2020年に入ってからの事例

  • As I said below on March 25, I’m abolishing my beaded accessory business
    in several months. Then, I’ll remake this whole website into a new, anti-nuke
    site focused on the “historical inseparability between nuclear weapons and power”.
    The new website is to be written in Japanese since it is targeted at Japanese readers. Until then, I’ll occasionally post some articles about this inseparability
    here.
    (In case I leave this world behind before the website remake — just pardon me!)
  • 下の3月25日に述べましたように、あと数か月でこのビーズ アクセサリーのビジネスは廃業します。その際、このウェブサイト全体を新たな反核サイトに作り変えます。そのフォーカスは、
    「核兵器と核発電の歴史的不可分性」にあります。
    その作り変えのときまで、時折ここに、その「不可分性」に関する記事を投稿しますね。
    ご注意: 移行期間中の記事においても、数か月先の新ウェブサイトにおいても、あれこれ
    英語のウェブサイトや書籍からの引用をしますが、その日本語訳は致しません。
    私は翻訳者ではないので、正確な翻訳などできないからです。それと、著作権所有者に無断で翻訳・発表をすると、著作権法上の法律問題も発生してしまいます。できるかぎり、皆様も引用元の原文をお読みくださいね。
    なお、反核サイトへの作り変えより先に私が他界した場合には ・・・ あしからずご了承くださいな!
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    「核発電」と「核兵器」の不可分性が明らかになった過去の事例を紹介してまいりました。
    他にもそうした事例はあって、インドとパキスタンのケースなど有名ですし、リビアも手を出したことがありました。

    今年(2020年)のことです

    最近の事例だと、今年(2020年)の1月5日の各種報道によれば、イランがウラニウム濃縮などに関する2015年の合意による制限を破棄したそうです。

    bbc.comの記事を見てみましょう。
    https://www.bbc.com/news/world-middle-east-51001167
    にあります。

    Iran has declared that it will no longer abide by any of the restrictions imposed by the 2015 nuclear deal.
    In a statement, it said it would no longer observe limitations on its capacity for enrichment, the level of enrichment, the stock of enriched material, or research and development. —–
    Tensions have been high over the killing of Iranian General Qasem Soleimani by the US in Baghdad.

    2015年の合意で、イランはその核施設の稼働などについての制限を受け入れていたのですが、それを破棄すると宣言したわけですね。ガセム ソレイマーニ司令官が殺害されたことに対する対応なのでしょう。

    特に、ウラニウム濃縮の濃度や量に関する制限を破棄するとしたのが、重大です。天然ウラニウムはほとんどがU238で、分裂性のU235はわずかしか含まれていません。そのままでは発電や原爆に必要な核分裂を起こせないので、精製・濃縮して使用します。U235の濃度を90%以上にすると、兵器グレード、つまり原爆用のウラニウムになります。(広島型)

    これを受けて、反原発団体も「核兵器と核発電の不可分性」そして「両方の廃絶」を求めて声を上げるべきだったと私は思うのですが、日本ではあまり聞こえてきませんでした。そして現在のコロナウイルス パンデミックが来て、イランの核問題も北朝鮮からのミサイルも、巷では忘れ去られてしまっています。

    「伝染」の危険性

    さらに、どこか一国が核武装すると、周辺諸国にまで「伝染」してしまう危険があります。
    2011年の福島第一メルトダウンの後で出た書物で、最新情報ではないのですが、
    Charles D. Ferguson, “Nuclear Energy — What everyone needs to know” という
    本があります。著者は物理学者・核エンジニアで、アメリカ国務省などで核に関する政策に関わった方です。

    その書物の67ページに、以下の記載があります:
    Many Middle Eastern and North African countries with large Arab population —- Nonproliferation experts have observed that these countries’ announcements of interest in nuclear power plants are strongly correlated with the growth of Iran’s nuclear program. Even if the Arab states are not now explicitly trying to obtain nuclear weapons, they may try to leave the option open as a future deterrent against nuclear attack if Iran decides to acquire nuclear weapons.

    核兵器の不拡散に関する専門家たちによれば、アラブ人口が多い中東と北アフリカ諸国の場合、核発電所への食指とイランの核プログラムのと間に、強い相関性が見られる、ということですね。現時点では核兵器を保有した意図は明示していなくても、イランが核兵器保有に踏み切った場合には、核攻撃を抑止するため、周辺のアラブ諸国も核兵器保有に踏み出す恐れがある、という専門家の観察でした。

    ついでながら、2013年ごろ、日本国の総理大臣が中東諸国に日本の原発のセールスに出かけたのも、覚えてらっしゃるでしょう。(たとえば、https://biz-journal.jp/2014/01/post_3746.html ) 上記の不拡散専門家たちの観察を考えれば、まるで「死の商人」のように見えてしまいかねない ・・・

    「次回以降」があれば~~

    上記以外にも、インドVSパキスタンの実例なども紹介できるのですが、もう充分に不安が募っていると思うので、事例紹介はこの辺にしましょう。

    パンデミックのただ中、東京では適切な対応が遅れに遅れ、検査もままならぬ現状です。ですから私がいつまでこの世にいるか分からないのですが、次回を書けるようであれば、次回からは核発電所のメカニズムそのものに見られる「核兵器と核発電の不可分性」に、話題を進めますね。

     

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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