「メルトダウンしない原子力発電所」 だそうですよ~~

確かに、実験したらメルトダウンは
しなかったですね~~
でも、メルトダウンさえしなけりゃ、
「安全」なの~~??

たとえば、次の記事を参照(7月
29日):
“メルトダウンしない”原子力発電所、実験で成功 商用規模で自然冷却は世界初 中国の研究者らが発表(ITmedia NEWS) – Yahoo!ニュース

ええ!?
私の昔の20分クロッキー

やれやれ、一部メディアはこういう
報道がお好きですなあ!
そして、日本語圏の反核勢力からは
これに対して何らかの問題指摘など
があって欲しかったのですが ・・・
今のところ(2024年8月1日)
そうした問題指摘は、全く聞こえて
きませんよね。こうしたプロパガンダ
合戦では、黙っているってことは負け
を認めるに等しい場合も多いのに ・・・
私(ひで)は、黙っておりません!

要するに今回話題の「メルトダウン
しない原子炉」、HTGRの一形式と
してのPBRのことなのですが、
・ PBRにつきもののTRISO燃料の
問題点
・ 「・・・このエネルギー密度の低さ
により、・・・自然冷却プロセスで
除去する」とあるが、その熱はどこに
排出するのか??
といった当然の疑問点については、
上の記事には言及もありません。
逆に反原発勢力としては、これらの
問題点を突っつくべきですが、そう
した問題指摘が聞こえてこない。

まあ、そんな状況になるんだろう
なあと、PBRとの関連では私は予想
していました。既に2021年12月から
翌年1月にかけてアップロードした、
固定ページ p-0) から p-3) をご覧くだ
さいな。上の黒いメニューにあります。
(メニュー内の項目は、基本的に
アルファベット順)

さらに今年(2024年)3月には、日本
の茨城県でも類似した原子炉の「無理に
メルトダウンさせてみる」実験が実施
されましたよね。結果、メルトダウン
はしませんでした。
上の黒いメニューで h-4) もご覧
くださいな。

予想通りね ・・・
私の点描練習

PBRに限らず、新型原子炉の問題点の
研究・指摘
proliferation risksの解明や、核関連の
軍事情勢のフォロー
「原発はCO2を出さず、気候変動の
緩和に効果的」といった「マヤカシ」の
問題指摘

上記3点を「やかんをのせたら~~」
では主に取り上げてきましたが、私も
自分の仕事を持つ人間ですので、これ
以上扱う問題系を広げることはでき
ません。(無理に広げてしまうと、
執筆内容の質に悪影響が出るでしょう)

福島第一の現状(放水も含む)、敦賀
原発再稼働の最新情報、核ゴミの保管所
選定の状況、電力とそのコスト、など
など各種問題系が絡み合っているのが、
核発電問題です。
反核勢力の中で、効果的かつ効率的な
「分業」が現実には必須でしょう。
多くの方々は、自分の仕事をしながら
ボランティアとして活動して
らっしゃるのですし。

あんなに自明だった「根拠」が ・・・
私のオイルパステル練習

特に本件ではご注意いただきたいの
ですが、
・ 日本の反原発勢力は、今でも主に
原子炉のメルトダウンないしは
その結果を問題にしていますよね
(それ自体が誤りだとは、言って
いませんよ!ただ、もっとコワい
問題が軽視されてしまっては ・・・)
・ 核推進勢力はそれに対抗、ある種の
新型原子炉ならメルトダウンを起こさ
ない、と主張しているわけです。で、
実際、実験してみてもメルトダウンは
しなかった
・ つまり、日本の反原発勢力が原発
反対の根拠としているメルトダウン
そのものが、なくなるかもしれない
です。下手をすると、日本の反原発
勢力は「反原発の根拠」を大きく
失うかも。

実際には、核兵器のproliferationという
メルトダウン以上に恐ろしい問題が
あり、「メルトダウンさえなくなれば、
核発電大いにケッコー」なんてわけ
には、いかないのです。
Beyond NuclearとかWISEとかいった
世界的な反核団体は、proliferationを
はっきりと主要問題の1つに掲げて
らっしゃいます。問題系に応じた分業
も、団体内で実施してらっしゃいます。
ところが目を日本の反原発勢力に
転じると、~~~

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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