“Ten Reasons —” の日本語化テキストにマンガと補足説明

「ホーム」にある5月9日付の記事で、Ten Reasons To Reject
Nuclear Powerというフライヤーの日本語化テキストを
すでに紹介済みです。

上の黒いゴチャゴチャ メニューにあるページ v-1) で
紹介したように、アメリカのワシントンDC近郊に
本部を置く反核団体にBeyond Nuclearなる
グループがあります。
核兵器と核発電の両方の廃絶を求める団体で、この
2つの不可分性に気が付いている点で、目の付け所が
良いですね。

そのBeyond Nuclearのexecutive director、Linda
Pentz Gunterさんが最近、著作を出版なさったの
ですね。
No To Nuclear. Why Nuclear Power Destroys Lives,
Derails Climate Progress And Provokes War

という本です。
その本の付録として、主張の要点を10点に短く
まとめたものがありまして、大変的確かつ簡潔なもの
なので、日本語にして本「やかんをのせたら~~」で
公開してよいか問い合わせたところ、Lindaさんから
ご快諾をいただきました。

元の英語フライヤーをお読みになりたい方は、ここをクリック!
(* ジャンプ先のページはPDFですが、5月9日 JSTにブラウザーで
開いたところ、特に問題は発生しませんでした。ところが、15日にアクセスしてみると、Page Not Foundになっております。何かあったのか??)

問題は、私が日本語化したテキストですが、やはり「翻訳」だけでは、日本語読者の多くにはわかりにくい箇所が多いと思うのですね。
そこで、<補足説明>とマンガを私が作成して追加した日本語テキストを、ページ v-2) として作成・アップロードしました。
これで、よくご理解いただけると思います!

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イラン、U濃縮を90%に???

ヨーロッパ広域のニュースTVネットワークEuronewsの報道、
MSNのウェブサイトより
元記事は、ここをクリック

イラン、U濃縮を90%に???

私が恐れていた問題が、現実化しつつあります~~
核兵器開発か??という問題を解消するには、武力で攻撃する
のは逆効果だという単純な理屈を、イスラエルとアメリカの
両政権は理解できないので しょうかねえ??

従来からイスラエルは、周辺国に核兵器開発の疑惑 ⇒ 爆撃
というパターンを繰り返してきました(Begin Doctrine、
上の黒いメニューで c-1) c-2) c-10) )が、
そういう方針自体を考え直さないと。
相手に回復力がある場合、爆撃後にもっと核開発が進んで
しまう危険性が・・・
という実例が、今まさに発生しつつあるのですね。

再掲 U-235の濃度と用途

では、Euronewsの記事を、
私の抜粋・要約・日本語化で
<  > 内は、私からの補足説明
で。
********************************************

Iran threatens weapons-grade uranium enrichment as peace talks falter
(和平交渉が滞る中、イランは兵器グレードへのU濃縮をするぞ
と脅迫)

Babak Kamiarさん
2026年5月12日

火曜日 <5月12日> にイラン政府は、アメリカが軍事攻撃を
再開した場合には、イランはウラニウム濃縮を核兵器グレード
である90%にまで高める可能性があると脅した。アメリカの
ドナルド トランプ大統領が先日のイランからの和平提案を
”まったく受け入れられない” と却下、停戦の継続が危ぶまれて
いる現状を受けてのことだ。

イランのダシュテスタン選挙区選出の議員でありイラン
議会の国家安全保障外交委員会(National Security and
Foreign Policy Committee)のスポークスパーソンでもある
Ebrahim Rezaeiが <ソーシャルメディアの> Xに投稿した
警告だ。90%濃縮という選択肢を議会で討議するぞ、と
いうものである。

ボトルから出てくるのはええけど、そのミサイルはいらんがな!!

・・・(中略)・・・

イランの担当省がアメリカの要求を ”理にかなわない” と
却下して以来、トランプは現在の停戦が ”大がかりな救命
処置を受けている”と発言している。トランプは月曜日に国家
安全保障チームと会談、イランへの攻撃再開の可能性を
討議した。アメリカのメディア報道による。

一方、イスラエルのメディアによれば、イスラエル市民の
一部に 脅迫のテキスト メッセージが届いている。イラン発の
ものと見られている。「夜空に輝く太陽を見ることになるぞ」
という内容で、イランからのミサイルやドローン攻撃があるぞ、
ということのようだ。

・・・(以下略)・・・

****************************************

元をただせば、これがこうなって~~
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

たびたび申し上げてきたことですが、
U濃縮を3-5%(いわゆるひとつの ”平和利用”)にするか、
90%(核兵器グレード)にするか、
それは単なる程度問題です。
さらに、実際には60%でも核兵器に使用できます。
d-16) 参照)

核発電がある限り、この種の「核兵器の隠れ蓑になる」
危険性を消すことは、できません。

それと、これも私がたびたび申し上げてきた事実ですが、
核発電の裏で進む核兵器開発?という疑惑 ⇒ 今回の戦争
⇒ ホルムズ海峡封鎖 ⇒ 石油価格高騰 ⇒ 「もっと原発を!」
という世論
というパターンで、ここまで事態が展開してきましたよね。

出発点にあった核発電という「隠れ蓑」がなければ、そもそも
現在のような事態にはなって いなかったわけでして ・・・
世界に「隠れ蓑」がある限り、それを悪用する連中もいる
ことでしょう。
その「隠れ蓑」を暴くために武力を行使して事態をさらに
悪化させてしまう人たちも、いることでしょう。

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EPRを ”持ち上げる” 日本語報道

まずは、
フランス新型原発、日本メディアに公開 出力100%で初 安全性高めた設計、コスト増も
をお読みくださいな。

確かにEPRは ”事故安全性” を高めた設計になって
いますが、そのため建設工事が大変難しく、
工期延長 ⇒ 予算超過 を
一度ならず幾度も繰り返して
おります。

その事実については、本「やかんをのせたら~~」でも
たびたび指摘してきました。
al-4) (革新軽水炉) EPR | やかんをのせたら「平和利用」??-Heeday Francis (yadokari_ermite[at]yahoo.co.jp)

そこで参照先として、英語版Wikipediaの
該当ページへのリンクを張っております:
EPR (nuclear reactor) – Wikipedia

私の作品、”Star of Bethlehem”

(;; >~<) /  なんで、英語ページなの?
EPRの説明なら、日本語ページもあるよ:
欧州加圧水型炉 – Wikipedia

よくご覧になってください。この日本語ページの
出展元の多くは “Nuclear Engineering International” など
英語の文献になっております。

冒頭の日本語記事でも、
「・・・ 昨年12月に出力100%に到達して以降、日本メディアに公開するのは初めて。」
とありますよね。

やれやれ、良いか悪いかではなくて、まずは現実を
認識しましょう:
日本語だけで情報収集していると、偏りや視野狭窄が生じ
やすい、ってことですよね。
無論、そんな現実は今後、正していかないと。

だからこそ本「やかんをのせたら~~」では、
英語の記事をかなり引用・紹介しているのですね。

このすぐ下にあるTen Reasons —- もその一例ですし、
そこでもEPRの予算超過問題が取り上げられていますよね、
EPRという名前こそ、原文では登場していませんが。
さらに、気候変動対策は焦眉の急なのに、原発は10年とか
20年といった工期を必要とするので、気候変動対策には
ならない、という問題指摘もTen Reasons — には
繰り返し見受けられます。

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Ten Reasons To Reject Nuclear Power

上の黒いゴチャゴチャ メニューにあるページ v-1) で
紹介したように、アメリカのワシントンDC近郊に
本部を置く反核団体にBeyond Nuclearなる
グループがあります。
核兵器と核発電の両方の廃絶を求める団体で、この
2つの不可分性に気が付いている点で、目の付け所が
良いですね。

そのBeyond Nuclearのexecutive director、Linda
Pentz Gunterさんが最近、著作を出版なさったの
ですね。
No To Nuclear. Why Nuclear Power Destroys Lives,
Derails Climate Progress And Provokes War

という本です。
その本の付録として、主張の要点を10点に短く
まとめたものがありまして、大変的確かつ簡潔なもの
なので、日本語にして本「やかんをのせたら~~」で
公開してよいか問い合わせたところ、Lindaさんから
ご快諾をいただきました。

そんなわけで、以下にフライヤー全体の日本語化を
紹介しますね。

元の英語フライヤーをお読みになりたい方は、ここをクリック!
(* ジャンプ先のページはPDFですが、5月9日にブラウザーで
開いたところ、特に問題は発生しませんでした)

いつもどおり、私(ひで)の日本語化です。
日本語化だけが終わったところなので、その日本語
テキストだけを紹介します。

とりあえず今回は日本語化だけが終わった段階なので、
その日本語テキストだけを紹介しますね。
後日、マンガを入れたものを固定ページ v-2) として
アップロードします。
しばしお待ちを。

私のポストカード作品、Star Gazer

***************************************
Ten Reasons To Reject Nuclear Power
(核発電を拒絶すべき10の理由)

1.  核発電には、費用がかかり過ぎる
原子炉を新設するための費用は多くの場合、当初の
推定よりもはるかに大きくなる。当初予算の3倍にも
膨らむ場合さえあるのだ。つまり、既存の原発への
補助金であれ新設原発への投資であれ、再生可能
エネルギーや省エネルギー技術への投資から資金を
奪ってしまうため、そうしたより短期間で実現でき
費用も少なくて済む気候変動対策への妨害となって
しまうのだ。毎時1kWの発電量当たりに必要となる
費用を見ると、再生可能エネルギーによる発電コストと
比べ、新規原子炉による発電ははるかに高くつく。
既存の原子炉の稼働を続けるためのコストについても、
新規の再生可能エネルギーによる電気料金と比べ、
高くつく。小型モジュール原子炉(SMR)を採用する
なら、さらに高価な電気となってしまう。これは、
SMRは小型であるため大型原子炉と同じ発電量を得る
ためにはSMRを多数設置せねばならないためだ。
そのために必要な資材や製造工場に膨大な初期投資が
必要であるため、SMRは大型原子炉と比べ
スケール メリットに劣る。ある調査によれば、
200 MWのSMRを設置する費用は原子炉の建設費用の
約40%だが、発電量は約20%に過ぎない。
そのためSMRによる電気の料金は、大型
原子炉の場合よりも高くつく。

2. 核発電には時間がかかり過ぎる
技術が進歩しているとは言われているものの、原発の
新規建設にはかなりの期間を要する。平均で少なく
ても10年はかかる。それに加え、建設のための準備
作業にも5から10年を要する。安全性の評価、
環境関連や認可関連の作業、必要な資金調達の手続き
などだ。つまり、現時点で何らかの原発を新規建設
しようとしても、気候変動の緩和や炭素排出の削減の
ために何らかの意味ある貢献をするまでには、あまり
にも長い期間がかかるのだ。 現在の気候変動問題は
支給の対応を要求しており、数か所の原発の完成を
15年から20年、あるいはそれ以上もの期間に
わたって待っている余裕などないのだ。
もっと安価な再生エネルギーなら、
ずっと短期間で拡大できる。
2050年までに新規原発数千基を建設できるので、
炭素排出を大幅に削減できるなどと主張している
が、これはあまりにも非現実的だ。
これだけ急激な原発の新設など、原子力
産業の歴史に前例がない。さらに、原発の建設工期は
今までになく長くなっているのだ。またSMRは
現時点ではまだ、紙上の設計段階にある。そのため、
現在の気候危機に効果があるほどの量で近い未来に
実用化できることなど、ありえない。

3.「低炭素」というゴマカシ
原子力業界は ”ゼロ炭素排出”だと
息まいているが、そんなエネルギー源はあり得ない。
仮に核発電が低炭素ないしはゼロに近い炭素排出で
あったとしても、再生可能エネルギーと比べるなら
適切な選択ではない。再生可能エネルギーの方が、
同じ投資規模でより多くの炭素排出を削減できる
からだ。炭素排出が少ないエネルギー源であっても、
工事期間が長すぎたり費用がかかり過ぎたりでは、
気候変動緩和の妨害になってしまう。「すべての策を
採用する」とか「上述のすべて」といったアプローチ
も、実効性に欠ける。ある調査によれば、大型原発の
新設を計画している諸国は、気候変動緩和という点
での効果を失っている。再生可能エネルギーに投資した
ほうが、より大きな効果が得られるからだ。リソースは
有限である以上、それを時間がかかる、あるいはコスト
効率の劣る選択肢に充当してしまっては、再生可能
エネルギーのようなより効果的な選択肢で得られる
進展を逃してしまうことになる。

Hydrangea Phantasia III, upper part

4. 核発電は信頼性に欠ける
原子力業界の主張では、原発は常時稼働させられる
ので、「信頼性が高い」という。それに対し、
太陽光や風力は変動してしまうそうだ。だが現実には
原発は、定期検査や技術的あるいは安全面での問題の
ため、少なくても稼働可能期間のうち7%から12%は
停止していることが通常だ。一旦停止させた原発を
送電グリッドに再度接続することは、短時間では
できない。つまり、再生可能エネルギーに比べて、
核発電は柔軟性に劣るのだ。
気候面での極端な事態が発生した場合を、
考えてみよう。原発の中には放射性
物質が大量に存在しており原発はそれ自体が危険な
ものなので、停止させざるを得ない。これは、外部
電源や原発内部の非常用電源を喪失した場合、
メルトダウンに至ってしまう危険があるためだ。
気候変動による極端な高温の中では、原発の
冷却のために環境から水を取り入れる必要が
あるため、その環境中の水の
温度が高くなりすぎたり水位が低下すると、原発は
機能できなくなってしまう。これに対し再生
可能エネルギーはそれ自体は安全なものなので、
こうした問題を起こさない。つまり核発電とは信頼性が
高いとは呼び難く、気候変動の解決にもなりがたい。
実際には、気候変動が悪化するにつれて、原発は
単なる債務となっていくのである。

5. 核発電で、充分な雇用が生まれるわけではない
新規建設の原発が予定通りの工期で竣工できることは
望めないし、予算通りで完成できることも考えにくい。
また、建設そのものが見送られる場合もある。原発建設
で生まれるはずだった雇用も、結局は近い将来には
現実化せず、いつまでも発生しない危険性すらある。
原発の新設による雇用発生を待って無駄に費やされる
時間があるのなら、再生可能エネルギーのプロジェクト
に充てたほうが賢明だ。そのほうが工期も短いうえ、
サプライチェーンの発達も招き、各種の広範な部門に
長期的な雇用を、短期間で創出しうる。
原子力関連の雇用は、短期間のものが多い。つまり、
建設期間中だけなのだ。あるいは、原子力の専門的
職業である。つまり、その仕事ができる人員は、雇用

創出の約束を受けた立地市町村から選び出されるとは
限らないのである。

6. 核発電からは、死を招く長寿命の廃棄物が
どの原発からも、致命的なまでに有害で半減期も長い
高レベル廃棄物が生じる。それを人間が浴びることの
ないよう、何万年もの間遮蔽せねばならない。だが、
歴史上初めての放射性廃棄物が1942年に発生して
以来、そんな遮蔽の技術はいまだに見つかっていない。
地下に埋めて処分するための処分場は世界でただ
1か所、フィンランドにあるが、今も未完成で
あり、技術と倫理の両面で未解決の問題を多く抱えて
いる。放射性廃棄物の産出を続けるのは、ましてや
全世界でさらに核発電の開発を
さらに推進するというのは、無責任だ。この問題
そのものも、死を招く核廃棄物も、将来の世代に
残してしまうことになる。

“Narcissus”, upper part

7. 核発電は、人間の健康にとって有害
核発電のあらゆる段階ではイオン化放射線が出るが、
これは人の健康にとって有害だ。特に女性や子供は、
この害を受けやすい。放射線被ばくから人を守ると
いう問題を考える際、この被害の不均等性という
事実が考慮されたことは、稀である。アメリカの
放射線被ばくに関する基準は、いまだに健康な
20代・30代の白人男性をベースにしている。
これを、「基準人」(Reference Man)と呼んでいる。
しかも今では、そうした基準をさらに緩和しようと
いう動きが進行中だ。人口集中地区でも原発を
新規建設できるようにするためだ。

化石燃料を核発電に代えることにも、健康面での問題が
伴う。マーク ジェイコブソン(Mark Jacobson)教授
の試算によれば、化石燃料の代わりに原発を
新設する場合、原発建設には長い工事期間が必要に
なることが多いため、その待機期間中に「およそ9,300
万人が死亡することになろう」 これに対し、再生可能
エネルギーを導入すれば待期期間は原発の数分の一で
済み、この死者数は大幅に軽減できる。

8. 核発電は、人権を侵害
ウラニウム採掘鉱山や精錬工場、濃縮や処理の工場、
原発、廃棄物処理場の選定を見ると、リソースが
特に貧弱で抵抗できないコミュニティーに対する
差別的姿勢が浮かび上がる。核発電を行っている
諸国のほとんどはウラニウムを遠方の他国や先住民
地区から供給してもらっており、ウラニウム採掘に
従事した人々には保護も医療も適切な補償も
ないのだ。

核関連の業務は土壌や大気、水源などを汚染してきた
が、これらは生命を維持するための基本的な必要物だ。
核プロジェクトでは、先住民との契約への違反行為が
たびたびあった。西ショショーン
(Western Shoshone) 地域という
アメリカ先住民の居住地域にあるルビー ヴァレー
(Ruby Valley)には、アメリカ政府がユッカ
マウンテン(Yucca Mountain)核廃棄物処分場を
建設する計画であった。さらには、先住民にとっての
神聖な地である同地を、武力で強制的に没収するぞ
との脅しさえあったのだ。ほぼいずれの実例に
おいても、影響を被るコミュニティーとの相談もない
まま、彼らの土地が標的にされていたのだ。また予め
充分な説明を受けたうえで自らの意思で同意し、
あるいは「ノー」という権利が認められていなかった。
今後の新規核プロジェクトも引き続き、社会の底辺の
弱者を犠牲にしていくことであろう。原子力業界には
植民主義的な体質が深く根付いており、グローバル
サウスなどにある遠隔の土地を奪い取っては西側の
エネルギーに対する貪欲を満たすのである。

“Azalea Way II”, upper part

9. 核発電は危険すぎる
事故などがあれば大がかりな破局と大規模な被害を
もたらし、しかもその害は長期間に及ぶ。そんな
危険性を抱えたエネルギー技術は、核発電だけだ。
大規模の原発事故が発生すればどれだけ深刻な
健康と環境への被害が及ぶかは、我々はすでに
3回にわたり知るところである。アメリカの
スリーマイル アイランド原発、ウクライナの
チョルノービリ(チェルノブイリ)原発、そして
日本の福島第一原発だ。原発でのニアミスや
事故寸前といえる事態、部分的な
炉心のメルトダウン、放射性物質の漏出などが、
原発やウラニウム鉱山や精錬工場、再処理工場、
核廃棄物保管施設などでは発生してきた。

現在、ウクライナとイランの戦闘地域
では無謀にも原発が戦闘の影響を被っている様子を、
我々は目にしている。
大規模の事故が発生した場合のコストも、天文学的な
数字になる。例として、チョルノービリ原発の爆発に
よる被害総額はすでに推定で7,000億ドルに達して
おり、福島第一原発の事故による被害総額は、除染
作業や被害者への補償・賠償コストすべてを計算に
入れると、5,000万ドルを超える可能性がある。

10. 核兵器につながる道
ウラニウム-235は、原子炉燃料の材料でもある。その
濃縮度が5%未満であれば、「平和利用」とされる。
一方で90%以上になると、核兵器グレードとされる。
つまり、どのような国であれ「平和利用」の核発電
プログラムを進めている国は、核兵器を開発できる
だけの技術とスキルと材料とを保有していることに
なる。平和利用プログラムから核兵器へと至る道を
さらに歩みやすくしてしまっているのが、核不拡散
条約(NPT)にある欠陥だ。核兵器を持たないと
宣言した加盟諸国には、核エネルギー開発を行う
「不可侵の権利」を認めてしまっているのである。
つまり核発電は核兵器意を持たないという約束に
対する「代償のご褒美」になっているのだが、
そのため核発電プログラムが核兵器開発に至って
しまう危険性の扉は、常時開いてしまっている
ことになる。なにしろ、核兵器の保有をその国の
「格の高さ」と見なしてしまう誤った認識も、
世界にはあるのだ。だからこそ、イランがすでに
核兵器を開発しているのか、それとも今後そうする
計画なのか、だれにも分かっていないのだ。核の
「平和利用」技術が世界的に輸出されている限り、
さらに新たな諸国が核兵器を開発してしまうリスクは
存在し続けるのである。
*************************************

“Anemone Sacrament”, upper part

核発電の危険性を簡潔に網羅説明してくれて
いますよね。
日本の反原発の立場の方々と話していると、上記の
6、7、9ばかりに関心が集中してしまっており、
1、2、4のような経済・産業的側面や、現在重大な
問題である3に関する現実の調査、そしてもっとも
破壊的な危険性である10の ”具体的な話” があまり
聞こえてこないことが多いのですね。10の話が
あっても、「どことなく、つながっている」と
いった漠然とした話が多く、具体的・技術的な側面や
現実に発電 ⇒ 兵器とつながってしまった実例に
ついては言及が少ないのですよ。
それで私(ひで)は、この「やかんをのせたら~~」を
始めたわけです。

エラそーな口を叩くようですが、日本の反核(兵器も
発電も)運動は、基本的なあり方を改めるべき時期に
来ていると、私は見ております。その際、このBeyond
Nuclearさんの活動など、参考になるのでは?

ただ、この「翻訳」のままですと、日本語読者には
あれこれ説明不足な点があると思います。(もともと
アメリカの英語読者向けのテキストなので)
そこで、例によって <訳者からの補足説明> や
マンガを作成して挿入したものを、近日中に新たな
ページ v-2) としてアップロードしますね。
しばしお待ちくださいな。アップロード次第、
ここでお知らせしますので。

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IAEA事務局長: イランのHEU、まだイスファハンに?

IAEA事務局長: イランのHEU、まだイスファハンに?

APのウェブサイトより:
元記事はここをクリック

あれだけ爆撃をして大騒ぎになって、結局HEU(高濃縮
ウラニウム)は今、どこに??
それは軍事攻撃で判明できることじゃなくて、査察官たちの
安全を保障したうえで しっかりと査察してもらうことが
必須ですよね。

IAEAのグロッシ事務局長の見解を、APのウェブサイトが
紹介してくれています。

いつもどおり、
私の要約・抜粋・日本語化
<  > 内は、私からの補足説明

ウラニウム濃縮とリスク、再掲

************************************
Iran’s highly enriched uranium likely is still at the
Isfahan site, UN nuclear chief tells AP
(イランの高濃縮U、おそらく今もイスファハン施設に:
IAEA事務局長がAPに語る)

Edith M. Ledererさん
2026年4月30日

国連発、AP
イランの高濃縮ウラニウムの大半は現在も、イスファハンの
核複合施設にあるとみられる。この施設には昨年 <6月> に
空爆を受け、現在のイスラエル + アメリカによる攻撃では
昨年ほどの熾烈な爆撃を受けていない。国連の核査察機関
<IAEA> の事務局長が語った。

<その事務局長である> ラファエル グロッシが火曜日
<4月28日> にインタビューで述べたところでは、IAEAは
衛星画像を保有しており、現在のイランに対するアメリカと
イスラエルによる空爆の影響が記録されている。「我々は
今後も情報収集に努める」

・・・(中略)・・・

再掲 U-235の濃度と用途

グロッシによれば、イランの高濃縮ウラニウムの大半は
「2025年の6月、12日間戦争が勃発した時点では、そこ
<イスファハン> に保管されていたが、それ以来今も
そこにある」とIAEAは見ている。

「その濃縮ウラニウムがいまもイスファハンにあるのか
どうか、またIAEAニッ夜封印が今も残っているのか否か、
IAEAでは検査することができておらず、否定することも
できない。確認できることを願っている。ただ そのような
事情から、私が今話せることは、あくまで可能な限りでの
推察にすぎない」と、グロッシ事務局長は語っている。

Airbus 衛星の画像を見ると、青いコンテナ―18個を
搭載したトラックが昨年6月9日にイスファハン核技術
センターにあるトンネルへと入っていく様子が映っている。
昨年の戦争が始まる直前のことだ。こうしたコンテナーには
高濃縮ウラニウムが入っていたものと思われるが、今も
イスファハンにある可能性が高い。

再掲 お前、何か隠してるだろ?


グロッシ:「イランの核施設すべてを
調査する必要」

グロッシがさらに述べたところでは、IAEAではさらに
イランのイスファハン以外の核施設、つまりナタンズや
フォルドーも調査することを望んでいる。こうした
核施設にも核物質がいくらかあると思われるためだ。

・・・(中略)・・・

イランには440.9 kgのウラニウムがあり、しかも
その濃縮度は60%である。核兵器グレードが90%であるが、
<60%まで来れば> 核兵器レベルに達するまでの技術的な
道のりは短いとIAEAは言う。グロッシによれば、
イスファハン施設のトンネルの中におよそ200㎏が
保管されているとIAEAは考えている。

これだけの濃縮ウラニウムの蓄積があれば、イランは
その気になれば最大で10個の核爆弾を製造できると、
昨年グロッシはAPに語っていた。

・・・(中略)・・・

水曜日 <4月29日> の国連記者会見でグロッシが伝えた
ところによると、イランは昨年6月にイスファハンに
新たなウラニウム濃縮工場があると申告しており、IAEAの
査察官たちがその工場を査察する予定であったが、
その当日に <イスラエルとアメリカによる> 爆撃が
始まった。グロッシによれば、この新しい施設は昨年の
攻撃でも今回も攻撃を受けていないことは明らかだ。
<爆撃など始めてしまうと査察調査もままならなく
なってしまう、という実例ですね>

こんな状態で、なんの搬出・保管を?


イランの高濃縮ウラニウムを取り出し
保管できないか、ロシアやその他諸国と
IAEAが交渉 

グロッシによれば、IAEAはすでにロシアやその他諸国と
交渉、イランの高濃縮ウラニウムをイラン国外に運び出して
保管できないかと話し合ったそうだ。これは複雑な
作業になり、政治的な合意を得るか、さもなくば
アメリカ軍が敵対国の領土内で行動することが必要となる。

・・・(中略)・・・

同事務局長によると、この2月のアメリカとイランの協議に
IAEAも参加したが、先日のパキスタンの仲介による
停戦交渉にはIAEAは参加していなかった。グロッシに
よれば、IAEAはアメリカとは個別に、またイランとは
非公式に、それぞれ話し合いを進めているという。

・・・(中略)・・・

IAEA 事務局長によれば、今ではいずれの交渉も
「全く異質なゲーム」になっている。これは、イランの
<核関連の活動が> 「幾何級数的に」発展してしまった
ためだ。しかもウラニウム濃縮だけではなく、それに使う
遠心分離機も最新世代のものを使用しており、使用する
化合物や施設も以前とは異なっているためだ。

・・・(以下略)・・・
********************************

trigger-happyな人は、苦手~~
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

やはり、軍事攻撃なんて手段をいたずらに振りかざして
しまうと、どの程度の濃縮能力なのか、HEUがあるのか
否か、どの程度あるのか、といった当然の調査すら出来なく
なってしまう ・・・ そんな実例でもありますね。
何事も、まずは事実を調べましょ。Trigger-happyな姿勢・
体質は、物事を悪化・複雑化させてしまうだけ
のようですね。

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ザポリージャ原発近くのラボにドローン攻撃 ― IAEA

ザポリージャ原発近くのラボにドローン攻撃 ― IAEA

ロンドンのビジネス コミュニティー向けオンライン日刊紙LondonlovesBusinessの記事をベースに。元記事は:
Nuclear safety alert after drone hits Zaporizhzhia power plant – London Business News | Londonlovesbusiness.com

この件、報道によっては「ウクライナのドローン攻撃だ」
と決めつけている記事モあって、私としては「もともと
ウクライナが立てたラボを、なんでウクライナが攻撃
すんだ??」と不思議でなりませんでした。
そこで、「IAEAの発表によれば~~」と明記して始まって
いる記事を選びました。

いつもどおり、私の要約・日本語化
<  > 内は、私からの補足説明

おおざっぱな略地図ですよ
念のため、うウクライナの原発地図、再掲

**********************************
Nuclear safety alert after drone hits Zaporizhzhia
power plant

(ザポリージャ原発でドローン攻撃、核安全性警報が発令)

LondonlovesBusinessの政治担当レポーター
2026年5月4日 JST

ウクライナ南部にありロシア軍が選挙中のザポリージャ
原発近くのラボに、ドローン攻撃があった。ヨーロッパ
最大の核施設である同原発の核安全性についての憂慮が
新たに高まっている。国連の価格査察機関 <であるIAEA>
の発表による。

IAEAによると、同原発の外部放射線制御ラボが、
この攻撃の標的であったとの情報を受け取ったそうだ。
負傷者の報告はないが、被害の程度については
まだ調査中の模様。

同原発ではこのところ攻撃や事件などが相次いでいるが、
今回のドローン攻撃はその最新の例だ。2022年3月に
ロシア軍がウクライナへの進行を始めた頃にこの原発を
占拠して以来、この原発周辺は戦闘の前線となっている。

戦争が始まって以来現在まで、同原発はたびたび軍事衝突の
被害を受けてきており、ウクライナとロシア両国は互いに
相手を、原発周辺に攻撃を加え核の安全を脅かしていると
非難を展開している。

再掲 このままじゃ、何が起きても~~

今回の戦争が始まって以来 IAEAは同原発の現地で監視に
当たってきたが、今回のドローン攻撃があったとの
通報を受け、状況をさらに明らかにするべく努めている
という。

IAEAの事務局長ラファエル グロッシは、原発の敷地内
あるいは周辺にどのような攻撃を行っても、核の安全性と
いう点で深刻な脅威となると警告を発した。

「原発の敷地内あるいは周辺にどのような攻撃を加えても、
核の安全性という面での脅威となりえる」と、同事務局長は
以前から述べており、原発周辺での軍事行動をやめるよう
繰り返し求めてきた。

IAEAによれば、「今回のドローンは外部放射線制御ラボ
<External Radiation Control Laboratory、ECRL> を
標的にしたものだとの情報を、IAEAはSNPPから受けて
いる」とのこと。

「負傷者の報告はなく、ラボに損害があったのか否かも
まだ不明だ。このラボはZNPPの敷地外部にある。現地の
IAEAチームでは、このラボへの立ち入り許可を求めている」
と、同事務局長は述べた。 ・・・(中略)・・・

IAEAでは引き続き、同原発周辺に非武装安全地帯を
設けるよう求めている。

今回の攻撃については、担当役員たちはまだ犯行責任の
所在を明らかにしていない。損害状況の調査も
まだ進行中だ。

*******************************
未解明の問題が多いですね。今後、新たな報道を
見つけたら紹介してまいります。

よく見てみれば~~
私の15分クロッキー、Croquis Cafeベース

 

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パキスタンとアフガニスタン国境で侵入未遂

パキスタンの英語日刊紙The Nationのウェブサイトより
元記事は、ここをクリック

再掲 外部電力、どないすんねん?砲弾が飛んでくるんやぞ!

イランでの戦争の陰に隠れ、また関連各国による情報
開示の禁止措置??もあって、あまり報道が聞こえて
こないのですが、アフガニスタン vs パキスタンの戦争は
実に不穏な匂いを醸し出しているようです。
特に不穏なのは、
・ パキスタンは核兵器保有国で、当然、国内に原発も
2箇所あります。
その原発に、パキスタン政府に対立している武装組織が
テロ攻撃を行ったら??
なにせ、
— 原子炉自体を破壊しなくても、外部電源供給を破壊 +
緊急用ディーゼルを作動不能に でメルトダウンを
引き起こしえる(福島第一の事故で、全世界が知る
ところとなった危険性)
— 対立しているアフガニスタンには2026年5月現在、
原発はないが、やはり対立しているインドは核兵器保有国。もちろん、原発もある。

このマンガでは山火事を想定していますが、テロでもグリッド切断 ⇒ メルトダウン、水素爆発など、原発から煙 ⇒
放射性物質火災で放射性煙が巻きあがる ⇒ 遠方にまで拡散

パキスタンで原発へのテロ攻撃 ⇒ インドにまで放射性
物質が降下、となった場合、インドも黙ってはいない
でしょう。
それと、カラチ原発はパキスタン南部のインド洋に
面した海岸地帯にあり、メルトダウンした場合には
風向き次第でオマーン湾に死の灰が降り注ぐ危険性も
ありますよね。オマーン湾は今話題のホルムズ海峡の
すぐ東隣りなので、仮にホルムズの実質封鎖が解除されて
いたとしてもタンカーの通行ができなくなっちゃいます。

こうした不安から、私はアフガニスタン vs パキスタンの
現在の戦争については、少ない報道を気を付けて見ている
のですが ・・・ 次のThe Nationの記事は、不安をさらに
高めてしまいます。
私の要約・日本語化
<  > 内は私からの補足説明
です

*********************************

再掲 
ま、このマンガはジョーダンですが ・・・

Security forces kills 13 Khawarij in KP in 2 filtration attempts from across the border
(治安部隊、KP州で ”クワ―リジュ” 13名を殺害。越境侵入の
試みが2件)

Mateen Haiderさん
2026年5月1日

イスラマバード発
インドが資金などを提供しているFitna-al-Khwarij <と
呼ばれる反パキスタン政府武装勢力、Khwarijつまり
クワ―リジュというのは字義的には「イスラム信仰に
背いたもの」といったような意味のようで、イスラム
共和国においてはどんな扱いか、想像できますよね> に
属するKhwarij 13名による、パキスタンとアフガニスタン
国境を通過しようとした侵入の試みが2件あったのだが
失敗、その13名は死亡した。2026年4月28・29日に
かけて、<パキスタン北西部にありアフガニスタンと
国境を接している> Khyber Pakhtunkhwa <略称はKP>
州での出来事だと、木曜日 <30日> 夜にISPR
<パキスタン軍のメディア・広報担当部署> が発表した。
Mohmand <という地域、KPの一部> 地区でKhwarijの
グループがアフガニスタンとの国境を越えて侵入しようと
している動きを、<パキスタンの> 治安部隊が捉えた。
パキスタンの部隊は、このKhwarijのグループに効果的に
対応した。その対処は精確にして巧みなものだったので、
インドから資金などの提供を受けているFitna al Khwarijに
属するKhwarij 8名が地獄に落ちた。もう一方の対応でも
パキスタンの部隊は、North Waziristan地区 <やはりKP州
の一部で、アフガニスタンとの国境が長く続いています>
のアフガニスタンとの国境の越境を狙った試みを効果的に
阻止した。その際に熾烈な火器の応酬があったが、
Khwarij 5名を無力化した。アフガニスタンのタリバン
政権は自国に有利なように国境を管理しようとして
きたが、悲惨なまでに失敗を重ねてきた。これは、
そうした努力を阻止しようとするパキスタンの確固たる
姿勢によるものだが、今回の対応でもそれが改めて
実証された。アフガニスタンのタリバン政権は自らの
義務を果たし、Khwarijがアフガニスタンの領土を
利用することを拒否するとともに、自国民がパキスタン
でのテロ活動に関わることも防止すべきだ。

・・・(以下略)・・・
**************************************

困った~~
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

読んでお分かりの通り、まったくパキスタン側からの
記載ですね。ものごとを公正に判断するためには、
アフガニスタン側からの主張や報告も読まないと ~~
ところが。そういう報道が見当たりません。
現在のこの戦争については、とにかく報道のなさが
問題です。

どなたか、現地での詳しい状況などご存じの方は、ぜひ
ご教示ください!
yadokari_ermite[at]yahoo.co.jp
で、私(ひで)まで!

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私の心配、3つ ~~ すべて「的外れ」であってくれ!

最近、私が心配していることを3つ、短く記しますね。
いずれも杞憂であってくれ!

アホの妄想であってくれ!

1> ホルムズ海峡、実質封鎖 ⇒ 柏崎刈羽原発の
再稼働は賢明、との世論

今のことだけ考えるのなら、そうだろうと私も思います。
そもそも、上の黒いメニューにあるページ 付録 w-15)
付録 w-23) で記したように、原発は発電稼働していない
間も、放射性物質がある限りは冷却を続けないと
危険です。「停止」すれば安全ってワケじゃ、ありません
からね。

そもそも ・・・

むしろ、私が気にしているのは、次の3点です:
a) イラン戦争の原因はソモソモ~~
~~ イランが核開発を進めているのでは?という疑惑
でしたよね。少なくても表向きは。
実際、60%濃縮Uなんてものには、発電用用途は
ありませんし。
もともと「核発電を”隠れ蓑”にした核兵器開発?
という疑惑」で始まった戦争 ⇒ 石油価格高騰
なのに、その核発電を称賛するって ・・・

b) ・・・ そうやって「原発依存体質の社会」に
なったら ・・・
・・・ 今度はいずれ、原発の新規建設が必要になって
しまいます。「再稼働」は既存の原発を再稼働するわけで、
既存原発はいずれ老朽化して使えなくなりますからね。
そうなると、昨今は原発建設コストが大膨張して
おりまして ~~ たとえば 付録 w-25) や 付録 w-26)
s-4)  付録 w-14)  参照。そうなると、当然、
電気料金も ・・・

* ついでながら、「ホルムズ依存」そのものも、とっくに
改善しておくべきだった一種の「社会体質」でしょう。
なにしろ、1970年代にはすでに「ホルムズ海峡封鎖という
深刻なリスク」を私も耳にしておりました。
それから約50年間、日本の政府や産業界は何をして
きたのでしょうか??

c) ・・・ そして電気料金高騰以上に恐ろしいのが
proliferationですよね。
このproliferationが新たな国で進行中では?との疑惑が
もたれた場合、またそこでも戦争が?? そうした憂慮を
大きく強めてしまう、現在のイランでの戦争ですね。

再掲 核は闇の中で美しいのだ

2> イランがパキスタンに本拠がある「闇の核ネット
ワーク」に手を出さないか?

仮定として、イラン政府が本気で核兵器開発を目論んで
いるものとしますよ。(実際にはそうではないことを
願っております!)
そしてすでに、イラン自身の核施設は昨年と現在の
戦争でひどい損傷を受けています。
さらに、濃縮Uは隠されているのか??

ここに、もう1つの要因が:
f-3) や f-8)  g-7)  などで説明した通り、イランの隣国
パキスタン(イランの南東部で国境を接してます)を
本拠にする闇の核ネットワークがありますよね。

当然のsuspicionとして、ここでの想定に立った場合には、
イランが「闇に手を伸ばす」可能性もないとは言い切れ
ません。実際、過去にその闇と関係していたとの疑惑も
ありますし。( f-3) ですでに言及)
さらに、そうなった場合、イスラエルはパキスタンの
関連施設を爆撃などするのでしょうか??でも、相手は
「闇」なのですが ・・・ (爆撃などといった「手荒な
やり方」では核を払しょくすることは、できないの
ですね)

再掲 グリッドへの軍事/テロ攻撃

3> パキスタンの核施設に、Khawarij(パキスタン
タリバン)がテロ攻撃??

イランでの戦争の陰に隠れ、隣国パキスタンとアフガニ
スタンとが戦争状態にあることはあまり報道されて
いませんが、いったんは中国が仲介し停戦状態に入った
ことは報じられましたよね。
ところが。先日の4月27日(月)にアフガニスタンの
各メディアが報じたところでは、パキスタン軍が
アフガニスタン北東部のパキスタンとの国境にある
Kunar州で住居やJamaluddin大学に攻撃を行い、
3名が死亡したと報じました。
パキスタンはこれを否定、デマであると反応しています。
パキスタン側の主張では、この攻撃報道はまったくの
偽りで、アフガニスタンが支援しているパキスタン
タリバン(TTP)の動きからパキスタンの衆目を逸らす
ための偽報だ、とのこと。

Pakista側の報道例(Pakistan Today):
https://www.pakistantoday.com.pk/2026/04/28/pakistan-rejects-afghan-claims-of-strike-on-kunar-university

* なお、パキスタンではこのTTPを「Khawarij」と
呼んでおり、”イスラム信仰から出て行った者” という
ような意味らしいです。パキスタンはイスラム共和国
ですから、Khawarijという扱いがどれだけ深刻か、
わかりますよね):

Have mercy!
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

このように平和がまだ見えてこないパキスタン vs アフガニ
スタンですが、Khawarijが反政府として暗躍している
パキスタンには、商業用原発が2か所あります。
ChashmaとKarachiで、ともに稼働中です。

もう、皆様もお察しいただいたと思うのですが、TTPが
パキスタンの原発などにテロリズム攻撃をやらかしたら
~~
原発そのものがどれだけ丈夫であっても、外部電源や
非常用ディーゼルを壊せばメルトダウンに至りえる
ことは、福島第一の事故で実証済み。しかも、全世界に
報道されましたよね。つまり、テロリストたちも知る
ところです。電源車なんてものもこの世にはありますが、
あまり長時間使える代物では ・・・

万一、ChashmaなりKarachiなりでメルトダウンと
なった場合、風向き次第で放射性物質の汚染は
パキスタンだけに留まりますまい。Karachiから東に
流れた場合、インド西部まで汚染されてインド政府も
黙ってはいないでしょう。(そもそもインドとパキスタン
両国が核兵器保有に至ったのは、この二国の対立が原因)
逆にKarachiから西に流れた場合、オマーン湾に降り注ぐ
ことになりかねません。この湾は、今話題のホルムズ
海峡のすぐ東です。つまり、せっかくホルムズの封鎖が
仮に解除されたとしても、すぐ東にあるオマーン湾に
死の灰が降るようだと、やはりタンカーが通行できなく
なってしまう ~~

 

杞憂であってくれ!
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

 

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付録 w-26) 「カネ計算」をアップロード

新しいページ
付録 w-26) ノルウェーの客観的「カネ計算」
をアップロードしました。

「火力発電用の燃料が高騰している世界情勢なので、
原発を再稼働しよう!」という主張が喧しい昨今ですが、
そうやって社会が原発依存体質になっちゃった場合、
近い将来には新規原発に建て替えることになりますよね。

そうなると、建設その他のコストは??
その問題を考えるうえで重要な補助線となりえる調査
レポートを、ノルウェー政府が公表しました。今月上旬
(2026年4月)のことです。

詳しくは、上の黒いメニューで w-26) をクリック!

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新ページ「付録 w-26)」を作成中

ノルウェー政府が任命した評価委員会が、今まで原発が1つも
なかった同国に、将来ことによると原発を導入すべきか否か
という視点から調査を実施、今月(2026年4月)その結果となる
レポートを公表しました。

将来の原発導入の可能性を排除するわけではないとしながらも、
現時点では核発電には金銭コストがかかり過ぎ、SMRのような
モジュール式原子炉であってもモジュール式の利点を実際に
生かせる実例がまだ世界に存在していない、
といった結論のようです。

原発事故や軍事的リスク(proliferation、テロ標的など)は
計算に入れず、金銭的コストだけを対象にした評価のようです。
こうした冷静で客観的な金銭面だけの評価というのも、
もっとあって良いですよね。

では、アップロードしたら、ここでお知らせします。

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