ZNPPは未曽有の事態

緊急事態のZNPP。
JSTだと 8月31日未明時点で、非常用ディーゼル発電装置の残る
燃料が「あと10日分程度」と報じられていました。
新たな燃料の到着のニュースなど聞こえないまま、JSTでは
9月2日になりました。残る日数は、およそ8日程度ってことですね。

軍事攻撃が起因で原発がstation blackoutに近づいてしまう、
というのは未曽有の危機でして、IAEAなどもどういう事態が
起こりえるのか、正確には予想できないようです。

ああ、困った~
私の20分クロッキー、男性のモデルさんです

ただ、はっきり言えることとして、払拭しないといけないのは
「ザポリージャは全原子炉が停止中だから、大した事故には
ならないでしょ?」という呑気な無知による誤認識ですね。
そもそも、もし「停止中だから大したことにならない」ので
あれば、IAEAがここまで騒ぐ必要がないじゃないですか。

上の黒いメニューの終わり近くにある
付録 w-15)  や 付録 w- 23)
などをお読みくだされば。

IAEAによる局地的戦闘停止が早く実現し、送電線が1日も早く
復旧することを!!

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えらいこっちゃ~~ ZNPP、いよいよstation blackoutに向かう??

えらいこっちゃ~~ ZNPP、いよいよstation blackoutに向かう??

Ukrainian Newsのウェブサイトより
Occupied Zaporizhzhia Nuclear Power Plant without external power for over week—IAEA warns situation is critical | Ukrainian news

IAEAが警告を発したところでは、ザポリージャ原発(ZNPP)は
大変ヤバい状態です!

再掲 原子炉そのものでなくても、核施設にはいろいろな脆弱性が ・・・
この例では。
外部から原子炉への冷却用電力を切断

Herasimova Tatianaさんの編集による記事から、私が要点だけ
日本語化して紹介しますね。
日付は2026年8月29日となっていますが、現地自国で20:30
なので、JSTだと8月30日未明になります。

*****************************
・ ZNPPがまたもやグリッドからの外部電源供給を喪失してから、
すでに1週間を超えた
・ 非常用ディーゼル発電に頼っているわけだが、その燃料が残り
10日分ほどしかない
・ 最後にディーゼル燃料の搬入が行われたのは今年3月のことで、
5月にも予定されていたのだが、戦闘状態のため取りやめとなった
・IAEAは今回も、Ferosplavna-1送電線の修復ができるよう、
局所的な停戦地帯を設けるべく努めている
****************************

なお、ZNPPには全部で非常用ディーゼル発電装置が20基ある
そうですが、現時点ではそのすべてが燃料切れの危機に晒されて
いるそうです。
また、以前のblackoutでもそうでしたが、もともとZNPPに外部
電源を供給する送電系統は10系統もあったのですが、その
すべてが現在、戦争のため機能できないわけですね。

特に心配なのは、ZNPPはかなり大型だってことです。原子炉
6基のほか、使用済み核燃料の冷却プールにも外部からの電力が
必要です。

心配 ・・・
私の20分クロッキー

最悪の事態(station blackout –> meltdown)にならぬことを、
祈ります!

なお、「世界最大の原発」柏崎刈羽に外部電源を供給している
送電線は、全部で5系統あるそうです。(nuclear_power_150903_04.pdf  のp. 9/80)
単純に系統の数だけで決めつけるつもりはないですが、「大丈夫
かよ~~??」とは思いますよね。特に、日本の原発は全般に、
昨今のニュースで報じられているように、テロ対策が遅れて
いますし ・・・

なお、「え? 原発って、停止中でも冷却しないといけないの??」
といった初心者質問がおありの方々は、上の黒いメニュー
(ゴチャゴチャになってて、スイマセン!)にある
付録 w-10)  w-12)  w-15)  w-23)  w-24) などをお読みくださいな。

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ドナウ川のさざ波は、どうなった??

遅くなりましたが ・・・ ドナウ川のさざ波は、どうなった??

私が他の問題に関して執筆していた間に、ヨーロッパでは
ドナウ川の水位低下 → 原子炉の冷却水の不足/取水不能 →
原発の出力制限/停止
という問題が発生しましたよね。

対策として、
ハンガリーでは はしけ船を沈めてドナウの水位を上げる
ルーマニアでは国軍が出動して爆薬を使い、Cernavoda原発へと
川の水を向かわせる
ブルガリアでは、Kozloduy原発の出力を11.9%削減
といった策が講じられています。

ハンガリーとルーマニアについては、例えば Romania shuts nuclear plant, Hungary dams dry Danube River を、
ブルガリアについては例えば Romania’s Danube Nuclear Cooling Crisis を、
それぞれご覧くださいな。

再掲 PWRの場合の冷却
ヨーロッパの酷暑で問題になっているのは、
原子炉内を通る1次冷却水でも、
蒸気タービンを通る2次冷却水でもなく、
その2次冷却水を冷ますために河川や湖などから取水する水です。
なお、ルーマニアのCernavoda原発はPWRではなくCANDUですが、冷却水が必要であることに違いはありません。

で、Romania’s Danube Nuclear Cooling Crisis をお読みくだされば
分かることですが、
原発というのは単に「発電」だけの問題じゃなくて、国家としての
インフラ問題でもあるってことです。
川や湖などの治水問題まで深く関与しているという問題実例が、
現時点で実際に発生しているのですから。

もちろん、火力であっても太陽光であっても風力、水力であっても
インフラは不可避的に関与しますね。ただ、核発電に固有の
問題として、少なからぬ放射性物質が漏出した場合(事故に限り
ません、テロリズムや戦争も含めて考えないと)、原発周辺も
汚染されるので、インフラの修理やメインテナンスが困難に
なっちゃいますよね。

う~~ん、私の専門外だわ ・・・
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

インフラ問題は私の専門外なので、私は詳細を論じることが
できませんが ~~
今後、インフラ問題に詳しい方々が、インフラの一部としての
原発という問題を研究し論じていただきたいものです。

さらに今回のドナウ川の件で明らかになったように、国際河川や
湖などの水位、治水といった問題が絡む以上、国家間の摩擦や
衝突といった問題すら考えられます。
これについても、専門家の方々の研究発表を聞きたいものですね。

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ZNPP、また blackout

下で申しました「原発問題プロジェクト」さん向けの原稿が
出来たので、平常運転に戻ります。
たった今、午前1:20 JST という異常な時刻では、ありますが。

そんな時刻にどうしてもポストしたいのは、ZNPP がまたもや
blackoutに陥ったとの報道が今月20日にあったからですね。
今回の戦争が始まって以来、これで27回目だそうです。

20日の時点では、私が上記の原稿作成で塞がっていたので、
すぐに紹介できませんでした。

再掲 放射性物質からは崩壊熱が出るので、原発の停止中であっても、グリッドから電力を原発に供給して崩壊熱を冷まさないといけない

UA Newsのウェブサイトより
The Zaporizhzhia Nuclear Power Plant has recorded its 27th blackout since the occupation of the plant began | UA.NEWS

2026年8月20日

以下、私が要点だけ日本語でまとめますね:

****************************
Energoatomの発表によれば、8月20日の夜 <現地時間でしょう>、ZNPPで現在の戦争が始まって以来27回目のblackoutが発生、
同原発では <原子炉内の核燃料の崩壊熱や使用済み核燃料冷却
プールなどの冷却用電源を、送電グリッドから> ディーゼル発電
装置に切り替えた。
<ZNPPは停止中ですが、停止中でも原子炉には冷却が必要である
ことが不思議と仰る方は、上の黒いメニューにあるページ  付録 w-15)
をお読みくださいな>

ウクライナのものであるこの原発を一時的に占拠しているロシア側の「マネジャーたち」の能力不足のため、同原発はたびたび深刻な
危険に晒されてきている。
*****************************

イカレてる!
私のかなり昔の10分クロッキー

もちろん、ウクライナ側からの報道なので、ロシア側からは
アレコレ反論もあるでしょう。
そうであっても、現実の発電所の稼働運営にはその発電所固有の
「クセ」や「独自の問題」があるものです。

しかも現時点でZNPP周辺では戦闘が続いており、現在のblackoutも
原因はロシアからの攻撃だった可能性も否定できません。

原発が戦争に巻き込まれると、どれだけ面倒で困難な事態に
なりえるか ・・・ その実例ですね。

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聖公会「原発問題プロジェクト」さんの連載原稿を作成中

シリアの現外相とIAEAのグロッシ事務局長との共同会見、
ZNPPが再度 station blackout 、日本国内では大飯原発の再稼働
延期など、取り上げるネタには事欠かない状況ですが、ご覧の通り
対応できておりません。申し訳ない!

理由は単純明快で、ある原稿作成の依頼を受けているためです。
日本聖公会さんでは2012年ごろからずっと「原発問題プロジェクト」
なる活動を展開しておられます。
そのプロジェクトのウェブサイトに掲載する連載の原稿を作成中
でして、そのため本「やかんをのせたら~~」にときどき手が
回らなくなっております。

向こう1年くらいは続く連載の予定なので、今後は時々こんな
「手が回らない」状態に陥る場合がありそうです。
なにとぞ、ご了承くださいませ。

「原発問題プロジェクト」さんのウェブサイトは
昔話じゃ、ないんだよ!①「『今』起きている世界情勢の裏にある『原発』 前編」 | 原発問題プロジェクト | 日本聖公会 正義と平和委員会
にございます。

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シリアの前政府がとんでもないものを~~

AFPのウェブサイトより
UN atomic watchdog says found tons of nuclear material at Syria site

現在の政権が核開発を進めていなくても、その前の政権が残した
「核の遺産」が残っている場合がある ・・・ そんな実例ですね。
それにしても、現在のシリア政権は、よく正直にIAEAに申告して
くれました。
IAEA自体のウェブサイトでの公表を探したのですが、2026年
8月19日 JST現在で見つからないので、AFPの記事を私の要約・
日本語化で紹介しますね。

<  > 内は、私からの補足説明
*************************************

「潜った核物質」 ・・・

UN atomic watchdog says found tons of nuclear material at Syria site
(IAEA、シリアの施設で何トンもの核物質を発見と発表)

2026年8月19日 JST

国連の核監視機関 <であるIAEA> のヘッドが火曜日 <8月18日> に
述べたところでは、IAEAはシリアで数トンの核物質を発見した。
この7月に現在のシリア政府がIAEAに申告した核施設に存在していた。

<IAEAの> 査察官たちは今回、2か所の核施設を査察した。1つは
デリゾール <というシリアの中央から東部にある町> の施設、もう
1つは「最近になって現在のシリア政権が発見した核物質に関係する
施設」であると、<IAEAと現在のシリア政府による> 合同声明は
述べている。

ダマスカスでの記者会見でIAEAのヘッドであるラファエル グロッシ
は、現在のシリア政権が「勇気ある決断により」発見した <シリア
旧政権の残した> 核施設をIAEAに申告したことを称賛した。この
核施設は <2024年12月に追放された> Bashar-al-Assad 前大統領の
政権が残したものだ。

「問題になっているのは、数トンに及ぶ核物質があって、それを
邪悪な用途にも転用できることだ」と述べたグロッシは、この核物質を
国際的なセイフガード管理 <悪用防止策> の下で管理すると述べた。

「何で、あなたが知らせてくれなかったんだよ!?」

グロッシとの合同記者会見でシリアの <現在の> Asaad al-Shaibani
外相は「7月17日、シリア新政府はIAEAに公式の書簡を送った。
そしてまだ申告されていなかった核施設の存在を申告した。これは、
新政府が自発的に決めたことだ。この施設は、以前の政権が残した
ものである」

Shaibaniによれば、技術的な検査の結果としてこの核物質が即危険物と
なることはない。さらにこの物質は「シリア国家の所有のままで、
IAEAのセイフガード システムによって管理される」

・・・(中略)・・・

グロッシによるとIAEAでは長年にわたり、シリアが秘密裏に原子炉を
建設していたのでは、という疑念を抱いていたのだが、今回の発見に
よってそれが証明された。IAEAの人員が「デリゾールの施設に ・・・
配備されているが、そこで発掘や検査の作業を包括的に実施中だ」

昨年IAEAが公表していたところでは、2024年の査察の際に
この現場でウラニウムの粒子を検出していた。

・・・(以下略)・・・

**********************************

先代がやらかして~~

いったん原子炉だのU濃縮工場だのを作ってしまう(たとえ、
未完でも)と、たとえその政権が消えても、後続の政権に面倒を
かけてしまう ~~ そんな実例ですね。
シリアの現政府がIAEAに自ら申告したのは、ほんとにアッパレ!

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「付録 w-28) クラゲが見せる本質的課題」をアップロード

付録 w-28) クラゲが見せる本質的課題(初学者向け)  を
アップロードしました。

フランス北部のGravelines原発で原子炉3基がクラゲの大群のため
停止しました。単に「クラゲって、キモイ~~」といった問題じゃ
なくて、原発が本質的に持っている自己矛盾、つまり
「放射性物質は内部に密封したまま、環境へと熱は放出(冷却)
せねば、メルトダウンしてしまう」
という問題を、クラゲが如実に実証してくれています。初心者にも
分かりやすい実例だと思います。

そこで、PWRとBWRの根本的なメカニズムを、「クラゲによる停止」
を参照点にしながら初心者向けに説明しております。
あくまで初心者向けのページですので、「そんな基本的なことは、
とっくに習得済みだよ」と仰る方々は、この 付録 w-28) を無視なさって
くださいな。

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新ページ c-12) シオニズムと核兵器をアップロード

あたらしい固定ページ
c-12) (その他の「前科」) シオニズムと核兵器
をアップロードしました。

その昔、日本で「シオニズム」といっても、多くの方々がご存じ
なかったため会話が成立しませんでした。
昨今は、ガザでの虐殺、イランとの戦争、イランの濃縮U、
対抗してのサウディのU濃縮といった物騒なニュースが溢れているので、
日本でもシオニズムという言葉が知られるように なってきております。

そこで、そのシオニズムの運動の中にすでに核兵器を求める動きが
あったという研究を抜粋・日本語化で紹介しております。
ヘブライ大学の研究者2名による研究です。

お読みになりたいかは、上の黒いメニューで c-12) をクリック!
なお、そのメニューが大膨張してしまい大変使いにくいことは、
お詫び申し上げます。いちおう、アルファベット順に項目を配列して
おります。

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「シオニズムと核」、作成中です

ガザといい、イランといい、イスラエル絡みの問題が世界を揺るがす
昨今です。そこではイスラエルはとっくに核兵器を保有していると
見られてきましたし、イランも核兵器を半ば手にしている ⇒ だから、
イスラエルやアメリカは、「今のうちに叩いておけ!」という反応
+  イランの動き次第では、サウディも ・・・ と同国皇太子が
既に発言

こんな現状の世界ですので、シオニズムと核兵器との関係(論理的な
必然性ではなく、現実の歴史における関係)を考えることには
意味がありましょう。

そこで、シオニズムと核兵器との関係に関する新たなページを
作成中です。
アップロードするまで、しばしお待ちくださいな。

何やら、長いページになりそう~~
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

 

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ページ c-3) に追記

上のゴチャゴチャして使いにくい、黒いメニューにあるページ c-3)
そこに、いくらか追記を加えました。
イスラエル vs イラン戦争の関係で、このところイスラエルの核兵器が
世界的に話題になってますよね。
そのイスラエルの核開発に関して、多少の追記をしました。

近日中に、同国の核開発の裏に蠢いていたシオニズムに関する
新ページも作成する計画で、目下、準備中です。しばし お待ち
くださいな。

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