ザポリージャ原発についての、
IAEA事務局長からの報告
Update 243 — IAEA Director General
Statement on Situation in Ukraine
2024年8月12日
オーストリア、ウィ―ン発
Update 243 – IAEA Director General Statement on Situation in Ukraine | IAEA
Beyond Nuclear Bulletinの2024年
8月16日号に紹介されている、
ザポリージャ原発の現状に関するIAEA
事務局長からの報告を。
8月11日に同原発の冷却塔で火災が
発生したのですが、その現地調査に
関する報告です。
なお、原発の「冷却塔」については
上の黒いメニュー(項目は基本的に
アルファベット順)で 付録 w-12)
を参照。特に、上から5番目の
略図。
いつもどおり
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
で紹介しますね。
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ウクライナのザポリージャ原発(ZNPP)
に配置されているIAEA(International
Atomic Energy Agency) (IAEA) 職員
たちは本日、同原発の冷却塔を視察、
昨日発生した火災の影響を調べた。
<8月11日、この原発の北西部で濃く
暗い煙が発生、それに先立ち夜通し
複数の爆発音が響いていたそうです。
本日(12日)入った情報では、原発
の冷却塔の1つに対してドローンに
よる攻撃があった模様。事務局長の
ラファエル グロッシが確認した
ところでは、原発の安全に対する
影響はないそうです>
この火災の影響を直ちに調査せよとの
要請に応じ、IAEAのザポリージャ
サポートと支援ミッション(IAEA
Support and Assistance Mission to
Zaporizhzhya、ISAMZ)が今朝、
その冷却塔周辺に入った。現場の観察
の結果として、今回の火災の主な
出火元がこの冷却塔の基底部にあった
とは考えにくいそうだ。ラファエル
グロッシ事務局長の話による。
上記チームはこの冷却塔を査察して
いた間に、火災の損害が冷却塔内部の
水ノズルの配水レベルに集中していた
可能性が高いと判断した。<地面
から> 10m ほどの高さの位置だ。
そこでチームはこの水ノズル配水
レベルを調査したいと要請した。この
レベルに該当する階の床を、
コンクリート製の土台柱から監察
できた。さらにチームは冷水槽の中も
観察したが、これは冷却塔の底部に
ある。この冷水槽の調査をも要望した
のだが、この2つの場所にチームが
入ることは、本日の現場調査では許可
されなかった。安全面での懸念のため
である。
この被害を受けた冷却塔の現場を調査
している間にチームが観察したところ
では、水ノズル配水レベルに近い高い
位置にある内部設備に、焼け焦げた
箇所を発見した。さらに冷水槽全体に
燃えたプラスティックの小滴や崩れ
落ちたコンクリートの破片が散乱して
いた。このチームの判断では、こう
した小滴の存在は、この火災によって
プラスティック製のメッシュが溶け
落ちたことによるものであろう。燃え
溶けたプラスティックも含む破片の
サンプルを収集した。この火災で発生
し長時間続いている異臭もこのチーム
が検査したが、硫黄臭が見当たらない
ことからプラスチックの燃焼によって
生じた可能性が高い。
この現地調査では、タイヤやドローン
の破片などは見つかっていない。
冷却塔の底部にあった破片や灰、スス
には攪乱などを受けた充分な形跡は
見当たらなかったことを、チームは
確認している。
この冷却塔は現在のところ使用されて
いないため、この原発の核安全性には
影響はない。この原発では、冷却塔は
原子炉の冷却メカニズムの一環として
必要とされてはおらず、原子炉は
いずれもコールド シャットダウン状態
で停止している。今回の冷却塔とその
周辺では放射性物質は検知されて
いない。ZNPPでは冷却塔地区は、
原子炉のある地区から約1.5km離れて
いる。チームは冷却塔地区と原子炉
地区とで放射線モニターを行ったが、
放射線レベルの冗長は検出され
なかった。
さらに情報を集め判断の根拠の真実性を
確認するため、ISAMZチームでは、
ZNPPのチームが水ノズル配水レベルの
上部を写真撮影する際に同伴することを
要請した。
現時点までの発見事項や観察内容から
だけでは、チームは最終的な結論を下す
ことができていない。IAEA では今後の
検討や水ノズル配水レベルと冷水槽での
現場調査を踏まえ、全体的な分析を
続けていく。
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何の音だ??
私の20分クロッキー
男性のモデルさん
ザポリージャ原発については、
今後も動きがあり次第、
紹介してまいります。