チョルノービル(チェルノブイリ)にソーラーパネル
World Nuclear Newsのウェブサイトより
Work begins on solar power supply at Chernobyl – World Nuclear News
原発には、たとえ停止中であっても廃炉作業中であっても、
冷却のために電力を供給することが必須です。それに
ついては、上の黒いメニューにある 付録 w-15) や
付録 w-23) で記しました。炉内や使用済み核燃料冷却
プールに放射性物質がある限り、それが崩壊熱を
発しますから、冷却が必須なのですね。
チョルノービル原発が大暴走・爆発を起こしたのは1986年
4月のことでしたが、原発にある放射性物質の中には
半減期が長いものもあるので、40年経った今も冷却が
必要です。この40年間、この原発4号機は発電をして
いないわけですから、ただ一方的に電力を消費してきて
いることになります。
ところが。
ご存じの通り現在の戦争のため、チョルノービルに
外部電力を供給する送電網が破壊される事態が幾度か
発生しており(ザポリージャなどでも同様)、冷却が
できなくなる恐れがたびたび発生していますよね。
そこで、ソーラーパネルの登場です。
World Nuclear Newsのウェブサイトより、私が抜粋・
要約・日本語化して紹介しますね。
< > 内は、わたしからの補足説明。
************************************
Work begins on solar power supply at Chernobyl
(チョルノービルで、ソーラー発電設置作業が始まる)
ソーラーパネル設置のための準備作業が始まる。
チョルノービル原発現場の作業員たちは、外部電力喪失の
場合に役立つ、と。
2026年3月19日
国連開発プログラムの支援下で出力2MWのソーラーパワー
施設をめぐる入札が行われ、ウクライナのSolar Steel Construction LLC 社 (SOLARsk) が権利を獲得した。
・・・(中略)・・・
同原発の総ディレクターSerhii Tarakanov によれば、
今回の設置作業は「単に環境保護のためだけのプロジェクト
では、ない。問題が発生した際のエネルギー確保そして
安全のためでもある。代替となるエネルギー源を得る
ことで、送電グリッドの損傷や原発のブラックアウトと
いった重大な事態の場合にも原発に欠かせない外部電力を
発電供給でき、外部送電線への依存度を軽減し、戦争という
この上なく過酷な状況下でも必要な各種システムの稼働を
中断させずに済む。さらにソーラーパネルの設置により
発電コストも軽減できる。発電コストは <このところ>
上昇の一途だ」
チョルノービル原発の現地では、画部電力供給が途絶える
事件が幾度か、今回のロシア対ウクライナ戦争が4年と
少し前に始まって以来、発生してきた。その都度、
緊急用のディーゼル発電装置に頼ってきた。

再掲 * 蒸気を発電用蒸気タービンに送り込み、またそこから水を原子炉へと引き入れるのに、ポンプが必要です。そのポンプは、外部からの (送電グリッドの) 電力で動きます。
このポンプが止まると、原子炉が「空焚き」 ⇒ メルトダウン、の可能性
** 下に説明するように、使用済み核燃料の崩壊熱を冷ますため、冷却プールの水につけて冷やします。この水も冷却しないと、蒸発して冷却できなくなってしまう可能性が。
背景の説明
チョルノービルの第4号機が壊滅したのは、1986年4月の
事故でのことであった。・・・(中略)・・・事故後数か月
以内に一種の隔離構造物が建設され、4号機はその中に
収められた。これにより、他の原子炉は稼働を継続できた。
そがれらの原子炉も、2000年を最後にすべてシャット
ダウンされている。この隔離構造物の中には今も4号機
原子炉の炉心溶融物が収まっており、その他にも200トン
に及ぶ高レベル放射性物質もあると推定されている。
・・・・(以下略)・・・・
**********************************
「自然エネルギーは不安定なので、それを補う原発が必要」
というのが、原発擁護論の決まり文句ですよね。
しかし、いったん事故発生となると、その原発が太陽光
発電を必要としている ・・・
そんな実例ですね。









