タイシャン原発の事故以上に気になる、シンチャンでのサイロ新設。それについて、別の報道を紹介しましょう。
Military Times, 2021年7月31日
中国が核ミサイル用サイロを増設していると、アメリカ軍が警告
Huizhong Wu、Jon Gambrell、ならびにアソシエーティド プレス(AP)
(元の記事本文は、下のリンク先に)
https://www.militarytimes.com/news/your-military/2021/07/30/us-military-warns-china-is-building-more-nuclear-missile-silos/
(私による日本語化)
(写真下)
2021年6月4日、Planet Labs Inc. 社の提出した衛星画像をMiddlebury Institute of International Studies(ミドルベリー国際大学院) のJames Martin Center for Nonproliferation Studies(ジェームズ マーティン不拡散研究センター)の専門家たちが分析、中国のユーメン近郊に大陸間弾道ミサイル発射場が建設中であると判断した。(Planet Labs Inc.、James Martin Center for Nonproliferation Studies at Middlebury Institute of International Studies提供、AP経由)
(記事本文)
台湾・台北発 — 中国とアメリカの間の緊張が高まる中、中国が核ミサイル用サイロ場を大幅に増設していると専門家たちが見なしており、米軍が警告を発している。
Federation of American Scientists(米国科学者連盟)の研究者たちの推定によれば、 中国は地価のミサイル用サイロ約250か所を建設中である。これは、衛星画像を分析し中国西部に建設中の新たなサイロ場を特定した結果である。
水曜日のアメリカ戦略軍のトゥイートにはNew York Times掲載の記事に対するリンクがあり、それは科学者連盟による上述の発見に関する記事である。この記事は、今週公表されたものだ。
「中国の核武装拡大が世界にとっての脅威となっていると我々は以前から言ってきており、またそれを中国は秘密のとばりの中に隠してきたのだが、今や広く講習がそれを知ることになった」と、米の戦略軍は語っている。同戦略軍は、アメリカの核兵器の監督も担当している。
シンチャン地区にある問題のサイロ場は、この夏になってから報道された新設ミサイル用サイロ場の中で、2番目のものだ。この6月、カリフォルニアにあるJames Martin Center for Nonproliferation Studies の研究者たちが、シンチャンに隣接するガンスー(甘粛)省でも別のサイロ場が建設中であることを特定した。
そうした報道に関して、中国はコメントしていない。アメリカからの最新の指摘に関して金曜日に質問を受けた中国外務省は、そうした問題を認識していないと答えた。
こうした報道がなされている今、米中関係はここ数十年間でも最悪のレベルに落ち込んでいる。各種の問題で両国は対立しており、通商はもとよりテクノロジー、サイバーセキュリティ、人権、そして習近平主席の下での中国対外政策の強硬化などが挙げられる。
台湾や南シナ海など一触即発の地帯での軍事対決の可能性をアメリカが計算するうえで、中国の核武装拡大も要素の1つとして算入されるはずだ。
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中国が核発電・核兵器を持つようになった経緯については、
本「やかんをのせたら~~」の固定ページでは、まだ説明しておりませんが、
どうもいずれページを作った方が良いようですね。