Yahoo!newsウェブサイトにある
CBS Newsの記事
Iran says it will boost uranium enrichment after IAEA rebuke
Iran says it will boost uranium enrichment
after IAEA rebuke
(IAEAの非難決議を受けたイラン、
ウラニウム濃縮を増大すると発表)
11月20日ごろの日本語報道を見ている
と、なんやらイランがウラニウム濃縮を
停止するとか。
「ほんまかいな??」と訝しがってたん
ですが、IAEAによる非難決議がでたと
思ったら態度を正反対に切り替えちゃい
ました。
やれやれ~~まあ、核開発にはアレコレ
リソースがかかるので、一旦始めると
そう簡単にやめられなくなってしまう、
その実例の一つですね。
核開発をだれも始めないことが必要
ですが、現在のIAEAはあくまで
「核兵器じゃなくて核発電を」と
いう機関なので、「始めないように
させる」のが難しいですよね。
では、いつもどおり
私の日本語化
< >内は私からの補足説明
です。
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CBS News
2024年11月22日
テヘラン発 — 金曜日<11月22日>、
イランは「新たに高度な」遠心分離機
の連結グループを起動すると発表した。
これは、イラン<による核開発>を
監視してきている国連の核監視機関
<IAEA>がある決議を採択したことに
対する決定であった。この決議では
IAEAはイランからの監視活動への協力
が欠落している、としている。この
監視に関する動議はIAEAの35か国の
代表からなる局で英国、フランス、
ドイツ、アメリカが提出したもので、
すでに6月にも類似した動議を提出
していた。
今回の動議は、イランの核プログラム
を巡り緊張が高まるただ中で行われた。
批判者たちは、イランが核兵器の開発
を進めているのでは、との不安を抱い
ている。イラン政府は、繰り返し
それを否定してきているが。
イランは、ウラニウム濃縮量を「大幅
に増大する」と言っている。
この決議に対し中国、ロシア、ブルキナ
ファソは反対票を投じたが、賛成は
19票、棄権が12票であった。ヴェネズ
エラはこの会議に出席していなかった。
2名の外交官がAFPに告げた情報による。
そっちがそう来るなら ~~
私の20分クロッキー
「イラン原子力エネルギー機関のヘッド
は効果的な策を講じるよう指令を発した
のだが、その中には各種の新型高度
遠心分離機のグループの起動も含まれ
ていた」と、同機関とイラン外務省とが
合同で発表した声明にはある。
遠心分離機という機械は、気体化した
ウラニウムを高速遠心分離で濃縮する
ものだ。そうすることで、ウラニウム
の中でも核分裂性の同位体(U-235)
の比率を高める。
「並行して、今後も技術的また核兵器
への転用防止のためのIAEAとの協力も
従来通り続けていく」が、それはイラン
が同意した枠組みの中でのことであると
も、このイランの声明は述べている。
イラン原子力エネルギー機関のスポー
クスパーソンBehrouz Kamalvandiが
この金曜日に述べたところでは、上述の
ような新たな方策はその大半がウラ
ニウム濃縮に関わるものだ。
「イランは最先端の機器各種を活用し、
ウラニウム濃縮量を大幅に増やす」と
Kamalvandiは国営テレビで述べた。
このイランによる対抗措置は「今回の
(西側による)敵対的な行為が取りやめ
になり、あるいは交渉が始まるならば、
撤回可能だ」と、テヘランに本拠を置く
政治アナリストHadi Mohammadi はAFP
に対して語っている。
IAEAはイランからの「信頼できる説明」
を要求している。
今回の決議の詳細は機密とされている
が、AFPが読んだところ、イランが
1970年に批准した核不拡散条約(NPT)
に基づく「拘束力のある義務を果たす
ように行動する」ことが「不可欠かつ
緊急」であるとしている。
この決議はさらにイラン政府に対し、
イラン国内の2か所で検出されたウラ
ニウム粒子の存在についても「信頼
できる技術的説明」を提出せよと
求めている。
さらに西側諸国はイランの核開発活動
に関する「包括的報告書」を「遅く
とも」2025年春までにIAEAが発行
すべきいだと求めている。
「こうした挑発行為のサイクルを始め
たのは、イランではない。西側諸国が
本気で対話を求めているのなら、今回の
決議を成立させるよりも交渉のための
雰囲気を醸し出すことができたはずだ」
と、アナリストの Mohammadi は述べて
いる。
2015年の<イランと西側諸国の間の>
核合意と、今までの経過
2015年、イランと世界主要国は核合意
を<いったんは>締結、それにより
イランは核開発プログラムを縮小し、
それに対しイランへの国際的な経済
制裁を緩和することとした。だが
2018年、当時の大統領であったドナルド
トランプの下、アメリカは一方的にこの
合意から撤退、イランへの重い経済制裁
を再開した。これを受けイランも、
核開発プログラムを望むとおりに
再開した。
バイデン大統領はその任期のうち最初の
2年間、この核合意の一部を再建しよう
と努めたのだが、うまく行かなかった。
アメリカ下院の諜報委員会の委員長で
あるMike Turner議員は、この8月の
CBS NewsのFace the Nationという
番組でのインタビューで、イランは
「今年終わりまでに」核兵器保有国で
あると宣言しうると述べていた。ただ、
その具体的な根拠を彼は語っていな
かったのだが。そして<共和党の
Turnerは>、アメリカがイランの
核兵器保有を予防しようと何年も以前
から努めてきたのに、それがここまで
急にエスカレートしてしまったと、
バイデン政権を非難した。
イランは「今年中に核兵器保有を宣言
する可能性がある。関連する報告と
しては、そうした可能性があるとの
ニュース報道が公表されている」と、
TurnerはFace the Nationの司会進行
役Margaret Brennanに対して語って
いた。
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謎 ・・・
私の昔の作品 “Cogito”
紙にソフトパステル
それにしてもトランプ氏は、2018年に
何を考えて核合意から一方的に抜け
出したのでしょうねえ??
そのトランプ氏が再度、ホワイトハウス
に陣取ることになってしまいました
~~ ほぼ確実にすでに核兵器保有国で
あるイスラエルとは、イランは戦火を
交えています。
何やら、不安が静まりませんね。