JCPOA再建交渉の第6ラウンドがすでに始まっているはずです。
その会談の中身については、14日(月)の午後4時JST現在、まだ報道記事が
見当たりません。
そこで、6月11日付のTrend News Agencyによる記事を紹介しますね。
ウィーン会談の再開に関するものです。
交渉が進展し、核兵器開発が中止に向かうことを祈っております。
そんな良いニュースを、今週にはここでお知らせできると良いのですが。
「日本は、コロナ不況で大変なんだ! 中東で核兵器ができても、
何の関係があるんだ!?」などとおっしゃる方々もいらっしゃるかも。
でも、ご存じのとおりサウディの皇太子は「イランが核兵器を手にした場合、
サウディも対抗すると明言してらっしゃいます。(本ウェブサイトの
ページ f-4) 参照。上の黒いメニューで f-4) をクリック)
そうでなくても、日本では「消費増税不況」+「コロナ不況」で私たちは
経済的にはいつくばっているのに、さらに
中東で核兵器保有国が増大 → 緊張が高まり、原油価格が高騰
なんてことになれば、壊滅的な打撃になりかねませんよね。
そんなことが、起こらないよう祈っております!
(Trendの記事本文)
The Joint Commission of the Joint Comprehensive Plan of Action (JCPOA) will resume in a physical format this Saturday (June 12) in Vienna, EU External Action Service said in a release, Trend reports citing IRNA.
The Joint Commission will be chaired, on behalf of EU High Representative Josep Borrell, by the Deputy Secretary General/Political Director of the European External Action Service, Enrique Mora, the release added.
The commission, as it was in the past, will be attended by representatives of China, France, Germany, Russia, the United Kingdom, and Iran, according to the EU release.
“Participants will continue their discussions in view of a possible return of the United States to the JCPOA and on how to ensure the full and effective implementation of the JCPOA.”
Participants of the JCPOA, and the US indirectly, have held five rounds of talks during the last two months to revive the nuclear deal put in danger of elimination by former US President Donald Trump
Trump ceased US participation in the deal in 2018, resuming all sanctions against Iran which were lifted by the deal. To deteriorate the situation, Trump even added hundreds of sanctions against Iran.
Joe Biden, the incumbent US President, has hinted his administration was willing to rejoin the Iran nuclear deal, but has yet to take the difficult decision to remove all sanction, as Iran demands.
Iran has said it would reverse all compliance reduction measure it has taken to reciprocate US withdrawal of the deal, in case the Washington ‘verifiably’ remove sanctions.
(私による日本語化)
包括的共同行動計画(JCPOA)の合同委員会は、この土曜日(6月12日)に対面での会談をウィーンで再開すると、EUの対外活動サービス(External Action Service)がリリースで発表した。本Trend記事は、イランのlRNAという報道機関からの情報を引用している。
この合同委員会の議長を務めるのは、EUの上級代表者のJosep Borrellではなく、欧州対外活動サービスの事務総長代行兼政治ディレクターのEnrique Moraであると、同リリースは述べている。
合同委員会に出席するのは、今までと同様、中国、フランス、ドイツ、ロシア、英国、イランの各代表者たちだと、そのリリースには記載されている。
「参加諸国は引き続き、アメリカのJCPOA復帰を目指しての話し合いを続け、JCPOAのフルで効果的な実施を確保するにはどうするべきかを論じ合う」
JCPOAの参加諸国ならびに間接的ながらアメリカはこれまでに5ラウンドの会談をこの2か月間に持ち、アメリカのドナルド トランプ前大統領のために消滅の危機にさらされているこの核合意を復活させるべく務めてきている。
トランプは2018年にアメリカをこの合意から脱退させており、この核合意でいったんは解除されていたイランに対する制裁も、すべて再開した。トランプはさらに新たな対イラン制裁も追加、状況をさらに悪化させた。
現在のアメリカ大統領ジョー バイデンは、このイランとの合意にアメリカが復帰する可能性をほのめかしている。だが、イランが要求しているすべての制裁の解除については、困難な決断でありまだ決定を下していない。
アメリカの核合意からの脱退への報復として、イランはこれまでJCPOA順守を縮小してきたが、アメリカ政府が「制裁を解除し、それを検証できるならば」それをすべて逆行させ完全な順守に戻るとイラン政府は述べている。
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核発電を普及させてしまうと、核兵器の開発製造にもつながってしまう場合がある
ことの、実例ですね。そして、国際交渉でそれをやめさせようとしても、これだけ
困難が伴う。(さらに、北朝鮮は実際にもう、核兵器を保有しちゃってますよね)
核発電と核兵器の両方を地球から廃絶するしか、現実には平和への道はないと
本ウェブサイトは主張しているのですが、こうした現実に根拠を置く主張なのですね。
では、引き続きJCPOA再建交渉に関する報道の紹介を、次回投稿以降も続けて
まいりますね。