2022年2月
まったくもう! 2022年2月25日現在、世界はロシア軍によるウクライナへの軍事
侵攻の報道で溢れております。早く平和とウクライナの独立とが回復することを、
私は祈っております。
そんな只中、1990年代前半にウクライナが核兵器を国内から排除したことを
後悔するような論調が一部で流布していますよね。いわく、「核兵器を保持して
おけば、ロシアに攻め込まれなかったはずだ」などと。旧ソヴィエト連邦は大量の
核兵器を保有していましたが、そのうちの多数がウクライナにあって、1991年12月の
ソヴィエト連邦解体 ⇒ ウクライナ独立の後も、ウクライナに残っていたのですね。
それをウクライナ政府は廃棄したわけでして、これは世界からの称賛に値します。
そもそも、「核兵器を保有している国には、誰も攻め込まない」などという主張は、
何を根拠にしているのでしょうかねえ??
一例が、1982年春のフォークランド紛争ですよね。南大西洋に浮かぶ小さな島2つ
なのですが、英国の領土でした。そこに、近くにあるアルゼンチンの軍隊が攻め込み、
2つの島はアルゼンチンの領土だと主張したことから、軍事衝突になりました。
その当時、英国はとっくに核兵器を保有していましたし、アルゼンチンも当時は軍部
政権下にあって核ミサイル開発を進めていました。英国は核兵器を持っていましたが、
その領土に攻め込んだ軍が実際にあったわけですね。
それと、有名な1962年のキューバ ミサイル危機も、忘れちゃ困ります!
私のかなり昔の作品より
* 傾いた撮影の写真しか、残っていませんでした!
ついでながら、このフォークランド紛争は英国の軍事的勝利に終わり、それ以降
アルゼンチン国内では軍部政権への抗議が高まりました。結局、アルゼンチンの
民主化へとつながりました。
今回のロシア軍のウクライナ攻撃も、早く終息してロシアの民主化につながる
ことを祈っております。プーティン大統領の発言には、不謹慎ながら呆れて笑って
しまうような内容もあります。たとえば、彼はウクライナのことを「ナチス
呼ばわり」 し、ロシア軍はその “ナチス的勢力” からウクライナの人々を解放する
ために攻撃しているのだ、などと主張していますが ~~ 実際にはウクライナの
現在のゼレンスキー大統領はユダヤ系の方です。(Volodymyr Zelenskyy – Wikipedia)
で、ウクライナには今も4か所の原発が~~
「やかんをのせたら~~」の本題である「核発電からのproliferation risk」に、
話を進めましょう。
今まで本ウェブサイトで取り上げてきた proliferation は、主に「核発電を隠れ蓑に
して、核兵器開発を進める」というものでした。ここで、もう1つの危険性を
取り上げざるを得ません。「原発そのものが、メルトダウンなどにより一種の
ダーティ ボムになってしまう」という proliferation ですね。ただし、この
「ダーティ ボム」は、どの軍隊も意図的に使用する爆弾では、ありませんが。
(意図的に使う団体があるとすれば、どこかのテロ組織でしょう) チェルノブイリ
原発の大事故が示すように、原発が「巨大なダーティ ボム」となって放射性物質を
ばらまくと、周囲地域が何キロも無人の土地となってしまい、使えなくなって
しまいますからね。
上の黒いメニュー(項目は、アルファベット順)にあるページ u-1) の地図で示した
とおり、2022年2月現在も、ウクライナ国内には4か所の原発があります。仮に、
それらすべての稼働を停止させたとしても、まだ「冷却用の電源」は必要です。
原発敷地内には使用済み核燃料の冷却プールなどがあって、その冷却を続けないと
いけないのですね。使用済み核燃料には放射性物質がアレコレ含まれており、
それらは「崩壊熱」という大量の熱を発します。ですから、何年か冷却を続けないと
いけないのですね。
すると、使用済み核物質の保管施設の運営がずさん、または被害を受けた ⇒
大規模の災害や汚染を招いた という危険性が実在することになりますよね。
そして現実、そんな事故がありました! 一例が、1982年の当時のソヴィエト連邦
でのアンドレーヴ湾施設での事故です。これについては、このページの最後に
短く紹介します。
またまた、長くなりそうね~~
私の20分クロッキーより
まずは、ウクライナ情勢と関連した原発問題の指摘を
Gulf Timesという1978年創設の日刊紙があり、カタールに本部があります。
その “The risk of nuclear disaster in Ukraine” (ウクライナでの各災害のリスク)
という、そのものズバリの記事があります。本文は、
The risk of nuclear disaster in Ukraine (gulf-times.com)
にございます。
2022年2月16日付の記事ですから、まだロシア軍によるウクライナ攻撃が始まる
寸前の時点でのものです。
著者のBennett Ramberg さんはアメリカ政府の国務省、政治軍事問題局に勤務
されていた方で、著書に “Nuclear Power Plants as Weapons for the Enemy”
(原発は敵国の兵器)があります。
いつも通り、私が抜粋・日本語化して紹介しますね。
< >内は、私からの補足説明。
・・・・・・・・・・ <ウクライナ国内には、稼働中の> 原子炉が15基
あって、原発は4か所だ。<建設中の原子炉は、含んでいないのでしょう>
それらが、同国のエネルギー需要の約50%に応えている。
そうした原子炉が、忌々しい亡霊のように立ちはだかる。攻撃を受けた場合、
そうした原子炉施設は実質上、一種の放射性地雷となりえる。そうなると、
放射性ゴミが風で運ばれ、ロシア自体も被害を受ける可能性がある。ウクライナの
原子炉の脆弱性と、戦闘により原子炉が損傷を受けた場合に人間と環境とが被る
被害とを考えるなら、ロシアのプーティン大統領はウクライナを攻撃することには
それだけの価値があるのかどうか、考え直すべきだ。
現代の紛争では、発電所は良く攻撃の標的とされる。発電所を破壊してしまえば、
敵国が戦闘を続ける能力が損なわれるためだ。だが、原子炉は他のエネルギー源
とは異なる。原子炉には膨大な量の放射性物質が入っており、それがばら撒かれる
方法も多様なのだ。たとえば空爆であれ、砲弾攻撃であれ、原子炉を収めた格納
構造物を破壊する場合があるし、また炉心の安定を保つために不可欠な冷却材の
システムを遮断してしまうこともある。同じことを、サイバー攻撃による稼働
中断でも行える可能性がある。同様の問題を、原発が稼働を続けるのに必要となる
外部電源供給を遮断しても引き起こせる。
炉心のメルトダウンが起きれば、格納構造物から爆発性のガスや噴出した放射性
物質が漏出してしまう危険性がある。漏出物が大気中に出ていけば、何千キロも
飛んで行ってしまう。都市か田園かを問わず、軽度の毒性のものから猛毒まで
各種の放射性物質が蓄積していく。さらに使用済み核燃料の保管プールが火災と
なれば、惨事はさらにすさまじくなる。
・・・・・(中略)・・・・・
核関連の事故があった場合には必ず、砲弾が鳴りやんだ後も、ウクライナは
そのあと何年も続く被害に悩まされることになる。そして <1986年に>
チェルノブイリの惨事が実証したように、その被害はウクライナ1国に留まる
ものではない。放出された放射性物質には、国境などというものは存在しない
のだ。ロシアはウクライナと国境を接している以上、ロシアにも風に運ばれる
放射性物質が堆積していく。
チェルノブイリという過去の悲劇がある以上、ロシア軍も稼働中の原子炉に
対する攻撃はしないだろうと考える者もおろう。実際、歴史的には攻撃回避が
当然の方針である。確かに、以前にイスラエルはシリアとイラクにあった核兵器
工場らしき施設を攻撃した。さらに1980年代 <のイラン・イラク戦争で>イランの
ブシェーフル原発の原子炉2基を爆撃した。だがいずれの場合も、その原発は
まだ建設中であった。
それら以外にも、稼働中の原発への攻撃が検討された事態があった。<1990年代の
旧ユーゴスラヴィア解体後の>バルカン戦争の初期に セルビアはスロヴェニアの
クルシュコ原発への攻撃を検討した。また2020年の戦争では、アゼルバイジャンは
アルメニアのメツァモル原発への攻撃を考えていた。
だがその他に、理性ではなく単なるラッキーな偶然で事態が決まった場合も
あるのだ。その例として、<1991年の> 湾岸戦争でイラクはイスラエルの
ディモナにある兵器用原子炉をスカッド ミサイルで攻撃したが、失敗した。
同じく湾岸戦争でアメリカはイラクのトゥワイタ核研究センターにあった小型の
研究用原子炉を攻撃した。これは、バグダッド近郊にあった。
2014年にはロシアがウクライナのクリミア半島に侵攻、これを併合したが、
この時ウクライナが各施設との関連で抱いてきた不安が募った。それ以上の攻撃が
続くと原子炉への攻撃もあり得ると憂慮したウクライナはIAEAならびに核安全保障
サミット(Nuclear Security Summit)に対し、原子炉の防衛の強化を訴えた。
だが不幸にして、ロシア軍による爆撃に耐えられるような防衛手段は存在しない。
原子炉への攻撃を、プーティンはあえて命じるのだろうか?ソヴィエト連邦が
崩壊して以降のロシア軍の戦闘のあり方を見ると、心配になる。アフガニスタン
でもチェチェンでもシリアでも<チェチェンはコーカサス北部にある地域で、
ロシアからの独立を求め、1990年代から2000年代にかけてロシア対チェチェンの
軍事衝突がありました。シリアの内戦は今も続いており、ロシア軍も絡んでいます>、
ロシア軍の行動は従来からの制約というものをほぼ無視していた。さらに、戦争には
予想外の事態がつきものだ。不測の事態の発生、戦闘員の間違い、現場の兵士たちに
よる制約の無視、など。
そうした実例の1つが2017年の3月26日のシリアでの爆撃で、当時ISIS <日本語
メディアは「イスラム国」などと呼んでいますが、イスラム教徒の大半は平和な
方々で、「イスラム国」は誤解を招く呼び方でしょう> がタブカ ダムを制圧
していた。それに対し、爆撃が行われたのだ。このダムは高さが18階に達し、
ユーフラテス川に40㎞にも達する貯水池を伴っている。これほどのダムを破壊
するなら、下流では何万人もの罪なき市民たちが死亡することになる。にも
かかわらず、「攻撃不可」という命令に違反し防御策を潜り抜け、アメリカ空軍の
人員が攻撃を始めてしまった。しかしそのバンカー バスター弾がたまたま
爆発せず、大惨事を免れた。単なる偶然が、多数の命を救ったわけだ。・・・・
****************
最後のタブカ ダム爆破未遂の件など、日本語ではあまり報道されなかったですよね。
やはり、人間は誤りを犯すものです。
今回のプーティン大統領の指揮下でのロシア軍侵攻は、それ自体が誤りと呼ぶ
べきものでしょう。上記抜粋が述べている通り、原発という視点だけから見ても
明らかに誤りです。
誤りは、早く気づいてやめてしまうに越したことはありません!
そして、核というものが絡むと、人間のヤラカス誤りが、トンデモナイ惨事を招く
危険があるわけです。
その一例として、上で言及した1982年のソヴィエト連邦(当時)のアンドレーヴ湾
施設での事故を、手短に紹介しますね。
ただし。
情報ソースが英語版Wikipediaくらいしか見つかりません!
当事者であるロシアの国営核企業Rosatomのサイトも見てみたかったのですが、
予想通り 「アクセスできません」 になってました! やっぱりね・・・
仕方なく、YouTubeにある関連ヴィデオも参照しております。詳しいのは、
Dirtier than Chernobyl: Radioactive accident in Andreeva Bay – YouTube ですね。
アンドレーヴ湾の核物質保管施設での事故
この使用済み核燃料などの保管施設は、旧ソヴィエト連邦の西北の端、ノルウェー
との国境近くの海軍基地にありました。そこで、1982年2月に放射性物質の漏出も
伴う事故があったのです。
で、この海軍基地には船舶が錨を下す施設は当然のこと、各種の軍用施設もあり、
さらに原潜その他からの使用済み核燃料を保管する場所、冷却するプール、
クレーンなどがあったそうです。プールは2つあって、使用済み核燃料は鋼鉄製の
ドラムに詰め込まれてプールの水の中に沈められていました。1つのプールに
およそ2,000本のドラムを収納できたようです。静める際にはぶっといチェーンと
クレーンとを使いましたが、建設物そのものの信頼性が頼りなく、ドラム缶が
プールの底へと落ちて行ってしまうことが、よくありました。結果、このプールの
底にはドラムが積み上げられてしまいました。そのため、このプールを収めていた
建築物内部は、あらゆるものが放射能を帯びていました。
で、1982年2月、このプールの1つから漏水が始まりました。毎日30リッター程度と
言われています。もちろん、放射性物質のスープのような水です。死を招くスープ
ですから、間違えても飲んではいけませんよ。ドラム缶近くでのガンマ線の強度は、
なんと17,000 R/h(レントゲン毎時)に達したそうですから。通常は、人が500
レントゲンの放射線を5時間も浴びると、死に至ると言われています。そして
この漏水量は、増大を続けました。
老衰の原因はどうも、プールの金属コーティングが剥がれたことにあったようです。
同年9月になると漏水量はついに毎日30トンに達しました。
11月になると、それがいきなり1/3程度に減少しました。放射線防御などのために
鉛も含んだカバーをプールの上に設けていたのですが、それが何千トンもする代物
だったそうです。その重量のため、構築物がぶら下がり状態になっていました。
その関係で、漏水が減ったそうです。でも建物全体が崩壊しなかったのは、
単なる幸運のためだったとされています。
それから使用済み核燃料をマヤークの核施設 (上の黒いメニューにあるページ b-2)
で述べたように、こちらも1950年代に大事故を起こしています) へと運び出し
ました。この作業は、1989年12月に終了しました。
この運び出しと浄化作業の期間中に、
・ 作業員がプールの中に誤って落下してしまう事故がありました。
・ さらに、水から取り出したドラム缶を水のない一時置き場に並べていたのですが、
そこでのドラム缶の配置がまずく、放射性物質が臨界量に達し、連鎖反応が発生して
しまいました。チェレンコフ放射光という青い光が観察されたそうです。
* 放射性物質は配列にも注意しないといけません。自然に崩壊しながら中性子線を
発しているわけで、シロートが配置すると、隣接した放射性物質が中性子を浴びて
核反応してしまいます。つまり、「原子炉炉心での反応にいくらか近い反応」が
「勝手に」起きてしまう危険があるわけですね。
で、このアンドレーヴ湾核施設やその周辺、今はどうなっているのでしょうか?
World Nuclear NewsというウェブサイトのEBRD announces breakthrough in
clean-up of Andreeva Bayというページをご覧ください。
EBRD announces breakthrough in clean-up of Andreeva Bay : Waste & Recycling – World Nuclear News (world-nuclear-news.org)
その冒頭に、次のようにありますよね。
The European Bank for Reconstruction and Development (EBRD) has announced the retrieval of abandoned, highly radioactive used nuclear
fuel assemblies from the bottom of Building 5 at Andreeva Bay in north-western Russian. Following the successful operation, radiation levels at
the facility have fallen by over 40%, enabling further decommissioning
work and removing “one of the most significant radiological risks to the Barent Sea region”, the London-headquartered bank said.
(私による日本語化)
欧州復興開発銀行(European Bank for Reconstruction and Development、EBRD)の
発表によれば、ロシア北西部のアンドレーヴァ湾<の海軍基地>にある
第5ビル<上述のプールがあったビル>の底からの、廃棄されていた高レベル放射性
使用済み核燃料の取り出しが成功した。この成功を受け、この施設の放射線レベルは40%以上低下、さらなる解体作業と「バレンツ海地域での最も深刻な放射線リスクの
1つ」を除去することが可能になると、同銀行は述べた。
****************
で、この記事はいつのものでしょう?上のリンク先をご覧になればすぐお分かりの
ように、27 November 2019つまり2019年11月27日のものです。
要するに、このアンドレーヴァ湾核施設の「後始末」は、事故発生から37年後に
ようやく大きな前進があり、今もまだ続いているということです。
放射性物質というものは、ここまで「後始末」が大変だ、ということですね。
福島第一原発の「後始末」もしかり。チェルノブイリ原発の周囲を、本日
(2022年2月25日)ロシア軍が制圧したと報道されていましたが、あんな厄介な
ものの「後始末」を、ロシア軍はやってくれるのでしょうかね???
同じ「後始末」でも、「大怪獣」の方が、まだましな感じさえします ・・・
原発依存率の高いウクライナに軍事攻撃を仕掛けるとは、まったくの狂乱沙汰です。
ロシア軍が早く撤退し、ウクライナに平和が戻ることを祈っております!
ついでながら ・・・ 「崩壊熱」の関係で
原発は単に稼働さえ止めれば安全というワケではなく、使用済み核燃料の保管や
処理でも、上記のような危険が伴います。そもそも放射性物質は、「勝手に」
放射線を出しながら別の元素へと変わっていく代物で、その際に「崩壊熱」
という熱を大量に発します。だから、冷やさないと処分もできないのですね。
ここで、ひとつ疑問が生じますよね。
そもそも、発電したいのなら、なぜ「崩壊熱」で水蒸気を発生させないのか??
という疑問ですよね。
ページ シリーズ d-x) で説明したように、原発の発電の仕組みとは、
放射性物質の燃料で核分裂を起こす ⇒ その時の熱で、水を蒸気に(「やかん」) ⇒
その水蒸気で蒸気タービンを回して発電
ということでした。
しかし。そもそも放射性物質は「勝手に」崩壊熱を出すわけですから、わざわざ
核分裂などという危ないことをしなくても、天然の放射性物質を安全な配置で
配列して、その崩壊熱で水を沸騰させればよいんじゃ??
「発電」が本来の目的であるのなら、その方がコストも安くなるはずですよね。
それなのに、わざわざ核分裂をさせているのは ・・・ はい、原子炉とはもともと
「原爆用 Pu の製造装置」に他ならない、ということです。充分なPuを製造するには、
核分裂を引き起こすことが必要ですから。
そして、この「大量虐殺兵器の製造用装置」に「やかん」を後で付加して水蒸気を
発生させ、蒸気タービンを回す ・・・ 要するに、発電は後で付け足したものに
他なりません。あくまで「本質」が「原爆製造のための機会」であることに、
変りはありません。「やかんをのせたから、平和利用なのだ」というマヤカシに、
騙されないようにしましょ!
では、ページのシリーズ u-x) をこれでいったん終わりにします。
ウクライナに平和が戻ることを祈りながら、トリウム サイクルの調査を
再開しますね。日数がかかりますので、アップロードまでしばし
お待ちくださいな。
2022年2月26日、追記
こうした戦争などの事態の場合、急にニュースが飛び込んできたりするものです。
本ページの内容に密接に関係したbreak-in newsがあったので、要約・
日本語化して紹介しますね。
Forbesのウェブページ
Chernobyl Radiation Levels Rose After Russia’s Seizure, Ukraine Says (forbes.com)
より。
Updated Feb 24, 2022, 05:31pm EST(2022年2月25日午前7:31JSTに更新)
(; -へ-) ウクライナの原子力機関が金曜日<25日>に発表したところでは、
チェルノブイリ原発周辺での放射線レベルが上昇している。同原発周辺は、
すでにロシア軍が制圧している。
(; -へ-) ウクライナの政府官僚たちの間では、1986年の大事故のような
「エコロジー的災害の再来」に対する懸念が広がっている。
(; -へ-) ウクライナ国立原子力規制検査機関(State Nuclear Regulatory Inspectorate
of Ukraine)は声明を発表、「立入禁止地帯のγ線量が、管理レベルを超えている」
としている。
(; -へ-) 同機関によれば、「無線誘導の軍用銃車両が多数走行しており、放射性物質を
巻き散らかし、大気を汚染しているため」放射線量が増大している。
(; -へ-) ウクライナの内務大臣によれば、現在のところはキーフでの放射線量はまだ
「深刻なレベルではない」。(Reuters報道による)
(; -へ-) Washington Postの報道では、ウクライナの内務大臣の顧問であるAnton Gerashchenkoが、チェルノブイリ周辺には「危険な放射性廃棄物」の保管施設も
あると述べている。
(; -へ-) ロシアの安全保障関係情報筋がReutersに語ったところでは、ロシアが
チェルノブイリ一帯を占拠したのは、NATOに対して軍事的行動を控えよという
メッセージを送るためだそうだ。一方、NBCの報道によれば、ロシアが
チェルノブイリ原発地域に攻め込んだのは、キーフに侵攻するための直線経路上に
あるためだ、という。
(; -へ-) 旧ソヴィエト連邦のミハイル ゴルバチェフ書記長は1986年のチェルノブイリ
原発大事故について、「ソヴィエト連邦が崩壊した真の原因であったのかもしれない」
と述べている。
*************
日本語化・要約は以上です。
「ソヴィエトをつぶしたのは、チェルノブイリだったのかも」というゴルバチェフ
元書記長の発言が引用されていますが、核兵器や核発電が「世界の崩壊」の原因と
ならないことを祈ります! その祈りをもって、微力ながら、この
「やかんをのせたら~~」を運営しております。