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The Guardianのウェブサイトにある
Simon Tisdall氏による考察を、いつもどおり
私の日本語化で紹介しております。

世界の各情勢に関する考察で、今の世界は再度
核兵器に脅えるべき状態になってしまっている
こと、しかも冷戦時代よりもさらに混迷を深めた
状態に陥っていると、納得いただける考察だと
思います。

原文を読める方は、ぜひ
Nuclear nightmare: reckless leaders are pushing the world back to the brink | Simon Tisdall | The Guardian
をお読みくださいませ。

「英語の世界情勢分析とか、読むのは
キツイ!!」 とおっしゃる方々は、
上の黒いメニュー (項目は基本的に
アルファベット順) で、f-9) をクリック!

核兵器の恐怖は言わずもがな、そして
ウラニウム濃縮や原子炉といったものは、
本来、その核兵器を作るための道具です。

もはや、「核兵器反対勢力」 と
「核発電 (原発) 反対勢力」 が分離して
いる余裕など、この世界にはありません!

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ザポリージャでまた爆発

Teletrader News が3月22日未明 (たぶん現地時刻)に
報じた記事
Zaporizhzhia out of electricity after explosion – TeleTrader.com
によると、
ザポリージャ地域で21日火曜日にまた爆発があり、一部区域で
停電しているそうです。

この記事は大変短いので、上のリンクをクリックして
ご自分で元記事をお読みくださいませ。

下の別の記事紹介で言及があったように、
ザポリージャ原発の緊急発電装置用のディーゼル燃料は、
あと約15日分しか残っていないと報じられているのですが ・・・
その報道以降、新しい燃料が供給されたとかいう
報道は、入ってきておりません!

ロシアが正気を取り戻して撤退し、ウクライナに
平和が戻ることを引き続き祈っております!

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アメリカ・ミネソタ州でトリティウム水漏出、4か月後にやっと公表

abc News websiteより
Cleanup underway after 400,000 gallons of radioactive water leaked from nuclear power plant – ABC News (go.com)

まったくもう~~
アメリカはミネソタ州 (中西部の北端、カナダ
と国境を接しています) の原発から、昨年
11月に汚染水が大量に漏れ出していたの
に、今になってようやく公表された、という
呆れ返るような事件です。

実をいうと、私のmentorがミネソタ州に
いて、私も何度か彼に会いに行ったことが
あります。
ほんと、心配です!
では、アメリカのabc Newsウェブサイト
より。

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。

あのう~~実はダダ洩れで・・・

あのう~~実はダダ洩れで・・・

****************************
Cleanup underway after 400,000 gallons
of radioactive water leakage from nuclear
power plant
The leak was confirmed in November
2022 but revealed this week.
(原発で放射性の水400,000ガロン
<約151万4,000リッター> が漏水、
清掃が進行中
漏水は2022年11月に確認済みだった
が、今週になって公表)

Meredith Deliso記者
2023年3月18日 (現地時間)

ミネソタ州の関連省庁が今週になって発表
したところによれば、昨年秋にミネアポリス
近郊の原発で放射性の水およそ400,000
ガロン <約151万4,000リッター> が
漏れ出し、それら省庁ではその清掃を
監視している。

「何で、あなたが知らせてくれなかったんだよ!?」

「何で、あなたが知らせてくれなかったんだよ!?」

<ミネソタ州の中心都市であるミネアポリス
から北西60㎞ほどの位置にある>
モンティセロという地域にある、<電力会社
の> Xcel Energy社の原発でこの漏水が
あったのだが、今秋まで公表されなかった。
この電力会社は本部をミネアポリスに置いて
いるが、その主張によれば 「地域住民にも
環境にも、健康や安全面でのリスクがない」
<ので、公表しなかった> そうだ。

この木曜日 <3月16日> にXcel Energy
–Minnesota, North Dakota and South
Dakota社のChris Clark社長が述べた
ところでは、「弊社ではこの事態に包括的な
手段で対応している。今回の漏水では公衆や
環境には危険はないが、弊社では深刻な
事態ととらえ、事態への安全な対処に努めている」

この漏水を発見したのは定期地下水監視
システムで、2022年11月22日に確認
されたと、Xcel Energy社は発表している。
同社は、同日中に州政府ならびにに事態を
通知したとしている。

ミネソタ州の汚染管理庁、保健省、天然
資源省では同原発での清掃作業を監視して
いる。同原発は、ミネアポリスの北西約64㎞
の地点、ミシシッピ川沿いにある。

ミネソタ州の汚染管理庁が木曜鵜日に発表
した声明によれば、「この漏水はすでに
止まっており、ミシシッピ川に流入しては
おらず、飲用水源の汚染も見られない。
現時点では、同原発周辺の飲用水用井戸が
汚染されるリスクを示す証拠は見られて
いない」

これも出来てしまうのよね~~

これも出来てしまうのよね~~

Xcel Energy社によれば、今回漏れ出した
水には各種濃度のトリティウムが含まれて
いるが、これは原発で発電をする際に発生
する副産物で、低レベルの放射線を発する。
今回の漏水中のトリティウムは、アメリカ
原子力規制委員会の定める安全性閾値よりも
低い。同社によれば、漏水のポンプ回収や
保管、処理を行い再利用してきており、
現時点までに放出されたトリティウムの
約25%を回収済みだという。

同社では25か所以上の井戸の水質監視を
続けているが、その結果からも 「漏水は
すべて原発敷地内に収まっており」、周辺の
飲用水には検出されていない、との判断である

Clark社長によれば、「弊社では引き続き、
影響を受けた恐れのある水すべてを回収して
処理するとともに、周辺の地下水も定期的に
モニターしていく。地域の地下水の専門家
たちとも今後とも協力、州並びに連邦の関係
規制諸機関や地元コミュニティとも密接に
協力して、修復に努めていく」

州の関係省庁もデータを検討しており、それ
には井戸水のサンプリング検査の結果も
含まれる。同時に清掃作業を監視していると
ミネソタ州の汚染管理庁は発表している。

ミネソタ州汚染管理庁で土地と戦略
イニシアティブ担当の副コミッショナーを
務めるKirk Koudelkaが声明で述べている
ところによれば、「我々の最優先課題は住民
と環境の保護だ。可能な限り徹底的に今回
の清掃が行われるよう、飲用水の供給に
何ら、あるいは最小限のリスクしか生じ
ないよう、努めていく」

で、いったい何が起きたの?? 私の、昔の20分クロッキー

で、いったい何が起きたの??
私の、昔の20分クロッキー

今回の漏水が発生したのは、2つの建築物
を結ぶ水道パイプでのことだ。水を原発
敷地内の水処理システムに送り、今年春
に水処理の恒久的なソリューションを実現
するまでの間、原発から水が出ないように
していると、Xcel Energy 社は発表して
いる。同社によれば、検査の結果、他の
漏水は発見されていない。さらに件の
漏水したパイプも検査し、「漏水発生の
原因をさらに把握したい」 としている。

トリティウムに汚染された水が漏れだした
場合、その原発内の格納施設に保管され
るか、「トリティウムのレベルが極めて低い
ため、公衆衛生や安全性には影響がない」
と、アメリカ原子力規制委員会は主張
している。
********************

Watching you!

Watching you!

本 「やかんをのせたら~~」 でたびたび
述べてきた通り、核発電は核兵器・核軍事と
不可分です。そして軍事といえば、機密が
付きまといますよね。
この構造自体からも、各発電には隠ぺい
体質が呪縛のように 「へばりつき」 ます。
私たち反核勢力は、目を見張らせていると
いう任務を帯びているわけですね。

「やかんをのせたら~~」 を今までお読み
くださっている方々ならお分かりの通り、私は
英語と日本語、若干のフランス語でその
「見張り」 をしておりますが、中国語、
ロシア語、北朝鮮語、イラン語、アラビア語
などなどで見張りをしてくださる方々も必要
です
そうした多様な反核タレント (才能) が
協力し合うネットワークができることを、
願っております

3月19日追記
なんで、4か月間も公表されなかったの?

Xcel Energy and state officials share more information about leak at Monticello nuclear power plant – YouTube
のヴィデオでタイムスタンプ 1:55あたりから
しばらく見ると、アメリカNRCの見解として:

Monticello原発では2009年にも似たような
トリティウム入り水の漏出があったそうです。
アメリカで稼働中の原発は57か所あります
が、今までにトリティウム漏れを起こした原発
は少なくても40か所にのぼる、とのことです。
その中の1件として、汚染水が地下水や
敷地外の飲用水に入り込んだケースはない
そうです。
そんなわけで、今回のMonticelloでの漏水
も公表しなかった、ってことでしょうね。
けど~~飲用水にさえ入り込まなければ
いいってもんじゃないでしょう? 土壌は
間違いなく汚染されたわけでして。

まあ、英語のニュースを聞いてわかる方々
は、上のリンク先のヴィデオをご覧ください
ませ。

まったくもう~~ 私のデッサン練習 (Based on Croquis Cafe 200)

まったくもう~~
私のデッサン練習
(Based on Croquis Cafe 200)

 

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ザポリージャ原発の中立化のための交渉、 とにかく難航

Ukrainska Pravdaのウェブサイトに
ある記事より

Negotiations on ”neutrality” of Zaporizhzhia Nuclear Power Plant are ongoing, no result yet | Ukrainska Pravda

ザポリージャ原発を 「中立化」 させようとする
交渉が進んでいるのですが、一刻も早く成果
を出し、原発とその周辺での戦闘という異常
事態が終わってもらいたいものですね。

それに関して、Ukrainska Pravdaのウェブ
サイトの記事より。

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。

おまえは、本気で交渉する気があるのか!?

おまえは、本気で交渉する気があるのか!?

おまえは、本気で交渉する気があるのか!?

***************************
Negotiations on “neutrality” of Zaporizhzhia
Nuclear Power Plant are ongoing, no result
yet
(ザポリージャ原発の 「中立性」 に関する
交渉が進行中だが、結果はまだ)

“Economichna Pravda” より、2023年
3月16日

ロシア軍が占拠しているザポリージャ原発に
関して、ウクライナの立場は変わらない。
今も交渉は続いている。だが、ロシア側はそう
した交渉で、何ら建設的な提案などを持ち
出していない。

情報ソース:
ウクライナエネルギー大臣の
Herman Halushchenkoが、24時間無休の
国営ニュース放送での放送中に述べた発言

このままじゃ、何が起きても~~

このままじゃ、何が起きても~~

Halushchenkoの発言からの引用:
「ザポリージャ原発の中立性に関する合意に
至るためのある種の条件、つまり同原発周辺
に中立地帯を設ける件については、IAEA
ならびにラファエル グロッシ氏 (IAEAの事務
局長 ― 編集局よりの注釈) とすでに長期間
交渉を重ねている。ウクライナの立場は、
変わっていない。この原発を完全に非武装
化することが必須だ。ロシアの武装集団は、
それがどのような名称であれ <ロシア正規
軍であろうと、ワグネルであろうと> すべて
この原発の敷地内から撤退し、軍用機器や
Rosatomの専門家たちも退去せねば。
(Rosatomは、ロシアの国営核エネルギー
公社 ― 編集局よりの注釈)

ウクライナの人員がこの原発を平和的に運営
し、核物質や放射線の安全に関する責任を
負うべきだ」

詳細:
Halushchenkoによれば、IAEAのラファエル
グロッシ事務局長はウクライナ側とロシア側
の交渉を進め、「現実に何らかの行動を
進めるよう」 誠実に求めている。

「ウクライナ側は心より事務局長に感謝して
おり、あらゆる方法で交渉進展に努めてきた。
だが交渉は今も続いており、遺憾ながら
今のところ交渉は何の成果も生んでいない」
と同大臣は指摘した。

Halushchenko はさらに、現時点でのこの
交渉において、ロシア側からは何ら建設的な
反応は見られていないとも述べた。

背景:
一時的に占拠されているサポリージャ
原発の安全な稼働のための重要な決定を
下しており、それには国際的な支援が必要
だと、ラファエル グロッシは以前に語って
いる。
**************************

早く平和が戻りますように ・・・ 私がずっと以前に描いたスケッチより

早く平和が戻りますように ・・・
私がずっと以前に描いたスケッチより

上の黒いメニュー (項目は、基本的に
アルファベット順) にあるページ d-6) で、
原発の軍事的リスクを簡単に列挙しました。
その 1) Proliferation risksを踏まえておけば
4) 言いがかりリスク が発生しうることはほぼ
必然的です。今回のロシアによるウクライナ
侵略でも、発生しましたね。
で、侵略が起きると原発が占拠されてしまう
リスクも、当然あります。すると、2) 敵の軍事
基地にされてしまうリスク も伴います。
そうなった場合、3) 巨大ダーティ ボム化
リスク が発生するので、国際的にアタフタ、
となりかねません。それが現在、実際に
起きているわけですね。
「じゃあ、世界の安全のため、ロシアに渡し
ちゃえば?」 なんてわけには、まいり
ません!
発電所というものは個々の現場ごとに
アレコレ特性があるので、原発技術者なら
どの原発でも安全に管理できるわけじゃ、
まったくないのです。下手にロシア側技術者が
稼働させると、5) 「原発ドロボーが事故
起こしやがった」 リスクも発生してしまいます。

それにしても、5) にもっとマシなネーミングはないの? 私の、かなり昔の20分クロッキー

それにしても、5) にもっとマシなネーミングはないの?
私の、かなり昔の20分クロッキー

いったん原発占拠という事態になってしまうと、
IAEAも手を焼いてしまう ・・・ それだけ、
原発とは危険で厄介な代物なのですね。
しかも3) 巨大ダーティ ボム化リスク が現実
化してしまった場合、その被害は当のロシア
にも、そして風向き次第でヨーロッパや中東
にまで、広範に及びます。日本列島も含めた
東アジアにまで、放射性物質が飛んでこない
という保証はありません。なにせ、偏西風
なんてものがありますしね。

 

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「やかんをのせたら~~」では、すでに2021年
11月から新型原子炉の問題点に関する解説
ページを公開、日本政府の 「核発電との再婚」
を問題にしてきました。
例として、上の黒いメニューにあるページ
s-0) から s-4)、mr-0) から mr-3)、al-1) からal-5)、
などなど。

で、
2023年3月現在、「束ね法案」 が問題になっていますが、
それを受けての問題指摘をするよりも、
その1年以上前から、「核との復縁」 を狙う動きを
問題指摘していたわけです

ところが。
「やかんをのせたら~~」 じゃ、今回の 「束ね法案」
への抗議とか、まだしてないじゃないか!
という批判をいただきました。
上述の通り、1年以上前から「新型原子炉」 各種の
問題点を指摘することで、「日本政府の核との復縁
目論見」に警鐘を鳴らしてきたのですが
そもそも、日本政府は「原発の稼働寿命60+年まで
延長」したいようですが、その60+年の経過後は、
「じゃ、新型原子炉を建てます。新型だから、
安全ですよ」
って言いだすんでしょう

現時点の「束ね法案」 に対抗することも、むろん、
必要です。
私ももちろん、一市民として、この束ね法案には
反対です。
でも同時に、将来を見通して 「新型原子炉」の
問題点を今から指摘しておく活動も必要なハズ

仮に現在の 「束ね法案」 がお流れになったとしても、
「じゃあ、安全な新型原子炉を新設しましょう」
って、政府は言い出す恐れはありますよね?
じゃ、今からその 「新型原子炉」 を叩いておく
活動も必要ですよね

でも、周りを見渡すと、新型原子炉の問題指摘を
している反核勢力は極めて少ない ・・・
だったら、「やかんをのせたら~~」はその
問題指摘をしよう ・・・ そんなワケでした

フィードバック型 ・・ 何か問題が発生 ⇒ それに
対応した抗議活動など
も、もちろん必要ですし、大いにやってください!
でも、それと並行して、
フィードフォーワード型・・ 将来ありそうな
問題を予測して、警鐘を鳴らす
という活動も不可欠です
だから、「やかんをのせたら~~」 では、
それを優先的にやろうと

上述のような 「やかんをのせたら~~」 の
方針を、固定ページ e-4) では説明しております。
上の黒いメニューでは、項目を基本的に
アルファベット順に配列しております。
e-4) を見つけて、クリック!

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ザポリージャ原発、残るディーゼル燃料が ・・・

The New York Times

Here’s why experts are concerned about the Zaporizhzhia nuclear plant’s safety risks. – The New York Times (nytimes.com)

ロシアからのミサイル攻撃がまたまた激化
している中、当然、ザポリージャ原発のことが
心配になりますよね。それに関する、The
New York Timesの記事を紹介しましょう。

いつもどおり、
私による日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

不安 ・・・ 私の昔の作品、制作途上の状態

不安 ・・・
私の昔の作品、制作途上の状態

***************************
Here’s why experts are concerned
about the Zaporizhzhia nuclear
plant’s safety risks.
(専門家たちがザポリージャ原発の安全性に
かかわるリスクを憂慮している理由)

ヨーロッパ最大のこの原発では、<2022
2
月に> ロシアがウクライナへの全面的な
侵略を開始して以来今までに、緊急用
ディーゼル発電機を使用せざる負えない
事態に陥ったことが6回もあった。

Carly Olson記者、2023年3月9日、
10日に更新

ウクライナ南部にあるザポリージャ原発が
この木曜日 <9日>、短時間だが再度
緊急用発電機に頼る事態に陥った。
ロシア軍の砲撃のため、外部電源供給が
絶たれたためだ。この緊急事態を受け、
国連の核査察機関 <であるIAEA> の
事務局長は、この核施設の安全を保持でき
なかったとして国際社会に遺憾を表明して
いる。

まさか、こんな争いの現場に ・・・

まさか、こんな争いの現場に ・・・

ヨーロッパ最大の同原発は、戦闘が実際に
行われている只中にある原発でもあり、
これは今までの歴史上唯一の例だ。国連の
核関連職員たちの頂点に立つ <IAEAの
事務局長> ラファエル マリアーノ グロッシ
によれば、そんな同原発は1年前にロシア
軍がウクライナへの全面的侵略を開始して
以来今までに6回、緊急用ディーゼル
発電機に頼らざるを得ない事態に陥って
いる。

「そうした非常事態のたびに、我々はいわば
サイコロでギャンブルをしているのだ。こう
したギャンブルをさらに繰り返すなら、いずれ
運にも見放されよう」 とも、グロッシ氏は
語っている。

IAEAの事務局長である同氏は、さらに言う。
「こんな事態に平然としてられるというのは、
呆れるばかりだ」

3月9日遅く、ウクライナの国営電力企業で
あるUkrenergoは同原発が11時間ぶりに
送電グリッドとの接続を回復したと発表した。

化け物は、海に帰れ!

化け物は、海に帰れ!

The European Atomic Energy Community
<Euratomとも。1957年創設のヨーロッパ
の国際的核エネルギー機関> はEU加盟
諸国の一部が構成しているのだが、<EU
の議会である> 欧州議会の権限の外部に
ある。そのEuratomと49の国々とがIAEA
に対し共同の請願を提出、ロシアが
ザポリージャ原発から撤退すべきだと求めて
いると、ウクライナのDenys Shmyhal首相は
述べている。同首相はこの請願に敬意を表し
つつ、Twitterで 「核テロリズムとロシアに
よる脅迫は、もう止めねばならない」 と述べて
いる。

たびたび緊急用発電機に頼らざるを得ない
ことも含め、戦闘地帯の只中に立地している
ため、核カタストロフの深刻なリスクが発生
すると、専門家たちは言っている。なぜか?
それを、詳しく見てみよう。

原発からの送電をしない (オフライン状態)
でも、原発には電源供給が必要
ザポリージャ原発の原子炉はいずれも既に
シャットダウンしているが、炉心や使用済み
核燃料を冷却するための設備に絶えず電源
が必要なのだ。この冷却が中断すると、
核物質が発する熱 <崩壊熱です> の
ために核物質が入っている建築物が溶解、
放射性物質をまき散らす恐れがある。

俺より怖いよう~~

俺より怖いよう~~

ザポリージャ原発のディーゼル燃料がなく
なりつつある
原発は、送電グリッドであれバックアップ用
<の緊急発電機> であれ、背部からの
電源供給に接続していることが重要だ。

ザポリージャ原発の緊急発電機は
ディーゼル燃料で駆動するのだが、現場に
ある量は限られている。この木曜日 <9日>
に <ロシア軍による> 砲撃があったが、
それを受け発電機を稼働させた。その時点
で、残っていた燃料は発電機を15日間稼働
できるだけのものであったと、IAEAは発表
している。さらに同原発は、戦闘の前線地帯
に近い。<文字色による協調は、私>

「憂慮すべきことに、発電機の駆動を続ける
には燃料を再充填することが不可欠だが、
こうした戦闘の前線付近でディーゼル燃料を
輸送するのは極めて困難だ」 と語るのは、
<アメリカのワシントンDCにある非営利の
政策研究機関>Brookings Institutionで
Rubenstein Fellowという研究フェローを務め
核安全の専門家でもあるAmy J. Nelsonだ。

以前に同原発が外部電源から遮断された
ときには、技術者たちがディーゼル燃料を
使い果たさないうちに修復できるよう、大
急ぎで修理に取り掛かった。国際核査察官
たちは、そうした状況を持続不能で不安定な
状態だとしている。

ほかにもあるの~~?

ほかにもあるの~~?

戦争によって生じる、その他のメルトダウン
を招くリスク
原発は自然災害や航空機の衝突、その他
のリスクに対応できるように設計されては
いるが、戦闘の真っただ中に原発が存在
していたことはない。

専門家たちは、数多くの懸念を表明して
いる。「火災もありえるし、内部で圧力が
上昇して爆発が発生する可能性もある」
と、Nelson 氏は述べている。

同氏によれば、核燃料棒が腐食し核災害を
引き起こす恐れもある。

そうした事態のいずれが発生しても、冷却用
の電源供給が中断してしまう。核反応からは
熱が発生し、それで水蒸気を発生させ、発電
を行う。したがって、その冷却プロセス
<要するに、水蒸気を発生させる装置> が
何らかの事情で妨害を受けると、メルトダウン
に至る危険性がある。Nelson 氏が例として
挙げるのは、2011年に日本で起きた事例だ。
地震のため津波が発生、それが福島第一
原発の施設に損傷をもたらし、メルトダウンに
至った。

「原子炉内の温度が上昇し、燃料棒の腐食
が加速、核燃料が漏出するに至った」 と
同氏は述べている。

また変圧器が砲弾で損害を受ければ、
火災のリスクが増大する。また冷却不全で
メルトダウンにまでは至らない場合でも、
炉内圧力が上昇し爆発を招く危険がある。
Carly Olsonは、The Times紙のLiveデスク
の報道フェロー。
*******************************

そんな事態になりませぬように ・・・ 私の、かなり昔のTシャツ作品

そんな事態になりませぬように ・・・
私の、かなり昔のTシャツ作品

放射性物質は、核分裂を起こしていない状態
でも自然に放射線を出しながら崩壊していく
ので、冷却システムを駆動させることが必須
⇒ そのためには電源が必要、ということです
よね。でも、こんなことは核発電の基礎の
基礎ですので、「やかんをのせたら~~」 の
読者の皆様は、とっくにご存じでしょう。逆に
言うと、そうした基礎をすでに学んだ方々を、
「やかんをのせたら~~」 では対象読者と
しております

そうした基礎をご存じの皆様であれば、
上記の記事の中で文字色を変えて強調した
個所は、実に恐怖の種ですよね。
ザポリージャには950MWの原子炉が6基
ありますが、
外部電源供給が途絶え、ディーゼル燃料も
なくなった場合、6基とも崩壊熱を冷ませ
なくなります ⇒ 最悪、6基同時にメルト
ダウン = 福島第一を上回る大惨事に、
というリスクすらありますからね。

ロシアが正気を取り戻し、1日も早く撤退して
くれることを心から祈ります!

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インドのThe Eastern Heraldのウェブサイトにある、
2023年3月6日付の Russia helps Iran stockpile
enriched uranium という記事を紹介しています。

実は、この2国に限らず、今後世界のどこかで
展開してしまうかもしれない、大変危険な
proliferationのパターンが潜んでいるので、
ぜひ紹介しておきたいのですね

では、上の黒いメニュー(項目は、基本的に
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「Atoms for Peace」というお題目のもとに
1950年代に始まった現在の
「核兵器をこれ以上だれも持っちゃダメ、
でも核発電やりたいなら ”平和利用” だから
やっていいよ、ただしIAEAの監視下でね」
という世界体制の自己矛盾が露見している
現在の実例を取り上げます。

西側がロシアのエネルギー輸出の大半を制裁の
対象にしているのに、Rosatomによる核燃料は
制裁対象にできていない ・・・ という実例です

CNNのウェブサイトにある記事より。
いつもどおり、私の日本語化です。

上の黒いメニュー (基本的にアルファベット順で
項目を配列)で、c-8) をクリック!

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廃炉作業でも、こんな危険が

今回は、「やかんをのせたら~~」の
本来のフォーカスからは外れた話題です。
でも、核発電の廃絶を求めるうえでは、
見逃せない問題なので。

Beyond Nuclear Bulletin、
2023年3月2日号より

英語のニュースを読める方は、原文を
お読みください:
Train derails on way to load N-waste – Beyond Nuclear

では、いつもどおり
私による日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

Midnight Train Dreams
電車の中で寝てしまうと、スリのリスクとか ・・・
さらに列車には、事故リスクもあります
Midnight Train Dream
私の、かなり昔の作品

**************************
Train derails on its way to load N-waste
(アメリカで、核ゴミ輸送に向かっていた
列車が脱線)

2023年3月2日

VT鉄道社の脱線事故、見逃せない警告を

Brattleboro Reformer 紙の報道によれば、
2023年2月24日、廃炉作業が進行中の
Vermont Yankee 原発から出た核ゴミを
積載すべく向かっていた貨物列車が脱線
した。この脱線は、核ゴミを西部に向けて
運ぶための貨物車両と貨物車両の間に配置
されていた 「スペーサー車両」 で発生した。
<スペーサー車両とは、何も荷物を載せない
車両なのですが、放射性物質と隣接した複数
車両に積載すると、急ブレーキなどの場合に
大変危険です。放射性物質である限り、
ゴミになってもなお中性子線などを放射して
いるので、急ブレーキなどで荷崩れが発生
→ 大量の核ゴミ同士が衝突、なんてことに
なると、貨物列車で核反応が発生 ・・・
なんて危険性もなくはないのですね。
そのため、スペースを充分に開けておく
ため、「スペーサー」 車両をわざわざ
配置しておきませんと。>
鉄道で全米を巡ってSNF (spent nuclear fuel
のこと、高レベル放射性廃棄物) を輸送
しようという考えを、DDE (アメリカの
Department of Energy) は今後実行に
移そうとしている。


危険物のバラマキは、やめてくれ!
“Dirty Bomb Nightmare”
私の作品

<今年2月3日、オハイオ州パレスティンで
化学物質を積んだ列車の転覆事故があり
ましたが> オハイオ州パレスティンをはじめ
各地で列車事故が発生しており、列車事故に
ついて憂慮が必要だ」 と語るのは、
<ヴァーモント州にある町である>
Brattleboro のLissa Weinmannだ。
彼女は、Vermont Yankee 原発廃炉市民顧問
パネル <アメリカでは、こういう市民による
パネルが設けられるのが良いですよね。
日本の原発の廃炉では、こうした市民機関の
参加を聞いたことがありません。もしご存じ
ならお知らせください!> の副議長を
務めている。

もう数年前から、Vermont Yankee原発廃炉
で発生するいわゆる 「低レベル」 放射性
廃棄物は定期的に、NorthStar <という
鉄道会社> が Waste Control Specialists,
LLC (WCS) <という産廃処理企業> の
テキサス州Andrews 郡にある捨て場へと
輸送していた。<フランスの核エネルギー
企業の> Orano と WCS はさらに、
Vermont Yankeeだけでなく全米の原子炉
からの高レベル放射性廃棄物もInterim
Storage Partners, LLCに 輸送する計画だ。
これはOranoとWCS共同の中間保管施設
で、WCSの敷地内にある。アメリカの
原子力規制委員会は2021年9月にこの
保管場のライセンスを認可しているが、
抗議活動は今も続いている。

Computer Operator
機械には、故障はつきもの ・・・
“Computer Operator”
私の、かなり昔の作品

Vermont Yankee 原発の現場へと向かって
いた無積載の放射性廃棄物の輸送車が事故
を起こしたのは、これが最初ではない。ある
ときには、高レベル放射性廃棄物の保管用
コンテナーが、空の状態ではあったが、
トラックでVermont Yankee 原発へと
運ばれていた。
それが、事故を起こした。トラックが道路を
外れ、軟弱な路肩に乗り上げ動けなくなった
のだ。

さらに、こうした警戒を要する事態が発生
したことがあるのは、なにもVermont
Yankeeだけではない。何十年も昔のこと
だが、中性子線照射済みの核燃料用の
ドライ保管用キャスクを輸送中の荷船で、
キャスクは空ではあったものの、船に
積んでいたコンテナーを失ってしまった。
ニュージャージー州にあったOyster Creek
原発に向かっていたところだった。

だが本当に怖いリスクとは言うまでもなく、
放射性廃棄物を満載したコンテナーの事故
だ。そうした 「移動するチョルノービ」 とも
呼ぶべきリスクが、その醜悪な頭部を再び
もたげつつある。なにしろ、アメリカの原子力
規制委員会はテキサスならびにニューメキシコ
両州にある共同中間保管施設へのライセンス
を認めたのだ。
***********************
20-minutes with kindergarten crayon / 幼稚園用のクレヨンと20分
今日は、あっちも見てみましょ
私の20分クロッキー

2011年3月以降、日本の反原発運動では
既存原発に関しては主に廃炉を求めて
きましたが、廃炉になってもなお、
この例のような危険があることを
忘れてはいけませんね。

「やかんをのせたら~~」では主に
軍事関連リスクを取り上げるのですが、
反核勢力の個々人が自分の分野での
危険性やリスクを社会に訴えていく
ことも必要ですよね。
それにお役に立てればと、今回は
軍事以外のリスクを取り上げました。

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Posted in Uncategorized | 廃炉作業でも、こんな危険が はコメントを受け付けていません

イラン、90%近いU濃縮??

まず、「U-235の濃度を90%近くにまで濃縮
すると、何が問題なの??」 と真顔で
おっしゃる方がもし読者の中にいらっしゃ
れば、最初に上の黒いメニュー (項目は
基本的にアルファベット順) で、ページ
d-3)、f-4)、そして h-3) にある「「濃縮」U中
の235Uの比率」 という図を最初にお読み
くださいませ。下記の記事紹介は、その後で。

日本語メディアでも紹介されている通り、
イランのU濃縮が 「やっぱり??」 90%
近くに達していたと報じられています。

これについては、イラン政府寄りの報道と
西側報道とで主張が全く対立することは
明らかなので、その両方を紹介しますね。

いつもどおり、
私による抜粋・日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。

Argument II -- Existence / Non-existence
「存在している!」 「してない!」
“Argument II”
私の昔の作品

ではまず、イラン政府寄りの報道機関、
Tasnim News Agencyによるものを。
Iran Rules Out Uranium Enrichment above 60% – Nuclear news – Tasnim News Agency | Tasnim News Agency

****************************
Iran Rules Out Uranium Enrichment
above 60%
(イラン、60%を超えるU濃縮は
あり得ない)

2023年3月1日

テヘラン発(Tasnim) ― イラン核エネルギー
機関のヘッド、モハンマド エスラーミが、
同国が84%のウラニウム濃縮を実施したの
ではないかとの嫌疑を否定した。

この水曜日 <3月1日> 、IAEAが機密の
四半期報告書で、1月22日に実施した
<イランにある> フォルドウ核施設の同
機関による査察において検出した粒子の
中に83.7%にまで濃縮されたウラニウムが
含まれていた、と述べていたことが判明した。
これを受け、エスラーミはその嫌疑を否定
した。


どっちがほんと??
私が、かなり昔にあるウェブサイト用に
描いたイラスト

「このほぼ84%濃縮の粒子についてだが、
処理過程で使うタップの側面から検出した
サンプルだとされているが、顕微鏡で見ても
可視化できない。問題とすべきは、濃縮後に
保管されているウラニウム含有物の量で
あるはずなのだが」 と、エスラーミは
述べている。

さらにエスラーミは、IAEAの査察官たちが
「処理過程でできた物質も観察したのだが、
そのU-235濃度が60%を超えていない
ことを計測している」 と述べたと、Press TV
は報じている。

「イランの濃縮限度は、60%だ。査察官たち
も自分たちの報告書に、イランの濃縮が60%
であると述べている」

さらにIAEAによる報告書にも、今回の
高濃度粒子がどこから出たものか、
IAEAとイランの間での 「話し合いはまだ
継続中である」 と記載がある。

エスラーミはまた、そうした話し合いの結論
として、イランの各プログラムに具体的な
規約違反は見当たらなかったとしている。

「この2週間、IAEA の代表者たちが
テヘランを訪問、<イランのウラニウム濃縮
施設で使われる> 遠心分離機の設計や
申告されている検出粒子に関する記載に
規約違反がないか査察を行った。そうした
専門家による査察と調査の結果 ・・・
具体的な違反は見当たらないと結論付けて
いる」 とエスラーミは述べた。

Truth Gone I
「消えてしまったのか??」
“Truth Gone I”
私のかなり昔の作品

イランの核担当チーフによれば、IAEAの
ラファエル グロッシ事務局長がテヘランを
訪問する予定で、アメリカが脱退した
2015年の核合意の再建交渉がとん挫し
かかっているが、その訪問がその打開に
つながる可能性もあるそうだ。

エスラーミはさらに、IAEAの事務局長代理
マッシーモ アパロとは既に交渉を行って
いる、とも述べた。グロッシはここ両日中に
テヘランに来る予定で、未解決の諸問題を
検討する予定であるとのことだ。
*************************

以上、イラン側からの弁明でした。

See? Lovely colors, but hard to "grade" / ご覧のとおり、きれいな色なのですが、グラデーションが困難です
消えてしまう??
私の、昔の下絵より

では、反対に西側の代表的報道機関の1つ、
CNNのウェブサイトより。
Iran: Near bomb-grade level uranium found in nuclear plant, says IAEA report | CNN

***********************

Near bomb-grade level uranium found in
Iranian nuclear plant, says IAEA report
(原爆レベルに近い濃縮度のウラニウム、
イランの核施設で発見とIAEA報告)

CNNのAdam Pourahmadi記者
2023年3月1日

アブダビ発、CNN ― 原爆レベルに近い
濃縮ウラニウム粒子が、イランの核施設で
検出されたと、国連の各監視機関 <である
IAEA> が報じている。アメリカはすでに、
イランによる核兵器製造能力が加速して
いるとの警告を発している。

CNNでは、その限定閲覧の報告書を閲覧
したが、ウィーンに本拠を置くIAEAは濃度
83.7% にまで濃縮されたウラニウム粒子が
イランのフォルドウ核燃料濃縮施設
(Fordow Fuel Enrichment Plant、FFEP)
で検出されたと報じている。この地下核施設
は、クォムという都市 <テヘランから南南
西約130㎞ほどの地点にある、古都。
「ゴム」 とも表記> の北東約32㎞の
地点にある。83.7% というのは、核爆弾
の製造に必要な濃度90%に近い。

20min croquis, another pose of the same male model / 20分クロッキー、同じ男性モデルさんの別のポーズ
ああ、困った~~
私の20分クロッキーより
男性のモデルさんです

同報告によると、今年1月、IAEAは
フォルドウ核施設にて環境中のサンプルを
採取したのだが、その中には最大で濃度が
83.7%tの高濃縮ウラニウムが検出された。

これを受け、IAEA はイランに対しこうした
発見事項は 「イランが申告していた
フォルドウ核施設での濃縮レベルと合致
しておらず、イランに対しこうしたウラニウム
粒子がどこから出たものかを報告するよう」
求めた、智子の報告は述べている。

さらにイランは以前から60%まで濃縮した
ウラニウムの在庫量も、前回の四半期報告
の時点と比べ、25.2 kgから87.5 kgにまで
急増していたと、このIAEAによる機密報告
にある。

このIAEA報告によれば、この問題を解明
するためのイランとの話し合いを続けている
が、「こうした発見事項からは、イランにある
核施設の活動に変化があれば、それを
検知し報告する能力がIAEAにあることが
明らかだ」 とも述べている。

イランのホセイン アミール アブドラヒアン
外相は、この火曜日に行われたCNNの
クリスティアンヌ アマンプールとの独占
インタビューで、このウラニウム濃縮関連の
報告に関する質問には、直接的には答え
なかった。

アミール アブドラヒアン外相は、IAEAの
事務局長代理マッシーモ アパロが既に
先週までに2回イランを訪問したこと、
またIAEAのラファエル グロッシ事務局長
がイランを訪問するよう招待されていること
を述べた。


「実りある交渉」って・・・ ほんと??
私の20分クロッキー

「イランは、IAEAと協力していくロード
マップを設けている。 [ラファエル] グロッシ
氏の代理である [マッシーモ] アパロ氏が
すでに先週までの2-3週間にイランを
来訪、建設的で実りある交渉を行った。
さらにイランはグロッシ氏も近日中にイラン
に来られるよう、招待した」 と、アミール
アブドラヒアン外相はCNNに対し語った。
「だから、イランとIAEAとの関係は然る
べき正常な状態にある」

昨年、イランは以前IAEAが設置していた
監視・モニター活動用の機器類をすべて
撤去している。この機器類は、正式には
Joint Comprehensive Plan of Action
(JCPOA) という核合意のためのものだ。

この撤去のため、「イランの核プログラムが
平和利用のためのものかどうかを確認する
IAEAの能力にマイナスの影響が出た」 と、
IAEAの報告には記載がある。


やれやれ・・・
私の20分クロッキー

アメリカ国務省のスポークスマンが火曜日
に述べたところによれば、このIAEA報告
からは、「極めて深刻な進展」 が読み
取れる。

「アメリカは同盟諸国やヨーロッパならびに
中東地域パートナーたちとの密接に連絡を
取り合っており、この極めて深刻な展開で
あり得る事態に関するさらに詳細な情報を
IAEAから待機している」 とも、同スポークス
パーソンは語った。

国防政策担当次官のコリン カールが火曜
日に述べたところによれば、「2015年締結
の核合意からアメリカが2018年に脱退
して以来、イランの核開発の発展は目を
見張るほど急速だ」 とのことだ。しかも
2018年にアメリカがJCPOAから脱退
した時点では、「イランが原爆1発分の
核分裂性物質を製造するまでには、
12か月ほど要するだろう」 と見ていた
とも述べた。

「今となっては、12日ほどしかかから
ないだろう」

2015年の核合意を再建しようとする
アメリカとイランの間での交渉が行われたが
2022年9月に座礁した。両国間の緊張は、
イラン全土での抗議活動をイラン政府が
弾圧し、さらにウクライナ戦争でイラン政府
がロシアにドローンを供給した件で、
さらに悪化している。

火曜日にカールが述べたところでは、
核合意は 「凍結されてしまっている」
*************************

"Argument III -- To the Rescue"
凍り付いちゃってるよ!
“Argument III – To the Rescue”
私の、昔の作品

さて、IAEAとイランの代表者同士の会合
結果がどうなるか? それを待ちましょう。

その結果がどうであれ、ウラン濃縮を
行うと原爆製造とは 「単なる程度差」
だってことですね。
当面は、たとえばウラニウム濃縮という
行為はすべてIAEAが運営し、
それ以外の濃縮も施設も禁じるといった
ような世界的対策を講じないと、
各国で独自にU濃縮を行わせている
限りは、今回のような問題は必然的に
「いつか・どこかで」 発生してしまうもの
でしょう。

そしていずれは、核発電そのものを
核兵器と一緒に廃絶する、と。

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