チョルノービル(チェルノブイリ)にソーラーパネル

チョルノービル(チェルノブイリ)にソーラーパネル

World Nuclear Newsのウェブサイトより
Work begins on solar power supply at Chernobyl – World Nuclear News

原発には、たとえ停止中であっても廃炉作業中であっても、
冷却のために電力を供給することが必須です。それに
ついては、上の黒いメニューにある 付録 w-15) や
付録 w-23) で記しました。炉内や使用済み核燃料冷却
プールに放射性物質がある限り、それが崩壊熱を
発しますから、冷却が必須なのですね。

再掲 核分裂生成物の代表例: セシウム137(Cs-137)は放射性なので、”勝手に”
Cs-137 — (β- 崩壊、半減期約30年)–> Ba-137m(バリウムの放射性同位体)+ 崩壊熱

チョルノービル原発が大暴走・爆発を起こしたのは1986年
4月のことでしたが、原発にある放射性物質の中には
半減期が長いものもあるので、40年経った今も冷却が
必要です。この40年間、この原発4号機は発電をして
いないわけですから、ただ一方的に電力を消費してきて
いることになります。

ところが。
ご存じの通り現在の戦争のため、チョルノービルに
外部電力を供給する送電網が破壊される事態が幾度か
発生しており(ザポリージャなどでも同様)、冷却が
できなくなる恐れがたびたび発生していますよね。

再掲 放射性物質からは崩壊熱が出るので、原発の停止中であっても、グリッドから電力を原発に供給して崩壊熱を冷まさないといけない

そこで、ソーラーパネルの登場です。
World Nuclear Newsのウェブサイトより、私が抜粋・
要約・日本語化して紹介しますね。
<  > 内は、わたしからの補足説明。
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Work begins on solar power supply at Chernobyl
(チョルノービルで、ソーラー発電設置作業が始まる)

ソーラーパネル設置のための準備作業が始まる。
チョルノービル原発現場の作業員たちは、外部電力喪失の
場合に役立つ、と。

2026年3月19日

国連開発プログラムの支援下で出力2MWのソーラーパワー
施設をめぐる入札が行われ、ウクライナのSolar Steel Construction LLC 社 (SOLARsk) が権利を獲得した。

念のため、「崩壊熱」の説明、再掲

・・・(中略)・・・

同原発の総ディレクターSerhii Tarakanov によれば、
今回の設置作業は「単に環境保護のためだけのプロジェクト
では、ない。問題が発生した際のエネルギー確保そして
安全のためでもある。代替となるエネルギー源を得る
ことで、送電グリッドの損傷や原発のブラックアウトと
いった重大な事態の場合にも原発に欠かせない外部電力を
発電供給でき、外部送電線への依存度を軽減し、戦争という
この上なく過酷な状況下でも必要な各種システムの稼働を
中断させずに済む。さらにソーラーパネルの設置により
発電コストも軽減できる。発電コストは <このところ>
上昇の一途だ」

チョルノービル原発の現地では、画部電力供給が途絶える
事件が幾度か、今回のロシア対ウクライナ戦争が4年と
少し前に始まって以来、発生してきた。その都度、
緊急用のディーゼル発電装置に頼ってきた。

再掲 * 蒸気を発電用蒸気タービンに送り込み、またそこから水を原子炉へと引き入れるのに、ポンプが必要です。そのポンプは、外部からの (送電グリッドの) 電力で動きます。
このポンプが止まると、原子炉が「空焚き」 ⇒ メルトダウン、の可能性
** 下に説明するように、使用済み核燃料の崩壊熱を冷ますため、冷却プールの水につけて冷やします。この水も冷却しないと、蒸発して冷却できなくなってしまう可能性が。

背景の説明

チョルノービルの第4号機が壊滅したのは、1986年4月の
事故でのことであった。・・・(中略)・・・事故後数か月
以内に一種の隔離構造物が建設され、4号機はその中に
収められた。これにより、他の原子炉は稼働を継続できた。
そがれらの原子炉も、2000年を最後にすべてシャット
ダウンされている。この隔離構造物の中には今も4号機
原子炉の炉心溶融物が収まっており、その他にも200トン
に及ぶ高レベル放射性物質もあると推定されている。

・・・・(以下略)・・・・
**********************************

やれやれ~~
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

「自然エネルギーは不安定なので、それを補う原発が必要」
というのが、原発擁護論の決まり文句ですよね。
しかし、いったん事故発生となると、その原発が太陽光
発電を必要としている ・・・
そんな実例ですね。

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固定ページ ”付録 w-25) 「原発か?/高い電気代か?」~~はあ??” をアップロード

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付録 w-25) 「原発か?/高い電気代か?」~~はあ??
をアップロードしました。

私(ひで)のフォーカスはあくまで「核発電と核兵器の
不可分性」にあります。
ですから、今まで本「やかんをのせたら~~」では、
発電コストについてはあまり取り上げてきませんでした。
今後も、それは変わらないでしょう。

ただ、どうも最近の日本語報道など見ていると、
「原発の電気は安い ⇒ 原発か?/高い電気代か?という
二択だ」
という論調が目立ちますよね。

損の前提である「原発の電気は安い」ですが、仮に現時点でそうであったとしても、将来もそうなのでしょうか??

その疑問について、データや実例で考えております。
上の黒いメニューの終わり近くにある 付録 w-25)  を
クリック!

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固定ページ d-18) をアップロード

新しい固定ページ
d-18) (発電原理) U濃縮って?(きわめて基礎的内容)
をアップロードしました。

イランでの戦争が報道をにぎわせており、ホルムズ海峡の
実質的封鎖も心配ですね。
戦争の主な原因の1つとして、イランによる60% U濃縮が
ありますが、私の周囲と話していると、どうも
「60%濃縮って、何がそんなに問題なの?」とか、
「そもそもU濃縮って、なにすんの?」とか
おっしゃる方々も決して ”例外的少数” じゃないようです。

そこで、”きわめて基礎的な内容” の本ページを作成した
次第です。
同位体とは?
核分裂とは?
U濃縮とは?
U-235の濃度と、それに応じた用途
について、きわめて基礎的な事項を説明しております。

「そんなこと、とっくに知ってるよ~」と仰る方々は、
このページ  d-18) は無視なさってください
お読みになりたい方は、上の黒いメニューにある
d-18) をクリック!

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「原発問題プロジェクト」のための原稿を作成中

このところ、本「やかんをのせたら~~」への投稿が
滞っているのには、理由がありまして ・・・
ある団体のための原稿作成に追われているのですよ。

日本聖公会さんでは「原発問題プロジェクト」なる活動を
もう10年以上続けてらっしゃいまして、そのウェブサイトの
ための連載を私が担当することになったのです。
原発問題プロジェクト | 日本聖公会 正義と平和委員会 |

イラン戦争やウクライナ戦争など、現在進行中の諸問題の
裏に潜む核発電問題を紹介
→ 原発の原理や、「核兵器からの誕生」に始まる「核兵器との、
切っても切れない腐れ縁」を解説
→ 各種新型原子炉の説明
と流れる、長期連載の予定です。

上のウェブサイトにアップロードされたら、
ここでもお知らせしますね。しばしお待ちを。
1回目の原稿作成が終わったら、「やかんをのせたら~~」も
平常営業に戻ります。

先日、その連載のための打ち合わせがあったのですが、
担当者の方をお待ちしている間に、近所の学校のチャペルを
スケッチしてました。
クロッキーブックに鉛筆。

St. Magaret’s School, Tokyo
単なるスケッチ練習です

 

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60%濃縮Uはどうなっている?

The New York Postのウェブサイトより
英語の元記事はこちら

イラン vs イスラエル+US戦争の報道が喧しいですね。
「やかんをのせたら~~」ではもう何年か前から、イランのU濃縮と
それに関連する問題を取り上げてきました。ホルムズ海峡封鎖の
危険性についても、何度か言及してきました。

いよいよ「イランの核」をめぐる戦争が本格化しているのは、
残念な限りです。
速やかな停戦・交渉開始を祈っています!

で、日本語報道はホルムズ封鎖に焦点を合せたものが多いですし、
それはそれで仕方がないと思います。ただ、そもそも今回の
戦争の1原因である「イランの核物質」つまり60%濃縮Uは
どうなっているのか??

それに関する英語記事がThe New York Postその他に
ありますので、私の抜粋・要約・日本語化で紹介しますね。
いつもどおり、<  > 内は私からの補足説明です。
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Have mercy!
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

Iran claimed to have enough uranium for 11 nuclear bombs,
US envoy Witkoff says
(イラン、核爆弾11個相当のウラニウムを保有と主張
アメリカのWitkoff特使による)

Samuel Chamberlainさん
2026年3月3日

この2月の危機回避会談においてイラン高官たちがアメリカの
高官たちに述べたところでは、核爆弾11個を製造できるだけの
濃縮ウラニウムをイランは保有しているとのことだ。
<3月2日の> 月曜夜に、トランプ大統領の特使が明らかにした。

「イランの交渉担当者2名がともに我々 <アメリカ側の担当者> に
直接語ったことだが、60%の [濃縮ウラニウム] を460㎏掌中に
収めている。それを、臆することもなしに語っていた」と、
<アメリカの特使である> Steve WitkoffはFox Newsの
<ニュースショーのホストである> Sean Hannityに述べた。
「しかもその二人は、これが核爆弾11個に相当することも
自覚していた。そういう姿勢で、二人は交渉に臨んできたのだ」

トランプの義理の息子であるJared KushnerとWitkoffとは
この間接的な交渉を3回にわたって実施、これは2月6日に
オマーンで始まり、同月26日にスイスのジュネーブで終了した。
アメリカがイランに軍事攻撃を始めるのを回避するための努力で
あったが、これが最後となった。

Witkoffは回想する:「イランの交渉担当者たちが最初にJaredと
私に言ったのは、イランには保有する核燃料を濃縮する不可侵の
権利がある、ということだった。そうやって、交渉が始まった」

「我々は応えて述べた。そのとおりです、そしてアメリカには
イランの濃縮を止める不可侵の権利があると、大統領は
感じている」とWitkoffは話を続けた。

・・・(以下割愛)
*******************************

やれやれ~~
とにかく、戦争の早い終結を祈ります。
合わせて、核発電が核兵器開発の「隠れ蓑」になった実例の
1つが現在の戦争を招いており、全世界に悪影響を及ぼして
いる現実を忘れないでくださいね。

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付録 w-24) をアップロード

新しい固定ページ
付録 w-24) 外部電力が必要ってことは~~
をアップロードしました。

原発には、冷却などのために
外部からの電力供給が不可欠です。
その事実から派生する諸問題を、短くまとめたページです。

上の黒いメニューの終わりの方で、付録 w-24) を見つけて
クリック!

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原発への巨額の公金投入 ・・ まあ、皆様もご存じの通り

「原発の再稼働を急いで、電気料金を下げろ!」
そうした声が巷で聞こえるようになって、何年かに
なります。
しかし。
その原発に巨額の公金が投入されていたら?
仮に炎髪稼働で電気料金が下がったとしても、
その原発の背後では巨額の税金が投じられている
ことになりますよね。
税金を貪り取られて、電気代がいくらか下がったら
「原発ありがたい~~」と喜ぶような愚行は、
やめましょう。

物事は裏まで見ないと~~
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

その根拠となる記事の一例が、東洋経済オンラインに
あります。
2026年2月20日付です。
「原発は安い」の欺瞞を暴く経産省の内部試算 小泉純一郎氏が”脱原発”に転じたフィンランドでの光景とは? | 資源・エネルギー | 東洋経済オンライン

日本語の短い記事ですので、ご自分でお読みくださいな。

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柏崎刈羽で、TEPCO社員が ・・・

上の黒いメニューにあるページ g-6) などで、私は原発の機密情報が流出、テロ組織などの手に渡ってしまう危険性を問題にしてきました。

たとえば g-6) では、以下のように私は記しました:
・原発内部では、そのテロ組織のエージェントが原発職員になり、緊急用発電機器類をすべて破壊(自爆テロなど)
・そうしたエージェントの誰かが、Stuxnetのようなウォームを原発の管理コンピューターに入れてしまう

ここまでいかなくても、たとえば原発には冷却などのために外部からの電力供給が不可欠ですが、その供給ルートがどこにあるのか?これは、テロ対策などのために秘密とされています。でも原発運営企業は、どこまで秘密を守れるのでしょうかねえ?

テロリストのエージェントが忍び込まずとも、電力会社の従業員自らが守秘義務に違反するという事態が、現実に発生してしまいました。

朝日新聞社の報道、2026年2月24日
東電社員、スマホで秘密文書撮影 内容を社内16人に送信、柏崎刈羽:朝日新聞

呆れてものが言えない~~
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

やれやれ~~テロ組織や某国のエージェントが忍び込んだという事件ですらなく、TEPCO自体の従業員がやらかすとは ・・・

こんな企業に、たとえば原発の冷却用の外部電力供給ルートなどの重大な秘密を守れるのでしょうか??

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付録 w-23) 原発の冷却 II をアップロード

新たな固定ページ 付録 w-23) 原発の冷却 II をアップロード
しました。

内容は、付録 w-15) 原発の冷却って? (基礎的内容)
重複します。
それでもこの付録 w-23) を作ったのは、
巷での原発に関する発言を聞いていると、冷却という
基礎事項を無視した?分かっていない?発言を、
推進派からも反対派からも頻繁に耳にするからです。

各種反原発団体などが協力して「入門学習コース」の
のようなものを作成するのが理想的ですが、今のところ
そうした動きは見られないようです。

そこで、私個人ができる範囲内の情報発信として、
「原発の冷却」のような基礎事項を説明するページを、
時に作っております。

「私は、基礎事項は学習済み」とおっしゃる方は、
この w-23) は無視なさってください。
そうでない方は、付録 w-23) をクリック!

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中国軍部も認める「原発の軍事的脆弱性」

元はKangnam Timesウェブサイトより

「中国の致命的急所は沿岸原発100基」・・・
破壊なら永続的災厄と中国軍内部が警告!

本「やかんをのせたら~~」ではもう何年か、「軍事攻撃や
テロ攻撃に対して、原発は深刻な脆弱性になりえる」という
主旨の指摘をしてきております。
最近、中国軍内部からもそうした内容の指摘がありました。

日本語でも紹介されているので、↑ 上のリンク先をお読み
くださいな。

日本語での要約紹介は竹内智子さん。
2026年2月17日 JST

再掲 ダーティ ボムとは、こういうこと

原発が「巨大なダーティ ボム」になりえることは、
とっくに「やかんをのせたら~~」では指摘済みです。
たとえば上の黒いメニューでページ g-5) g-6) d-6) d-8)
d-11)  d-15) などをお読みくださいな。

もともと、原子炉もU濃縮も核兵器製造のための技術
でした。
それに「やかんをのせて」水蒸気タービンで発電を
行うようになった
⇒ その「やかん」が世界に広まってしまった
⇒ そして軍事攻撃に対する脆弱性であることが
明らかになってしまった
という実に皮肉な経過ですね。

ついでながら、
原発問題を単なる「電力VS事故リスク」で論じて
しまうことがいかに ”視野狭窄” か、ってことですよね。

広く見渡してみましょ
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

忘れちゃ困る問題が・・・

・・・ それは、「原発には、冷却などのためにグリッド
など外部から電力を供給することが必須だ」という
自明な事実です。
2026年2月現在、ウクライナのザポリージャ原発や
チョルノービル原発(の残骸)では外部電力供給が
戦争活動で切られ、最悪の場合メルトダウンの恐れが
あるので、IAEAが慌てふためいてますよね。(チョル
ノービルは40年ほど前から停止してますが、放射性物質が
ある限り崩壊熱は出ているので、冷却は続けませんと)

つまり、原子炉そのものをワザワザ破壊しなくても、
それに外部電力を供給している送電網を破壊しちゃえば、
やはり原子炉は巨大ダーティ ボムになりえるわけです。
上の黒いメニューにあるページ u-3) g-5) g-6) などを
参照してくださいな。

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