イラン、HEU濃縮を減速

ウクライナ戦争と、ニジェールの
クーデター ⇒ U価格への影響
という2つの問題に注目していたので、
しばらくイランのU濃縮問題については
取り上げていませんでした。
その点、やはりイスラエルのメディアは
この問題については敏感ですね
イスラエルの新聞HAARETZによる
報道を紹介しますね。

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

内緒で進めてたんだけど~~

内緒で進めてたんだけど~~

イスラエルの新聞 HAARETZウェブ
サイトより
Iran Slows Buildup of Near Weapons-grade Enriched Uranium, Wall Street Journal Reports – Middle East News – Haaretz.com

************************************
Iran Slows Buildup of Near Weapon-
grade Enriched Uranium, Wall Street
Journal Reports
(イラン、兵器グレードUの増産を減速
ウォールストリート ジャーナル報道)

先月Haaretzでは、バイデン政権と
イラン間の口頭での合意について
報じた。 この合意によれば、約
200億ドル相当のイランの資産を
凍結解除する代わりに、イランは
60%を超えるウラニウム濃縮を行わ
ない、という内容の合意だ。その
合意が発効しつつある。

ReutersならびにAP報

2023年8月11日

イランは兵器グレードの濃縮ウラニウム
の蓄積ペースをかなり鈍化させるととも
に、既存の高濃縮ウラニウムの希釈も
一部実施した。金曜日<8月11日>に
Wall Street JournaIが、この問題に
通じた人々の発言を引用しつつ報じた。

にらみ合いながらの合意

にらみ合いながらの合意

 

この7月、HaaretzのAmos Harel が
バイデン政権とイラン間の口頭での合意
について報じた。 この合意のかなりの
部分は、既に実施されている。その報告
によると、イランは60%を超える
ウラニウム濃縮を行わないとの約束を
している。つまり、核兵器の製造に
使える濃度である90%には到達しない
と約束をしたことになる。一方の
アメリカ政府は、数か国の銀行にある
約200億ドル相当のイランの資産を
凍結解除することに今まで反対して
きたが、その反対をやめるとしている。

木曜日<10日>、イラン系アメリカ人
5名が刑務所で服役中であったが、
自宅監禁に移されたと、アメリカ政府
高官たちが発表した。これは、韓国で
凍結されていた数10億ドルの資産の
凍結解除との引き換えであった。

海の女神もびっくり~~ 私の、かなり昔のスケッチ

海の女神もびっくり~~
私の、かなり昔のスケッチ

 

この取引では<アメリカによる対
イラン経済> 制裁の結果として凍結
されていた6-70億ドルが関わっていた
ことを、イランも認めている。国連の
使節団によれば、この資金はまず
カタールに送られ、この合意が最後まで
守られれば、そこからイランへと
送られる見込みだ。

この取引が行われたその時、ペルシャ湾
ではアメリカ軍の大掛かりな増強が
行われていた。ホルムズ海峡を通過する
商用船舶をアメリカ軍が護衛さらには
乗船する可能性も出てきた。世界の石油
輸送船舶の20%がこの海峡を通る。
*********************************

3-5%  <20%   <90%  90% < 再掲

3-5% <20% <90% 90% <
再掲

ウラニウム濃縮の濃度と核兵器との関連
については、上の黒いメニュー(項目は
基本的にアルファベット順)でページ
h-3) を見つけ、「まずは、proliferation
risk全般に関して。」という段落をお読み
くださいな。

高濃度Uの濃縮とは、上記のように
国外資産の凍結を招くほどの重大事態
なのですね
それでも、核兵器を持ちたがる諸国が
一部にあるのが、現代世界の病理の
表れとでもいうべきか ・・・

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
This entry was posted in Uncategorized. Bookmark the permalink.

Comments are closed.