RTというロシア国営テレビ網があります。
そのウェブサイトから、ザポリージャ原発に
関する報道も見てみましょう。
断っておきますが、私 (ひで) がロシア側の
主張を擁護しているわけじゃ、ありませんよ。
日本語圏は現在、確かに 「西側」 の
一部なので、報道などがどうしても西側に
偏りますよね。ですから、時にはロシア
国営のメディアの言い分も知っておこうと
いうわけです。
それにしても、ロシア政府や軍部には、
何の反省も見られないなあ、というのが
私自身の見解ですが。
いつもどおり、
私の抜粋・日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
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2022年12月22日
ヨーロッパ最大の原発が安全でいられる
のは、ロシア軍がいるからこそ — ロシア
政府
ロシアのゲラシモフ参謀総長、
ザポリージャ核施設へのたびたびの攻撃
を 「テロリズム」 であるとして、ウクライナ
を非難
ヨーロッパがザポリージャ原発 (ZNPP) の
破局を起こしていないのは、ロシア軍が弛まぬ
努力を払っているおかげだと、木曜日 <12月
22日> に <ロシア軍の> のゲラシモフ
参謀総長が述べた。
この発言は、外国大使館の武官たちに向けた
ブリーフィングでなされたもので、同参謀総長は
2022年のウクライナでのロシア軍の活動を
強調していた。
ゲラシモフ参謀総長のスピーチのかなりの
部分はロシアとウクライナの間で継続中の
戦闘に関するもので、これは2月下旬に
始まった。同参謀総長はロシア政府による
ウクライナ政府への 「<ウクライナが>
核テロリズム」 を引き起こそうとしていると
いう非難を繰り返し述べ、ZNPPを繰り返し
攻撃することでウクライナがヨーロッパ全体を
脅威にさらしていると主張した。
「今年の夏、ウクライナは核テロリズムという
手段に訴えザポリージャ原発での核の破局
<という危険性> によりヨーロッパを恐怖に
陥れた。同原発の敷地への体系的な砲撃が
ほぼ毎日行われている」 とゲラシモフは
語った。
「わがロシア軍の優秀で効果的な活動が
あればこそ、この原発は守られており、安全
でいられるのだ」 と、同参謀総長は強調した。
ここ2-3か月、同原発には繰り返し砲撃が
加えられており、ミサイルや自爆ドローン攻撃
も頻繁だ。ロシア政府は同原発施設の損害が
ウクライナ軍によるものだと主張して譲らない
が、ウクライナはロシア軍が占拠している同
原発を自ら攻撃していると主張している。だが、
その根拠を明らかにしてはいない。IAEAが
明らかにしたのは、同原発への攻撃がなされ
てきたという事実だけであり、だれによる攻撃
なのかは明らかにしていない。
・・・・ (以下省略)
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ソモソモ、事実としてザポリージャ原発は安全
な状態にはありません。Station blackoutが
たびたび発生しており、緊急用発電装置で
対応してきております。
それにソモソモ、ウクライナが自国の電力
供給のかなりの部分を担当している発電所を、
ワザワザ自ら砲撃したりするとは考えにくい
ですよね。
Again ソモソモ、初めにロシア軍がこの原発を
占拠していなければ、こんな問題にはなって
いなかったわけでして。
Under pressure —
私の20分クロッキー
大変きれいな身体をした男性モデルさんでした
ですからロシア側の主張の無根拠さは明らか
だとしても、戦争や軍事という世界ではまともな
論理など通用しない場合が少なくない、という
ことですね。
不当に侵略した側は、自国内にはこうしたデマ
を流すものですし。
上の黒いメニュー (項目は基本的にアルファ
ベット順) にあるページ d-6) で列挙した
リスクの2) 敵の軍事基地にされてしまうリスク
が実現してしまうと、抜き差しならない事態に
なってしまうという実例ですね。
日本政府は現在、原発の推進を再度国家方針
に決めてしまいました。
一方、自衛隊からの情報によれば、仮想敵国
が日本本土に侵略する場合、まず考えられる
場所は福井県にある若狭湾東部の某原発
だろうと聞いております。
すると、防衛費を増やせ → 増税だ、という
流れにもつながるわけでして。
これほどの軍事的コストを要する発電手段を
わざわざ推進して、「原発は発電コストが
安い」 と喧伝するって ・・・
それと、やはり日本政府は国民に増税を
強いてでも、「潜在的核兵器保有能力」 に
固執しているのだな、と考えざるを得ない
ですよね。