新しい固定ページ 付録 w-27) をアップロードしました。
現在の石油価格高騰を招いたそもそもの原因について、
あたり前なことを記しております。
上の黒いメニューの下の方で、付録 w-27) をクリック!
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Channel News Asiaのウェブサイトより
Major power outage in France as Europe wilts under record heat – CNA
「気候変動で、夏の暑さが危険だ。CO2を出さない原発を
増やせば、夏の停電も防止できるだろうし、CO2も減らせる」
というのが、原発推進勢力の主な主張の1つですよね。
もし。それが正しいのであれば、フランスのような原発依存率が
およそ70%もある国(France’s Use of Nuclear Power for Energy Independence | Alliance for Innovation and Infrastructure)では、
ヒート ウェイブによる停電は起こりにくいはずですよね。
でも実際は ・・・
暑さで原発をまともに稼働できなくなった事例を、すでに上の
黒いメニューにある
付録 w-10) などで紹介済みです。付録 w-16) なども、関連する
内容です。
そして目下、危険な暑さに見舞われている同国で、再び停電が
発生中だそうです。
まず、関連記事を見てまいりましょう。
いつもどおり、
私の抜粋・要約・日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です
***************************************
Major power outage in France as Europe wilts under
record heat
(記録的熱波でヨーロッパがうだる中、フランスでは大規模停電)
2026年6月24日
この停電は現在の異常気象に関連したもので、水曜日 <6月24日>
にはブルターニュ地方からパリまでの地域で気温が39°C – 41°Cに
達するとの予報がある。
パリ発: 水曜日(6月24日)、ヨーロッパのほぼ全体で再度
気温が上昇、この記録的熱波のため <停電が起こり> 何万名もの
人たちが電気を利用できくなった。一方でエアコンの売り上げは
急増した。ヨーロッパは、焼けつくような暑さへの対処には
慣れておらず、うまく対応できていない。
今回の極端な暑さは気圧配置によるもので、熱気を何日間も同じ
地域にとどめてしまうパターンになっている。しかもそうした
現象を、地球規模の温暖化が悪化させていると、専門家たちは
述べている。
フランス全体の気温指標があるが、これは全土30か所にある
観測地点での昼間と夜間の気温の平均値で、それが火曜日には
29.8°Cに達した。この観測が始まったのは1947年のことだが、
それ以来現在までの最大値だ。
・・・ (中略) ・・・
今のところフランスの31地区でオレンジ色の高温注意の警報が
出ているのだが、総人口の90%以上が極端な暑さに晒されている。
北西部にあるブルターニュ地方からパリ地区、そして南西部の
大半に至るまで、水曜日には39°C – 41°Cの気温が予想された。
今回の極端な熱波のため、今回の異常気象においてはフランスと
しては初めての大規模停電が発生した。フランス北西部の
フィニステール地方 <ブルターニュ半島の先端部> で、暑さに
よる変圧器の故障のため水曜日に68,000世帯が停電を味わったと、
当局は発表している。
火曜日遅くに発生したこの故障からの復旧のため、いくつかの
チームが夜通しで作業を進めているが、最短でも給電の全面的
復旧は水曜日の終わりごろになる見込みだ。
火曜日遅くまでには最大で電力契約者106,000件が電気を
利用できなくなってしまったが、電力インフラストラクチャーが
整備されたのは人間の活動による気候変動で熱波が長く続き
頻発し激化するようになるずっと以前の時代のことであったと、
科学者たちは語っている。
・・・ (中略) ・・・
***************************************
これだけなら、核発電に固有の問題ではないのですが~~
これだけなら、要するに暑さで変圧器が故障したのが原因だった
ようで、核発電でなくても火力でも太陽光でも風力でも
発生しうる問題です。発電方式の問題じゃなくて、送配電での
故障ですからね。
しかし、外部電源からの送配電に故障が発生した場合には~~?
稼働中だけでなく、停止中であっても原発では炉内の核燃料や
冷却保管プール内の使用済み核燃料などを冷却し続けることが
必須です。放射性物質は、核分裂をさせなくても「自然に」
崩壊熱を出すので、冷却しないと火災や、最悪の場合にはメルト
ダウンが発生するからですね。この問題については、上の黒い
メニューにある 付録 w-15) や 付録 w-23) 、 付録 w-24) などで
解説済みです。
つまり、現実にありえる 1シナリオとして ・・・
・・・ 危険なヒート ウェイブ襲来 ⇒ 送配電網での故障 ⇒ ブラック
アウト ⇒ 原発への外部電源供給の中断 ⇒ 短期間はディーゼルや
電源車で対応するが、長期間化した場合 ⇒ 原発火災、最悪なら
メルトダウン
というシナリオも、現実にありえますよね。
気候変動がこれほどまでに深刻な危機となってしまっている現在、
こんなシナリオを招きかねない代物(原発)を、ワザワザ巨額を
投じて建設するなんて ・・・・
~~ ザポリージャでの爆撃、
イスラエルの和平拒否(とも見受けられる態度)??
などがあって、それらを調べたりせねばならず、
作業がナカナカ進んでおりません。
新ページのアップロードまで、もうしばらくお待ちくださいませ!
なお、そうこうしているうちに新しいhelpfulなウェブサイトを
見つけました。
MissileStrikes.com — Coalition vs Iran Axis — Missile Intelligence Dashboard
をご覧くださいな。
最新の軍事情勢が英語でわかるウェブサイトです。
ザポリージャ、再度外部電源復旧
Crypto Briefing(という暗号通貨関係のニュース エージェンシー)
のウェブサイトより
Zaporizhzhya nuclear plant reconnects to grid after IAEA-brokered ceasefire ends 30-day blackout
もう「やかんをのせたら~~」でも何度か、似たような出来事を
紹介してきたのですが、今回もstation blackoutしていたZNPP、
外部電源との接続が復旧したとの報道です。
今回は、紹介が遅くなってしまいました。
では、その記事を見てまいりましょう。
**********************************************
Zaporizhzhia nuclear plant reconnects to grid after
IAEA-brokered ceasefire ends 30-day blackout
(IAEAが仲介した(局地的)停戦のおかげで、30日続いた
ブラックアウトが終了。ザポリージャ原発、グリッドへの
接続回復)
いつもどおり、
私の要約・抜粋・日本語化
< > 内は、私からの補足説明
ヨーロッパ最大の核施設 <であるザポリージャ原発>、
非常用ディーゼル発電機での冷却がほぼ1か月続いたが、
これはロシアによる侵略が始まって以降 <station blackoutと
しては> 最長のものとなった。
エディター チーム
2026年6月13日

再掲 今回の件では、ここまで事態は進展しませんでしたが~~
なお、「電源車」では長時間の稼働は無理です
別に原子炉を直接攻撃しなくても・・・
ドローンで外部電源供給系統
(グリッド)を破壊
+
トロイの木馬などで非常用ディーゼル発電装置を稼働不能に
⇒ 原子炉の冷却不能 ⇒ メルトダウン ⇒ 巨大ダーティ ボム
ウクライナのザポリージャ原発はヨーロッパでは最大の
核施設だが、その送電グリッドとの接続が復旧した。同原発
<の冷却> はほぼ30日間、非常用ディーゼルで行われていたが、
この6月13日に送電グリッドとの接続が復旧した。ディーゼルに
よる冷却は不安定な状態で、復旧には現地周辺での停戦が
必要だったが、それをIAEAが仲介した。
IAEAのラファエル マリアーノ グロッシ事務局長が確認した
事項として、750 kV のDniprovska送電線の修復が終わり、
現地時間で09:30 には送電を再開、13:00までには全面的に
復旧した。今回の外部電源喪失は5月下旬にあった同原発近くの
変電所への軍事攻撃によるもので、2022年にロシア軍が全面的
侵略を始めてから今までに同原発で発生した外部電源喪失の
中では、最長のものとなった。
・・・ (中略) ・・・
送電線の復旧のための停戦をIAEAが仲介したのは今回で6回目で
あるが、この事実から、IAEAが外交活動において発展している
こと、また現在の危機が幾度も繰り返されていることが分かる。
グロッシ事務局長によれば、IAEAは今や本来の意図には
なかった存在になっている。つまり、戦時に核の危機を回避する
ための仲介者という役割を担う存在だ。
・・・ (以下省略) ・・・
****************************************
ここで注意しないといけない事実として:
・ 元からIAEAという組織は、Janusのような2つの顔を持つ
存在ですよね。
1) 核発電など、核エネルギーの”平和利用”は推進する
2) 同時に、核兵器開発やproliferationは断固として阻止する
というミッションの組織ですから。
本「やかんをのせたら~~」で絶えず明らかにしてきたように、
現実には1) が2) の隠れ蓑になってきたのですが。
アクセルを踏みながらブレーキをかけているようなもので、
そんな無茶なことを続けていれば、いずれはアクセルの招いた
結果(原発)のstation blackoutにも対応を迫られる羽目になる
はず ・・・ つーか、実際にそんな羽目に陥ったわけですね。
核兵器をなくしたいなら、核物質の国際的管理などを実現すると
ともに、その「隠れ蓑」も一掃しませんと。
新しいページを作成中でして、そのため新しいポストが数日間、
できずにおります。
その新ページでは、現在の石油価格高騰やナフサの供給切れの
ソモソモの原因を考え、「石油価格高騰 ⇒ もっと原発を!」
という”発作的な” 反応の誤りを指摘します。
しばしお待ちくださいな。
新たな固定ページ nd-7) をアップロードしました。
現在の世界の軍事関連情勢にあって、英国に本拠を置く
高名なシンク タンク Chatham Houseが憂慮を公表してらっしゃいます。
そのテキストを一部抜粋・日本語化で紹介しております。
上の黒いメニューにある nd-7) をクリック!
ZNPP、19回目の外部電源喪失
トルコの国営通信社Anadolu Ajansi(設立は1920年)の
ウェブサイトより
Zaporizhzhia nuclear plant loses all external power after substation attack
ヒトは似たような問題が19回も発生すると、慣れっこになって
反応を鈍らせてしまいやすいものですが ・・・ 現実には、
何度目であろうと極めて危険であることに変わりはありません。
最悪、メルトダウンを招く危険性に変わりはないのです。
なお、「原発への外部からの電力供給が途切れると、なんで最悪
メルトダウンになるの?」については、上の黒いメニューに
ある 付録 w-15) 付録 w-23) 付録 w-24) などをお読み
くださいな。
では、Anadolu Ajansiの報道を。
いつもどおり、私の抜粋・要約・日本語化
< > 内は、私からの補足説明
****************************************************
Zaporizhzhia nuclear plant loses all external power
after substation attack
(ザポリージャ原発、変電所への攻撃のため外部電源すべてを
喪失)
「またしても外部電源を失ったという事実から、送電グリッドが
極度に脆弱なもので、核の安全性という点で常に危険を抱えて
いると いうことが浮かび上がっている」と、IAEAのラファエル
グロッシ事務局長
Burc Eruygurさん
2026年6月11日
イスタンブール発
木曜日 <6月11日> IAEAは、ザポリージャ原発 <に電力を
供給している> 変電所への軍事攻撃があり外部電源すべてを
喪失したと発表した。
この電源喪失が発生したのは水曜日 <6月10日> の夜のことで、
<ザポリージャ原発が立地している> ドニプロ川の対岸への
軍事攻撃を受けてのことであると、IAEAはアメリカのソーシャル
メディアであるXで公表した。
「またしても外部電源を失ったという事実から、送電グリッドが
極度に脆弱なもので、核の安全性という点で常に危険を抱えて
いるということが浮かび上がっている」と、IAEAのラファエル
グロッシ事務局長は述べている。
そのX投稿によれば、同原発は現時点では緊急用のディーゼル
発電機で6基ある原子炉すべての冷却を行っており、核の安全の
ために必要なその他設備すべてもディーゼル発電に依存している。
今回の外部電源喪失で、現在のロシア vs ウクライナ戦争が
始まって以来、同原発が外部電源を喪失したのは19回目になると、
このポストは述べている。
IAEAによれば、今回の電源喪失の原因はFerosplavna-1という
330 kVのバックアップ用送電線が破壊されたことにある。
同原発へのメインの送電線は750 kVのDniprovska送電線だが、
その修理をするための準備が進行中である。このDniprovskaは
3月24日に損傷を受けて以来送電を停止していると、このポスト
には ある。修復作業を進めるため、ロシアとウクライナは
<当該地域での> 局地的な停戦に合意しており、その停戦状態の
中でザポリージャ原発へのバックアップ送電線の修復を行う。
・・・ (中略) ・・・ この原発周辺では軍事攻撃が続いており、
ロシアとウクライナ双方が互いに相手を非難しあっている。
・・・ (以下略) ・・・
**********************************************
いろいろ言いたいことはありますが、今回は1つだけ:
原発は発電所でもありますが、巨大な電気食い虫であることも
忘れないでくださいな。
( > O<) / 電気代が高いし、電気が足りなくなりそうだ ⇒ 原発を
もっと増やせ!
といった「発作的な反応」を頻繁に耳にする昨今ですが、
原発事故がなくても、たとえば定期点検中にも放射性物質が
ある限り「崩壊熱」の除去つまり冷却は必須で、そのためには
かなりの電力を消費することになります。(たとえば、付録 w-15)
参照) さらに事故が皆無で寿命がきて廃炉作業が始まったと
しても、SFP(使用済み核燃料プール)内の放射性物質の冷却は、
何十年も続けないと火災発生などを招きます。そのプール冷却
にも、電力を消費します。既に廃炉作業が始まった段階での話
ですから、当然発電はしておりません。単に電気を食うだけの
期間が、何十年も続くのですね。
核発電推進派: ( > O<) / 電気代が高いし、電気が足りなく
なりそうだ ⇒ 原発をもっと増やせ!
VS
反対派: ( > O<)/ 原発事故が起きたら、どうするんだ!?
といった発作的な反応を繰り返していたのでは、対話は成立せず
結局は「罵り合い」が続いてしまいます。(現実、そうなって
ますよね)
上述のような基本的事実を、双方とも学ぶことが必須なのですね。
c-11)(その他の「前科」) 武力で核をつぶそうとしたが~~
を、アップロードしました。
イランの60%濃縮HEUの行方も量も、IAEAには不明になっている
という、驚愕のニュースをベースにしております。Times Nowのウェブサイトより。
イラク(1981年)やシリア(2007年)の場合には、イスラエルの
Begin Doctrineが功を奏し、核開発を(今までのところは)
やめさせたと見ても良いのかもしれません。
しかし。
現在のイランのケースでは??
やはり、爆撃で核を廃絶することなど、無理なのですね。
詳しくは、上の黒いメニューにある c-11) をクリック!
チョルノービル周辺の核燃料保管施設にドローン攻撃
DW (Deutsche Welle) のウェブサイトより
Ukraine: Russian drone hits nuclear-fuel storage facility
ほぼ誰もが心配していた事態が、ついに起きて
しまいましたね ・・・
まずは、報道を見てまいりましょう。
いつもどおり、私の要約・抜粋・日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。
*****************************************
Ukraine: Russian drone hits nuclear-fuel storage facility
(ウクライナの核燃料保管施設を、ロシアのドローンが攻撃)
Timothy Jonesさん(加えて、ReutersならびにAFPからの情報)
2026年6月7日
チョルノービル付近の核燃料保管施設にロシア軍による攻撃が
あったが、ウクライナのヴォロディミール ゼレンスキー大統領は
この攻撃を「卑劣なもの」と呼んだ。国連の核監視機関
<であるIAEA> は、現地で放射線量の増大は観測されていない
と発表。
今は使用されていないチョルノービル原発。その付近にある
使用済み核燃料保管施設に、ロシアによるドローン攻撃があった。
日曜日 <7日>、ウクライナの高官たちが発表した。
国連の核監視機関であるIAEAによると、IAEAもこの攻撃の
知らせを受けており、現地での放射線レベルは安定していると
いう。
この保管施設はチョルノービル原発から約15キロほどの位置に
ある。同原発は1986年に、世界史上最悪の原発事故を
起こしている。
・・・ (中略) ・・・
今回の攻撃について、判明していること
キーフの参謀たちや国営原子力機関もそれぞれの独立した声明を
今回の攻撃に関して発表しており、攻撃によりコンテナーを
受け取る建物が部分的には関されたとしている。
そうした声明によれば、当該施設には攻撃を受けた時点では、
使用済み核燃料は全く保管されていなかったとのことだ。
攻撃を受けた後で火災が発生したが、それは無事に消火され
負傷者の報告はないとされている。
ある声明によれば、IAEAのチームが現地を直ちに訪れ
「被害状況を調査する」とIAEAは述べている。
ゼレンスキー、今回の攻撃は「卑劣なもの」
ウクライナのヴォロディミール ゼレンスキー大統領は、
今回の攻撃は「極度に卑劣なロシアによる攻撃である」と
している。
同大統領は <ソーシャル メディアの> Xで、「本日、ロシアが
またもやチョルノービル原発周辺の特別地域への攻撃を行った。
”シャヘード”ドローンが、中央使用済み核燃料保管施設の
建物の1つに突っ込んだ」と記している。シャヘードは、
ロシア軍がよく使用している攻撃用ドローンである。
2025年2月には、事故で損壊したチョルノービル原発を覆う
格納アークを、ロシアのドローンが攻撃した。ロシア当局は、
この攻撃を実施したことを否定している。
さらに両国は、ウクライナ南東部にあり現時点ではロシアが
占拠しているザポリージャ原発に攻撃を仕掛けているとして、
相互に非難を応酬している。
ウクライナ支援の会談を英国が主催
ロシアによるウクライナへの全面的侵略は5年目に入るが、
英国のキーア スターマー首相は日曜日にゼレンスキーならびに
ヨーロッパのパートナー諸国の代表とともに、ウクライナ支援の
会談を行っている。
・・・ (以下略) ・・・
**************************************

どうしょうもないわね~~
私の20分クロッキー
「敵軍の軍事標的としての核施設」がいかに脆弱にして厄介な
ものか、ウクライナ戦争では現実に明らかになっていますよね。
これを防止したければ、イランがしているように核施設を
地下深くに設けるくらいしか ・・・
でも、U濃縮工場などと違って原発には大量の冷却材が必要で、
地下に作るといっても ・・・ + 原子炉そのものを地下に作った
ところで、外部電源を破壊されると冷却不能 → 最悪、メルト
ダウン、ということに。
つまり原発の軍事的脆弱性は、改善の方法が見当たらない
のですね。
真に国防を考えるなら、原発は廃絶を考えるべきでしょう
昨年8月終わりに紹介しておくべきでした~~ 遅くなりまして
Reutersのウェブサイトより
Exclusive: Trump plans to make Cold War-era plutonium available for nuclear power | Reuters
トランプ政権が「核を好む」ことは、広く世界的に知られて
おります。
ただ、下の記事が報じているような「Puあげるよ~~」まで
やらかしていたとは~~
私も見落としていて、Beyond Nuclear Bulletinで知りました。
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では、Reuters独占のその記事を、私の抜粋要約・日本語化で
紹介しますね。
いつも通り、< > 内は私からの補足説明です。
***************************************************************
Exclusive: Trump plans to make Cold War-era plutonium
available for nuclear power
(独占記事: トランプ、冷戦時代のプルトニウムを核発電に
使う目論見)
Timothy Gardener
2025年8月23日
ワシントン発、2025年8月22日(Reuters)
トランプ政権は、アメリカの核兵器を解体して得られた
冷戦時代 <1945年ごろから1991年終わりごろまで。アメリカ陣営と
旧ソヴィエト陣営の2つが睨みあっていた時代で、核兵器を双方が
大量に保有していました> のプルトニウム約20トンをアメリカの
電力各社が原子炉用燃料として使用できるようにすることを
目論んでいる。本件に詳しい情報筋、ならびにこの目論見の
輪郭を記したメモによる。
・・・ (中略) ・・・
このプルトニウムは、ほぼ無料同然で発電業界に提供される模様だ。
ただし、輸送経費や設計費用、形成、エネルギー省の承認を得ての
核施設発電業界が負担する。件のプルトニウムをリサイクル・
加工して核燃料にするには、そうした費用が必要となると、
そのメモには記されている。
このプルトニウムの量や本計画での発電業界の責任、ならびに
アメリカ政府からの公表のタイミングとして考えられる時期に
ついては、今回初めて明らかになった。本件の20トンの
プルトニウムは、アメリカが本来は処分するはずであった兵器
グレードのプルトニウム34トンから取り出すもので、本来なら
ロシアとの核不拡散に関する2000年の合意に基づき34トンを
廃棄することになっていた。
・・・ (中略) ・・・
アメリカの発電業界を底上げすることはトランプ政権の優先政策の
1つで、その背景としてアメリカでは現在、人工知能用データ
センターのための電力需要増大の関係で、20年ぶりにアメリカの
電力需要が膨張している。
使用しなくなったプルトニウムを <原発の> 核燃料として
利用するという発想は、核の安全性の専門家たちの間に懸念を
招いている。以前にも類似した取り組みはあったのだが、
失敗に終わっている、というわけだ。
<上述の> 2000年の合意では当初、このプルトニウムをMOX
燃料に加工し、原発で燃料として使用することになっていた。
だが2018年、第一次トランプ政権はMOXプロジェクトの契約を
反故にした。同政権によれば、MOX化には500億ドル以上もの
費用が必要だそうだ。
アメリカエネルギー省は余剰プルトニウムを、厳重な警備下の
兵器保管施設の中に保管しており、そうした施設の例としては
サウス カロライナ州のサヴァンナ リヴァー、テキサス州の
パンテックス、ニューメキシコ州のロス アラモスなどがある。
プルトニウム <239> の半減期は24,000年ほどであり、
取り扱いには防御具が必須である。
・・・ (中略) ・・・
エネルギー省の推定では、このプルトニウムを地層処分 <埋める>
するには、200億ドルの費用が必要となる。
「このプルトニウムを原子炉燃料に作り直そうとするのは、
正気の沙汰ではない。過去のMOX製造プログラムの災厄を
繰り返しながら、違う結果を得ようとするようなものだ」
そう語るのは、「憂慮する科学者同盟」の核物理学者、エドウィン
ライマンだ。
・・・ (以下略) ・・・
Timothy Gardner記者、エディターはRichard Valdmanis と
Lisa Shumaker
****************************************************
米ロに限らず、核兵器は世界から廃絶せねばなりません。その
必須課題を進めるにあたり、核弾頭のPuや濃縮Uをどう処分する
のか?という差し迫った問題も、対応を迫っています。
もし安全かつ確実に原発燃料として使用できる方法があったと
仮定しても、その原子炉から核ゴミが出ることに変わりは
ありません。で、その最終的な処理方法はいまだに見つかって
いないのです。(地層処分しても、はたして何万年も無事でいて
くれるのか~~?)
核兵器とその副産物である核発電とは、これほど危険で厄介な
問題なのですね。