FLiRTから回復したので、再開

私(ひで)がどうもCOVID FLiRTに
感染してしまっていた様子で、数日
間にわたり寝込んでおりました。
6月20日 JST 現在、70%ほど回復
しておりますので、本ウェブサイト
を再開しますね。

イランの60%濃縮 U 地区石器問題
です。

APのウェブサイトより
Iran further increases its stockpile of uranium enriched to near weapons-grade levels, watchdog says | AP News

イラン、高濃度ウラニウムのストックを
増大

ライシ前大統領がチョッパーの事故で
他界されたことについては、ご冥福を
祈っております。
しかし、それとウラニウム過剰濃縮とは
まったく別問題ですよね。

では、いつもどおり
私の日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。
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Iran further increases stockpile of
uranium enriched to near weapons-
grade levels, watchdog says
(核兵器グレード近くまで濃縮した
ウラニウムの備蓄をイランが増大と、
IAEA)

Stephanie Liechtenstein記者
2024年5月28日

ウラニウム濃縮とリスク、再掲

ウィーン発(AP)  — 以前から核兵器
レベル近くにまで濃縮したウラニウム
を備蓄していたイランだが、その備蓄
をさらに増やしていると、この月曜日
<5月27日> に国連の核監視機関
<であるIAEA> が作成した機密
報告書に記されている。これは、国際
社会に圧力を絶えずかけようとする
イラン政府の動きの中で、最新のもの
だ。

イランの核開発プログラムは <国際
的に> 議論を呼んでいるが、それを
減速することへの見返りに、この核
プログラムに対するイランへの経済
制裁を解除してもらえないかと同国は
目論んでいる。イランでは国家の絡む
問題はすべてそうだが、この核開発
プログラムも指揮しているのはイラン
の最高指導者アヤトーラ アリ ハメネイ
師だ。先週ヘリコプター事故があり同国
の大統領と外務大臣とが死亡したの
だが、それほどの事態があってもイラン
の核開発に変化はなさそうだ。

今回IAEAが報告書を作成した背景と
して、イスラエル対ハマスの戦争が続く
中、中東全体での緊張が高まっている。
さらにこの4月には史上初めて、
イスラエルとイランがそれぞれ相手の
領土への軍事攻撃を行った。

0.7% U-235 (他はu-238など、ウラニウム鉱石)
→ 60%にまで濃縮するのは大変
→ そこから90%は、比較的簡単

その報告書をAPは閲覧したのだが、
5月11日の時点でイランは60%濃縮の
ウラニウムを142.1キログラム保有して
いた。これは今年2月にIAEAが前回の
報告を出した時点以来、20.6kgの増加
である。核兵器グレードのウラニウム
濃度とは90%以上だが、60%まで濃縮
してしまえば、技術的には90%に到達
するのはたやすい。

IAEAの定義によれば、60%まで濃縮
されたウラニウムが約42㎏あれば、
理論上は核兵器1つを製造できる。
そのウラニウムをさらに90%まで濃縮
すればよいのだ。

この報告によればさらに5月11日の
時点で、イランが保有する濃縮ウラニ
ウムの総量は 6,201.3 kgに達しており
これはIAEAが前回の報告を作成した
時点から675.8 kgの増大だ。

イランはその核開発プログラムは
平和利用のみを目的としていると
以前から主張してきているが、
IAEAのチーフであるラファエル
マリアーノ グロッシは以前、イラン
は既に核爆弾数個を製造できるだけの
核兵器グレードに近い濃縮ウラニウム
を保有しているとの警告を発していた。
イランにある遠心分離機の一部が秘密の
ウラニウム濃縮用に転用された疑い
は、IAEAとしては払しょくできない
とグロッシは認めている。

2018年以降イランとIAEAとの間では
緊張が高まっているが、2018年に当時
のアメリカ大統領ドナルド トランプ
が、イランと世界主要国との間で成立
していた核合意から一方的に脱退した。
それを受けイランは、この核合意の下で
核プログラムに設けられていた制限を
すべて撤廃、急速にウラニウム濃縮を
加速した。

U → いったん気体のU化合物に →
遠心分離器でU-235の比率を
高める(濃縮) → Uに戻す(還元)

本来、2015年に一旦締結されたその
核合意の下では、イランに認められて
いたウラニウム濃縮は3.67%までで、
許可されているウラニウム備蓄量は
約300㎏まで、また使用が認められて
いた遠心分離機は極めて基本的な
IR-1とされていた。遠心分離機は
ウラニウムを気化させたガスを高速で
回転させ、濃縮を行う。

この2015年の合意でイランは、
ウラニウム濃縮の濃度を発電に必要な
レベルにまで落とす代わりに、経済
制裁を解除してもらうことに合意して
いた。また当時、国連の査察官たちが
核プログラムの査察を任務としていた。

月曜日 <5月27日>の報告によれば、
イランは昨年9月にIAEAの査察官が
同国の核プログラムをそれ以上査察
することを禁ずる決定を下したのだ
が、その決定をいまだに考え直して
はいない。IAEAとしては「IAEAと
イランの間の継続する話し合いの
なかで、考え直してくれる」ことを
望んでいる。

この報告によると、グロッシはイラン
が査察官による検査を制限するとの
決定を下したことをグロッシは
「ひどく遺憾としており」、この決定
を撤回することが「IAEAがイラン
での検証活動を効果的かつ充分に行う
ためには、今も必要不可欠だ」と
している。

イランのエブラヒーム ライシ大統領と
ホセイン アミラビドラヒアン外相が
<先日の事故で> 死亡したことを受け、
IAEAとイラン政府の間の協力のための
対話も一時停止となっていると、
この報告には記されている。

しばしお流れかよ~~

その5月19日のヘリコプター墜落
以前には5月前半のグロッシによる
イラン訪問を受け、5月20日にイラン
政府とIAEAとが技術的交渉を行う
予定であった。だがヘリコプター事故
のため、この交渉もお流れになった。
そこでイランは5月21日に書簡を
送付、イランの各担当チームは今も
「双方にとって都合の良い日に」
テヘランで話し合いを続けたいと
願っていると告げたと、この報告書
にはある。

さらに同報告書によれば、数年前に
イランの2か所で検出された人工の
ウラニウム粒子について、IAEAは当時
からそれがどこで出来たものか、今は
どこにあるのか、尋ねているのだが、
いまだにイラン政府は回答していない。
その2か所とはVaramin とTurquzabad
という場所にある各施設なのだが、
それらをイラン政府は <IAEAに>
申請していない。 .

報告書によるなら、イラン政府はIAEA
からのこの質問に回答すべきである。
さもなくばIAEAはイラン政府と締結
した核拡散防止策 (safeguards) に
従い「イランが提出した申告内容の
正しさや充分性を確認できなくなって
しまう」

やはり同報告によれば、2022年6月に
<イラン側が> カメラも含めた
モニター機器類を取り外したのだが、
その再設置にも全く進展がない。
その時以来、記録されているデータと
いえばイスファハンという都市にある
遠心分離機施設に設置されている
IAEAのカメラによるデータだけだ。
2023年5月のものだ。だがイランは
このデータすら、IAEAがアクセス
することを許可しなかった。

5月21日にIAEAが発表したところに
よれば、遅れていた査察だったがこの
4月に査察官たちが「イスファハンの
施設にカメラを無事に設置、2023年
12月下旬以降に収集したデータも
各地でIAEAとイランとで別々の
保管下に入った」
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"Argument I -- Louder, Louder"

”Argument I – Louder, Louder”
私の昔の作品

イランの核開発に関しては、今後も
新たな報道を見つけ次第、紹介して
まいります。
それにしても、日本語の報道が
あまり聞こえてこないのは、
なんで??

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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