続報 VIII — 爆撃が爆撃を、報復が報復を

現地時間の12月20日、バグダッドのアメリカ大使館に対するロケット弾攻撃があったそうです。

やはりWIONのニュース ビデオで、US Embassy in Baghdad condemns rocket attack on its compound という、12月21日アップロードのビデオです。( https://www.youtube.com/watch?v=XZ28GW-R560 )

実はこれ、アメリカVSイランの報復合戦の一幕でして、今回は今年1月のアメリカのドローンによるソレイマニ司令官暗殺、そしておそらくは例のファクリザデ博士暗殺への報復なのでしょう。(もっとも、ファクリザデ博士暗殺については、まだ誰も犯行声明を出してはいないのですが)

私はたびたび、暴力による介入は次の暴力を生んでしまうことが多く、解決につながるどころか自体の悪化を招きやすいと申してきました。

このイランVSアメリカの報復合戦など、その典型的な例でして、そもそもソレイマニ司令官の暗殺も、2019年末ー2020年初めにあった在バグダッド アメリカ大使館へのもう1つの攻撃に対する報復でした。こちらの大使館攻撃については、Wikipedia 日本語版の「バグダード国際空港攻撃事件 (2020年)」という記事(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%B0%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%A9%BA%E6%B8%AF%E6%94%BB%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6_(2020%E5%B9%B4) )
に、概略紹介があります。

この日本語Wikipediaの記事を見るだけでもお分かりのように、報復が報復を呼んで流血の連鎖を形成してしまっており、これ以上悪化しないことを私は祈っております。

今回(12月20日)の大使館攻撃で、もう双方ともいい加減にしてほしいものですが、同じくWIONによる12月24日アップロードのニュース Trump warns Iran over US Embassy
( https://www.youtube.com/watch?v=C76MfohOUyU ) によれば、アメリカのトランプ大統領は例によってTwitterで “— Guess where they were from: IRAN. Now we hear chatter of additional attacks against Americans in Iraq”と tweet していますし、ポンぺオ国務長官はイランを明確に名指ししていました。
一方のイランのルハニ大統領は「イランを挑発するのは、やめよ」と応答、さらに「近年の歴史でイランは、二人のイカれた人物を相手にせねばならなかった。ひとりはサダム フセイン、もう一人はドナルド トランプだ」と ”挑発的”な発言をしています。

どちらのサイドも、責任ある立場の人間なら、解決を目指した建設的な反応を示してもらいたいものです!

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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