8月6日です。広島での原爆に殺された方々を追悼し、平和を祈る日ですね。
この「やかんをのせたら~~」は、365日絶えず、そうした祈りをもって書いて
おります。
あれだけの方々が殺されたにも関わらず、いまだに核兵器を増大あるいは
新たに保有しようとする勢力がこの世界に存在しているのは、
実に忌まわしい現実です。
そして、その核兵器の製造に「悪用できる」核発電を「平和利用」と呼んで
推進することが、いかに実際に危険を招いてきたか、その実例を「やかんを
のせたら~~」では紹介してきました。
今回は、引き続き中国のICBM用サイロ新設か?という問題についての報道を
紹介しますね。今日は、Business Insiderから。
Business Insiderの報道のあり方には、「スポンサー付き報道」や「大げさ」などの批判もあるのですが、本「やかんをのせたら~~」では同じ問題に関して可能な限りいろいろな報道を紹介することに努めておりますので、Business Insiderの記事も見ておきましょう。
Business Insider
Ryan Pickrell、2021年7月31日
Massive fields of new nuclear missile silos may be China’s answer to rivals with a lot more nukes
(新たな核ミサイル用の巨大なサイロ場 ・・ 核兵器で大きく優勢なライバル諸国に対する中国の応答が、これか?)
元の記事は、次のリンク先へ
https://www.businessinsider.com/what-building-missile-silos-may-mean-for-china-nuclear-force-2021-7
(以下は、私による日本語化)
(冒頭の写真下)
中国の新型DF-41 ICBM、移動式ミサイルとしてパレードに登場しているところ。だが、中国当局はこれを、地下サイロに配備する計画か?
AP 写真提供 Mark Schiefelbein
(冒頭の要点)
- 中国国内で数百か所にも及ぶ新たなミサイル用サイロとみられるものが建設中であることを、専門家たちが発見した
- そうしたサイロに配備されるのは、新型のDF-41大陸間弾道弾とみられる
- サイロは敵からの攻撃で破壊されやすいが、充分な数のサイロに適切なミサイルを配備すれば、有利性につながる
(本文)
大陸間弾道ミサイルを装備する新たなサイロを数百か所、中国が新設中の模様で、その意図が問題とされている。Insiderが取材した専門家たちの中には、そうした巨大な新型サイロ場が、核武装に勝るライバル諸国に対する中国の対応を指示している、と考える者たちもいる。
この数か月の間に、Federation of American Scientists(米国科学者連盟)とMiddlebury Institute of International Studies(ミドルベリー国際大学院) のアナリストたちが商用衛星画像を分析したところ、250前後にも及ぶ新たなミサイル用サイロを中国が建設中であるものとみられている。従来、中国にはこの種のサイロは20か所前後しかなかった。
サイロ建設がはっきりと見て取れ、進行中であると思われるのは、シンチャン地区のハミ、ガンスー(甘粛)省のユーメン、そして内モンゴルのジランタイ(吉蘭泰)の3か所の模様だ。ハミサイロ場はまだ建設が初期段階のようで、面積は300平方マイル(約777平方キロ)程度、ユーメンはおよそ700平方マイル(約1,813平方キロ)である。
サイロがグループ化されているが、グリッドの配置を見るとサイロとサイロの間の間隔が約2マイル(3.2キロ)あり、中国の以前のサイロとは様子が異なる。グリッド(格子)状にグループ化されているのだが、サイロとサイロの間の間隔がおよそ2マイル(3.2㎞)あり、従来の中国のサイロとはかなり異なる。同国の以前のサイロは広範囲に散在しており、一つ一つが孤立、何らかのカムフラージュが施されていた。
今回の各発見に関する報告を共有しているアメリカの戦略軍は今週、「世界が中国の各増強という脅威に直面しているが、それを中国が秘密のベールで覆ってしまっていると我々は以前から主張してきた。それを広く世界の人々が今、発見したのだ」というトゥイートを発表している。
サイロは、ほかの発射方法と比べ脆弱性が極めて高い。これは、サイロは移動できないので発見されやすく、標的にされやすいためだ。だが、充分な数のサイロと現代のミサイル技術があれば、サイロには利点もある。
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記事はまだ続きますが、長くなるので、残りは次回と次々回に。