イラン、「それでも」U濃縮をやめない
Agence France-Presseによる情報、
The Manila Times
2025年7月22日
Iran says will not halt nuclear enrichment ahead of European talks
Iran says will not halt nuclear enrichment
ahead of European talks
(ヨーロッパ諸国との会談を控える
イラン、U濃縮をやめるつもりはなし)
あれだけの爆撃があったわけですが、
果たして武力で「平和利用だよ~~
???」を止めめさせられたので
しょうか??
私が抜粋・日本語化して紹介しますね。
< > 内は私からの補足説明
*****************************************
イラン、テヘラン発 ― イランの核施設
は今回のアメリカ軍による攻撃で「深刻
な」損害を受けたにもかかわらず、同国
はU濃縮を含め核開発プログラムを廃棄
するつもりは毛頭ないと、イラン外相が
述べた。イランは近く、ヨーロッパ
主要国との会談を控えている。
———–
月曜日 <21日> にイランのアバス
アラグチ外相がFox Newsの「Special
Report with Bret Baier」という番組で
述べたところでは、現時点ではイランの
U濃縮は「停止しているが、これは
確かに関連施設が受けた被害が深刻で
甚大だからだ」
「だが言うまでもないが、イランは
U濃縮を諦めることはない。イランの
科学者たちが達成した偉業であるの
だから」と同外相は言葉を続けた。
「国としてのプライドがかかっている
のだ」
アメリカのドナルド トランプ大統領は
上述の発言に対し自らのTruth Socialと
いう <自らが利用しているソーシャル
メディアの> プラットフォーム
<Truth Social> で言及、「必要で
あれば」アメリカは再度攻撃を行うと
述べている。
———–
ヨーロッパは <経済制裁下にある>
イランを支援することを約束したのだが
アメリカからの制裁をオフセットできる
だけの支援メカニズムは現実には実現
したことがなく、そのため多数の西側
企業がイランから撤退、同国の経済
危機を悪化させている。
「合意の実行を無視しているヨーロッパ
の関係者たちの責任をイランは追及して
いる」とイラン外務省のスポークス
パーソンEsmaeil Baqaeiは語っている。
この合意の今後については、この金曜日
<25日> にイスタンブールで会談が
行われる予定だ。
さらに火曜日 <22日> にはイランは
中国ならびびにロシアの代表との三か国
会談も主催、核問題と経済制裁の可能性
について論じあう予定だ。
————–
4月以来、イランとアメリカは核交渉を
5回実施したのだが、6月15日に予定
されていた会談はキャンセルとなった。
イスラエルがイランへの攻撃を開始し、
12日間に及ぶ戦闘が始まったためだ。
「今のところ、イランにはアメリカと
交渉をする意図は全くない」と、
Baqaeiは月曜日に語っている。
———–
*****************************************
「国家の威信」が核開発と関連付け
られて語られる場合が、時にあります
よね。
過去の実例として、フランスの核兵器
導入など。上の黒いメニュー(膨張し
すぎて使いにくくてスイマセン。
アルファベット順に項目を配置)にある
ページ b-5) など参照。
しかし、「核が国家のプライドになる」
とは、何とも滑稽な。
「世界から核を廃絶するため、リーダー
シップをとっている」ことこそ、これ
からの諸国の威信となるべきだと、
私は考えます。
そして、果たして武力攻撃はU濃縮を
辞めさせることに成功したのか??
答えは、まったくの「いいえ」ですよね。
かえって問題を悪化させただけだと
思えます。
現代の世界が必要としているのは
核施設への爆撃ではなく、平和的に
核を廃絶していくことでは?
そんなことを言うと直ちに、「脳内
お花畑の平和主義」とかいう罵詈雑言
が飛んでくるのが、今の日本社会です
よね。
でも、
「武力攻撃で施設を破壊すれば、
U濃縮をやめさせられる」と考えるの
は、「お花畑」ではないのでしょうか?
「核を持てば、国家としての格が上がる」
と信じるのは、「お花畑」じゃないので
しょうか??