原発職員2名をロシア軍が殺害か

・・・ そんな報道がありましたが、
ロシア、原発職員2人殺害 ウクライナが主張 (msn.com)
などを見る限り、日本語の記事は
ごく短いですね ・・・

そこで、「モスクワ出身の」 独立系英語紙、
The Moscow Timesの記事を。
Russians Killed Two Zaporizhzhia Nuclear Staff, Abused Others – Ukraine – The Moscow Times

いつも通り、私の日本語化。
< > 内は、私からの補足説明

殺されたものの沈黙の嘆き ・・・ 私の、昔描いた作品用下絵

殺されたものの沈黙の嘆き ・・・
私の、昔描いた作品用下絵

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2022年9月10日 (JST)
Dmytro Gorshkov記者、AFP通信

Russians Killed Two Zaporizhzhia
Nuclear Staff, Abused Others – Ukraine

(ロシア部隊がザポリージャ原発スタッフ2名を
殺害、虐待も とウクライナ側が主張)

ウクライナのザポリージャ原発を占拠しているロシア軍
部隊が同原発のスタッフ2名を殺害し、それ以外にも
数十名のスタッフを拘束・虐待したと、ウクライナの
核エネルギー機関のヘッドが金曜日 <9月9日> に
AFPに語った。

ヨーロッパ最大の原発であるザポリージャ原発は、
今年3月にロシア軍部隊によって制圧された。
ここ何週間か戦闘が激化しており、核災害
発生の不安が募っており、この戦闘激化について
ロシア政府とウクライナ政府はお互いを非難し
あっている。

<ウクライナ核エネルギー機関のヘッド> ペトロ
コーティンによれば、ロシア軍の支配下に入って
以来 「スタッフにハラスメントを加える体質が、
徐々に出来上がっていった」

「殴り殺された人が、2名いる。行方不明が、10名
いる。その10名は [ロシア軍により] 連行され、
それからどうなったのか全く消息に関する情報が
入ってこない」 とコーティンは述べており、さらに
200名ほどのスタッフが拘束されてきたとも指摘
した。

コーティンは同原発の現在の状況を 「極めて
困難だ」 と表現、スタッフの 「拷問」 や 「従業員
への殴打」 などが行われてきたと言う。

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助けてくれ ・・・
私の20分クロッキー
「ロシア軍はウクライナ寄りの人員を探し、見つける
と攻撃する。従業員たちは、心理的にボロボロに
なっている」 と、コーティンはキーフにある自分の
オフィスで、AFPとのインタビューで述べた。

同原発には頻繁に砲撃が加えられ、立地市である
エネルゴダルも同様だ。そのため、この地域から
逃れる家族が通過できる安全な経路をスタッフが
探しているほどだと、コーティンは言う。

「原発敷地内でも、砲撃で負傷した人が2名おり、
男性一人、女性一人だが、それぞれ別々の砲撃に
よるものだった」 と述べたコーティンは、軍用の
ジャケットを身にまとっていた。

「この原発の核の安全性を守るのは自分たちだ、
ということをスタッフは理解している。そのため
スタッフは <いったん去っても> エネルゴダルに
戻り原発での作業を続けてくれている」 とも、
コーティンは語っている。

立ち上がると、また砲弾が ・・・ 私のかなり昔の10分クロッキー

立ち上がると、また砲弾が ・・・
私のかなり昔の10分クロッキー

武装地帯の設定が必要

国連のIAEAは先週、14名からなる使節団を
同原発に派遣、実地視察を行ったうえで
報告書を発表した。

コーティンによれば、その報告書には同原発では
作業環境が心理的に困難なものになっている
ことが記されており、そのため 「核放射線
安全規則の違反」を招いてしまっている。

「こうした状況は、すぐにでも改善しなければ」
と、彼はAFPに述べた。

この報告書でIAEAは、この原発が 「容認
できない」 状況にあるので、「核の安全と
セキュリティ保護ゾーンを直ちに設ける
べきだ」 と求めている。

ただしコーティンによると、そこには解釈の
余地もあるという。

「このゾーンというのがこの原発の非武装化の
ことで、我々も全面的に支持する。だが、
もしロシア軍部隊との協力によるコントロールを
行うセキュリティ ゾーンのことであれば、言う
までもなく そんな決定は我々には容認でき
ない」 とコーティンは語る。

原発そのものがモンスターになりえる ・・・

原発そのものがモンスターになりえる ・・・

「この原発周辺に非武装ゾーンを設けることに、
我々はこだわる。そこには、平和維持部隊も
加わるべきだ」 とも、彼は言う。

さらにコーティンによれば、ロシア軍が兵器類を
同原発から撤退させ、ロシアの核エネルギー
機関であるローザトムのスタッフもこの地域から
撤退するべきだという点で、ウクライナは譲歩
できない。

「そのため、世界のウクライナのパートナー諸国は
ロシアに対し、ウクライナ当局とIAEAとの定める
条件を守るよう強いプレッシャーをかける必要がある」

コーティンはさらに、同原発につながれていた
電力線はすべて、砲撃のために切断されており、
今も稼働している原子炉は <このインタビューの
時点でのことでしょう> 「大変少ない発電レベルで
稼働している」 とも述べた。

原発との電力線が修復されなければ、ザポリージャ
原発はステーション ブラックアウトに陥り、「核物質の
冷却には」 ディーゼル発電装置に頼るしかなくなる。

一方、IAEAも同じ点を述べており、近隣の砲撃の
ためにエネルゴダルではブラックアウトが発生して
おり、この原発の安全な稼働に支障が生じている
としている。

IAEAのグロッシ事務局長はSNS投稿で、最近の
砲撃のことを 「劇的な展開」 と述べた。

「こんな事態は、まったく容認できない。続いては、
ならない」 ともグロッシは述べている。

「ウクライナの送電システムを早急に作り直し、
他のエネルギー源からの電力を供給することが
必要だ」 と、コーティンは強調している。

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Shock! 20 minutes / ショックな瞬間、20分
Shock!!
私の20分クロッキー

原発の作業員が殺害され、ステーション
ブラックアウトも発生している ・・・ そんな事態が、
現実に発生しているようですね。これほどの
リスクを抱えてでも原発を新設したい人たちの
考えが、私にはよくわかりません。原発が敵軍に
占拠された場合、これほど厄介な事態になりうる
のですから。
他のエネルギー源のミックスをうまく考えたほうが、
「国防」 のために良いとしか思えません。

以前にも申しましたが、ディーゼル発電装置の燃料は、
せいぜい2週間分ほどしかないと聞いております。
それに、砲撃が続く限り、ディーゼル発電装置が
被害を受けたら ・・・・
そんな事態にならないことを、祈っています!
さらに、プーティンが早く正気を取り戻して
くれますことを!

 

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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