ロシアの核使用確率は50%と、 CIAが推定

ロシアの核使用確率は50%と、
CIAが推定

CIA estimated 50% chance that Russia
nuking Ukraine if it risked losing war:
report
(もし敗戦の恐れに直面すれば、
ロシアが核兵器を使用する危険性は
50%と、CIAは推定)

New York Post  (ニューヨークの
タブロイド紙)
CIA estimated 50% chance that Russia would nuke Ukraine if it risked losing war: report (msn.com)

これは、日本語メディアでも紹介済み
ですが、さらに詳しく見てみたいもの
です。何せ、極めて深刻な「推定」
ですのでね。
タブロイド紙の記事ではありますが、
推定の出所がCIAだというわけで、
笑って済ませるわけに参りません。

”50% of tactical nukes!?”

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
***********************

Ronny Reyes記者
2024年3月11日

ロシアがウクライナで戦術核兵器を使用
する危険性が迫っているという推定が
あり、それに応じ水面下でバイデン政権
が対応に追われているとのショッキング
な問題を、新たに発表された報告が
明らかにしている。

2022年にCIAはバイデン大統領に対し
ロシア軍が大きな損害を受けており、
しかも不法にロシアが併合している
クリミア半島の領土をロシアが失う危険
があるとなった場合には、同国は核兵器
に手を伸ばす可能性が50%以上あると、
警告を発したとNew York Timesは
報じている。

そうした報告を受けバイデンは2022年
10月6日の資金集めの集会で有名に
なった「アルマゲドン」演説を発表
した。その演説で彼は、「ケネディー
<大統領在位は1961年から63年> と
キューバ ミサイル危機 <1962年10月
キューバへの旧ソヴィエトによる
核ミサイル配備をめぐりアメリカと
ソヴィエトが核戦争の一歩手前まで
近づいてしまった危機> 以来、我々は
アルマゲドンの到来という危険を
まじめに考えてこなかった」と述べて
いた。

今もいるのに、忘れてしまっていたの?

バイデンのこの発言から1週間後には
冷戦時代のキューバ ミサイル危機の
60周年の記念日が訪れた。バイデン
大統領は諜報担当の高官たちの認識を
反映、ロシアのヴラディミール
プーティン大統領が核使用をほのめ
かした場合、それは本気であり得る
との警告を発したのだ。

「プーティンが核兵器や生物兵器を
使用する可能性を口にした場合、
それは冗談ではない。なぜなら、
ロシア軍が <ウクライナで> 予想を
はるかに下回る戦績しか挙げていない
からだ」 ニューヨークの資金集めの
集会で、バイデンは参加者たちに
そう述べた。

2022年2月にロシアがウクライナへの
全面的侵略を開始した後、アメリカの
諜報担当の高官たちは当初は、ロシア
が大量破壊兵器の使用をもくろんで
いるという証拠はない、としていた。

だが、ウクライナの反撃が始まり
ロシア軍の進撃を押し返すようになる
と、小型の「戦術」核兵器を使用する
可能性についての発言をロシア軍から
膨張するケースが増えてきたと、
CIAは警告を発するようになった。

アメリカ軍の統合参謀本部の前議長で
あったマーク ミリー(Mark Milley)
大将はこうした状況をアメリカにとって
の「核のパラドックス」と呼んでいた。
アメリカは、ウクライナ軍がロシア軍を
打破できるよう、ウクライナに740億
ドルの援助を提供してきた。

通常兵器で優勢 ⇒ 核を使われる?
でも
通常兵器で負けたら ⇒ 元も子もない
このように、核があると身動きが取れなくなっちゃう

「ウクライナがロシア軍の侵略を退け
れば退けるほど、プーティンが核兵器
を使用する、または使用を真剣に
考える危険性は増大してしまうのだ」
と、ミリー大将はTimes紙に述べて
いる。
*****************************

「アルマゲドン」というと、日本では
1990年代に殺人カルトが広めた言葉
なので、単なる「アニメの出来事か
なにか」みたいな反応を受けやすいの
ですが ・・・ 広島や長崎での原爆投下
でどれだけひどいことがあったのか、
忘れては困りますね。
Eisenhower 大統領(在位1953 – 1961)
が1953年12月にAtoms for Peace演説
を国連で行ったのですが、その土台に
あった「恐怖・不安」は、旧ソヴィエト
VSアメリカの「核によるアルマゲドン」
でした。この演説に先立ち、旧ソヴィ

エトによる最初の核実験が、1949年
8月に現在のカザフスタンで行われた
ことにご注意ください。核兵器競争が
進む中、アメリカ大統領が核による
世界の終末を憂慮したのは、当然と
いえば当然です。

そして1962年10月、キューバ近海の潜水艦の中
たった一人の英断で、世界は救われた

で、その40年近く後、旧ソヴィエト
が消滅して冷戦がいったんは終わった
のですが、その時以来、世界は核の
脅威を甘く見るようになってしまって
いました。実際には、核の脅威は軽く
などなってはおらず、その真実が今、
ウクライナで具現化しているの
でしょう。
やはり、こうした深刻な問題は、
歴史的な視点もしっかりと踏まえて
長期的な認識を持って取り組まないと。
そして核発電に関しても、原子炉とは
そもそも核兵器製造用の装置として
開発された代物だ、という歴史的
事実を忘れていては、あるいは軽視
していては、本質を見誤ります。
「原発事故があった ⇒ 放射能、
こわいよう!」といった「発作的な」
反原発の動きが主体になった時期が
ありましたが、それで原発を廃炉に
できたでしょうか??
長期的な視点を踏まえた反核運動を、
世界情勢なども踏まえながら、
常時展開し続けていくことが必要だと、
「やかんをのせたら~~」では考えて
おります。

しばし、時間を頂戴 ・・・
私の点描練習

なお、Atoms for Peaceの背景について、
またキューバ ミサイル危機について、
さらに調べて新たな固定ページにする
計画です。
しばし、時間をください。

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
This entry was posted in Uncategorized. Bookmark the permalink.

Comments are closed.