ロシア軍部隊、チョルノーブル原発周囲に塹壕を掘り「深刻な量の放射線に被爆」??

昨日、下で短く取り上げたチョルノーブル原発からのロシア軍部隊の
撤退に関して、今日(2022年4月1日)になってから、アメリカのビジネス
ニュース主体のウェブ メディア INSIDERなどに続報が入りましたので、
例によって私が短く抜粋して日本語化しますね。
呆れかえるような内容です!

* なお、Chornobyl(以前はChernobylとスペルされてました)や
Kievといったウクライナの地名の日本語表記についてですが、
日本政府や日本語メディアもいろいろ変更中のようです。
私としては、実際のウクライナ語での発音に可能な限り近い表記をする
ことにし、「チョルノービ」、「キーフ」と記しますね。

INSIDER

Russian troops got ‘significant doses of radiation’ after digging trenches around Chernobyl, Ukrainian power authority says
(ロシア軍部隊、チョルノーブル原発周囲に塹壕を掘り「深刻な量の放射線に被爆」と、ウクライナの電力当局)

Jake Epstein 

2022年4月1日 JST

Russians Retreat From Chernobyl After Getting Sick From Radiation (businessinsider.com)

(一部抜粋・日本語化、< >内は私からの補足説明)

Russian forces have begun to withdraw from the Chernobyl nuclear plant
after reportedly suffering from “a significant doses of radiation,” Ukraine’s
state nuclear agency said on Thursday.

Energoatom wrote on Telegram that Russian troops dug trenches in the
highly radioactive Red Forest — within Chernobyl’s Exclusion Zone —
where they fell ill and decided to retreat to the Belarusian border.

Insider did not see independent evidence that soldiers had been affected
from radioactive exposure, and the Ukrainian power authority did not
disclose what symptoms the troops had that suggested this.

A small number of Russian troops will remain at the plant for now,
Energoatom said.

ロシア軍がチョルノーブル原発からの撤退を開始したが、ウクライナ
政府の核担当機関が木曜日(3月31日)に発表したところによれば、
「深刻な量の放射線被ばく」を受けてのことだという。

<その国営機関つまり> エネルゴアトムがTelegramで発表した

ところによると、このロシア軍部隊はチョルノーブル原発周辺にある
立入禁止地帯の中にあって放射線の強い「赤い森」に塹壕を掘った。
その塹壕で舞台は体調を崩し、ベラルーシとの国境にまで撤退する
ことを決めた、という。

この兵士たちが放射線被ばくの影響を受けたという独立した証拠を、
Insiderでは入手していない。またウクライナの電力当局も、放射線
被ばくを見られるような症状としてどのようなものがあるのかを
開示していない。

今のところは、少数のロシア兵士が同原発に留まる見込みだと
エネルゴアトムは述べている。
*************

お分かりのとおり、この報道内容の真偽を確認できないのですが、
もし真実であれば呆れかえる愚行ですよね!
チェルノブイリ原発の惨事で環境中に飛び散り地面に積もった放射性
物質 ⇒ それを覆い隠すため、土をかぶせた、というのが基本的には
チョルノーブルでの “除染” でした。福島第一周辺でのように放射線
物質を含む表面の土を「削り取った」場合、ご存じのようにその土の
処分場に困るので、上から土をかぶせた方が賢明な処置だと私は考えます。
しかし。その地面をわざわざ掘って塹壕を造り、その中で被ばくするとは
・・・ 放射線について、適切な教育が必要ですよね。
ついでながら、エネルギー問題や気候変動について、
そしてproliferation risksについても。
国家がやらないのなら、私たち反核勢力などがやらないと。

では、近日中にトリウム サイクルについての固定ページを
アップロードする予定です。

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ロシア軍がチョルノーブイリ原発から撤退??

Russia-Ukraine War LIVE: Russia Pull-out from Chernobyl Nuclear; UK Spy Chief Warns of Moscow Cyber Targets (msn.com)
(ロシアのウクライナ侵略、ライブ: ロシア部隊、チョルノーブイリ原発
から撤退か? 英国諜報局の長、ロシアからのサイバー攻撃の標的について警告)

News 18
2022年3月31日 正午ごろ JST

どうも日本語メディアの報道を見ると、ロシア軍がチョルノーブイリ原発からの
撤退を始めたというような単純な報道が目立ってますよね。でも、このNews 18に
よる現時点での最新報道を見ると、楽観は許されないようです。
(一部抜粋)
In an early morning video address, Zelenskiy referred to Russian troop
movements away from Kyiv and Chernihiv and said that was not a withdrawal
but rather “the consequence of our defenders’ work.”

Zelenskiy added that Ukraine is seeing “a build-up of Russian forces for new
strikes on the Donbas and we are preparing for that.”

(私による日本語化)
本日早朝のヴィデオ演説でゼレンスキーはキーフならびにチェルニーヒウ
(という都市)からロシア軍の部隊が撤退中か、という件に触れて、これは
撤退などではなく「ウクライナの防衛に携わる者たちの奮闘の成果だ」と述べた。

さらにゼレンスキーは、「ロシア軍はドンバス地域への新たな攻撃に備えて
増軍を進めており、ウクライナはそれに対抗する準備をしている」とも述べた。
***************

では、トリウム サイクルの調査を続けますが、日数がかかっているのは
トリウム燃料を使った原子炉での実際の事故例があまり報告されていない
ためです。
したがって、「事故安全性」の側面については、トリウム サイクルに関する
ページ シリーズではページを設けず、その後に予定しているMSR(溶融塩原子炉、
SMRとは別物ですよ)に関するシリーズで紹介したく思います。

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付録 w-5) をアップロード

付録 w-5) をアップロードしました。
上の黒いメニューの底部にあります。

2022年3月の出来事に対応して、反原発団体や個人の皆様による
情報発信を呼びかけるものですが、大した内容ではないです。

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ページ u-3) と g-6) に追記

上の黒いメニューは基本的に項目をアルファベット順で
並べております。
そのページ u-3) と g-6) に、3月21日付の追記を加えました。

u-3) では、問題のチョルノーブイリ原発で職員の皆様が
交代を許可されていないという問題について、ロイターからの
情報を抜粋・日本語化して紹介しております。
日本語報道を見ると、単に交代ができたとだけ記されている
ものが多いのですが、ロイター報を見ると20日に
交代できたのはおよそ半数だそうです。
残る約半数の職員の皆様の健康が心配ですし、
今後は「通常通りの」スタッフ入れ替えをできるのか、実に
気になりますよね。

g-6) では「ドローン爆弾による外部電源供給線へのテロ攻撃
⇒ station blackout」という事態への防御策が、現在日本の
原発では行われているのか??という問題についての追記です。

島根原発での実例を紹介しておりますが、要はこの「ドローン
爆弾リスク」を、少なくても現時点では、日本の当局などは
あまり計算に入れていないようですね。

ドローン攻撃の危険性については、このすぐ下の3月16日の
Home記事でも言及しております。

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付録の付録 ww-1) をアップロード

まず、2022年3月16日 夜の、福島・宮城県沖地震で太平洋岸の原発の
状態が問題になりましたが、これについては「やかんをのせたら~~」で
取り上げずとも、他の反原発団体の皆様などが取り上げてらっしゃる
ようですから、「やかんをのせたら~~」では特に取り上げません。

そんな「やかんをのせたら~~」を「へそ曲がり」呼ばわりする方も
いらっしゃいますが、日本語ですでに入手しやすい情報を
ここでワザワザ重複して紹介しても、意味はないと思いますので。

むしろ、現在展開中の惨劇、ウクライナ危機の関係で、日本語メディアが
あまり取り上げていない「プーティンの世界観とロシア正教」という問題を
紹介することにしまして ・・・ 「付録の付録 ww-1) 」をアップロードしました。
核発電・核兵器問題に直接かかわる問題ではないけど、深いところで
実は影響している問題なので、「付録の付録」としました。
まあ、キリスト教徒やキリスト教の知識・関心がおありの皆様向けの
内容です

3月20日現在、上の黒いメニューで一番最後の項目です。
メニュー内の項目はアルファベット順に並べていますが、
「付録」と「付録の付録」は一番下の方です。

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やっぱりね~~ 「テロ対策より、再稼働優先」と言い出すだろうなと予想してました

もう、ほんと、この2政党は!

正直言って、「テロ対策未完成でも、再稼働を優先せよ」って、
状況次第で言い出すだろうなと予想してました!
こんな予想は、外れて欲しかった!

皆様もすでにお読みになってらっしゃるでしょう、
本日3月16日の報道にある

「テロ対策施設が未完成でも…」与野党の一部議員、原発再稼働を要請
「テロ対策施設が未完成でも…」与野党の一部議員、原発再稼働を要請(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

の件です。
別にロシア軍部隊が原発に攻めてこなくても、
テロ集団だけで原発のメルトダウンを起こしえる危険性に
ついては、上の黒いメニューにあるページ g-5), g-6) でとっくに
説明済みです。

どうしてもテロ対策未完成のままで再稼働するのであれば、
先日(3月14日)に岸田首相が言及した「専従警備隊」のような
部隊を、再稼働するすべての原発に設置することにしちゃう
のでしょうかねえ?
岸田総理 全国の原発に「専従の警備隊」検討|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト (tv-asahi.co.jp)

しかし。
優秀な警備隊であっても、ページ g-5), g-6) で指摘したような
・ ドローン爆弾による、原発に外部電力を供給する送電線への攻撃
・ 原発内部作業員の中にテロリストが潜入、内部で破壊工作
・ サイバー攻撃
といったリスクについては、どう防御するんでしょうねえ??

20 minutes of oil pastel
そんな対策で、大丈夫なつもり??
私の20分クロッキーより

それと、経費問題
警備隊という性質上、24時間デューティーになります。つまり、
例えば8時間ごとで3交代。しかも、1年365日。原発1か所だけで、
かなりの人数が必要になります。現時点で福井県に設置されて
いる程度の人数では、本気でテロ組織が動いた場合に ・・・
そして、たとえば5か所の原発を再稼働させるのなら、5か所分の
人数が。
加えて、
「その辺のガード」じゃなくて、対テロの訓練も経験も備えた
警察官などを専従させるわけですから、それなりの人件費が。
この人件費、バカにならないのは言うまでもないですよね。

さらに
日本の原発はいずれも人里離れたところにありますので、
警備隊の皆様の宿泊施設、食堂、衛生設備 ・・・
そして、それらすべての運用・管理人員が。
食堂を作ったら、そこで調理するコックさんたちの
人件費も不可欠ですし。シャワーを管理する人たちも、
清掃をする人たちも。
「そんな施設いらない、原発と警察署の間に専用バスを
走らせればよい!」
では、すみませんよ。その専用バスは、テロ集団に
とっては、格好の標的になりますからね。日本の
警察の装甲車両は、軍用に比べると脆弱だそうですし。

そこまでして、無理やり再稼働する必要って ・・・
上述の費用を支出するんなら、政府が火力発電の燃料費の
一部を期間限定で負担した方が、単純ですよ。
それと、産油国に期間限定で増産をお願いすることと。

皆様は、どうお考えになります??

*** なお、ドローン爆弾によるテロ攻撃について ・・・

( – o-) 「おーげさな! 考え過ぎだ!」
といったような反応が、「反原発派」の方からもあったのが、
残念でなりません!
じゃあ、専門家の意見を聞きましょうよ!

外部電力供給線への攻撃なのか、
原発施設そのものへの攻撃なのか
の違いはありますが、原発へのドローン攻撃の危険性については、
原子力情報コンサルタントの佐藤暁さんという専門家の方が、
AERAという雑誌の3月21日号で論じてくださっていました!

原発にテロリストが侵入すれば桁違いの被害に…「突破後10分で事態は決する」と専門家 (msn.com)

に短く紹介されていますので、ぜひお読みくださいな!

どうです?
私の指摘することも、まんざらオカシクはないでしょ??

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ページ u-3) と 付録 w-3) とに追記

上の黒いメニュー(項目は、アルファベット順)にある

ページ u-3) ((;; >へ<) さらにもう1つの軍事関連リスクと
しての、「言いがかりリスク」  という段落)

付録 w-3) のページ終わり

の2か所に、追記を書き込みました。

u-3) では india.comによる報道で、「「ウクライナが
チェルノブイリでダーティ ボムを製造している」と、
ロシア側が何の根拠もなしに主張している」という
報道を紹介しています。

付録 w-3) の終わりでは、原発も含めた各種発電方法からの
温暖化ガス排出量について、新たなデータを紹介しています。
DWによる記事です。

上の黒いメニューでクリックして、お読みくださいな!

 

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チョルノーブイリ原発の外部電源供給、復旧との報

2022年3月14日の朝 JST 現在、チョルノーブイリ(チェルノブイリ)
原発への外部電力供給が復旧できたとの報が入っています。

アメリカのCBS Newsの報道です。

例によって、私の抜粋と日本語化で。<  >内は、私からの補足
説明です。

上の黒いメニューから、ページ u-3) をご覧くださいな。
ページの終わりにある「追記」で紹介しています。

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固定ページ u-3) をアップロード

固定ページ u-3) をアップロードしました。
現在進展中のウクライナ危機にあって世界の不安を引き起こしている
チョルノーブイリ(チェルノブイリ)原発の現状を、
入手できた報道記事の中から紹介しております。

ただし、戦時の情報には混乱・錯綜がつきものですよね。
ですから、元の報道記事そのものが、すべて真実という保証は
ございません。その点は、予めご了承くださいませ。

上の黒いメニューで、u-3) をクリック!

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ロシアはウクライナが「ダーティ ボム」を建築していると非難。だが、根拠が見当たらない。

The Daily Beastという変わった名称のニュース ウェブサイトがあります。
2008年創設で、本拠はアメリカにあります。政治やメディア問題、
ポップ カルチャーにフォーカスしたウェブサイトです。

そのウェブサイトが、重要な問題点が現れた事実を指摘してくれています。
一言で言ってしまえば、
「原発などの核施設があることで、侵略者による侵略正当化の口実に
使われてしまう場合がある」
ということです。
それを見てまいりましょう。

"Argument I -- Louder, Louder"
“Argument I – Louder, louder” (論争 I – 喧しく、喧しく)
私の作品より

2022年3月6日
報告者 Barbie L. Nadeau. Correspondent-at-large (特派員)

いつもどおり、私による抜粋・日本語化で紹介しますね。
< >内は、私からの補足説明です。

ヨーロッパが核戦争の不安におびえる中、ロシアはウクライナが
「ダーティ ボム」を建築していると非難。だが、根拠が見当たらない。
証拠はどこに??

<ウクライナでの>戦争が激化を続け非戦闘員の犠牲者数が増大を続ける
という惨状の中、ロシアの国営メディアは日曜日<3月6日>、ウクライナが
以前からプルトニウム ベースの核兵器を製造してきていると警告を発したが、
その根拠が見当たらない。

日曜日、ウクライナのほぼ全土にわたり熾烈な戦闘が繰り広げられる中、
ロシアのプーティン大統領は心理戦をエスカレートさせた。

ロイターからの情報によると、ロシアの国営メディアが発している警告に
よれば、ウクライナは廃止されたチェルノブイリ原発において以前から
「プルトニウム ベースのダーティ ボム核兵器」の製造を続けてきている
とのことだが、その根拠が見当たらない。同原発は現時点で、ロシア軍が
制圧している。

戦争問題アナリストたちは直ちにこの「警告」を <侵攻を正当化する
ための> 「言い訳」であると反論している。ロシアが「偽りの情報」を
流すことで、自国の核兵器を使用するための道を備えようとしているのだ
と、逆に警鐘を鳴らしている。その一方で、<ウクライナでの> 人道的
状況は悪化の一途をたどっている。ウクライナの人々によれば、ロシア軍に
制圧されている <ウクライナ東部の都市> マリウポリでは停戦が
実施されるはずであったが、再度ロシア軍による攻撃があって停戦は破棄され、
さらにキーフ周辺だけでも侵略しているロシア軍によって最低でも
さらに3名の市民が殺害された。

<ダーティ ボム製造の> 噂を日曜日朝に流したのはロシアの通信社である
TASSやRIA、Interfax で、その噂によるとロシアの 「とある信頼すべき
機関の代表」の発言として、ウクライナがチェルノブイリ原発内部で
「ダーティ ボム」の製造に取り組んでいる、という。同原発は現在、
ロシア軍が制圧している。
この噂の根拠となる事実がまったく示されておらず、ウクライナ政府
関係者たちは核兵器の製造を検討したことはまったくないと、この噂を
否定している。しかも外国や独立系のメディアはウクライナから
退去しているか、弾圧を受けている。
英国のDominic Raab 副首相がこの噂に関して日曜日にSky Newsに述べた
ところでは、「これは単なるレトリックであり、<ロシアが> 追い詰め
られていることの表れであろう。<プーティンには> 情報操作と
プロパガンダの前歴があり、・・・ <こうした噂を広めることで>
今そこにある本当の問題から目をそらさせようとしている。つまり、
<ロシア軍による> 不当な侵略という問題だ。そしてその戦略は、
<プーティンの> 計画通りに進んでいない」

・・・(中略)・・・

ウクライナからの報道によれば、チェルノブイリ原発はシャット
ダウンされているが、2000年から人員が配備されている。その
内部のスタッフはこの2月24日にロシア軍が制圧して以来、シフト交代が
許可されていない。この原発は既に脆弱な状態にあるというのに、
これでは疲労困憊した人員が何かエラーをしてしまうのでは、
という懸念が高まっている。
チェルノブイリは、歴史上最悪の原発事故が1986年に発生した現場
である。

アメリカ下院の議員たちとの合同での呼びかけにおいて、ウクライナの
ゼレンスキー大統領はロシア軍の部隊がキーフから比較的近い
ユズヌクラインスク原発 <上の黒いメニューにあるページ u-1) の
地図では、「南ウクライナ原発」。両方の名称で知られています。> に
近づいていると述べた。この原発はザポリージャ原発に次いで、
ヨーロッパで2番目に大きな原発だ。部隊は同原発から32㎞ほどの地点まで
来ているそうだ。これを受けてアメリカの対国連大使Linda
Thomas-Greenfieldは、「差し迫った危機が続いている」と述べた。

プーティンはさらに暴言を吐いており、<西側からの> 過酷な
経済制裁でロシアの経済はマヒしており、これは「宣戦布告に近い」と
土曜日に語っている。さらに、「まだ<西側との>戦争に至っていない
ことを、神に感謝する」としている。

ゼレンスキーはNATOに対しても不満を漏らしており、ウクライナ上空に
飛行禁止区域を設けていないことを問題とした。プーティンは、これを
設けるなら戦争が拡大すると脅している。

・・・(以下略)・・・

*****************

“Flos Commenticius I” (想像上の花 I)
私の作品より

ダーティ ボムについては、上の黒いメニューにあるページ if-3) の
「ダーティ ボムとは?」という略図で説明しています。
私も、この「ウクライナがチェルノブイリでダーティ ボムを開発して
きている」という主張は、“情報・プロパガンダ戦争” の一環としての
デマだろうと考えます。そもそもチェルノブイリ原発に「隠れて」
ダーティ ボムを作らずとも、その周辺で放射性物質は集められ
ましたからね。

ただ、噂の真偽の問題よりも重要なのは、
原発や核施設があることで、侵略者が「ダーティ ボムも含めた
核兵器をひそかに
製造しているのだ」と “言いがかり” をつけ、
侵略してくる
というリスクが存在している、というよりも実際に我々の
見ているとおり起こってしまっている、ということですね。

核発電には、メルトダウンや廃棄物の長期保管の問題以外にも、
こうした軍事的リスクも伴うことが、現実に明らかになりましたよね。
Proliferation risks以外の軍事的リスクですね。
これほどの深刻なリスクを背負っても、核発電で得られるのは結局、
電力だけです。そして、電力を得るための手段は、他に
多数あるわけです。

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