「発熱体」にヤカンをのっけりゃ、お湯が沸く~~~

  • As I said below on March 25, I’m abolishing my beaded accessory business
    in several months. Then, I’ll remake this whole website into a new, anti-nuke
    site focused on the “historical inseparability between nuclear weapons and power”.
    The new website is to be written in Japanese since it is targeted at Japanese readers. Until then, I’ll occasionally post some articles about this inseparability
    here.
    (In case I leave this world behind before the website remake — you know, we are in the middle of a pandemic — just pardon me!)
  • 下の3月25日に述べましたように、あと数か月でこのビーズ アクセサリーのビジネスは廃業します。その際、このウェブサイト全体を新たな反核サイトに作り変えます。そのフォーカスは、
    「核兵器と核発電の歴史的不可分性」にあります。
    その作り変えのときまで、時折ここに、その「不可分性」に関する記事を投稿しますね。
    ご注意: 移行期間中の記事においても、数か月先の新ウェブサイトにおいても、あれこれ
    英語のウェブサイトや書籍からの引用をしますが、その日本語訳は致しません。
    私は翻訳者ではないので、正確な翻訳などできないからです。それと、著作権所有者に無断で翻訳・発表をすると、著作権法上の法律問題も発生してしまいます。できるかぎり、皆様も引用元の原文をお読みくださいね。
    なお、反核サイトへの作り変えより先に私が他界した場合には ・・・ 現在、我々はパンデミックの中にいます ・・・ あしからずご了承くださいな!
    ****************************************************************************

    「核発電所」(原発)のメカニズムそのものを見ても、「核発電と兵器の不可分性」が窺えます。
    下の4月11日の記事「英国の初期原子炉」では、「発電用でない実用原子炉」の紹介をしました。Windscaleは、プルトニウム製造用だったのですね。

    でも、現在の軽水炉は?

    では、現在の実際の核発電所の概略構造を見てまいりましょう。
    それには、概略構造を示すイラストがあった方が良いですし、本ウェブサイトの remake に至った場合には、これまでの記事も書き直し、イラストを多数入れて読みやすいものにする計画なのですが~~
    現在のところは、「暫定的な」記事ですので、そこまでできません。なにとぞ、ご勘弁を。

    今日のところは、電気事業連合会のウェブサイトにある概略図をご覧くださいな。
    https://www.fepc.or.jp/enterprise/hatsuden/nuclear/keisuiro/index.html
    にございます。

    世界的に、現存の核発電所のほとんどは「軽水炉」と呼ばれるタイプのもので(「重水炉」というのも少数ありますが、その説明は後日 [”後日”があれば] )、軽水炉はさらに「沸騰水型」と「加圧水型」とに分かれます。

    まず、沸騰水型

    電気事業連合会さんの上記ウェブページでは、まず沸騰水型を紹介してますね。
    その図をよくご覧いただくと、原子炉内の圧力容器内に核燃料があります。つまり、ここで核分裂が起きて大量の熱が発生するのです。そこに、外部とパイプでつながった水がありますよね。(下の圧力抑制プールの水は、今は無視してください)
    大量に発熱している機械に水を通せば~~そう、お湯が沸きますね。
    ヤカンのお湯の場合、お湯が沸くと蒸気がヤカンの上に出ていきますよね。
    原子炉の場合、その蒸気をパイプで原子炉の外へと送り出しているのが、図でお分かりになると思います。それが「蒸気機関」のタービンを回し、タービンに連結している発電機が回転して、電気を発生させる。つまり、「発熱体でお湯を沸かす → 大量の蒸気が出る → 蒸気でタービンを回す → タービンに連結されている発電機もまわって、発電する」というだけのことです、原理的には。

    次に、加圧水型

    電気事業連合会さんの上記ウェブページをスクロールダウンしていただくと、今度は「加圧水型」の略図が登場します。(「改良型沸騰水」は、原理的には上記と同じことなので、今は無視してください)
    沸騰水型と、どこが違うのか?
    ・ 沸騰水型では原子炉の圧力容器内で蒸気を発生させ、それを直接原子炉外のタービンへとパイプで送っていました。
    ・ それに対し加圧水型では、圧力容器内の水には圧力を加えることで沸点を上げ、通常の「湧いてるお湯」よりも高温にします → それをすぐ右の蒸気発生器に送り、そこにある熱交換器(この図には、名称はありません)で、「外部からの水」(二次冷却系統)を沸騰させて、蒸気を発生させる → その蒸気でタービンを回す → タービンに連結されている発電機もまわって、発電する

    要するに
    「圧力容器内で蒸気を発生、直接タービンに」  なのか、
    「圧力容器内では高温高圧のお湯を沸かし、熱交換器で外部からの水を加熱して蒸気を発生させる」   のか、
    原理としてはそれだけの違いです。

    いずれにしても、

    基本的に原子炉は原子炉のままです。そこに何らかの形で水を送り込み、蒸気を発生させてタービンを回す → 発電機もまわる
    つまり、
    コンロにヤカンをのせて、ヤカンから出る蒸気で風車を回す → その風車に発電機が連結していて、発電する
    というのと、原理は同じことです。

    とういうことは ・・・

    本来プルトニウム製造用の機械(原子炉)に蒸気機関タービンの発電装置をくっつけたものが、要するに核発電所(原発)ってことです。

    ここで考えてください。
    本来の用途であるプルトニウム製造用原子炉 = 軍事利用
    それに蒸気タービン発電機をつなげたら = 平和利用
    という区分を、従来はしてきたことになります。

    こんな区分って、あってよいのでしょうか??

    従来の「核の平和利用」というのがいかにマヤカシであったのかは、
    上述のように「核発電所」の原理からも分かることです。

    本当に「核の平和利用」と主張したければ、軍事転用につながりえない
    新技術を開発・実用化してから、主張するべきでは??

    それができないのなら、核兵器も核発電もやめるしかないでしょ?

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
This entry was posted in Uncategorized. Bookmark the permalink.

Comments are closed.