もう、ほんと、この2政党は!
正直言って、「テロ対策未完成でも、再稼働を優先せよ」って、
状況次第で言い出すだろうなと予想してました!
こんな予想は、外れて欲しかった!
皆様もすでにお読みになってらっしゃるでしょう、
本日3月16日の報道にある
「テロ対策施設が未完成でも…」与野党の一部議員、原発再稼働を要請
「テロ対策施設が未完成でも…」与野党の一部議員、原発再稼働を要請(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース
の件です。
別にロシア軍部隊が原発に攻めてこなくても、
テロ集団だけで原発のメルトダウンを起こしえる危険性に
ついては、上の黒いメニューにあるページ g-5), g-6) でとっくに
説明済みです。
どうしてもテロ対策未完成のままで再稼働するのであれば、
先日(3月14日)に岸田首相が言及した「専従警備隊」のような
部隊を、再稼働するすべての原発に設置することにしちゃう
のでしょうかねえ?
岸田総理 全国の原発に「専従の警備隊」検討|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト (tv-asahi.co.jp)
しかし。
優秀な警備隊であっても、ページ g-5), g-6) で指摘したような
・ ドローン爆弾による、原発に外部電力を供給する送電線への攻撃
・ 原発内部作業員の中にテロリストが潜入、内部で破壊工作
・ サイバー攻撃
といったリスクについては、どう防御するんでしょうねえ??
そんな対策で、大丈夫なつもり??
私の20分クロッキーより
それと、経費問題
警備隊という性質上、24時間デューティーになります。つまり、
例えば8時間ごとで3交代。しかも、1年365日。原発1か所だけで、
かなりの人数が必要になります。現時点で福井県に設置されて
いる程度の人数では、本気でテロ組織が動いた場合に ・・・
そして、たとえば5か所の原発を再稼働させるのなら、5か所分の
人数が。
加えて、
「その辺のガード」じゃなくて、対テロの訓練も経験も備えた
警察官などを専従させるわけですから、それなりの人件費が。
この人件費、バカにならないのは言うまでもないですよね。
さらに
日本の原発はいずれも人里離れたところにありますので、
警備隊の皆様の宿泊施設、食堂、衛生設備 ・・・
そして、それらすべての運用・管理人員が。
食堂を作ったら、そこで調理するコックさんたちの
人件費も不可欠ですし。シャワーを管理する人たちも、
清掃をする人たちも。
「そんな施設いらない、原発と警察署の間に専用バスを
走らせればよい!」
では、すみませんよ。その専用バスは、テロ集団に
とっては、格好の標的になりますからね。日本の
警察の装甲車両は、軍用に比べると脆弱だそうですし。
そこまでして、無理やり再稼働する必要って ・・・
上述の費用を支出するんなら、政府が火力発電の燃料費の
一部を期間限定で負担した方が、単純ですよ。
それと、産油国に期間限定で増産をお願いすることと。
皆様は、どうお考えになります??
*** なお、ドローン爆弾によるテロ攻撃について ・・・
( – o-) 「おーげさな! 考え過ぎだ!」
といったような反応が、「反原発派」の方からもあったのが、
残念でなりません!
じゃあ、専門家の意見を聞きましょうよ!
外部電力供給線への攻撃なのか、
原発施設そのものへの攻撃なのか
の違いはありますが、原発へのドローン攻撃の危険性については、
原子力情報コンサルタントの佐藤暁さんという専門家の方が、
AERAという雑誌の3月21日号で論じてくださっていました!
原発にテロリストが侵入すれば桁違いの被害に…「突破後10分で事態は決する」と専門家 (msn.com)
に短く紹介されていますので、ぜひお読みくださいな!
どうです?
私の指摘することも、まんざらオカシクはないでしょ??