世界は核の業火に焼かれる運命
なのか? -1
The Free Press Journal
2025年6月28日
Rashme Sehgal
Is The World Headed Towards A Nuclear Conflagration?
をベースに2つの記事:
1) 核施設に攻撃 ⇒ 「放射能飛散だ!」
だけに短絡しちゃうと
2) 核兵器製造を実は狙っておらずとも、
狙っていると認識されると、攻撃される
場合が
このRashme Sehgalさんの記事、現在
の世界に見られる核戦争への「匂い」
を短く世界的にカバーしており、お勧め
です。原文の英語で、A4 x 4ページ
程度です。
読める方は、ぜひ原文をご自分でお読み
ください。
「それはちょっと~~」と仰る方々の
ために、一部だけ抜粋して紹介する
記事を2つ、今回と次回で。
1) 核施設に攻撃 ⇒ 「放射能飛散だ!」
だけに短絡しちゃうと
核施設に事故 or 攻撃 ⇒ 放射性物質
飛散、という問題自体は実際に幾度も
起きてきた出来事です。ただ、飛散
するのは放射性物質だけではないこと
も、反核勢力である私たちは認識して
おかないと。
では、いつもどおり< > 内は
私からの補足説明です。
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ロンドンにあるRUSIというシンク
タンクの上級研究フェローDarya
Dolzikovaによれば、核燃料サイクル
の初めの部分、つまりウラニウムを
原子炉の燃料へと加工する処理を担当
する施設 <逆に終わりの部分の作業
というと、使用済み核燃料の取り出し
や冷却、格納、地中深くに埋めるなど
があります> に対する軍事攻撃が
行われた場合、まず注意すべきリスク
とは放射性物質よりも有害化学物質
である。科学者たちが心配している問題
として、<Uを濃縮するためには、
いったん気体化して遠心分離器に入れる
ので> 六フッ化ウラニウムつまりUF6
という揮発性固体の化合物に転換する
のだが、この化合物が大気中に
漏れると、大気中の水蒸気と反応して
強烈な毒性のある物質を生み出す。
<今回のイランの核施設のように> 地下
にある核施設であれば、そのリスクは
いくらか軽減するものの、死をもたらす
有害物質が飛散してしまう危険性は常に
存在している。
<具体的に、特にこの反応で注意すべき
はフッ化水素 HF という強酸でして、
強烈な毒性があります。UF6は高温の
水蒸気とはすぐに反応、HFを生じます。
なお、これもご注意いただきたいのです
が、U濃縮を行った後では、その濃縮
されたUF6をUO2に還元するのですが、
この際にもかなりのHFが出ます>
環境保護論者たちによれば、地下での
放射線といえど、危険であることに違い
はない。水源の多くは地価の湧き水で
あるが、そうした水源が放射性物質で
汚染される危険性は実在する。該当する
地域の生命体にも、悪影響がある。
今までにいくつもの核事故があったが、
その中でも特に激しいものがチョル
ノービ(チェルノブイリ)原発の暴走で
あった。この事故で39名が死亡、
さらに60万人が消火や除染作業に関与し
高いレベルの放射線に被爆した。結果、
がんにり患して死亡した人々も多い。
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では次回は
2) 核兵器製造を実は狙っておらずとも、
狙っていると認識されると、攻撃される
場合が
を。しばし、お待ちくださいな。