ついに日本のTVでも、「巨大ダーティ ボム化リスク」 を明言

「やかんをのせたら~~」では、このリスクを
侵略が始まる前日に指摘しておりました。
上の黒いメニューで、u-1) をクリックなさって
くださいませ。
「ダーティ ボム」 が爆発すると何が出てくるのか
については、if-3) の上から5番目の画像 (漫画)
をご覧ください。

ついに、日本の地上波TVでも、この
「原発の巨大ダーティ ボム化」 リスクを言及する
に至っています。
9月23日放送のMBSテレビ 「よんチャンTV」と
いう番組だそうで、インターネットでもご覧に
なれます。私自身はTVというものを持っていない
ので、ネットで視聴しました。
【専門家の独自解説】追い込まれるプーチン大統領の核攻撃の可能性は『戦術核より原子炉への攻撃』その被害は…「この復讐の方が欧州により大きな打撃」 (msn.com)

筑波大学の中村逸郎 名誉教授のお話で、
タイムスタンプでは 7:59あたり ~から
ご覧くださいませ。

結局、きえちゃったの~~?? 私の点描練習

結局、きえちゃったの~~??
私の点描練習

日本の反原発団体の一部からも、2012年ごろには
この危険性の指摘があったのは覚えています。
私自身も当時から、このリスクを指摘していました
から。

なぜ、いよいよ現実となった今、国内の反核
(発電、兵器を問わず) 団体などから、もっと
声高にこのリスク指摘が聞こえてこないの
でしょうか??
日本の反原発運動は、福島第一メルトダウンから
11年たった今、廃れてしまったのでしょうか??

「いや、私はもうすでに、ソーシャル メディア
とかで、原発の軍事リスクのこと、声を上げて
るぞ!!」 という方々、もしいらっしゃれば、
下記で私 (ひで) にお知らせくださいな!
本 「やかんをのせたら~~」 でも紹介いたし
ます!
yadokari_ermite[at]yahoo.co.jp
Facebookの Painter Francis Heedayの
ページにコメントでお知らせくださっても
歓迎です!

*************
2022年9月26日 追記

上述の。日本語地上波TVでの中村逸郎
名誉教授による 「ロシアによる原発の
核兵器としての悪用」という危険性、さらに
他の回でもお話がありました。

【専門家の独自解説】追い込まれるプーチン大統領の核攻撃の可能性は『戦術核より原子炉への攻撃』その被害は…「この復讐の方が欧州により大きな打撃」(2022年9月23日) – YouTube
タイムスタンプは、8:00あたりからです。

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Common Dreamsより、南ウクライナ原発でのミサイル攻撃について

反原発団体などの皆さん!

原発が敵軍の基地化されてしまい、
下手には自軍は手を出せない
という 「原発の基地化リスク」 がザポリージャでは
とっくに現実化しており、
今度は
南ウクライナ原発そばにミサイル攻撃 →
原発が巨大ダーティ ボムになってしまうリスク
も、現実化が迫っている
という現実が実際に発生しているのですよ!
ここで 「核発電の軍事リスク」 を社会に訴え
ないと、反原発団体の名が廃るじゃ
ありませんか!
今、多様なメディア・方法で声をあげましょう!
私 (ひで) もたった一人で、このように
声を上げてますよ!

それとも、皆様の一部は、いまだに
「平和利用」 というマインド コントロールから
目が覚めないのでしょうか???

目を覚ましてよ~~

目を覚ましてよ~~

で、本記事では ・・・

アメリカに本拠を置く、progressive community
(進歩派集団) を主な対象にしたニュース発信
非営利団体に、Common Dreams NewsCenterと
いうものがあります。そのウェブサイト
Near Miss at Second Ukraine Plant Intensifies Fears of Nuclear Disaster (commondreams.org)
に、今回の南ウクライナ原発近くへのミサイル
攻撃に関するJessica Corbettという方の
論評があります。

2022年9月20日付のこの論評を、いつもどおり
私の抜粋・日本語化
< > 内は、私からの補足説明
ってことで、紹介しましょう。
************************

「平和利用」のはずが ・・・

「平和利用」のはずが ・・・

Near Miss at Second Ukraine Plant
Intensifies Fears of Nuclear Disaster
(ウクライナの別の原発にミサイルが
ニア ミス、核災害の不安が悪化)

IAEA の事務局長は、「南ウクライナ原発近くでの
爆発があり、ウクライナにあるその他の核施設でも
同様の危険性があることが、あまりにも明確に
実証されてしまった」 と語っている。

ウクライナでのロシア侵略から核災害が発生する
のでは、という憂慮が、月曜日 <9月19日> に
ロシア軍のミサイルがウクライナの原発から
わずか300メートルの地点に命中して以来、
さらに高まっている。しかも、ロシア軍は他の
エネルギー施設も占拠しており、そのセキュリティ
に関する警鐘もかまびすしい。

このミサイルが命中したのは南ウクライナ原発
(SUNPP) のすぐそばで、この原発は6基の
原子炉を要するヨーロッパ最大のザポリージャ
原発 (ZNPP) から西へ260㎞ほどの位置に
ある。こうした施設めがけて砲撃を加えたこと
に対し、ロシアとウクライナ非難合戦を演じて
いるが、以前にチョルノービ原発の大惨事を
体験しているウクライナでまたも核災害が起きる
のでは、との不安が燃え盛っている。

IAEAのラファエル マリアーノ グロッシ
事務局長は月曜日に声明を発表、SUNPP近く
でのミサイル攻撃とZNPPにウクライナの送電
グリッドからの電力を供給していた送電線が
切断された件とについて言及した。

これから何が ・・・ 神のみぞ知りたもう

これから何が ・・・ 神のみぞ知りたもう

 

「ザポリージャ原発の状況は今も予測を許さず、
何が起きるか分からない。先週、原子炉への
電源供給という点ではいくらかの改善が
見られた。だが本日、さらなる悪化の事態が
発生したとの知らせを受けた」 と、同事務局長は
述べている。「ザポリージャ原発は戦闘地域の
中央部にあり、その電源供給の状態は安全・安定
とは言い難い。そのため、核の安全とセキュリティ
の保護区域を同原発周辺に早急に設けることが
必要だ」

「このところ我々はウクライナのザポリージャ原発
での核事故を防止するために必要な緊急な対応に
集中しており、今月初めには同地にIAEAの拠点を
設けた。だが、南ウクライナ原発そばでの本日の
ミサイル爆発から、ウクライナのほかの核施設
でも危険性はあるのだということが、はっきりと
実証されてしまった。」 とグロッシはさらに
語っている。「核の安全やセキュリティを脅かす
いかなる軍事行動も容認できず、即時停止
せねばならない」

<エネルゴアトムによるTweet>

ロシアのテロリスト軍が、南ウクライナ原発へ
攻撃を加えた。原子炉からわずか300mの
地点にミサイルが命中した。
4:29 PM Sep 19. 2022 <現地時刻>

誰もいない~~  私のスケッチ

誰もいない~~ 
私のスケッチ

ウクライナに4か所ある原発を運営する国営
企業エネルゴアトムの発表によれば、ロシア軍は
SUNPPの 「工業地区に対してミサイル攻撃を
実施」 した。負傷したスタッフはおらず、3基の
原子炉はいずれも 「通常モードで稼働中である」
だがこの 「爆発は強烈なもので」 <原発の>
建築物に損傷をもたらし、窓を100枚以上破壊し、
水力発電ユニットを停止させ高圧電力線3本も
遮断されるに至った。

「ロシア軍による核テロリズム行為であり、
全世界にとって脅威である」 とも、
エネルゴアトムは述べている。「次の災害の
発生を食い止めるには、ロシアによるテロを
やめさせねばならない!」

エネルゴアトム者のトップ、ならびにウクライナの
交換も同様の警告を発していると、The New
York Times
は報じている:

「この出来事は、各テロリズムと呼ぶ以外に
呼びようがない」 と、エネルゴアトムのヘッド、
ペトロ コーティンは月曜日にウクライナ国営
テレビで述べている。 彼によれば、その原子炉を
格納している重厚で堅牢なコンクリートの建築物は
航空機の衝突にも耐えられるように設計されては
いるが、先日の夜間のミサイル爆発は強烈で、
もしもっと近くで起きていたら、その格納建築物の
コンクリートでさえ損傷を受けたことであろう。

ウクライナ大統領オフィスで代理ヘッドを務めて
いるキリロ ティモシェンコも、「あと100~200m
そばであの爆発が起きていたら、我々は飛び
起きて全く異なる現実を目にしていたことだろう」
と述べている。

暗闇に光を ~~  kettle 2016  06  05 私の昔の作品

暗闇に光を ~~  kettle 2016 06 05
私の昔の作品

AP通信の報道によれば、ロシア国防省はこの
ミサイル攻撃についてすぐにはコメントしなかった
のだが、ロンドンにあるチャータム ハウス
(Chatham House) というシンクタンクで国際
セキュリティ研究ディレクターを務めるパトリシア
ルイス (Patricia Lewis) によれば、こうした原発
への攻撃から、冬が来る前にロシアが電力を
断とうとしていることが窺えるという。

ルイスがAPに述べたところによれば、「原発を
攻撃の標的にするとは、実に危険で非合法な
行為だ。そんな異常行為の狙いは将軍たちに
しか分からないが、あるパターンの存在は明確だ」

「原発への攻撃をするたびに、原発への電力
供給を遮断しようという狙いが見られる」 と
ルイスは続ける。「ただ、そのやり方が不器用だ。
こうしたミサイルの命中精度を分かっているの
だろうか?」

<Beyond NuclearによるTweet>

南ウクライナ原発からわずかに外れた地点への
ミサイル攻撃を報じるニュースに関し、CNNの
アンカーが 「一体、ロシアは何を考えて
いるんだ?」 と問うている。ただし、
このアンカーは同時に、こうも尋ねるべきだった:
「<原発という> ここまで危険なものを使って、
電気を作っている。我々は、いったい何を
考えているんだ?」
2022年9月20日 5:52AM

たとえ小さな光でも   私のスケッチ

たとえ小さな光でも  
私のスケッチ

SUNPPすぐそばへの攻撃に反応して、月曜日に
Beyond Nuclear <というアメリカはメリーランドに
本拠を置く反核団体> は、「今までは、全世界の
目が原子炉6基のザポリージャ原発に向いていた。
それは、軍事衝突の特に激しい地域に近い位置に
ある。だが稼働可能な原発はウクライナ国内に
4か所あり、合計で原子炉は15基ある。戦闘に
巻き込まれるなら、そのいずれも深刻な危険を
引き起こす」 と述べている。

この <Beyond Nuclear> はアメリカに本部を
置く反核団体で、さらに 「Beyond Nuclearでは、
今年の2月24日にロシア軍がウクライナに
侵略を開始する以前から、こうしたリスクについて
警告を鳴らしてきた」 と主張している。
<「やかんをのせたら~~」 も同様ですね。
たとえば、上の黒いメニューにある g-5), g-6) は
2021年2月に公開したページです>

*********************
「いや、私はもうすでに、ソーシャル メディア
とかで、原発の軍事リスクのこと、声を上げて
るぞ!!」 という方、もしいらっしゃれば、
下記で私 (ひで) にお知らせくださいな!
本 「やかんをのせたら~~」 でも紹介いたし
ます!
yadokari_ermite[at]yahoo.co.jp

視点を変えてみてみれば ・・・ 私のオイルパステル練習より

視点を変えてみてみれば ・・・
私のオイルパステル練習より

なお、最後に言及があったメリーランドの
非営利団体Beyond Nuclearのウェブサイト、
About – Beyond Nuclear
もぜひご覧ください。
Beyond Nuclear is organized exclusively for
charitable, scientific and educational purposes.
Specifically, the organization aims to educate
and activate the public about the connections
between nuclear power and nuclear weapons
and the need to abandon both to safeguard
our future.
(赤文字は、私が強調)

この程度の英語文章は、日本語化する必要は
ないですよね?
反核運動の各種問題系の中でも、核発電の軍事
リスクや新型原子炉のproliferation risksといった
問題系に進むのならば、現実上、英語がある程度
使えることは必須です!
「そこまで英語ができない ~~」 方々は、
・ 反核関連の各種問題系の中でも、ほかの
問題系を選ぶ
または
・ 英語を基礎から学ぶ
のいずれかに努めてください。

で、この赤文字の部分

「やかんをのせたら~~」のフォーカスと同じ
だってこと、明らかですよね。
日本の反核 (兵器であれ発電であれ) 団体の
一部にいまだに見られる 「発電は平和利用」 と
いうマインド コントロールがまだ解けていない
方々は、「やかんをのせたら~~」 のフォーカスを
奇妙で独りよがりなものと思われたかもしれません。
そういう方々は、
・ 歴史的な視野を広げて、原子炉とは本来何の
ための機械だったのか、さらに原子炉関連の歴史
での兵器と発電の不可分性の実例
(上の黒いメニューで a-1) から g-7) 、その他)

・ 地理的な視野を広げて、現在のウクライナ機器や
JCPOA再建交渉の背後にある現状、その他世界の
現実
をご覧ください。
それに、Beyond Nuclearのような世界的に知られた
反核団体の主張もお読みになってください。
ずっと以前から、proliferation risksが大問題として
取り上げられてきたことに、気づくはずです。

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プーティン、ついに核兵器に手を出す?? ― 側近の妄言がヒドイ

私たち反核派が心配していた動きが、やっぱり
出てきましたね。少なくても言葉の上では。
プーティン一味 (側近も含む) の正気は戻らない
ようで、ついに核兵器の使用もためらわないという
趣旨の発言を ・・・

まあ、とっくにロシア軍はザポリージャと南ウクライナ
という2か所の原発を 「軍事利用」 してしまって
います。原発の軍事的リスクにフォーカスしている
「やかんをのせたら~~」 をお読みくださっている
皆様なら、「当然、核兵器そのものだって使用する
危険性はある」 と認識してましたよね。もちろん、
私自身もそうでした。「核発電は平和利用」 という
言葉のあほらしさが、今まで以上にはっきりと
浮かび上がっていますよね。

この恐怖については日本語メディアでも報道されて
いますが、やはり近くにいるヨーロッパの報道を見て
みましょう。英国の日刊紙、The Telegraphがmsnに
発表しているオンライン記事を紹介します。
Putin ally threatens London with nuclear strike in alarming BBC interview (telegraph.co.uk)

闇に潜む核 ・・・

闇に潜む核 ・・・

いつもどおり、
私の抜粋・日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。

****************************
Putin ally threatens London with nuclear strike
in alarming BBC interview
(プ~ティンの盟友、衝撃のBBCインタビューで
ロンドンへの核攻撃の脅迫)

Verity Bowman記者
2022年9月21日、6:38pm JST

セルゲイ マルコフ (Sergei Markov)は、もし
核戦争になった場合には、西側諸国が
「クレイジーな行動」 を取っているためであり、
西側諸国こそ責任を負うべきだと語った。

ロシアのヴラディミール プーティン大統領が
大量破壊兵器の使用について 「これはハッタリ
ではない」 と述べたが、その後でプーティン一味
のプロパガンダ担当者がラジオ インタビューで問題
発言、核攻撃がロンドンを襲うぞと脅迫した。

以前ロシア国家下院で議員を務め、プーティンの
側近にして顧問であるセルゲイ マルコフがBBCの
Todayという番組で、同大統領が西側諸国に
対してあらゆる武器を使用する用意ができている
ということを 「明らかに」 したが、ここでの西側
諸国には、「英国も含む」 と述べた。

この発言に先立ちプーティンは、西側がロシアを
核攻撃で脅迫していると主張、「ロシアには
反撃する武器は大量にある」 と述べ、ウクライナ
での戦争への 「部分的動員」 として30万人の
予備役の兵士を動員すると発表した。マルコフは
その明白に攻撃的なBBCインタビューで、
核戦争になれば責任はジョー バイデン、ボリス
ジョンソン、<英国の新首相> リズ トラスに
あるとした。こうした諸国が、ウクライナでの
戦争において 「クレイジーな行動」 を取って
いるためだ、との主張である。

言葉なんて、どうにでも作れる~~

言葉なんて、どうにでも作れる~~

マルコフによれば、「英国はロシアに対し攻撃
的な態度をとり続けており、英国首相リズ トラスが
なおもロシアを破壊する計画を有しているの
ならば、この <核攻撃という> 脅威はリズ
トラスのせいだとロンドンの人たちは考える
べきで、彼女こそが弾圧者なのだ」

「目下、ロシアは英米の支配からウクライナを
解放している ・・・ 西側諸国は、核テロリズムを
支援してしまっている」

「ロシアは、全世界の人々が死んでしまう
ことを願っていない」

マルコフは、もし核攻撃となれば 「西側諸国で多数の
命が失われる」 ことになると認めながら、同時に
ウクライナに対して戦術核を使用する 「理由は
ロシアにはない」 と主張した。

「ウクライナ人は、ロシア人の兄弟だ。だが
ウクライナは西側諸国に占拠されており、ウクライナ
人に代理軍隊を作らせている。西側諸国が
ウクライナ人の奴隷兵士たちの群を形成し、
ロシア軍と戦闘させているのだ。」 とマルコフは
語った。

殺しあうのが、「兄弟」ってもんなの??

殺しあうのが、「兄弟」ってもんなの??

「ロシアはこの世界の人たちが死ぬような結果を
見たくない。ロシアが願うのは、ウクライナの領土で
行われている、西側諸国対ロシアという現在の
戦争を終わらせたいのだ。実のところ、西側諸国が
ウクライナの領土を占拠しているのだから」

プーティンはロシアの武器製造を増産するため、
予算を増大するよう演説で命じた。ロシア政府の
戦争活動をサポートするためだ。

ウクライナの辺縁地域の正式な併合を実施する
ための住民投票の発表に続いて、プーティンは
部隊の増強を定めた。これは、「我々の祖国と
領土の完全性を守るためだ」

<英国の> 国防省ベン ウォラス (Ben
Wallace) は、ロシアによる部隊動員は 「自ら
定めた侵略が失敗しつつあることを」 プーティンが
認めている証拠だという。

「[プーティン] とその国防相は何万人もの自国民を
ろくな装備もなしに粗末な指揮の下でウクライナの
戦場に送り込んで死に至らせている」 と、
ウォラス氏は断言している。

「ウクライナがこの戦争で勝利を収めつつある
ことは事実で、脅迫やプロパガンダをいくら重ね
ても、その事実は変わらない。国際社会は一致
団結しており、ロシアは世界の のけ者になり
つつある」

************************

嘆きの顔 私のかなり昔の作品

嘆きの顔
私のかなり昔の作品

核兵器というものは、地球上に1つでもあれば
実に厄介で危険極まりない代物です。
それが何千とあるのが、現在の世界です。
1990年代初頭、いったんは世界から核戦争の
恐怖は薄らいだかに見えましたが、
やはり再浮上してきましたね。

私たち反核勢力は、気を緩めず、希望を
失わず、声を上げていきませんと。

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南ウクライナ原発にミサイル攻撃と、エネルゴアトム

日本語メディアでも報道されているように、
南ウクライナ原発のすぐそばでロシア軍の
ミサイルが爆発したようです。

Invaders hit South Ukraine Nuclear Power Plant Energoatom (yahoo.com)
に掲載されている、Ukrainska Pravdaの報道で
それを見てみましょう。

各発電や核兵器に反対してらっしゃる読者の
皆様は、ザポリージャ原発以外にもロシア軍に
よる攻撃があるのでは、と憂慮してこられた
と察します。私自身も、そうです。
なんたること、私たちの心配が現実化して
しまったようです。。。

放射性物質が大量に漏れ出た場合、
風向き次第でロシア自身、またその他諸国の
領土まで汚染される危険性があることは
自明です。そんなことに、気が付かないので
しょうかねえ??

"Facing Off"
“Facing Off”
私の昔の作品

日本国内にも数十基の原子炉があって、
稼働中か否かは問題になりません。
そこに核燃料(使用済みも含む)などが
ある限り、原発が破壊されれば放射性物質の
漏出に至る危険性はありますよね。
で、そんな列島にまだ原発を新設すると、
日本政府は言っています。投票民の
多数派は、何を考えて投票してきたの
でしょうか?? 「国防」 を現実的に考えるなら、
日本列島にこれ以上の原子炉は、”軍事的にも”
危険でしかありません。

では、南ウクライナ原発 (Південноукраїнська АЕС)
でのミサイル攻撃の報道を紹介しましょう。
日本語メディアでも短く報道されていますが、
以下に紹介する、yahoo! newsに掲載されている
Ukrainska Pravdaの報道のほうが少し詳しいです。

なお、南ウクライナ原発の位置ですが、
首都キーフから南におよそ300㎞、
ザポリージャ市 (原発じゃないですよ ・・
ザポリージャ市と原発は、直線距離で
50kmほど離れています) からだと、
西に300㎞程度です。

いつもどおり、私の抜粋・日本語化
< > 内は私からの補足説明
*********************


“Angel of Earth”
私の昔の作品

2022年9月19日
Stanislav Pohorilov記者

9月18日から19日にかけての夜間、侵略
ロシア軍が南ウクライナ原発目掛けたミサイル
攻撃を実施、ミサイルは原子炉からわずか300m
の地点に命中した。

ニュースのソース: エネルゴアトムのTelegram
<というソーシャル メディア> での投稿

その投稿の引用: 「本日、9月19日、午前
00:20 <現地時刻、JSTだと19日06:20am>
にロシア軍が、南ウクライナ原発のある工業地帯
に対してミサイル攻撃を行った」

ディテール: 報告によれば、ミサイル爆発の
衝撃波のため同原発の建物が損傷を受け、
窓が100枚以上割れた。

さらに、南ウクライナ発電施設にはオレクサン
ドゥリヴカ水力発電所も所在するのだが、その
水力発電ユニットの1つもシャットダウンされた。
同様に、高電圧電力線も3本接続を切った。

「現時点では、南ウクライナ原発の3基の原子炉は
いずれも正常に稼働している。幸い、発電所の
スタッフには死者は出ていない」 とエネルゴアトムは
発表している。

ヴォロディミールゼレンスキー大統領はこの南
ウクライナ原発への攻撃に対して反応を示し、その
攻撃の様子を記録したヴィデオを <ソーシャル
メディアに> 投稿した。

ゼレンスキー大統領の投稿からの引用: 「侵略軍は
さらにミサイルを発射したかったようだが、彼らは
原発とはどういうものかを忘れてしまっている。
ロシアは、全世界を危険にさらしている。手遅れに
なる前に、ロシア軍を止めねばならない」

*******************


止めてよ ・・・
私の20分クロッキー

すでに本ウェブサイトで述べてきたように、
各発電には少なくても次の4種類の軍事的
リスクがあります。
・ 核兵器のproliferation (拡散) ・・ 本「やかんを
のせたら ~~」は、基本的にはこれを説明する
ウェブサイトです。上の黒いメニューにある既存
記事の多くをお読みくださった皆様なら、proliferation
riskのことはよくご存じと察します。

・ 原発が巨大なダーティ ボムになってしまう ・・
上記のミサイル攻撃が事実なら、まさしくこのリスクが
発生します。

・ 他国の侵略を正当化するための「言いがかり」と
して、原発や核施設が利用されてしまう ・・ 2003年
にアメリカや英国がイラクに攻め込んだとき、2022年
にロシアがウクライナに侵攻したとき、このリスクは
現実化してしまいました。

・ 敵軍に占拠された場合、奪い返すための
攻撃が困難な敵基地に ・・ ザポリージャ原発が、
現在、そうなってしまっています。

本当に 「自国を愛する」 のであれば、核発電を
どうすべきか、明らかですよね。


可能性はほかにもあるけど ・・・
私の20分クロッキー

あくまで仮説ですが ・・・

ザポリージャ原発でメルトダウンが発生した場合、
どこまで放射性物質による汚染が広がるのか?
その予想地図を、なんとロシアの国防省が発表
しましたよね。
Russian MoD Shows Map Showing Possible Consequences of Ukrainian-US Provocation at Zaporozhye NPP – 18.08.2022, Sputnik International (sputniknews.com)

ワザワザなんで、ロシアの国防省が??
自軍をザポリージャ原発から撤退させれば済む
ことでしょ!?

この地図公表の裏の意図として考えられる
仮説の1つとして、
?? NATO諸国がウクライナに支援兵器を
運び入れるのを、躊躇させる ??
という狙いが考えられますよね。

もしこの仮説が正しければ、上述の
「巨大ダーティ ボム リスク」 と
「敵軍の基地化リスク」
とは、国防という観点からも、
実に深刻な問題だと言わざるをえません。

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ザポリージャ関連の記事2つ

Zaporizhzhia nuclear reactors won’t restart
until Russians leave, its operator says
(ペトロ コーティン、「ザポリージャ原発は
ロシア軍が撤退するまで再稼働しない」)

原発を敵軍が占拠した場合、結局は 「撤退して
くれるまで、稼働させられない」 ってことに
なっちゃいますよね。予想通りの事態に
なっています。

一方、ロイター報道では9月18日(JST) 付の
記事で、メインの送電線のうち1本の修復が
できたとされています。

こういう場合、やはり原子炉の基本的な仕組みが
分かっていないと、ことの深刻さを理解できなく
なってしまいますよね。

以前にも申しましたが、「原発には反対です」 と
おっしゃる方が 「でも、停止したんだから、
もう安全なんでしょ??」 と真顔でおっしゃって
いるようでは ・・・

無論、原子炉の基本を学んでいない方にも、
原発に反対する権利はありますよ。
でも、「反対する」 ってことと、「反対活動を
する」 ってことは、別物ですよね。
「何も知らないけど、とにかく反対」 という
活動では、社会への説得力がない。

では、ザポリージャ原発の現状に関する
報道記事を2つ、いつもどおり
私の抜粋・日本語化
で紹介しますね。

まず
アメリカの半官半民非営利メディア機関、
National Public Radio (npr) から
ザポリージャ原発関連のニュースです。


“Run for Your Life!”, 中央部
私の昔の作品

Ukraine’s Zaporizhzhia nuclear reactors won’t restart until Russians leave : NPR
Kat Lansdorf記者、2022年9月15日

いつもどおり、私の抜粋・日本語化
< > 内は私からの補足説明
******************************
ウクライナ、キーフ発 ― ウクライナの
ザポリージャ原発の運営機関は、同原発を
占拠しているロシア軍が原発から撤退するまで
同原発を再稼働しないと、運営機関のヘッドで
あるペトロ コーティンがNPRに述べた。

同原発では砲撃が続き、ウクライナの作業員たちは
損傷を受けた同原発を安全のため先週停止させた。
火曜日 <9月13日> には作業員たちは3系統
あるバックアップ電源供給線の復旧を完了した。
これは、同原発周辺で戦闘が続く中、関係役人たち
やエネルギー問題の専門家たちが警告している
大破局を回避するうえでは、多少良い知らせでは
ある。

それでも、ザポリージャ原発の状況は緊張に
溢れ予測を許さない。ヨーロッパ最大の同原発は
今年3月初めにロシア軍に占拠され、稼働に
当たるのは引き続きウクライナ人のスタッフたちだ。
ウクライナ南部にあるこの原発周辺地域では今も
戦闘が激化しており、核災害のリスクが不安を
募らせている。

Computer Operator
“A Computer Operator”、私のかなり昔の作品

同原発を最近調査したIAEAは、損傷の跡が
不安を募らせ、作業員の労働環境は過酷で疲弊を
招くものだと発表している。

同原発の運営に当たっているウクライナの核
エネルギー機関エネルゴアトムのペトロ コーティン
社長は 「とにかく、ひどい状況だ。スタッフが自由に
稼働を行えず、原発の安全性を考えて行動できない。
そうではなく、スタッフは次に自分と家族に何が
降りかかるのかを考えている。拘束されないか、
拷問を受けることにならないか、場合によっては
殺されるのじゃないか、と気が気でないのだ」

ウクライナの作業員たちが今も同原発を稼働させ
てはいるが、ロシアはロシアから別の各エンジニアや
専門家を連れてきている。だがそうした核発電
専門家たちによると、ウクライナのシステムは
ロシアのものとは異なっており、安全かつ効率よく
ザポリージャ原発を稼働できるのは <ウクライナの
原発用に> 訓練された人員だけだ。

コーティンによれば、彼自身はキーフにある自分の
オフィスにいるのだが、ザポリージャ原発のスタッフ
とは定期的に連絡を取っている。同原発は、
ウクライナの首都キーフからは南東のエネルホダル
という都市にある。だがロシア軍部隊はコーティンが
原発スタッフと音声電話で話をすることだけを許可
しており、ビデオの使用を許可していない。コーティンが
監督しているザポリージャ以外の各施設の管理者
たちとは、ビデオを用いてやり取りをしているの
だが。

ポーズ 6, 20分クロッキー
痛々しい ・・・
私の20分クロッキー  April 11, 2017

ウクライナ人スタッフに対する身体的な虐待が
行われているとの報告が以前からあり、NPRでは
個別の事態を独自に確認できてはいないが、
IAEAも何か月も以前からザポリージャでの極度に
ストレスの強い環境下で勤務するスタッフの健康を
憂慮している。

コーティンはウクライナのスタッフに対する暴力の
実例を認識しているとしており、それらを列挙して
いる。拘留されたものは数十名にのぼり、
何日も拷問を受けたそうだ。ロシア兵に殴打され、
死亡したスタッフも1名いる。別の1名は、自宅
アパートで家族の目前で5回も銃で撃たれた。

先週、稼働していた最後の原子炉が停止した。
いわゆる 「コールド シャットダウン」 モードに
なったのだ。再度原子炉への外部電力が失われ
ても、安全性を高めるモードだ。これはまた、原発
スタッフのストレスを軽減するためでもある。原発の
管理に必要なスタッフ人数が、このモードなら少なく
て済むからだ。またこのモードでは原子炉は
発電を行わないのだが、冷却システムの稼働の
ために外部電力供給をなお必要とする。そのため、
電力線の修復が極めて重要なのである。

国の中で最大の原発を停止させるのは、
ウクライナの発電にとっては巨大な喪失だ。
ウクライナの発電用原子炉15基のうち、6基が
ザポリージャのものだ。同原発の戦闘で発電が
支障をきたす以前には、ウクライナの原発
依存率は50%を少し上回っていた。

戦闘はまだ続く ・・・

戦闘はまだ続く ・・・

現時点では、原発での発電量喪失を埋め合わせ
るために石炭火力を利用しているが、石炭火力
発電所の多くはウクライナ東部にあり、周辺では
熾烈な戦闘が行われているか、あるいはすでに
破壊されている。国内のその他の地域ではある
程度の安定が戻りつつあるため、市民は自宅に
戻り冬が近づきつつある。そのため、電力需要は
間違いなく増大する。ウクライナでは、電力不足が
生じる恐れがあるのだ。

IAEAやその他の国際機関がザポリージャ原発
周辺に非武装地帯を設けるよう要請しているの
だが、現実化はあまり進んでいない。

だがコーティンはウクライナが同原発を近く再び
掌中に取り返すとの希望を捨てていない。

「ロシア軍部隊は、いてはいけない所にいると
いうことに、今更ながら気がついてほしい。
彼らができるベストの行動とは、出て行って
ロシアに帰ることなのだ」 とコーティンは言う。

先日、ウクライナ軍が東部での反撃構成で
大きな成功を収めた。そのため、こうした楽観論
が浮かび出ているのだ。ロシア軍撤退という
望みが、新たに強まりつつある。

*******************

攻撃するのも、容易ではない ・・・

攻撃するのも、容易ではない ・・・

では次に、
メインの電力供給船が1本修復できたという、
ロイターの報道を

やはり、
私の抜粋・日本語化
< > 内は私からの補足説明です。

Main power line back up at Zaporizhzhia nuclear plant, IAEA says (msn.com)
********************
Main power line back up at Zaporizhzhia nuclear plant, IAEA says
(IAEA: ザポリージャ原発でメインの電力供給戦修復)
2022年9月18日 (JST)
Francois Murphy記者

ウィーン発 (ロイター) – ロシア軍が占拠している
ザポリージャ原発に4本あるメインの電力線のうち、
1本の修理が完了し、ウクライナの送電グリッド
からの電力を再び同原発に供給していると、
国連の核監視機関 <であるIAEA> が土曜日
<17日> に発表した。このグリッドからの電力
供給は、2週間前にいったん途絶えていた。

ヨーロッパ最大の原発であるザポリージャ原発の
6基の原子炉はすべてシャットダウンしているが、
その中にある核燃料はなお冷却を必要とする。
冷却ができないと、破局的なメルトダウンを起こす
危険性がある。つまり、シャットダウン後も原子炉
炉心に冷却水を通すためのポンプを稼働させる
ための電力は、今も必要なのだ。


電力線は平和たれ
“Dragonfly Heaven”, 私の昔の作品
メインの電力線のうちの最後の1本がいったん遮断
されて以来、ザポリージャ原発に電力を送ることが
できなくなったため、強い懸念の種となっていた。
その他の3本の電力線は近隣の石炭火力
発電所に接続されていたのだが、それらも切断
された。

そのためザポリージャ原発は、いわゆる 「island
mode」 に移行した。つまり、最後に稼働していた
原子炉から、他の停止中原子炉へと電力を供給して
いた。だが、このモードは長くは持続できない。そこで
1週間前にバックアップ用電力線を再度接続、最後の
原子炉もシャットダウンすることが可能になった。

「メインの電力線の1つを昨日午後に再度接続でき、
残る3本の電力線は再度、予備として保持されている」
と、IAEAは声明で発表している。

「残る3本の外部電力線は750 kVで、今回の戦闘の
ため以前から切断されていた。これらは、まだダウン
したままだ」 ともIAEAは述べている。

ロシアとウクライナは、ザポリージャ原発 (ZNPP) に
砲撃を行い建築に損害を招くとともに電力線の切断を
招いたとして、お互いを非難しあっている。

「ZNPPの電力状況は、この9月はじめと比べれば、
先週には大きく改善した。一時は、同原発の電力線
すべてがダウンし、最後に稼働していた原子炉からの
電力を供給していた。とはいっても、同原発は今も
戦闘地域のただなかにあり、状況は予断を許さない」
とIAEA は述べている。

(Francois Murphy記者の報告、
Louise Heavens と Helen Popperの編集)

***********************

本気で言ってるの??
私の20分クロッキー 2019 04 01

核発電には、「原発を敵軍が占拠 → 基地化されて
しまうと、下手に攻撃もできない」 というリスクが
あり、これだけ世界的な不安を招いているわけ
ですよね。
原発のリスクにはその他アレコレありますが、
このリスクだけでも深刻です。そんなリスクを
抱える原発の新設には、巨大な費用がかかり
ます。その費用を、消費者が広く負担したらどうか
という倒錯しているとしか思えない提案を、現在の
経産省は検討しているそうです。
原発新設に消費者が費用負担の案 経産省、発電所建設の促進策 (msn.com)

原発 ⇒ 事故が怖い ⇒ 運営電力会社
(TEPCOとか) が反省せよ
というパターンの反応が反原発派の一部に、
いまだに見られます。
もちろん、原発運営会社の責任は問われない
といけませんが、
そもそも原発推進が国策であり続けている
ことに、根本問題がありますよね。

とにかく、
早くプーティンが正気を取り戻してロシア軍を
撤退させ、
日本政府も正気を取り戻して適切なエネルギー
ミックスの実現に取り組むよう、
(上述のようにウクライナは各発電への
依存度が高かったのが、「人の嫌がることを
する天才」 であるロシア軍が原発を占拠した
理由の1つでしょう)
祈っております!

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JCPOA再建交渉の様子、またイランの報道企業Tasnimより

US’ Realism, Resolve Key to Reaching Deal in JCPOA Talks: Amirabdollahian – Politics news – Tasnim News Agency

ザポリージャ原発の最新情報も、気になりますよね。
北東部でウクライナが失地を大きく奪還して
いるようですが、南部のザポリージャ地域も
取り返せるのか?
そうだとしても、緊急用ディーゼル発電装置の
燃料があるうちに、ロシア軍部隊を原発から
追い出せるのか?? そのあたりが実に
気になりますよね。そうした報道を見つけ次第、
また紹介しますね。

今日のところは、またイランのTasnim News
Agencyより、JCPOA再建交渉に関する記事を。
ご存じのように、イランの動静はウクライナでの
侵略戦争の今後にも影響を及ぼしえる可能性が
ありますしね。

いつもどおり、私の抜粋・日本語化
< > 内は、私からの補足説明

Wanna Get Nuked?
“Wanna get nuked?”
私の、昔の作品

******************
US’ Realism, Resolve Key to
Reaching Deal in JCPOA Talks:
Amirabdollahian

(アメリカの現実対応と決意とがJCPOA
交渉の成功のための鍵、とアミラブドラヒアン)

2022年9月14日

テヘラン発 (タスニム) –  イランのホセイン
アムラブドラビアン外相が、JCPOA債券交渉で
最終的に合意を締結し、イランへの経済制裁を
解除できるようになるには、アメリカ政府の現実
対応と決意とが必要だと、繰り返し述べた。

アムラブドラビアン外相はオマーンの外相との
電話会談をこの水曜日 <9月14日> に行い、
同イラン外相は制裁解除とJCPOA再建の
ための交渉と意見交換に対してイランが努める
ことを、改めて確認した。

ここ何か月間か合意を締結しようと努めた
努力を強調しつつ、イランの同外相は 合意
締結に向けて 「希望を叶えるためのパスワードと
なるのは、アメリカが現実に対応し必要な決定を
行動で示すことだ」


本文とは無関係ですが、私が昔ペイントしたシャツ
アムラブドラビアン外相は、強固で良好、持続
可能な合意を締結するための最終ステップに
至るための決断と善意とを、イランは有している
と強調した。

同外相はさらに、ウィーンでのIAEA理事会の
四半期会合に言及、イランにとって 「建設性
のない声明」 を発しても、何の意味もないと
警告した。

一方、オマーンのサイード バドゥル
アルブサイディ外相は、JCPOA再建交渉で
合意に到達すること、関係諸国すべてが
本来の姿勢・取り組みを取り戻すことの
重要性を強調した。

アルブサイディ外相はさらに、同交渉での
イランの建設的な役割を称賛、何か月も
かけた交渉から良い結果を引き出すことが
大切だとした。

・・・ (以下略) ・・・
*****************

Hollowness in the lovely model -- I might say / すてきなモデルさんの中に、潜む空白 ・・とでもいえばいいのか?
肝心なところが空虚 ・・・
私の20分クロッキー

西側の報道ばかり見ているとイラン側の
立場を見落とす恐れがあるので、タスニムの
記事を紹介しているのですが、肝心な問題
つまり 「60%もの濃縮度になった 235 Uは、
どうすんの??」 がわかりませんよね。
それを具体的に示してくれないと、ただ
「軍事利用の意図はない」 とだけ言い
続けられても ・・・・

やはりこれは、諜報機関にでも尋ねる
しかない問題なのでしょうかね??

少なくても言えるのは、
「軍事が絡むと秘密が多くなるが、ウラン濃縮に
ついても同じことだ」
ってことですね。

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ザポリージャ原発危機で明らかになった、情報発信の不足

反原発派の皆さん、情報発信をしっかり
やりましょうよ!

「原発の最大の問題 = 事故」 だと思うのなら、
事故危険性の基本を学ばないと ~~

2022年9月14日現在、ザポリージャ原発では
全原子炉が停止しています。
「だから、停電はしてるけど、停止してるから
もう安全なのでしょ?」 と
いう趣旨の質問を受けたので、下の9月6日、
「この記事は、必要ない方々は無視してくださいね」 と
いう記事を書きました。

"Undercover Treaty"
もっと怖いものが、裏にあって ・・・
私のかなり昔の作品 “Undercover Treaty”

ところが、「原発は、発電を停止したのちも、
なおメルトダウンのリスクは残る」 という基本的な
事実が、どうも日本社会ではあまり広くは知られて
いなかったようです。その証拠に、ここ2~3日、
ザポリージャ原発が停止はしていても、まだ
メルトダウンなどのリスクが残っているのはなぜ
なのか、日本語で説明する論評やニュース解説を
インターネット上で頻繁に見かけております
2011年3月の福島第一メルトダウンでも、
停止中だった4号機で水素爆発がありましたよね。
その爆発が起きたメカニズムを学んでいれば、
ザポリージャでのリスクも容易に理解できます。
「この11年半、いったい何を学んできたんだ?」 と
言わざるを得ない ・・・

世論調査で 「原発に賛成?反対?」 といったものを
よく見かけますけど、回答者の中に「停電はしてるけど、
原子炉は停止してるから、もう安全なのでしょ?」 と
いう基礎理解欠落者がある程度以上含まれていたら、
そんな世論調査にはどこまで意味があるのでしょうか?
そもそも、その程度の基本理解なしで 「原発に
賛成か、反対か?」 を、どうやって決めるので
しょうか?

私、まるで原発推進派のような口をたたいて
いますが、

・・・もちろん私は核兵器にも核発電 (原発)
にも反対して、本 「やかんをのせたら~~」 を
運営しております。
ただ、私の場合、本ウェブサイトの内容から
お分かりのように、
軍事関連リスク (proliferation risksなどなど) > 事故リスク
という優先順位で核発電に反対してきました。
(1990年ごろから、ずっと)
原発事故を軽視してるんじゃ、ないですよ!
それはそれで、深刻な問題です。
でも、核兵器拡散は原発事故を凌ぐ惨事ですよね。

今回のロシア軍によるウクライナ侵略でも、
核兵器を握っている独裁者が暴行をはたらいて
いると、他の諸国 (西側) が介入しにくいと
いう問題が明白ですよね。

Urban Mirage !
アレがある限り ・・・
私のかなり昔の作品、”Urban Mirage I”

で、「原子炉は停止してるから、もう安全なの
でしょ?」 の問題に戻ります

今まで 「原発は、事故が怖い」 (それ自体は
正しいですが、他のもっと深刻なリスクに目が
届いていない) ばかりをアピールしてきた一部
反原発派の方々は、その事故の原因として
重要なものである 「使用済み核燃料の冷却が
必須」 という事実を、どこまで社会に流布して
こられたのでしょうか?
充分な情報発信を、11年間半もの間展開して
きていれば、「原子炉は停止してるから、もう
安全なのでしょ?」 がこれ程までに巷に
蔓延ることは、なかったかも。

「福島第一の4号機で、使用済み核燃料
冷却プールの件は有名になったから、そんな
情報発信は不必要だった」 との主張もある
でしょう。でも、当時10歳前後以下だった方々は?
幼稚園児に使用済み核燃料の冷却の必要を
教えるのは、かなり無理がありますよね。
ですから、将来の長期的な展望も考えながら、
情報発信・教育活動を続けませんと


バカにしているのでは、ありません。
基本を学ぶことが大切だといいたいのです ・・・
私の1時間スケッチ

ある会議での珍事

2019年春、国内で反原発派の人間が数十名
集まった会議があって、私も日英間の同時通訳者と
して参加しておりました。
すると、ある方々から、「放射性元素を無毒化する
技術があるそうだよ」 との発言が。(実のところは、
上の黒いメニューで 付録 w-7) を参照)
私は、その発言の意味が分かりませんでした。
「IFRやTWRなどのように、中性子線で核種変換を
起こし、半減期の短い元素に変える、というのなら
分かるんだけど ・・・」
でも私は通訳を任命されていたので、勝手に
その任務を放棄して説明を始めるわけには、
まいりません。だから、誰かが説明してくれるのを
待っていたのですが、誰も何も言わない ・・・

会議が終わって帰宅後、私はネットで関連論文を
読み、やっぱり「無毒化じゃなくて、短寿命化」
あることを確認、説明をEメールで書いて会議
関係者に送信した次第です。そしたら、関係者の
一部は理解してくださいました。
(ただし、会議関係者であっても、この種の基本を
学んでらっしゃらない方々には、チンプンカンプン
だったようです)

前を向きましょ ・・・ 私のかなり昔の15分クロッキー

前を向きましょ ・・・
私のかなり昔の15分クロッキー

みなさん、基礎教育コースが必要だと思いませんか?

原発事故の現実などだけではなく、その原因となった
原子炉のメカニズム、崩壊熱。そして、原発の
「起源・正体」である核兵器製造、核拡散の歴史、
軍事リスク、放射線の健康被害、ホスト自治体への
交付金、
などなど多様な問題系が絡むので、何人もの
ボランティアが必要になりますが。
(ページ add-4) 参照)

そんな動きをご存じの方、私 (ひで) にも
お知らせくださいませ!
yadokari_ermite[at]yahoo.co.jp
まで!

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原発職員2名をロシア軍が殺害か

・・・ そんな報道がありましたが、
ロシア、原発職員2人殺害 ウクライナが主張 (msn.com)
などを見る限り、日本語の記事は
ごく短いですね ・・・

そこで、「モスクワ出身の」 独立系英語紙、
The Moscow Timesの記事を。
Russians Killed Two Zaporizhzhia Nuclear Staff, Abused Others – Ukraine – The Moscow Times

いつも通り、私の日本語化。
< > 内は、私からの補足説明

殺されたものの沈黙の嘆き ・・・ 私の、昔描いた作品用下絵

殺されたものの沈黙の嘆き ・・・
私の、昔描いた作品用下絵

*********************
2022年9月10日 (JST)
Dmytro Gorshkov記者、AFP通信

Russians Killed Two Zaporizhzhia
Nuclear Staff, Abused Others – Ukraine

(ロシア部隊がザポリージャ原発スタッフ2名を
殺害、虐待も とウクライナ側が主張)

ウクライナのザポリージャ原発を占拠しているロシア軍
部隊が同原発のスタッフ2名を殺害し、それ以外にも
数十名のスタッフを拘束・虐待したと、ウクライナの
核エネルギー機関のヘッドが金曜日 <9月9日> に
AFPに語った。

ヨーロッパ最大の原発であるザポリージャ原発は、
今年3月にロシア軍部隊によって制圧された。
ここ何週間か戦闘が激化しており、核災害
発生の不安が募っており、この戦闘激化について
ロシア政府とウクライナ政府はお互いを非難し
あっている。

<ウクライナ核エネルギー機関のヘッド> ペトロ
コーティンによれば、ロシア軍の支配下に入って
以来 「スタッフにハラスメントを加える体質が、
徐々に出来上がっていった」

「殴り殺された人が、2名いる。行方不明が、10名
いる。その10名は [ロシア軍により] 連行され、
それからどうなったのか全く消息に関する情報が
入ってこない」 とコーティンは述べており、さらに
200名ほどのスタッフが拘束されてきたとも指摘
した。

コーティンは同原発の現在の状況を 「極めて
困難だ」 と表現、スタッフの 「拷問」 や 「従業員
への殴打」 などが行われてきたと言う。

20min croquis, another pose of the same male model / 20分クロッキー、同じ男性モデルさんの別のポーズ
助けてくれ ・・・
私の20分クロッキー
「ロシア軍はウクライナ寄りの人員を探し、見つける
と攻撃する。従業員たちは、心理的にボロボロに
なっている」 と、コーティンはキーフにある自分の
オフィスで、AFPとのインタビューで述べた。

同原発には頻繁に砲撃が加えられ、立地市である
エネルゴダルも同様だ。そのため、この地域から
逃れる家族が通過できる安全な経路をスタッフが
探しているほどだと、コーティンは言う。

「原発敷地内でも、砲撃で負傷した人が2名おり、
男性一人、女性一人だが、それぞれ別々の砲撃に
よるものだった」 と述べたコーティンは、軍用の
ジャケットを身にまとっていた。

「この原発の核の安全性を守るのは自分たちだ、
ということをスタッフは理解している。そのため
スタッフは <いったん去っても> エネルゴダルに
戻り原発での作業を続けてくれている」 とも、
コーティンは語っている。

立ち上がると、また砲弾が ・・・ 私のかなり昔の10分クロッキー

立ち上がると、また砲弾が ・・・
私のかなり昔の10分クロッキー

武装地帯の設定が必要

国連のIAEAは先週、14名からなる使節団を
同原発に派遣、実地視察を行ったうえで
報告書を発表した。

コーティンによれば、その報告書には同原発では
作業環境が心理的に困難なものになっている
ことが記されており、そのため 「核放射線
安全規則の違反」を招いてしまっている。

「こうした状況は、すぐにでも改善しなければ」
と、彼はAFPに述べた。

この報告書でIAEAは、この原発が 「容認
できない」 状況にあるので、「核の安全と
セキュリティ保護ゾーンを直ちに設ける
べきだ」 と求めている。

ただしコーティンによると、そこには解釈の
余地もあるという。

「このゾーンというのがこの原発の非武装化の
ことで、我々も全面的に支持する。だが、
もしロシア軍部隊との協力によるコントロールを
行うセキュリティ ゾーンのことであれば、言う
までもなく そんな決定は我々には容認でき
ない」 とコーティンは語る。

原発そのものがモンスターになりえる ・・・

原発そのものがモンスターになりえる ・・・

「この原発周辺に非武装ゾーンを設けることに、
我々はこだわる。そこには、平和維持部隊も
加わるべきだ」 とも、彼は言う。

さらにコーティンによれば、ロシア軍が兵器類を
同原発から撤退させ、ロシアの核エネルギー
機関であるローザトムのスタッフもこの地域から
撤退するべきだという点で、ウクライナは譲歩
できない。

「そのため、世界のウクライナのパートナー諸国は
ロシアに対し、ウクライナ当局とIAEAとの定める
条件を守るよう強いプレッシャーをかける必要がある」

コーティンはさらに、同原発につながれていた
電力線はすべて、砲撃のために切断されており、
今も稼働している原子炉は <このインタビューの
時点でのことでしょう> 「大変少ない発電レベルで
稼働している」 とも述べた。

原発との電力線が修復されなければ、ザポリージャ
原発はステーション ブラックアウトに陥り、「核物質の
冷却には」 ディーゼル発電装置に頼るしかなくなる。

一方、IAEAも同じ点を述べており、近隣の砲撃の
ためにエネルゴダルではブラックアウトが発生して
おり、この原発の安全な稼働に支障が生じている
としている。

IAEAのグロッシ事務局長はSNS投稿で、最近の
砲撃のことを 「劇的な展開」 と述べた。

「こんな事態は、まったく容認できない。続いては、
ならない」 ともグロッシは述べている。

「ウクライナの送電システムを早急に作り直し、
他のエネルギー源からの電力を供給することが
必要だ」 と、コーティンは強調している。

*********************
Shock! 20 minutes / ショックな瞬間、20分
Shock!!
私の20分クロッキー

原発の作業員が殺害され、ステーション
ブラックアウトも発生している ・・・ そんな事態が、
現実に発生しているようですね。これほどの
リスクを抱えてでも原発を新設したい人たちの
考えが、私にはよくわかりません。原発が敵軍に
占拠された場合、これほど厄介な事態になりうる
のですから。
他のエネルギー源のミックスをうまく考えたほうが、
「国防」 のために良いとしか思えません。

以前にも申しましたが、ディーゼル発電装置の燃料は、
せいぜい2週間分ほどしかないと聞いております。
それに、砲撃が続く限り、ディーゼル発電装置が
被害を受けたら ・・・・
そんな事態にならないことを、祈っています!
さらに、プーティンが早く正気を取り戻して
くれますことを!

 

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中野駅北側にて ー 久しぶりの反原発ストリート メッセージ

私 (ひで) は東京の中野区というところに
住んでおります。
本日(9月10日)、中野駅北側を通りかかったら、
どこの団体の方かは存じませんが、反原発メッセージが。
久しぶりでした。反原発メッセージをストリートで
耳にしたのは。

ほんと、活動の仕方やメディアが私とは異なりますが、
多様なやり方が必要なので、お互い頑張りましょう!

そのストリートでのお話では、岸田政権の言う
「新型原子炉」にも言及してらして、これは良いなあと
思いました。
そして、
「その新型原子炉とやら、どんなものなのか、彼らにも
分かっていない」とハッキリおっしゃっていたのが、
痛快でした!

いろんな色があるから、楽しそうなのです (私が以前に作ったスカーフリング)

いろんな色があるから、楽しそうなのです
(私が以前に作ったスカーフリング)

で私がそれを聞いて思ったのですが、
「ストリートでは、あの程度の言及で終わらせて良いよなあ」

なにせ、ストリートの演説で、
・ 新型炉としては、要は従来のPWRなりBWRなりを小型化した
SMRも考えられるけど (上の黒いメニューで s-0) — s-3) )、
まずコスト効率が悪い。小さい原子炉を多数配置するので、
テロ対策をどうするのか?
・ トリウム サイクルでは確かに 235 Uは使わないが、
代わりに 233 U を核分裂させているだけ。
そしてこの 233 U も、すでに
原爆にされた実例がある。(Th-2) 参照)

なんて詳細を、長々と話するのは賢明じゃないですよね。
1) ストリートでは、短く言及。
2) 書物や「やかんをのせたら~~」のようなウェブサイトで
新型原子炉として考えられるものの問題点を、詳しく紹介
⇒ 2) まで学んだ反核勢力が、新型原子炉として考えられるもの
各種の問題点を社会に発信 ⇒ 次回選挙で、原発推進政党を
少数派に追いやる

というのが、健全なやり方の1つでしょう。
つまり、1) と 2) は分業になります。

2011年ごろの反原発運動を見ていて思ったのは、こうした分業が
少なく、みんなで同じようにマーチ (デモ)をやっちゃってた、
という問題点です。
ストリートで演説する人、NO NUKESのTシャツを着て歩く人、
専門的な反核書物を書く人、「やかんをのせたら~~」のような
ウェブサイトを運営する人、そして ・・・・

各人が、自分の長所・適性を生かしましょうよ!

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皆様が心配していた最悪の事態へと?? ザポリージャ原発

もう日本語メディアでも報道されていますが、
ザポリージャ原発は最悪の事態へと向かいつつ
あるようです。すぐ下の9月6日で私が 「初心者の
方々向けに」 説明したように、原発は発電を
停止すれば安全というわけではなく、構内に
使用済み核燃料の冷却保管プールがあり、
そこに使用済み核燃料が冷やされていて、
まだ危険な熱を発しています。この冷却用の
外部からの電力が途切れると、最悪の場合、
福島第一事故での4号機のような事態がありえる
のですね。

実に心配ですので、NPR (National Public Radio、
アメリカの半官半民放送局) のウェブサイトからの
報道を紹介しましょう。
いつもどおり私の抜粋・日本語化、
< > 内は私からの補足説明です。

戦闘をやめないと、すぐに ・・・

戦闘をやめないと、すぐに ・・・

****************
At Ukraine’s Zaporizhzhia Nuclear Power Plant, risk of an accident has increased : NPR
(ウクライナで核事故が発生するリスクが
「大幅に増大」 してしまった事情とは)

2022年9月9日 5:22pm (JSTでは、10日の朝6:22am)
Geof Brumfiel

IAEAのヘッドが、ザポリージャ原発周辺での戦闘の
継続を受け、同原発で核事故が発生するリスクが
「大幅に増大してしまっている」 と警告を発している。

「はっきりさせておくが、ザポリージャ原発周辺
での砲撃はやめねばならない」 と、IAEAのグロッシ
事務局長は、金曜日 <9月9日> に発表した記録済み
声明で述べた。

グロッシはさらに、今後も戦闘が続くなら、同原発で
最後に稼働を続けている1基もシャットダウンせねば
ならなくなる可能性があるとも警告した。そうなると
事態が次々に悪化し、すでに現在進行している核の
危機が拡大してしまう。その様子を、以下に示す。

原発には外部からの電源供給が必要

・・・ この箇所は、下の9月6日の記事と重複する
ので省略 ・・・

ザポリージャでは通常、この外部電源供給を4本の
高圧線で行っていた。これによって、この原発を
ウクライナの送電グリッドに接続していた。だが
今回の紛争のため、送電システムが切断されて
しまっている。最後に残っていた750kVの電線も、
IAEAによると9月3日に切断された。

その2日後にはバックアップ電線も、火災のため
遮断された。ザポリージャから戻って間もなく開催した
記者会見でグロッシは、電力線への意図的な攻撃が
加えられていると思えると記者団に述べている。

「砲撃の標的を合わせる人間であれば、被害の
大きくなる位置を狙うのは明らかだ。当然、この
原発が大変な問題になることを狙うだろう」 と、
同原発から戻って間もなく開いた記者会見で語った。

原発とイカれた軍隊とは、化け物よりも怖い!

原発とイカれた軍隊とは、化け物よりも怖い!

ザポリージャ原発では自家消費用の発電を行って
きているが、それでは限界が

9月5日には同原発は送電グリッドとの最後の接続も
喪失したが、それ以来 「islanding operation mode
(孤立稼働モード)」 と呼ばれる稼働の在り方で稼働
してきている。このモードでは、6号機原子炉が低い
レベルの電力を発電、それで原発施設の消費する
電力を賄っていた。

ザポリージャ原発の原子炉は始動時にはこのモードで
作動するように設計されていると、同原発現地で作業を
しているある核エンジニアは述べている。1980年代に
この原発が稼働を開始した時にも、そうであった。
だが現在の彼の雇用者は、このエンジニアが公に話す
ことを許可していない。

そのエンジニアによれば、「このモードでの稼働は良い
ことではない。長期間、それを続けることはできない」
問題は原子炉そのものというよりも、タービンや発電装置、
その他の各種システムにある。これら機器はいずれも、
islanding operation モードでの電力よりも高いレベルの
電力を必要とする。

グロッシの声明によれば、この問題に加え、同原発の
ウクライナ人オペレーターたちの緊張がさらに高まって
いる。現時点でこの原発に勤務しているスタッフは
1,000名を少し下回る人数だが、その多くは江ネルホダルと
いう町に暮らしている。ここ何日か、同町では同原発
周辺のl電力線の断絶を引き起こした戦闘のため、上下
水道も電気も止まっている。

「砲撃のため、オペレーターもその家族も危険に晒されて
いる。そのため、同原発では適正なスタッフ配備が難しい」 と
グロッシは語っている。

ストレスでもうダメ~~ かなり昔の、私の10分クロッキーより 実際、このクロッキー会の現場では、この後モデルさんが倒れるというアクシデントがありました。着衣か脱衣かなんてことよりも、ポーズを考えて10~20分間同じポーズを人前で保つというのは、かなり集中力が必要な疲れる仕事なんです!

ストレスでもうダメ~~
かなり昔の、私の10分クロッキーより
実際、このクロッキー会の現場では、この後モデルさんが倒れるというアクシデントがありました。着衣か脱衣かなんてことよりも、ポーズを考えて10~20分間同じポーズを人前で保つというのは、かなり集中力が必要な疲れる仕事なんです!

最後の原子炉をシャットダウンしてしまうと、緊急用発電
装置を稼働するしかなくなる

悪化を続ける状態のただなか、ウクライナ当局は最後の
原子炉も停止させる決定を下しそうだ。だがこれは
短期的には、危機を悪化させてしまう恐れがある。

これは、原子炉とはガスレンジよりも炭火グリルに近い
からだ。火を消した後も、長時間高温のままなのだ。
炉心での冷却水の流れを保持しないと、メルトダウンの
危険が残る。

ザポリージャの全原子炉をシャットダウンした場合、
原子炉の冷却を続けるため緊急用ディーゼル発電装置に
切り替えることになる。この緊急発電装置そのものは、
原子炉の冷却手段としては実証済みのものだ。
実際、アメリカの原子力規制委員会 (NRC) では
アメリカ国内の原子力発電所に対し、<緊急時には>
ただちに緊急ディーゼルに切り替えるよう求めて
いる。ザポリージャのようなislanding operation
モードを採用するなという規定なのだ。

「ディーゼル発電に切り替えたくはないが、そうすれば
しばらくは対応できる」 と語るのは、核エンジニアで
アメリカ原子力協会 (American Nuclear Society) の
メンバーであるSteven Nesbit だ。たとえば、
フロリダ州にあるTurkey Point 原発では、1992年の
ハリケーンAndrewのときに外部電力を喪失したのだが、
緊急ディーゼルで何日か稼働を続けた。

ディーゼル発電装置(中央)も被弾したら・・・!?

ディーゼル発電装置(中央)も被弾したら・・・!?

発電装置の燃料が切れると、メルトダウンが
発生する危険が

IAEAによると、ザポリージャ原発には緊急用発電
装置が12台以上あって、いつでも稼働できる。IAEAに
よれば通常なら、同原発にはディーゼル燃料10日分を
用意しており、現時点で約2,250トンの燃料の貯蔵がある。
この燃料が劣化したり、さらなる戦闘でディーゼル
発電機も損傷を受けた場合には、メルトダウンに至る
恐れがある。

だがNesbitによると、そうなったとしても、チョルノービの
ような大破局になるとは限らない。チョルノービの
メルトダウンでは、設計の欠陥とオペレーターの
エラーとが他に見られないような形で重なり、これを
ザポリージャで再現する小糸は不可能だ。

さらに2011年の福島第一の大事故とも異なり、
ザポリージャの原子炉のいくつかはすでに長期間
停止している。そのため、その中にある核燃料も
ある程度は冷めていると、Nesbitは述べている。

Nesbitがいうには、最悪の場合でも、ザポリージャの
原子炉は近代的な設計で、重い 「格納」 容器に
覆われている。「その容器は強化コンクリート製で、
平均で90㎝から120㎝もの壁だ。内部圧力が極めて
高くなっても、耐えられる設計になっている」

その容器によって、放射性物質はすべて内部に
とどめられる。

だがIAEAでは、こうした設計の現実での強度を試す、
というつもりは全くない。そのためグロッシは関係
各方面に対し、直ちに同原発と周辺に安全ゾーンを
設けるよう要請しているのだ。

「1分1刻を争うのだ」 とグロッシは断言している。

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赤ちゃんのために平和を求める「あの」気持ちを、取り戻してくれ!

赤ちゃんのために平和を求める「あの」気持ちを、取り戻してくれ!

原発の基礎知識がおありの皆様には、
「当然こんな事態があり得るよなあ」 と予想していた、
でも実現してほしくなかった現状ですよね。

とにかく、一刻も早く安全ゾーンが設けられ、
ザポリージャ原発が砲撃などを一切受けなくなることを、
そしてステーション ブラックアウトが解消することを、
祈ります!
プーティンが早く正気を取り戻してくれるように!

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