによる査察を受けることも含まれ
ている。上述のような挑発とも取れる
言動とは、対照的だ。
イランは既に核兵器を製造できる能力
を有しているとの含意を有する上述の
Salehiの発言は、イランのテレビで
なされたもので、発言内容という点で
の重要な変化を示している。しかも
目下イランは、レバノンのヒズボラや
イェメンのフーティといった代理組織
を介して中東の緊張を悪化させている
のだ。その一環として、商船への脅威
も挙げられる。
さらにイランは改造コンテナ―船から
弾道ミサイルを発射、軍事的能力を増強
していることを実証した。民間用の船舶
に兵器を隠ぺいする能力があることが、
明らかになったわけだ。こうした展開の
ため、中東の安全保障の状況がさらに
複雑なものとなり、これ以上の悪化を
防ぐためには透明性と対話が不可欠で
あることが明らかになった。
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「やかんをのせたら~~」は特定国家
のサイドについたり、逆に特定国家を
悪者扱いすることを基本的に好み
ません。
上記の記事紹介からは、一見すると
「反イラン」の姿勢を「やかんを
のせたら~~」が採用しているかの
ように見えるかもしれません。確かに、
イスラエルからの関連報道ばかりを
紹介しているのなら、そう誤解され
ても仕方ないでしょう。
でも、冒頭でお分かりのように、
この記事はレバノンからのものです。