アメリカの保守系ニュース ウェブサイト (週刊政治誌も発行) の
Washington Examiner の記事より。
ザポリージャ原発で新たな動きがあったとの報道です。
原発を自軍の基地化してそこから周囲を砲撃すれば、ウクライナ軍は
手が出せまい
というロシア軍の狙いだったようですが、こういう手に出たうえ、
さらにロシア軍兵士がその原発の安全規則を無視したとの報道も
ありましたよね。
すると、ウクライナ軍がこの「原発基地」に攻撃を加える可能性も、
考えられます。どうせ、攻撃しなくても原発の安全規則が無視されて
いるわけですから。
この問題に関連する報道です。
いつもどおり、私の日本語化で。< > 内は、私からの補足説明。
ウクライナのカミカゼ ドローンが原発を攻撃とロシア高官が主張
速報ニュース担当 Brady Knox
2022年7月20日
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ロシア軍の支配下にあるザポリージャ原発に対して水曜日 <7月20日> に
ウクライナのカミカゼ ドローン数基による攻撃があったと、
ロシア側の高官が述べた。
同原発がある自治体エネルゴダルの役所の広報担当部署によれば、
4機のドローンが使用されたとRIA Newsは報じている。だがこの
地域の行政官によれば、3機だったという。同原発のスタッフ11名が
負傷、うち4名は重傷だと、ザポリージャ地域のロシア派の非戦闘員と
軍部合同行政部の評議員Vladimir RogovはTASS通信に対して述べている。
Rogovによれば、当該のドローンは原発の中の原子炉がある部分は
攻撃しなかったという。
ロシア軍制圧下の原発での死を招く 「出来事」 に関して、ウクライナ
国内の市長が謎めいた投稿
“未確認の情報ではあるが、今回の攻撃に使用された無人攻撃機は弾頭を
搭載しており、その爆薬重量はTNT火薬相当量で算定されていた。
このUSILというテロ組織を壊滅させねばならない」 とRogovはロシアの
SNSであるTelegramの自分のページに記している。彼はさらに説明を
加えており、USIL とはUkrainian State of Ivano-Frankivsk and [Lviv]
(イヴァノ・フランキヴスクならびにルヴィヴのウクライナ国家) という
ウクライナ西部にある2つの都市政府のことで、RogovはUSILをISIS
つまりイラクから地中海東岸にかけて存在している過激派イスラム組織に
なぞらえている。
Rogovは他にもTelegramに投稿しており、今回の攻撃は「“ゼレンスキー
大統領のテロリストたち” がザポリージャ地域の住民を脅すために
やらかしたことだ」 と主張している。
「この地域の住民たちはロシアと再度統合化されたいと願っており、
それに対する報復が今回の攻撃だ」とRogovは述べている。彼はさらに、
今回の攻撃で使用されたドローンのパーツであると主張する物体の
画像も数枚投稿している。
この嫌疑について、ウクライナ政府はまだコメントをしていない。
在アメリカ ウクライナ大使館にもコメントを求めたが、まだ回答は
ない。国連事務総長の副報道官Farhan Haqも、水曜日に開かれた
ブリーフィングにて今回の攻撃に関する直接の情報をまったく
有していないと述べたと、TASS通信は報じている。
ヨーロッパ最大の原発 <であるザポリージャ> は、2月にロシアに
よるウクライナ侵略がフルに開始されて以来、すでに幾度もロシア軍と
ウクライナ軍の両方から攻撃を受けている。今週月曜日には
ウクライナから避難中の市長Dmytro OrlovがTelegramに投稿、
ロシア軍兵士数名が死亡あるいは負傷した「出来事」に暗号的に言及
していた。RIA News によれば今回の攻撃はウクライナのドローン1機に
よるもので、兵士ではなく原発のスタッフ11名が負傷したそうだ。
Orlov は今のところ、ザポリージャ原発の施設に対して攻撃があった
との主張に関しては、コメントしていない。
ウクライナ南部にある同原発はロシア軍の基地に改造されており、
ロシア軍は兵器や兵員をそこにかくまってウクライナ軍による攻撃
から守っていると、Wall Street Journalは報じている。