Beyond Nuclear Bulletinより、核発電業界の現状

Beyond Nuclear Bulletin
2023年12月7日号より、2件

今回はBeyond Nuclear Bulletinの
2023年12月7日号より、記事2つを
紹介しますね。2つを合わせて読めば、
核発電業界の現時点でのトレンドが
浮かび上がってきますよ。

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

COP28の報道だけ見てると「また原発の時代か」
と思ったけど、他と見比べてみると~

まず、1つめはCOP28会議でアメリカの
代表が「原発の発電量を3倍に増やそう」
と呼びかけている件に関する記事です。

**********************************
Nuclear Nonsense
Fantasy plans announced at
COP28
(核のナンセンス
COP28で夢物語を発表)

<アメリカのCOP28での> 気候問題
代表であるJohn Kerryの指示のもと、
ドゥバイで開催されたCOP28気候問題
サミットで、アメリカを含む22か国が
「2050年までに原子力発電容量を3倍
に増やす宣言」を発表した。 (後に
Kerryは、気候変動対策として核融合
エネルギー利用を実現するという、
さらにひどい夢物語を発表している)
従来の大型原子炉でさえ、ここまでの
急拡大に近い増大を実現したためしは
ない。工期の延長、キャンセル、コスト
超過といった諸問題に付きまとわれて
きているのだ。<そこで原発推進勢力は>
小型モジュール式原子炉 <SMR> や
先端型原子炉各種を提唱し、それらなら
この大規模な目標を実現できるとしている
のだが、そうした原子炉は今もまだ紙の上
の問題の多い設計段階に過ぎない。
アメリカでSMR開発の先頭を走っていた
NuScale社は、先月同社のビジネスが破綻
<右の「アーカイブ」で2023年11月を
クリック ⇒ 11月19日付の
「Reuters報: あるSMRプロジェクト
の終焉」も参照>、
SMRならできるという約束ははかなくも
露と消えた。各発電よりもはるかに現実的
な選択肢として、今回のCOPでは
118か国が世界での再生可能エネルギーの
発電容量を2030年までに3倍に増やす
という宣言を発している。

カネがかかり過ぎる電源は・・・

******************************************

上記の下に Read More ボタンがあるの
ですが、それをクリックすると
At COP28, Countries Launch Declaration to Triple Nuclear Energy Capacity by 2050, Recognizing the Key Role of Nuclear Energy in Reaching Net Zero | Department of Energy
というEnergy.govのページに飛びます。
これはBeyond Nuclearさんのサイトでは
ないので、無断で翻訳できません。
ですから、上のリンク先をご自分で
お読みくださいな。

では、今回紹介する2つ目の記事に
進みますね。

Nukes decline despite hype
World Nuclear Industry Status Report 2023
World Nuclear Industry Status Report 2023 – Beyond Nuclear

結局は斜陽産業の悪あがき??

**************************************
2023年12月 6日

Nuclear industry continues in
decline despite hype of a
“renaissance”
(「原発ルネッサンス」騒ぎに
関わらず、核エネルギー業界の衰退
は続く)

「真実と核発電産業とは、仲が良かった
ことがほとんどない。実際、この産業の
ヴァイタル サイン(生命兆候)に
ついては、正確な情報を見つけるのが
容易ではない場合が、たびたびあった。
だからこそ、World Nuclear Industry
Status Report (WNISR)
 <「世界の
原子力産業の現状報告書」とでも
言えばよいのか。日本語にはなって
いません> が、商用核発電産業の現状
を知りたい全ての人々にとっての
必読書となる」 そう記しているのは、
ベテランの核エネルギー ジャーナリスト
Stephanie Cookeだ。 2023年12月6日
公表の WNISR 2023年版の前書きに、
またベルギーのブリュッセルからの
多様な内容の報告にもそう記している。

ご自分でお読みいただくしか~~

World Nuclear Industry Status Report
(WNISR)
 は
World Nuclear Industry Status Report 2023 (worldnuclearreport.org)
にあります。私が勝手に大量に翻訳する
わけにいかないので、リンク先の英語
原文で必要なページをお読み
くださいな。549ページもあるので、
必要な個所を読めばよいでしょう>

このstatus reportの見出しとしては、
“Nuclear Production Sees Biggest
Slump in a Decade
” <核発電量、
ここ10年間で最大の落ち込み> と
いったものもあり、そこには次の記載が
ある:「2023年半ばの時点で、全世界で
稼働中の原子炉は407基、合計発電能力
は365 GWで、前年より4基減り、
今まで最大であった2002年の438と
比べれば31基の減少だ 」 世界を
見渡すと、新たな原子炉の稼働開始より
も恒久的な閉鎖の件数のほうが
多かった。ここアメリカでは「商用発
電量のなかで核発電が占める比率は
18.2%にまで低下した。ここ25年間で
最低のレベルだ。<ジョージア州に
ある> ヴォートル (Vogtle) 原発
ではこの10年間かけて原子炉2基を
建設してきたのだが、その1つ
(3号機)が2023年4月にグリッド
への送電を開始した。この2基に
かかったコストは350億米ドルを
超えている」 フランスを見ると、
「核発電量は1990年のレベルよりも
下にまで低下した」  英国では
「稼働しているのは、9基だけだ。
ヒンクリー ポイントC原発
(Hinkley Point C) で2基が建設中
だが、そのコスト推定は2023年2月
時点で440億米ドル(2021年基準)
に達しており、グリッド送電開始の
予定も2027年6月まで延期されて
いる」

あれもある、これもある~~

その他の重要な話題としては、
「福島の現状」、「核発電の経済と
財務」、「小型モジュール原子炉
(SMR)」、「廃炉」、「再生可能
エネルギー、各発電よりも何桁も先行」
といったものがある。

WNISR 2023は549ページある無料の
概要レポートで、オンラインで入手
でき、核発電に関する考察や統計、
最新のトレンドなどを述べている。
国連のIAEAも尊重し採択している。
もっとも、それは ”しぶしぶ” の
採択ではあるが。

++++++++++++++++++++++++++++++

必要な個所を

まあ、549ページの報告書をすべて
読むのは時間がかかりすぎるので、
目次を見てご自分の関心がある項目を
お読みになればよいでしょう。

「英語の報告書なんて、読めない~~」
と仰る方々のため、「やかんをのせ
たら~~」ではそのフォーカスである
proliferationに関するページ、
pp. 385 – 388のSecurity and
Proliferationという箇所を部分的に
抜粋・日本語化して紹介する予定です。

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プライス・アンダーソン法 の再承認・拡大法案、国防承認法案から除外

Beyond Nuclear Bulletin
2023年11月30日号より
Price-Anderson reauthorization and expansion dropped from US defense authorization bill – Beyond Nuclear

Price-Anderson reauthorization
and expansion dropped from
US defense authorization bill
(アメリカのプライス・アンダーソン法
の再承認・拡大法案、国防承認法案
から除外される)

プライス・アンダーソン法というのは
1957年にアメリカで成立した連邦法律
で、今までにも幾度か改定されて
きました。要は、原発災害はその規模
や損害があまりにも巨大で、保険各社
もカバーしきれません。そこで、原発
運営企業などが負担する賠償額に、
法律で上限を求めようという主旨の
法律ですね。

どこの国であろうと、さも似たり ・・・

アメリカ議会での出来事ですし、
「日本に関係ないや」と思われやすい
のですが、日本の原子力損害賠償
基本法などのモデルになったのが、
このPrice-Andersonです。
要するに「保険会社もカバーできない
ほど巨大な損害を招くものなら、
初めからやるな!!」

それが正論ですよね。それでも国が
主導して核発電を推進してきた、
その真の目的とは ?? 「やかんを
のせたら~~」の読者の皆様なら、
もうご存じ。

では、Beyond Nuclear Bulletinの
2023年11月30日号より、そのPrice-
Anderson法のアメリカ議会での再承認
に関する記事を。
**************************

2023年11月30日

プライス・アンダーソン法の再承認と
拡張を行い、核エネルギー産業を深刻な
事故の補償責任から守ろうという動きが
アメリカ下院で進んでいるのだが、
国防承認法の内容からは除外された。
<国防承認法ととりあえず日本語化し
ましたが、日本語での定着した名称は
まだ見当たりません。1961年に最初の
バージョンが成立し、国防相の予算を
議会が審査し適切ならば承認を行う
ことを定めた法律です。国防予算と
核施設の災害の賠償上限設定とが法的
に結びつきかねなかった、という事実
にご注意。核エネルギーと軍事は、
宿命的に結びつこうとしてしまうもの
ですね>  
懸念される問題がいくつもあり、
それらに関する公聴会が、まだ問題と
されている。

「目には目を」じゃなくて、「目にはまつ毛を」かよ・・・
私がかなり昔、あるウェブサイト用に描いたイラストより

Price-Anderson Act (PAA、プライス・
アンダーソン法) は20年に一度再承認
を行うことになっているが、その真偽が
下院で進行中だ。深刻な核エネルギー
関連事故が発生した場合に、
核エネルギー産業を全額賠償責任から
保護するという主旨で、<今回再承認
されれば> 2045年まで効力を有する。
福島第一の大事故の現実を見るなら、
たった1つの事故でもあらゆる世代の
人々に人心損害をもたらし、大量の
放射性物質を悲惨させて長期に及ぶ
財産への損害をもたらす。その被害
総額は数十兆円に達しうるが、今回の
Price-Anderson法はその巨額の賠償
にも適用されうる。だが、議会では
民主・共和両党の協力した勢力が、
国防承認法 (National Defense
Authorization Act、NDAA)の最終案
にPAAの再承認を組み入れようと
務めていたのだが、この努力が断念
されたことは明らかだ。また破局的な
事故での有限賠償責任の適用範囲は
今回拡張され、未承認の新型設計による
原子炉の場合にも稼働事業者を全額賠償
から保護するようになる。さらに
こうした未承認の新型原子炉の場合には
敷地外部の放射性物質対策となる
緊急対策地帯が必要とされなくなって
しまう。

あれも欲しい、それも欲しい ・・・

この20年間にわたり核災害に伴う賠償
責任の制限の適用対象を設定しなおし
拡張しようという連邦政府の動きだが、
当初はAccelerating Deployment of
Versatile, Advanced Nuclear for Clean
Energy (ADVANCE) Act of 2023
<クリーン エネルギー推進のための
多目的・先端型核エネルギー導入の
加速化のための2023年法律、
ADVANCEという略称> に組み込まれ
ていた。このADVANCE法はその後、
多数の「成立しないと困る」規定と
合わせてNDAAに組み込まれた。
そうした規定は、アメリカ上院で承認
され下院へと送られた上院通過
バージョンでは承認されていた。
ADVANCE法とは民主・共和の両党が
承認した核の福袋、あるいはほしい
ものリストのようなもので、その意図
とは「アメリカの民生用核エネルギー
でのリーダーシップを強化し、先端型
核技術の認可をサポートし、国内の
核エネルギー燃料サイクルとサプライ
チェーンを強化し、核エネルギー関連
の法律を向上させ、その他の目的を
果たす」ことにある。

E&E Daily <というアメリカの
エネルギーと環境問題に関する報道
機関の日報> の2023年11月29日号
の報道によると、上院環境・公共事業
委員会の高位メンバーでありこの法案の
もともとの提出者の一人でもあった
Shelley Moore Capito上院議員 (共和党
ウェスト バージニア州選出) によれば、
ADVANCE 法案には議会のエネルギー・
商業委員会の議員たちから手続き上の
反対があった。国防の承認に関する法案
に民生用の核エネルギーに関する規定を
取り入れるのは不適切だ、という反対だ。
そんな取り入れを認めるには、徹底した
公聴会プロセスを踏んだうえで、委員会
での全面的な折衝を行う必要がある。
E&E Daily はquoted Sen. Capito上院
議員の発言を引用しており、「最後まで
やってみないと分からないが、最終法案
には <民生関連の規定は> 含まれて
いない」とある。

それはダメよ

さらにE&E Dailyの報道によれば、
プライス・アンダーソン法の再承認に
対して壁となった手続き上のハードルが
国防承認法案の中に組み込まれている
追加的な民生用核発電関連の法案の成立
にも待ったをかける可能性がある。その
一部として「核燃料安全保障法」
(Nuclear Fuel Security Act)もあり、
これは低濃縮ウラニウム (U-235の
濃度が3%から5%)と特に新たな
原子炉燃料である高濃度低濃縮
ウラニウム (High Assay Low Enriched
Uranium、U-235の濃度が5% – 19.9%,
HALEUという略称)とのアメリカ国内
製造を増大しようという法案だ。現時点
では、HALEUは商業的にはロシアから
の輸入によらねば入手できない。

アメリカのエネルギー省の2023年1月
の発表によれば、第170e項にある
プライス・アンダーソン法は現時点では
「アメリカ国内でのどのような核事故に
ついても、事故1件の法的な賠償金額の
合計を100億ドルまでと制限している。
この金額には5年ごとにインフレ調整を
行う」  Adjustment of Indemnification
Amount for Inflation <賠償金額の
インフレ調整> 83 Fed Reg. 49,374と
いう連邦の規定 (2018年10月1日)
では、法定の公的な賠償上限が137億
ドルに定められ、これが現在の上限と
なっている。アメリカ国外で発生する
ある種の「核事故」については、
賠償上限は5億ドルとなっている。
*********************************

大火事やらかしといて、得たものはカップラーメンのお湯だけ!?

日本にも同様の「賠償金額の法定の
上限」があります。
つまり、そもそも核発電というものは
「数えきれないほどの一般市民に損害を
もたらしておいて、その賠償となると
”大きすぎて払えないよ~~”と法的
上限を設けてもらう」という、あまり
にも非常識な過保護を施さないと、
やっていけない代物なのですね。
そして、国家がそこまでして核発電を
進めたがるのは、結局は軍事・国防が
絡むからです。

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固定ページ b-9) は、インドの核開発史

固定ページ b-9) をアップロードしました。
インドの核開発の歴史を、短く要約しています。
フランスもそうでしたが、当初は
「平和利用のみ!」と関係者が固く
断言していたものが、結局は
核兵器になっていった歴史の実例ですね。

上の黒いメニューでは、項目は
基本的にアルファベット順です。
b-9) を見つけてクリック!

次回アップロードする固定ページでは、
インドと対立して核兵器を持つパキスタンを
取り上げる計画です。

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ザポリージャ原発で爆発があったら、 どうなるのか? ー METROより

英国の日刊紙METROのウェブサイト
より
Map reveals what would happen if Zaporizhzhia nuclear plant explodes | World News | Metro News

Map reveals what would happen if the
Zaporizhzhia nuclear power plant
explodes?
(ザポリージャ原発で爆発があったら、
どうなるのか?地図がそれを示す)
* 元記事には地図があります。
上のリンク先でご覧ください。

そのうちドッカーン ・・・ しちゃ、困ります!

「原発で爆発」というと、すぐに
「わ! 核爆発!?」と反応して
しまう方々がいまだにいらっしゃる
ようですが ・・・ 「やかんをのせ
たら~」でたびたび申してきました
ように (たとえば、ページ p-3) の
中ほど)、原子炉で使うウラニウムは
U-235 の比率が3-5%程度なので、
90%以上ある原爆用ウラニウムの
ような爆発はしません。
福島第一の大災害の直後でも、巷には
「核爆発だ!」と叫んでいる人たちが
一部にいて、正直なところ私も呆れて
いました。
実際に起きたのは、メルトダウンです
よね。で、メルトダウンが発生したの
で、水素爆発などが起きたと。水素
爆発と核爆発は、全く別物です。
ただし、水素爆発であっても原子炉内
や使用済み核燃料冷却プールなどに
ある放射性物質が飛び散ることは、
あります。(軽水炉の炉内はかなりの
高圧です)

では、現時点で大問題のザポリージャ
原発っで爆発が発生したら??
その恐ろしい結果について、英国の
METROが報じています。

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
で、紹介します。

終わらない にらみ合い・・・

***********************************
Gergana Krasteva記者、
Ben Ashton記者
2023年11月17日

ロシア軍が占拠中のザポリージャ原発
の安全性は、今週 <11月12日から
18日> 幾度かの「緊急事態」が発生
したため、「脅かされて」いる。

現在の戦争の初期段階でロシア軍が
このザポリージャ原発を占拠したが、
それまで同原発を運営していた
ウクライナの核エネルギー企業
<Energoatomのこと> が警告を
発している。<原発の稼働に関する>
要求されている規定に、なんとごく近日
11月14日にも「無能な」作業員たちが
違反したという警告だ。

Energoatomのペトロ コーティン社長に
よれば「ロシアの行っていることは、
まったく要求水準に達していない」

「侵略ロシア軍はその行為により、
またもやザポリージャ原発の稼働の
安全性を脅かし、設備を絶えず劣化
させ、障害の発生という危険を増大
させている」

「そしてそのため、いつ何時、緊急
事態が発生するか分からない」

ザポリージャ原発で大規模の核事故が
発生するならば、中央ヨーロッパの
数か国は深刻なリスクに直面することに
なりうる。

ヨーロッパ大陸が核事故が発生した場合
にどのような影響をこうむるか、ある
モデリング マップが示している。その
マップを見れば、セシウム137が放出
されたらどこまで届き、どのような
濃度で散乱するかも分かる。それに伴い
大規模の健康上の被害が発生する。

危険すぎる技術は、いずれ・・・

 

ザポリージャ原発で、今まで
何が起きてきたのか?

ウクライナ南部にあるザポリージャ
原発はヨーロッパ大陸では最大の原発
であり、全世界でもトップ10に入る。

同原発はエネルホダルという町にある
のだが、ロシア軍が2022年早期に
侵入、同原発の職員を人質に取り、
原発を占拠した。それ以来、ロシア軍
が同原発を制圧している。

それ以来、<同原発の本来の稼働企業
である> Energoatom社によれば、
ロシアの人員、特に化学ワーク
ショップのシフト監督者が「特殊な
水浄化フィルターが飽和してしまって
いたのに管理できずにいる」

同社によれば、「一次冷却系の冷却水
にはホウ酸を混ぜてあるのだが、それが
発電用タービン ホールの空気分離機に
侵入を始め、さらにそこから蒸気
発生器全体へと入り込んでいったのだ」

「さらにザポリージャ原発の現時点
での ”マネジャーたち” が無茶な決定
を下し、同原発を ”ホット シャット
ダウン” 状態 <この下の11月23日
の記事を参照> に変更することにした
のだ。そのため原発では放射性の液体
廃棄物が増大、職員にも公衆にも自然
環境にも危害が及ぶ危険性が生じて
いる」と、同社は発表している。

今年の7月、国連の核エネルギー監視
機関 <IAEA> の査察官たちが確認した
ところでは、堂宇原発には地雷が設置
されていた。ヴォロディミール
ゼレンスキーはそれ以前から、ロシア軍
が同原発に爆発物を設置していると
ロシアを非難していた。

汚染 ・・・・

Paul Dorfmanは核エネルギー安全性の
専門家で、英国とフランスの政府に対し
顧問を務めてきた。同博士によると、
ザポリージャから放射性物質の噴出が
あった場合、ウクライナだけでなく
ロシアの一部もヨーロッパ中央部も
汚染されるリスクを負う。

「今までのところ、ラッキーで
<そんな事故を免れていた。>
今までのところは、ザポリージャ原発
からは大がかりな放射性物質の漏出は
ない。だが、幸運に頼るのは、賢明な
策ではない」と、同博士はMetro.co.uk
に述べている。

「何か問題が発生すれば、あとは
放射性物質の流れがどちらに向かうか、
それがどのような事態なのか次第で
<諸国の命運が決まる>
そうなれば、経済的にも巨大な損害が
生じ、多数の人命も失われる」

今回の戦争が始まって以来、
ザポリージャ原発は熾烈な戦闘の最中に
あり、ロシアとウクライナは非難合戦も
繰り広げている。

この闘争によるスタッフ配置レベルの
「不適切さ」もあいまって、既に
1986年のチョルノービ原発事故で辛酸
をなめたウクライナが、「またもや
核事故に苦しむリスクが大幅に増大
した」

総体として、国連もDorfman博士の
ような科学者も、ザポリージャ原発の
「恐れおののくべき状況」に「肝を
冷やし」続けている。

いつ崩れ落ちるのか ・・・

この6月には警察官たちや救命士たちは
放射線事故対応の訓練を実施しており、
緊急事態に対応する備えをしていた。

同原発の最後まで稼働していた原子炉が
「コールド シャットダウン」と
呼ばれる状態に移行したのは2022年の
ことで、それに先立ち背部からの電源
供給の復旧がなされた。それにより、
安全にシャットダウンすることが可能
になったのだ。

Dorfman博士はパリを本拠とする
専門家であるが、「ザポリージャの
原子炉の多くは今ではコールド
シャットダウン状態にあるが、
ウクライナでは冷却システムを維持する
ための外部電源の供給が不安定だ」と
述べている。

「正常な状態では、炉心をパイプが
取り囲んでいて、冷却を保つ」

「その冷却ができなくなると、メルト
ダウンとなる。まさしく、日本の
福島第一原発で起きた事故だ」

飛び交う放射線
このまま増殖を続けると、解決不能になる恐れも

「稼働中の原子炉には冷却が必要だが
<外部から供給される> 電力が
途絶えると、冷却ができなくなって
しまう。こんなことは決して起きて
ほしくはないが、原発に攻撃がなされる
と、実に悪夢としか呼びようのない
シナリオが展開される」

「現時点では、まだそのリスクは極めて
小さい。だが、極めて危険な状況である
ことに変わりはない。原発が軍事攻撃に
さらされるというような事態は、
前代未聞だ」

「本格的な軍事攻撃に耐えられるような
原発など、世界に存在していないことが
その主な原因だ」

Dorfman博士は、ザポリージャ原発の
状況がまだ解消されてはいない点を
強調するとともに、「sod’s lawという
経験則がある。何か問題が起きうる
可能性があるなら、いずれそれは現実
に発生してしまうだろう」とも述べて
いる。

この博士の指摘によれば、防御が
<原子炉本体よりも> ずっと脆弱な
使用済み核燃料の冷却保管プールは、
オリンピック プールと同程度の
サイズで「池」と呼ばれたりしている
が、これも重大なリスクを伴っている。

「そうした”池”への電源供給がなく
なった場合には、冷却水が蒸発し重大な
核事故が発生してしまう。高レベル放射
性廃棄物が爆発してしまうのだ」と、
博士は専門家として語っている。

最新のモデル作成を見ると、放射性噴出
の大半はウクライナとロシアの国境地帯
とに降下する。

ヨーロッパ中央部とトルコも含めた
中東の北端部分も放射性物質を浴びる
リスクがある。

生きるか死ぬか、それは風次第
そんなことが、あってよいのでしょうか?

 

「すべてが、風と拡散の様子しだいだ。
さらに、風は向きを変えることがある」
と、Dorfman博士は述べている。

「だから、放射性物質の種類や事故の
あり方、そして風向き次第で変わる。
それは間違いない。それ次第で、
重大な事態になりえる」

そうした「破局に発展しうる事態」が
始まらないうちに、同博士はウクライナ
やロシア、ヨーロッパ中央部、中東北部
に安定ヨウ化カリウム <放射性ヨウ素
の悪影響を防止するための薬剤です>
を配布しておくことが「重要だ」と
呼びかけている。.

このヨウ化カリウムの錠剤は使用される
ことは稀だが、人体特に甲状腺が放射性
ヨウ素を呼吸あるいは飲食で取り込んで
しまった場合に、それを吸収してしまう
のを防ぐ。

ザポリージャ地区の知事である
Oleksandr Starukhがこの8月に
Ukrainian TVで述べたところでは、
同地区の住民にはこの種の緊急錠剤を
配布したそうだ。

Dorfman博士は他の諸国の人々に
対しても、ヨウ化カリウムを用意して
おくよう強く求めている。ただし、
「厳密な指導の下で、ある種の条件下
においてのみ」服用せよと注意して
いる。

指示を守らないと~~

 

同博士は、こう述べている: 「ヨウ化
カリウムは人体に入った放射性汚染物質
の過半数をブロックし、甲状腺がんの
発生確率を優位に下げてくれる。特に
児童や乳幼児に有効で、その様子は
チョルノービ原発災害の時に見た
通りだ」

IAEAは2022年9月にも短期間
ザポリージャを視察したが、同原発に
核安全・セキュリティ保護地帯を
急いで設けるよう要請していた。

世界の指導者たち、また全世界の
核エネルギー業界も、それを
支持していた。
***********************************************

遠方にも、思いをはせましょう
私のパステル スケッチ

「日本から遠いウクライナで核汚染が
あっても、日本には大した影響なんて
・・・」と軽く見ないで下さいね。
ウクライナは穀倉地帯ですから、
そこからの穀物で生存してらっしゃる
方々も、世界には多数いらっしゃい
ます。その穀物が放射性物質で汚染
されて食べられなくなったら?
世界の飢餓にも関わり、下手すると
何万人ものが死につながりかねない
深刻な問題なのですね。

その意味でも、1日も早くロシア軍が
撤退してウクライナに平和が戻ることを
祈っています。

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IAEAの一部査察官の現場入りをイラン が制限

AOLのウェブサイトより
Iran’s barring of inspectors is serious blow to IAEA’s work, Grossi says (aol.com)

Iran’s barring of inspectors is serious
blow to IAEA’s work, Grossi says
(IAEAの一部査察官の現場入りをイラン
が制限したのは査察への深刻な妨害だと
グロッシ)

これは打撃 ・・・

IAEAなどによる査察に協力しない
という実例は、過去にもありました
よね。たとえば、
2009年の北朝鮮(上の黒いメニューに
ある ページ c-5) 参照)
1965年―1969年のイスラエル
ページ c-4) )
などなど。
そうした過去の実例を見れば、現在の
イランが何をもくろんでいるのか、
誰にでも容易に分かりますよね。

なお、イランの核開発の今迄について
は、上の黒いメニューにあるページ
d-4)  f-2)  f-3)  f-4)
でも扱っております。
関連してサウディ アラビアの
「目論み」については、
f-5)
をご覧くださいな。
重大な問題ですから、日本語メディアも
もっと取り上げてほしいのですが ・・・
あまり日本語メディアでは、このイラン
の核開発問題を見かけません。
まあ、そのため私がここで英語の報道を
日本語化紹介しませんとね。

では、いつもどおり
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

「IAEAは出てけ!」は、以前にもありました

********************************************
Francois Murphy記者
2023年11月23日

ウィーン発、Reuters報 – 国連の
核査察機関 <であるIAEAがイランの
ウラニウム濃縮施設に査察団を派遣
しようとしているのだが>、その査察
チームから特に経験豊富で専門技術に
優れたメンバーの一部が査察に入る
ことをイランが拒否している。これは
IAEAの作業に対する「深刻な打撃」
であると、水曜日 <11月22日> に
IAEAのチーフ、ラファエル グロッシ
<Rafael Grossi> が述べた。

この9月にイラン政府がIAEAに
告げたところでは、同政府は
de-designationという処置
<指名から外す、というような
意味> を実施する。その際にIAEA
が発表した内容によれば、確かに
イランにはde-designationを行う
権利はあるのだが、その実施方法が
前例のない、査察作業を阻害しうる
ものであったという。

「これは実に深刻な打撃で、IAEAが
査察を実施する能力を損なってしまう」
と、グロッシは記者会見での場ている。
IAEAがイランで意味のある査察を実施
する能力を、このde-designationが
どこまで損なってしまうのか、という
質問があったのだ。グロッシはイラン
に対し、考え直すよう強く求めている。

ウラニウムの濃縮度と用途、再掲
HEU(High Enriched Uranium)
LEU (Low)、
HALEU (High Assay LEU)

ウラニウム濃縮はイランの
核プログラムの中核にあり、イランの
濃縮プロセスではウラニウムを最高で
60%まで濃縮する。核兵器用の
ウラニウムはほぼ90%だが、60%と
いうのはそれに近づいてしまう。
イラン政府は核兵器を求めてはいない
と否認しているが、今まで他の諸国で
60%前後という濃縮を行った場合、
例外なく核兵器の製造に至っている。

IAEA は、イランが拒否した査察官が
何名なのかは公開しない。外交官たち
の推測によれば、片手または両手で
数えられる程度だという。これは、
イランを担当する査察官の総数が
100名を超えることに比べれば、
その中のわずかな一部に過ぎない。
だが拒否された査察官たちはIAEA
の中でもウラニウム濃縮を専門と
する専門家たちであると、高官たちは
述べている。

ある外交官 <← 単数> によれば、
今回拒否された査察官の人数は8名で
ある。その全員がフランスまたは
ドイツ国籍だそうだ。その結果、
イラン担当の査察チームには濃縮の
専門家は一人しかいないとも語って
いる。(← この「語っている」の
主語は原文では theyなのですが、
「ある外交官」が単数であることと
矛盾しています。まあ、単なる
ウッカリだろうと思います>

ある高位外交官によれば、必要な
ノウハウをわきまえた濃縮関連の
専門家で拒否されていないのは、
おそらく5名に満たないと述べている。

お前、何か隠してるだろ?

 

その高位外交官は拒否された査察官に
ついて、「この種の専門家がいる国々
は、多くない。しかも多くの場合、
そうした専門家のいる諸国はその
専門技術を外国に漏らすことを極度に
嫌がる。しかも拒否された査察官たち
は、当該の施設をよく知る人たちで、
何年も当該施設の査察に当たってきた
査察官だ」とも述べている。

こうした経験がいかに重要化を実証
する実例が、この1月にあった。ある
査察官が、ウラニウム濃縮用遠心
分離機のカスケードという連結集合体
に些細ではあるが重大な変更が加え
られたことを発見したのだ。しかも
イランは、その変更をIAEAに通知
していなかった。この変更の結果、
濃縮レベルが83.7%にまで急上昇した
のだが、これは記録的なレベルだ。

その変更を発見した査察官はロシア
国籍の濃縮の専門家で、今年1月の
その発見より後にイランから拒否
された。それから間もなく、他の
査察官たちも拒否されたと、無数の
外交官たちは述べている。
********************************************

今のやり方じゃ、無理よ!
私の20分クロッキー

まあ、カスケードをいじって
何が起きたのか、想像は容易
ですよね。
そもそも、イランが核開発に向かった
のは、イスラエルが「実はおそらく」
核兵器を保有していることに対応
して、という要因もあるのでしょう。
(上の黒いメニューでページ c-3) 、
c-4) 参照)
そしてイランが核兵器を持つなら、
サウディも ・・・(ページ f-4))

明らかに、proliferationは連鎖・拡散
するわけですね。

そして、その連鎖・拡散を防止する
には、現行のIAEAによる査察体制
だけでは、現実には無理があります
よね。やはり、核兵器の拡散を防ぐ
には、各発電も廃絶しませんと。

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Ukrainska Pravdaより: ザポリージャ原発の5号機で、一次 冷却系から漏れ

ウクライナのUkrainska Pravdaのウェブ
サイトより
Zaporizhzhia Nuclear Power Plant’s power unit 5 leaks from reactor’s primary circuit (msn.com)

Zaporizhzhia nuclear power plant’s power
unit 5 leaks from reactor’s primary circuit
(ザポリージャ原発の5号機で、一次
冷却系から漏れ)

やっぱり、事故?故障?が発生してしまい
ましたね。
そもそも、軍隊が原発を占拠するなんて
暴挙をやらかしちゃ、ダメですよね。
では、記事を詳しく読んでまいり
ましょう。


Divine Blessing??
総主教が核兵器を「祝福」って ・・・
私のオイルパステル作品

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
*******************************************
Echonomichna Pravda(Ukrainska
Pravdaの経済部門)による報道
2023年11月17日

ザポリージャ原発 (ZNPP) の5号機で
事故が発生、一次冷却系から二次冷却系
に <冷却水中の> 試薬が漏れた。
この問題は、まだ解消していない。

ソースEnergoatom 核エネルギー発電
国営企業 (NNEGC)

詳細Energoatomの説明によれば、
<現在同原発を占拠しているロシアから
送り込まれた> ロシア人職員の能力
不足、特に化学作業室のワークシフト
監督者の無能のため、  一次冷却系の
ホウ酸を含んだ冷却水が発電用タービン
ホールの脱気装置に侵入、さらに
そこからすべての蒸気発生装置へと
漏れ出した。特殊な水浄化フィルター
が飽和していたのだが、監督者がその
管理不能に陥った。

雑菌さえ殺せば「クリーン」だっていうのであれば~~
こんな「衛生管理」が、あるものか~~


引用
「ロシア主義者たちのやること
は、まったくの無能だ」と、
Energoatom社のペトロ コーティン
(Petro Kotin)社長は述べた。

今回の試薬漏れを伴う事故は侵略
ロシア軍の行動の結果として発生した
もので、ザポリージャ原発の5号機を
<コールド シャットダウンではなく、
すぐに発電稼働できる状態である>
ホット シャットダウン状態に移行
させたことに関連している。この
移行は、規定に違反していた。

コーティンによると、侵略軍のこの
行為のため蒸気発生器のチューブに
損傷が生じる可能性があり、発電
ユニット5号機の安全な稼働に関する
規則を順守していない。
<ホット シャットダウン状態では、
発電はしていないものの、発電を
開始できるよう蒸気は発生させて
います>

「そうした行為により侵略軍はまたもや
同原発の稼働の安全性を脅かし、設備の
劣化を絶えずもたらし、故障が生じる
危険を増際させている。そのため、
いつ何時緊急事態に陥るのか、分かった
ものではない」とコーティンは強調
している。

急いては、ことを仕損じる ・・・
ホット シャットダウンは、すぐに
発電稼働を再開できる状態です

さらに、3号機でも類似した行動が
行われている。

特に、3号機の修理をやめてホット
シャットダウン状態に移行させようと
<侵略軍は> しており、それは5号機
をコールド シャットダウンにする
ためだ。

Energoatomの記録によれば、ロシア軍
によるザポリージャ原発での規定違反
のため既に緊急事態が幾度か発生して
おり、そのうち最新のものが今年11月
14日にあった。

「さらに同原発の現時点での
”マネジャー” たちは原発を”ホット”
状態に移行しようと決定しており、
そのため同原発現場では液体の放射性
廃棄物が大きく増大している。これに
より、原発職員にとっても、一般市民に
とっても、自然環境にとっても、危害の
及ぶ危険性がある」とEnergoatomは
説明している。

あの事故車、ぜひ買いましょうよ!
本気か??何に使うねん??
自動車でも、事故車を買いたがる人はいないはず。
ましてや原発で、危険な状態・状況のものは ・・・


背景
<ザポリージャ原発を現在の
占拠下で管理稼働している>
Rosatom社(ロシアの核エネルギー
規制国営企業)の職員や占拠している
ロシア軍部隊による11月14日の
規定に反した行動のため、ザポリージャ
原発の一部で外部電源供給が途絶えた。
その結果、緊急用のディーゼル発電機と
安全確保のシステムとを始動し、
90分間作動させる羽目に陥った。

それ以前にも、4号機でも脅威が発生
したことが記録されている。過熱のため
放射性物質を含む冷却材(軽水)が
一次冷却系から二次系に漏れ出した
のだ。これは、放射性汚染の拡散を防ぐ
ための障壁の1つを壊したっことになる。
<ザポリージャで採用されているVVER
という形式の原子炉を含め、加圧水型
原子炉では冷却水システムが一次と
二次に分かれ、その間に熱交換器があり
ます。
原子炉内の熱で一次系の軽水が熱くなる
⇒ 熱交換器でその熱を二次の水に ⇒
冷めた一次の水は炉内に戻り、
熱くなった二次の水が発電用蒸気
タービンへ
というわけです。
そのため、炉内の放射性物質を含んだ
一次水は二次の水と接触せず、炉内の
放射性物質は炉外のタービンにまで
やってこない ⇒ 放射性物質の拡散を
防ぐ
ということになるハズなのです ・・・
事故や異常がなければ!
これが「放射性汚染の拡散を防ぐため
の障壁の1つ」ということは、すぐに
お分かりいただけますよね。で、
「放射性物質を含む冷却材(軽水)が
一次冷却系から二次系に漏れ出した」
ということは、とりもなおさず何か
重大な故障が発生した、ってことです>

VVER-1000の場合での、略式構成図

似たような状況が、6号機のワーム
アップを試行していた時にも発生した。

ウクライナの国家核規制検査局 (State
Nuclear Regulatory Inspectorate) の
ヘッドである Oleh Korikovからの以前
の報告によれば、ロシア軍は
ザポリージャ原発の3号機もホット
シャットダウン状態に移行させようと
しており、これは同検査局の求める
規定に違反している。

Korikovによると、このように
<ロシア軍は> 以前には4号機と
5号基、さらに3号機の状態を変更
しようとしているのだが、これは
いずれも極度に危険である。

Korikovが律樹設していることとして、
「規定によれば、ザポリージャ原発の
6つの発電ユニットはいずれも、例外
なしでコールド シャットダウンに
せねばならない。ウクライナの国定の
核エネルギー規則に違反して、侵略
ロシア軍は発電ユニット4号機と
5号機をホット シャットダウン状態に
変更しようとしたのだ。つまり、
稼働時の状態と同じレベルにワーム
アップしようとした」
****************************************

停止していても、「崩壊熱」が

要するに、ホット シャットダウン状態
では、発電こそ行いませんが、いつでも
発電稼働を始められるよう水蒸気を発生
させ稼働時に近い状態を保ちます。
コールド シャットダウンでは、稼働時
よりもずっと温度などが低く、発電稼働
にすぐに移行はできません。
ただし、コールド状態であっても核燃料
から崩壊熱が発生するため冷却を続ける
必要はあり、そのため外部からの電源
供給はマストです。つまり、原発は
停止中でも外部からの電力を消費しない
といけないわけです。原発とはいかに
厄介なものか、お分かりいただける
でしょう。

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COP28での核発電業界の喧伝、アメリカが主導

COP28での核発電業界の喧伝、
アメリカが主導

Beyond Nuclear Bulletin
2023年11月16日号より
US to lead nuclear industry’s COP28 mission – Beyond Nuclear
US to lead nuclear industry’s COP28
mission
(COP28での核発電業界の喧伝、
アメリカが主導)

核発電産業界がCOP28 (という気候
変動対策を考える国連主催の国際会議。
今年11月30日から、ドゥバイで開催)
で核発電の発電能力を3倍に増やそう
と働きかけるようです。例によって、
「核発電はCO2を出さない」って
主張でしょう。(本ウェブサイトの、

上の黒いメニューの終わりの方にある、
付録 w-1)w-3)w-8)w-10)w-14) 
などを参照)この無謀な動きについて、
Beyond Nuclear Bulletinより。
まあ、見方によっては、核発電業界の
断末魔の叫びと思えなくもないですね。

では、いつもどおり
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

終わりだ ・・・

**************************************
もうすぐ開催される地球規模の気候変動
危機対策の国際会議は、そうでなくとも
見通しが不安なうえに、化石燃料の主要
産出国の1つ <ドゥバイ> で開催
される。アメリカ上院議員や国務長官を
歴任したジョン ケリー (John Kerry)
は、ドゥバイで開催予定の今回の
第28回加盟諸国会議(COP28)でも
アメリカ大統領代理気候変動特務代表
(Special Presidential Climate Envoy)
を務めている。そのケリーは、2050年
までに世界の原発発電能力を3倍に
増大させよというロビー活動を行う。
ケリーを後押ししているのは、英国、
フランス、スウェーデン、フィンランド、
韓国で、世界銀行ならびに世界規模の
主要金融機関に充てた宣言でそれを明言
しており、しかもローンの慣行において
費用の増大が予想を超えて膨らむ場合が
ある原発へのローンを認めるとも
述べている。

Kerryは世界銀行に対し、過去64年間
実施されてきた核発電関連のローン
提供方針を変更するよう求める。今まで
に世界銀行がこの核発電という議論の
喧しいエネルギー源への資金貸与を承認
したのは、1回のみだ。1959年、
イタリアの最初の核発電プロジェクトに
対し4,000万ドルを貸与したのだ。
(総建設費用の60%) この原発は、
ガリリャーノ川(Garigliano)の岸に
建設された。ゼネラル エレクトリック
社製の180MW原発で、第1世代の
沸騰水型原子炉を採用、1964年から
1978年まで稼働した。1978年に安全
性に影響する蒸気発生装置の劣化が
あり、恒久的に停止となった。結局、
このガリリャーノ原発の廃炉作業には
当初、27年を要するものと想定されて
いた。だが現時点ではすでに24年を
経過しており、まだ作業は進行中だ。
この大きくはない原子炉の廃炉作業を
完了するのに要する費用は4億3,200万
ドルと見積もられており、建設費用
よりもはるかに巨額だ。しかも、廃炉
作業からは1ワットの電力も得られない。


へへへ、工期が伸びてしまいまして~~

世界銀行ならびにその他の多国籍開発
銀行各行は、世界のどこかを問わず、
概して核発電へのローン提供には
良くても懐疑的だ。<銀行によっては、
否定的だ> 原発の建設での想定予算や
想定竣工時期を守るという点で、
核発電業界は失敗ばかりを示してきて
いるのだ。10年前、クリーンで安全、
安価な電力を世界のより多くの人々に
届ける必要性を認識した世界銀行は、
「世界銀行は核エネルギーを扱わない」
と公に宣言した。世界銀行のジム
ヨンキム総裁は2013年11月、
さらにこう述べている。「世界銀行
グループでは、核発電のサポートには
関与しない。これは極めて難しい論争で
すべての国で議論が続いていると認識
している」 核発電業界は経済面で失敗
を重ね、その提唱した「原発
ルネッサンス」も崩壊している。核発電
に関する議論はたびたび再燃するが、
そうした議論の疑わしさはこうした
失敗や崩壊のため一層強まっている。

核エネルギーに代えて、今年2023年に
世界銀行はインドにおいてエネルギー
消費の公効率化と再生エネルギーとに
15億ドルを投資すると発表した。
インドでは太陽エネルギーを利用した
「グリーンな」水素製造技術の開発を
進めており、それに対する投資も
含まれる。さらに南アフリカでは、
世界銀行はEskom適正エネルギー
移行プロジェクト (The Eskom Just
Energy Transition Project
EJETP)
<Eskomは南アフリカのエネルギー
企業> を開始、これは2022年11月に
承認された4億9,700万ドルの
プロジェクトだ。これはKomati
<という場所にある> 建設から56年に
なる石炭火力の発電所を廃炉とし、対象
敷地を再生可能エネルギーと蓄電装置
へと転換し、雇用とコミュニティ発展
の機会を生み出すというものだ」

これじゃ、再建は不可能

世界銀行以外の主要金融機関を見ると、
欧州連合(EU) は2022年に核発電を
クリーンでグリーン、持続可能な
エネルギーと分類して市場に出すことを
決定しているが、それでも核発電は今も
極度に複雑な問題であり、EU加盟諸国
の間でも見解は鋭く対立している。
今までのところ、EUの主要銀行には、
実はダーティーで危険、極度にリスクの
多い核発電への投資を実施した銀行は
ない。

ジョン ケリーは核発電業界のトップ
セールスパーソンという特殊ミッション
を務めているが、これは誤ったもので
あるだけでなく、気候変動の緩和を
タイムリーかつ効果的に進めていくうえ
での深刻な脅威となる。コストも最小で
済み短期間で導入できる再生可能
エネルギーやエネルギー消費の効率化と
節約への戦略的な投資が、核発電に
向けられてしまうためだ。この再生
可能エネルギーと効率化こそ、同じ
金額の投資で世界的な炭素排出の削減を
確実に実現できるのだが。
*****************************************************


やれやれ~~ 私の10分クロッキー


「原発はCO2を出さない」という主張
の問題点については、既に上で指摘した
本ウェブサイトの各関連ページを
お読みください。

それにしても、核発電業界という
斜陽産業の最後の悪あがきという感が、
私には否めません。

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Reuters報:あるSMRプロジェクトの終焉

Reutersウェブサイトより
CORRECTED-UPDATE 4-NuScale ends Utah project, in blow to US nuclear power ambitions | ロイター (reuters.com)

では、NuScaleのユタでのSMR
プロジェクトの「終焉」について、
Reutersの報道を紹介しましょう。
本サイトのこの下、2023年11月12日
の投稿で、既にBeyond Nuclear
Bulletin 11月9日号にある英語記事を
私の日本語化で紹介しました。まだ
お読みでない方は、スクロールダウン
して「NuScaleとユタのSMR取引
・・・」という記事をお読みください
ませ。
ここでは、その問題に関連した
Reuters報道を私の日本語化で紹介
しますね。

やはり私の日本語化、
< > 内は私からの補足説明
です。

「小型」を運んでいたら、橋が崩壊 ・・・ なんてことも、いずれあるかも

「小型」を運んでいたら、橋が崩壊 ・・・
なんてことも、いずれあるかも

*****************************************
CORRECTED-UPDATE 4-
NuScale ends Utah project, in blow to
US nuclear power ambitions
(NuScale社、ユタでの<電力供給>
プロジェクトを断念、
アメリカ核発電業界の野望に打撃)

Timothy Gardner, Manas Mishra記者
2023年11月9日

(この訂正記事では、2番目の段落に
修正を加えました。以前には「NuScale
社に6億ドルを出資」とあったのです
が、正しくは「小型原子炉の商業化の
ためにNuScale社その他にエネルギー
省が6億ドルを出資」です)

11月8日(Reuters報) – NuScale
Power社が水曜日 <11月8日> に
発表したところによると、同社の小型
モジュール原子炉 <SMR> プロ
ジェクトを 終了することでユタ自治体
連合電力システムと合意した。アメリカ
は気候変動対策として核エネルギー活用
の新たな波を起こすことを願っていた
が、この合意はその願望に対して大きな
打撃となる。NuScale社の株価は20%
下落した。

2020年にエネルギー省は、無炭素排出
電力プロジェクト (Carbon Free Power
Project, CFPP) と呼ばれる発電施設に
10年間で13億5,000万ドルの拠出を
承認している。ただ議会の承認を必要と
した。小型原子炉技術の商業化のため、
NuScale社その他に2014年以来同省は
6億ドルを出資してきた。

SMRはここまで安全と主張されてるけど ・・・ ホンマかいな??

SMRはここまで安全と主張されてるけど ・・・ ホンマかいな??

NuScale は6基のSMRで462MWを
発電するというプロジェクト開発を、
ユタ自治体連合電力システム <Utah
Associated Municipal Power Systems、
UAMPS> と計画、2030年にこの
プロジェクトを開始する予定であった
が、コストの上昇に伴い数個の自治体
がこのプロジェクトから脱退した。

NuScale社の社長兼CEOのジョン
ホプキンス (John Hopkins)が
プレス リリースで述べているところ
では、同社は今後もUAMPS以外の
米国内外の顧客各社との関係を保持、
アメリカの小型モジュール原子炉
(SMR) 技術を市場に導入しアメリカの
核エネルギー製造の基盤を強化させる
よう努めていくそうだ。

NuScale社はルーマニアやカザフ
スタン、ポーランド、ウクライナで
SMRを建設することを望んでいる。
批評家たちによる警告として、
ウクライナにあるザポリージャ原発を
ロシア軍が占拠しており、さらに同原発
の近くでたびたび砲撃が行われ、停電が
発生し、原子炉冷却用水資源も危機に
瀕している。そのため、事故があると
毒性の強い放射性物質をまき散らす恐れ
がある原子炉を、ウクライナに建設する
のはやめておくべきだという警告だ。

NuScaleのユタ州 <に計画していた>
施設は、アメリカの原子力規制委員会
(U.S. Nuclear Regulatory Commission)
から建設承認を受ける最初のSMRと
なる予定であった。だがNuScaleに
よると、ユタでのプロジェクトは実施
できるだけの加入者が得られそうに
ないそうだ。

そんな値段って ・・・

そんな値段って ・・・

NuScaleが1月に発表したところでは、
このユタに計画していた発電施設から
の電気料金はMW時あたり89 ドルを
目標にしており、それ以前の推定で
あったMWhあたり58ドルからは
53%も上昇してしまった。そのため、
これほど高価な電気料金を顧客が払い
たがるかどうか、という疑念が生じた。

エネルギー省のスポークスパーソンに
よれば、<今回の断念は> 不幸な
ニュースではあるが、「それでも現時
点までにCFPPが成し遂げた功績は
貴重なもので、今後の核エネルギー
産業のプロジェクトに役立つ」そうだ。

「どんなプロジェクトでも確実に成功
するというわけではないが、エネルギー
省では今後もあらゆる手を尽くして、
SMR技術を実用化し気候変動危機に
対応、クリーンなエネルギーを利用
しやすくしていく」と、同スポークス
パーソンは語っている。

アメリカにすでにある原発は、
アメリカで生産されているほぼ炭素
排出のない電力の、ほぼ半分を発電
している。

SMRは、閉鎖された石炭火力発電所に
とって代わる発電所や、人里離れた
コミュニティー用の発電所などの用途に
適する発電技術として開発されている。

<SMRの> 推進者たちの主張では、
SMRの設計は既存の原発よりも
安全性に優れている。だが批判側から
は、SMRであっても優雅な原子炉
廃棄物ができる。

今までのところ、NRCによる承認を
受けているSMR設計は、NuScale
のものだけだ。

アメリカ政府の公金がNuScaleに
供与されたわけだが、そこで用いられた
供与承認のプロセスでは競合相手が
おらず、しかもバイデン政権の下で
エネルギーと気候変動対策の各種法案
が通過する以前にあった公金拠出制度
によるものであった。

(報告:: インドのベンガルルの
Manas Mishra、ワシントンのTimothy
Gardner
編集: Shounak Dasgupta、Krishna
Chandra Eluri、Leslie Adler)
************************************

ページ s-0) の最初の漫画、再掲 この漫画は一般化した内容の創作物であり、実在する特定政党とは関係しません。

ページ s-0) の最初の漫画、再掲
この漫画は一般化した内容の創作物であり、実在する特定政党とは関係しません。

「やかんをのせたら~~」では、既に
2021年11月アップロードの
ページ s-0) (上の黒いメニューにあり
ます。メニュー内項目は、基本的に
アルファベット順です)の冒頭で、
当時の自民党の甘利幹事長の「SMR
推し」発言を取り上げ、批判しました。
この下の2023年11月12日の投稿、
そして上記のReuters記事をお読み
いただければ、同幹事長の発言がいかに
非現実的なものであったか、ご納得
いただけるでしょう。
まあ、個人を糾弾してるんじゃない
ですよ。ソモソモ自民党は、基本方針と
して原子力(核発電)推進をうたい
続けてきた政党ですからね。
(「お前は左翼か!?」とか、誤解
しないでくださいね。2023年11月
現在、私は日本では支持政党があり
ませんのでね。支持政党の有無など
とは無関係に、核発電は高価で危険な
ものなのです)
この期に及んでもなお日本政府が
核発電を推進している「主な理由」は、
既にページ g-3) 、g-4) で紹介して
おります。

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NuScaleのSMR、アメリカでギブアップ

この下の11月12日、NuScaleの「でっち上げ契約」の問題に
関する記事をBeyond Nuclear Bulletinの11月9日号からの
日本語化で紹介しました。

同月16日になってようやく、日本語でも関連した記事を
日刊ゲンダイDIGITALさんが公表なさいました。
IHIや中部電力などが出資 エネルギー政策の切り札だった米国「小型原発」が計画中止(重道武司) (msn.com)

日本語記事ですから、是非ご自分でお読みくださいませ。

関連したReuters記事として11月9日付の
NuScale ends Utah project, in blow to
US nuclear power ambitions
というものもあるのですが、
こちらは後日日本語化して紹介しますね。

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IAEA、ザポリージャ原発での緊急事態 演習への参加を許可するようロシアに 要請

ウクライナのUkrainska Pravda
IAEA demands Russians allow them to take part in emergency exercise at Zaporizhzhia Nuclear Power Plant (msn.com)

IAEA demands Russians allow them to
take part in emergency exercise at
Zaporizhzhia Nuclear Power Plant
(IAEA、ザポリージャ原発での緊急事態
演習への参加を許可するようロシアに
要請)

IAEAも、ザポリージャ原発を占拠中の
ロシア軍には手を焼いてらっしゃる
ようですね。
まあ、まずは報道を読んでみましょう。
いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

入っちゃダメ! それじゃ、困る!

入っちゃダメ!
それじゃ、困る!

***************************************
(Ukrainska Pravdaの経済部門)
Economichna Pravda報告
2023年11月15日 JST

国債原子力機関(International Atomic
Energy Agency、IAEA) がザポリージャ
原発を占拠中のロシア軍に対し、同原発
での緊急事態演習にIAEAのオブザーバ
たちが参加することも許可せよと要請
した。

ソース: IAEA

詳細: 同原発に駐在している人員の資格
や能力に関し、IAEAは嫌疑を抱いて
いることに注意。

引用「現地のIAEA のチームは、この
11月後半にザポリージャ原発での緊急
事態演習が実施されるとの予定を
知った。前回、同原発で大がかりな
演習が行われたのは2021年11月の
ことで、今回の侵略が行われる以前の
ことであった。その時以来、同原発の
職員人数が前例のないほど変更されて
おり、そのため緊急事態が発生した
場合に対応する能力が疎外されている
恐れがある」

こういう人材を雇ってしまうと ・・・

こういう人材を雇ってしまうと ・・・


詳細
: IAEAは、ISAMZというグループが
今後の演習を視察することを許可して
もらう必要性を強調。

ロシア側が同原発の職員として採用した
人材が原発で作業する免許を有している
のかどうか、IAEAは疑いを抱いている。

特に IAEAが先週知ったところでは、
ロシアの核・放射線安全規制機関で
あるRostekhnadzor が同原発の職員たち
に免許を発行している。

IAEAは、間接的な証拠ながらも、
同原発の職員たちが資格要件を満たし
ていないことを示す証拠を提示して
いる。

その例として、同原発では今週、
第1,2,3号機のメイン トランスの
メインテナンス作業を開始すると報じ
られている。第4,5,6号機のトランス
には、最近どうっ用のメインテナンス
作業が実施された。

引用「IAEA では、原子炉ユニットの
安全システムに対するメインテナンス
作業の一部が完了していないのでは
ないか、という懸念を以前から持って
いる。もしそうなら、追加のメインテ
ナンス作業が必要になるのは確実だ」

追加詳細: 今年の夏、発電ユニット
4号機の安全システムのメインテ
ナンスが終了した後にに明らかに
なったことだが、8月になってこの
ユニットはコールド シャットダウン
<すぐには発電稼働を始められない
停止状態。右の「アーカイブ」で
2023年7月をクリック ⇒ 7月18日
の「ザポリージャ原発はダーティ
ボムだ ~~~」をクリック> に
戻された。蒸気発生装置の1つで
水漏れが発生したためだ。同ユニット
の安全システムの熱交換器のクリー
ニングのためにも、さらなるメインテ
ナンス作業が必要だ。

こういう人材も * 絶対に、マネをしないで!

こういう人材も
* 絶対に、マネをしないで!


IAEAの事務局長ラファエル

グロッシの発言引用「この原発での
訓練と経験を積んだ人材の人数が以前
よりも少ない限り、核の安全とセキュリ
ティとは引き続きリスクに晒され
続ける。ヨーロッパ最大の原発でこの
ような状況が続くことは、受け入れ
られない」

追加詳細: グロッシによれば、
ザポリージャ原発では包括的・体系的な
メインテナンスのプログラムを実施でき
ないままだ。これは特に、経験豊富な
メインテナンス要因が減らされたためだ。

さらにIAEAによれば、「IAEA は今後
も、原発職員の状態や職務現状などに
関する情報の収集を続けていく」

IAEAはさらに、6基のマシーン ホール
のすべてに入って安全性を評価する必要
があるっことを引き続き強調していく。
だが、11月10日に1号機のタービン
ホールの一部をIAEAの専門家が査察
しようとしたが、<ロシア軍に> 拒絶
された。10月の査察の際にも、第1,
2,4号機のマシーン ホールへの入室を
ロシア軍が制限していた。.
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そちらも見てるわよ かなり昔の、私の20分ボールペン クロッキー

そちらも見てるわよ
かなり昔の、私の20分ボールペン クロッキー

戦争が長引いているため、ヒトの脳の性
として、関心がウクライナ戦争から他の
新たな問題へと向かいがちですよね。
無論、新しい事態への注目も必要です。
しかし。世界を核から解放したいと願う
私たちは、新たな事態への注目と以前
から続いている問題の追跡と、
その両方を保っていかないと。
これは努力や工夫を要しますが、
核からの解放を願うのなら、必須の
課題ですよね。
その意味もあって、今後もウクライナの
核発電に関するニュースを紹介して
いきますね。

Posted in Uncategorized | IAEA、ザポリージャ原発での緊急事態 演習への参加を許可するようロシアに 要請 はコメントを受け付けていません