ザポリージャ原発の中立化のための交渉、 とにかく難航

Ukrainska Pravdaのウェブサイトに
ある記事より

Negotiations on ”neutrality” of Zaporizhzhia Nuclear Power Plant are ongoing, no result yet | Ukrainska Pravda

ザポリージャ原発を 「中立化」 させようとする
交渉が進んでいるのですが、一刻も早く成果
を出し、原発とその周辺での戦闘という異常
事態が終わってもらいたいものですね。

それに関して、Ukrainska Pravdaのウェブ
サイトの記事より。

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。

おまえは、本気で交渉する気があるのか!?

おまえは、本気で交渉する気があるのか!?

おまえは、本気で交渉する気があるのか!?

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Negotiations on “neutrality” of Zaporizhzhia
Nuclear Power Plant are ongoing, no result
yet
(ザポリージャ原発の 「中立性」 に関する
交渉が進行中だが、結果はまだ)

“Economichna Pravda” より、2023年
3月16日

ロシア軍が占拠しているザポリージャ原発に
関して、ウクライナの立場は変わらない。
今も交渉は続いている。だが、ロシア側はそう
した交渉で、何ら建設的な提案などを持ち
出していない。

情報ソース:
ウクライナエネルギー大臣の
Herman Halushchenkoが、24時間無休の
国営ニュース放送での放送中に述べた発言

このままじゃ、何が起きても~~

このままじゃ、何が起きても~~

Halushchenkoの発言からの引用:
「ザポリージャ原発の中立性に関する合意に
至るためのある種の条件、つまり同原発周辺
に中立地帯を設ける件については、IAEA
ならびにラファエル グロッシ氏 (IAEAの事務
局長 ― 編集局よりの注釈) とすでに長期間
交渉を重ねている。ウクライナの立場は、
変わっていない。この原発を完全に非武装
化することが必須だ。ロシアの武装集団は、
それがどのような名称であれ <ロシア正規
軍であろうと、ワグネルであろうと> すべて
この原発の敷地内から撤退し、軍用機器や
Rosatomの専門家たちも退去せねば。
(Rosatomは、ロシアの国営核エネルギー
公社 ― 編集局よりの注釈)

ウクライナの人員がこの原発を平和的に運営
し、核物質や放射線の安全に関する責任を
負うべきだ」

詳細:
Halushchenkoによれば、IAEAのラファエル
グロッシ事務局長はウクライナ側とロシア側
の交渉を進め、「現実に何らかの行動を
進めるよう」 誠実に求めている。

「ウクライナ側は心より事務局長に感謝して
おり、あらゆる方法で交渉進展に努めてきた。
だが交渉は今も続いており、遺憾ながら
今のところ交渉は何の成果も生んでいない」
と同大臣は指摘した。

Halushchenko はさらに、現時点でのこの
交渉において、ロシア側からは何ら建設的な
反応は見られていないとも述べた。

背景:
一時的に占拠されているサポリージャ
原発の安全な稼働のための重要な決定を
下しており、それには国際的な支援が必要
だと、ラファエル グロッシは以前に語って
いる。
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早く平和が戻りますように ・・・ 私がずっと以前に描いたスケッチより

早く平和が戻りますように ・・・
私がずっと以前に描いたスケッチより

上の黒いメニュー (項目は、基本的に
アルファベット順) にあるページ d-6) で、
原発の軍事的リスクを簡単に列挙しました。
その 1) Proliferation risksを踏まえておけば
4) 言いがかりリスク が発生しうることはほぼ
必然的です。今回のロシアによるウクライナ
侵略でも、発生しましたね。
で、侵略が起きると原発が占拠されてしまう
リスクも、当然あります。すると、2) 敵の軍事
基地にされてしまうリスク も伴います。
そうなった場合、3) 巨大ダーティ ボム化
リスク が発生するので、国際的にアタフタ、
となりかねません。それが現在、実際に
起きているわけですね。
「じゃあ、世界の安全のため、ロシアに渡し
ちゃえば?」 なんてわけには、まいり
ません!
発電所というものは個々の現場ごとに
アレコレ特性があるので、原発技術者なら
どの原発でも安全に管理できるわけじゃ、
まったくないのです。下手にロシア側技術者が
稼働させると、5) 「原発ドロボーが事故
起こしやがった」 リスクも発生してしまいます。

それにしても、5) にもっとマシなネーミングはないの? 私の、かなり昔の20分クロッキー

それにしても、5) にもっとマシなネーミングはないの?
私の、かなり昔の20分クロッキー

いったん原発占拠という事態になってしまうと、
IAEAも手を焼いてしまう ・・・ それだけ、
原発とは危険で厄介な代物なのですね。
しかも3) 巨大ダーティ ボム化リスク が現実
化してしまった場合、その被害は当のロシア
にも、そして風向き次第でヨーロッパや中東
にまで、広範に及びます。日本列島も含めた
東アジアにまで、放射性物質が飛んでこない
という保証はありません。なにせ、偏西風
なんてものがありますしね。

 

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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