ロイターのスペシャル レポート、チョルノービ原発が戦闘なしで「陥落」したのは ・・・

2月終わりにロシア軍がウクライナ侵略を始めた際、
チョルノービ原発にはウクライナ側の防衛隊がいたのに、
すぐにロシア軍の手に落ちましたよね。
なぜそうなったのか、不思議でした。

そこで、Reutersも特別な調査を実施したのですが、
ウクライナのセキュリティや防衛関連の省庁の中に、
ロシアがエージェント網を張り巡らせていたようです。

How Russia spread a secret web of agents across Ukraine (reuters.com)
(ウクライナ全土に、ロシアが秘密のエージェントのウェブを張り巡らせていた様子)
というページで公開されていますが、
長い
日本語版が見当たらない
という2つの理由から、日本語読者の多くには
せっかくのスペシャル レポートの内容詳細が伝わらないと
思います。


聞こえてこない ・・・
私の20分クロッキー

(なお、こうした「言語障壁」のために
日本国内の反原発団体などに充分な情報が伝わっていない
問題を、従来から経験しております。
反原発団体などの皆様は、こうした言語障壁の
克服にも努めるべきでしょう。)

そこで、このスペシャル レポートの内容を、私が少しづつ
抜粋・日本語化して 「やかんをのせたら~~」 で紹介していく
ことにしました。
いつもどおり、< > 内は私からの補足説明です。

今回は、冒頭部だけです。

*****************
記者: MARI SAITO(キーフ)、MARIA TSVETKOVA(パリ)
2022年7月28日
2022年2月24日
ロシアからの侵略部隊の先頭装甲車両がチョルノービ中心部に到達したとき、
この悪名高き原発の防衛に当たるウクライナの部隊と直面した。

それから2時間
戦闘はなかった
ウクライナ国家親衛隊の169名からなる部隊は、武器を置いたのだ。
ロシア軍は、チョルノービを掌中に収めた。そこには何トンもの
核物質があり、またキーフに進軍するうえでの重要な集結地点でもある。
・・・・(中略)・・・・

ロイター スペシャル レポート
ウクライナ全土に、ロシアが秘密のエージェントのウェブを
張り巡らせていた様子

この、世界史上最悪の核発電災害の現場であるチョルノービの
陥落は、今回の5か月になる戦争での異常な事態として目立っている。
その他の地域での戦闘では、ロシア軍部隊が残忍非道に進軍、
その電撃作戦をウクライナ軍がしぶとく食い止めているのだが。

今回のロイターによる調査の結果、チョルノービでのロシア軍の
楽勝は決して偶然の産物ではないことが判明した。ウクライナ
国内に秘密のエージェントを深く潜入させておくという、
ロシア政府の長期的作戦が成功したのだった。

ロシア政府の今回の戦争への準備のことを良く知る5名の人物に
よれば、ヴラディミール プーティン大統領の側近にいる戦争計画
立案者たちは、こうした秘密のエージェントたちの協力により、
大した戦力を必要とせずにロシアは数日でウクライナのヴォロディミル
ゼレンスキー政権を解体、国外逃亡ないしは捕虜にできると考えて
いたようだ。

Another 20-min croquis -- tried to treat the model and surrounding space as a unity / 20分クロッキー。モデルさんと周囲の空間とを、一体として扱おうという試行
やってみると、予想より遥かにややこしかった ・・・
私の20分クロッキー

<今回の調査では> ロシアならびにウクライナの高官数十名を
インタビューするとともに、チョルノービで勤務していた人々の
行動に関する調査に関連したウクライナの法廷文書や調査官に
対する供述内容を調べた。その結果ロイターは、このロシアによる
秘密エージェントの潜入が、それまで一般に認められていたよりも
はるかに深いものであったことを突き止めた。インタビューした
高官たちとしては、ロシア軍による侵略計画についての
ブリーフィングを受けていた在ロシアの役人、またスパイの追跡を
任務とするウクライナの調査官の両方を含んでいる。
******************

次回以降、レポートの内容を少しづつ紹介してまいります!

About FrancisH

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