新しい固定ページを作成中

2月7日現在、また新たな固定ページを作成中です。
投稿できるまでに、まだ 1~2日を要すると思います。
しばしお待ちくださいませ。

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”Deeply ideological”: Iran’s insistence on uranium enrichment

The Guardianのウェブサイトより
元の英語記事は、ここをクリック

イラン VS アメリカの緊張が高まる中、イランの核開発に
関するPatrick Wintourさん(The Guardianの外交問題担当エ
ディター)の考察です。

まずは、その記事そのものを見てまいりましょう。
私の要約・抜粋・日本語化で。
<  > 内は、私からの補足説明。
*********************************

名門の家系には、こだわりがあるんじゃあ~
「おい、おい!」

”Deeply ideological”: the rationale behind Iran’s insistence
on uranium enrichment
(”イデオロギーに深く根差している”― イランがウラニウム
濃縮を諦めない理由)

イラン政府の核への野望はシャー時代の1970年代にまで遡り、
経済制裁による損害に関わらず衰えていない

2026年1月30日

アメリカとイランの間での戦争を回避しようとする必死の
努力が再度繰り広げられているが、イラン政府の核開発
プログラムとの関連で両国間に共通の土台を見出すという
行為は、困難の度合いを増している。アメリカは要求を
増やしており、イランはウラニウム濃縮を国家としての
権利だとするきわめて国家主義的でイデオロギー的な執着が
あるためだ。

イランの自国で核開発プログラムを進めたいという欲望は、
1979年に神政政治が実現する以前にまで遡る。さらに歴史を
辿れば、1970年代半ばに原子力発電所20か所を建設すると
シャーが公表した時点にまでたどり着く。<このあたり、
詳しくは上の黒いメニューにあるページ f-2) を参照>
これを受けて西側諸国の間では、その原発建設に参加しよう
というみっともない騒ぎが発生、特に当時の英国エネルギー
大臣であったTony Bennはイランのこの計画に深く
かかわっていた

<イランは1979年途中まで、パーレヴィ王朝が治める王国で、
西側寄りの姿勢を保持していました。そこに1979年、
イスラム革命が起こり、現在の反西側的なイスラム共和国に
変わったわけですね。イスラム指導者が国家の最高指導者
でもあるという体制で、一種の「神政政治」です>

その核開発プログラムの中核にあったものは、ウラニウム
濃縮に象徴される国家としての威厳と実力を得たい、
という願いであった。だがその権利を執行するために
イランは、後にあまりにも大きな対価を支払うことに
なった。アメリカによる経済制裁、経済の破綻、そして
今や政情不安である。<それでも核開発をやめようと
しないイラン。その真の狙いとは何なのか、という疑問が
生じる。

あくまで、俺の権利だ!

2025年11月にThe Guardianではテヘランにて、イランの核開発
プログラムを意味のあるものと見るためには、どのようなコスト
対利益の分析をすればよいのかと、イランのAbbas Araghchi
外相に尋ねた。外相の答えた要因として、核不拡散条約の下での
イランの主権国家としての権利、医療面での利点、そして
暗殺されたイランの核科学者たちの血に対する報復を挙げた。
<イランの核開発を嫌うイスラエルがイランの核科学者たちを
殺害するという事件が、何度か起きています> 同外相は妥協案
として多国籍のコンソーシアムを形成してイラン国内で
ウラニウム濃縮を行ってもよいし、それにアメリカが参加しても
よいと述べた。ただし、イラン国内でウラニウム濃縮を行うのは
神聖不可侵のイランの権利だと執着を示した。

こうなると、何のための核開発なのか、という理由を見つける
のは難しい。実際、<スコットランドの名門大学である>
St Andrews Universityにて現代史を教えるAli Ansari教授に
よれば、「イランがウラニウム濃縮に固執する合理的な理由を
探している人たちがいるが、そんな理由は見つからない。
イランのこだわりはイデオロギーに深く根差すもので、国威に
こだわったものだ。超国粋主義的な波に乗り、満足させようと
するものだ。

「さらに政治的な目的もあり、西側の不公平性を浮き出させる
とともに、それにより西側への怨念を膨らませる。だが、
イランが妥協を拒否し続けるならば、その経済は何の現実的な
意味もなく地べたで のた打ち回ることになろう」

「イラン政府は核プログラムは国家としての権利の行使だと
主張しているが、その主張には自己矛盾が伴う。イラン国民が
享受すべき他の市民権や人権、たとえば学校や病院の改善などを
犠牲にして核開発を進めているからだ」

・・・以下省略・・・.
***********************************************

「国を守る」とは?

本文の第2段落に私が文字色強調を加えましたが、これも
「核発電と核兵器の不可分性」を示す実例の1つですね。
もともと発電ということで始めても、いつのまにやら
核兵器につながってしまいえる、ということですね。

しかも、核発電や核兵器は「国威の発揚」につながりやすく、
したがって超国家主義者たちがそれらの推進を訴えやすい
ことも、容易に理解できますよね。(たとえばフランスでも、
似たようなパターンがありました。上の黒いメニューに
ある b-4) の、French Nuclear Programからの引用紹介を参照)

しかし、核を持つことが本当にその国の威信につながるので
しょうか?
実際には原発とは、上の黒いメニューにある g-5) や g-6) 、
d-11)d-6) 、d-15) などなどで述べたように、軍事的な脆弱点を
ワザワザ作ることになるのですが。

よーく見てみれば・・・
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafe ベース

 

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新たな固定ページ d-17) をアップロード

久しぶりに新しい固定ページ、
d-17) (発電原理) 制御棒って、何するもの?
をアップロードしました。

基本中の基本、というべき内容です。
「こんなこと、とっくにわかってるよ!」と
おっしゃる方々は、無視してくださいませ。

柏崎刈羽原発の再稼働が、実は私の予想していた通り、
機械的な原因で停滞してますよね。(2月2日現在)

それを受けて、巷で
「制御棒のアラーム不良くらいでやめてねーで、
早く再稼働して電気代下げてくれよ~」という
発言を耳にしました。

これ、3重に間違った発言なのですが、その間違いの
1つとして、この発言者は制御棒が何をするものか、
ご存じないハズです。

そこで、そうした基本知識のない方々向けに、
この新たなページを作成した次第です。

該当する方は、上の黒いメニュー(項目は基本、
アルファベット順)で d-17) をクリック!

 

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Atlantic Councilの卓上シミュレーション、その3

Atlantic Councilの卓上シミュレーション、その3
元の英語記事は、こちら

Atlantic Councilによる昨年(2025年)5月12日付の卓上
シミュレーションの結果紹介、締めくくりです。

このシミュレーション結果報告は最後に、発見事項や
推奨事項を列挙しているのですが、その発見事項の中から
特に核兵器関連のものを。

ごく短く抜粋要約・日本語化して紹介しますね。
<  > 内は、私からの補足説明です。

今までは良かったけど、道が変化している~
MAD理論に頼りすぎると ・・・

***************************************

アメリカは、限定的な核攻撃を受ける可能性に備える
必要がある。その一環として、<従来のMAD理論に
あるような> 全面的な破壊という報復以外の
対応策を
用意しておくべきだ。敵から限定的な核攻撃を受ける
危険が増大しているのだが、アメリカとその同盟諸国に
よるそれへの対応は今のところ、大がかりな
<報復という> 処罰による抑止という手段に依存して
いる。だがこれは、リスクの大きい手法なのだ。
例として、現時点でアメリカが北朝鮮に対し宣言している
方針は、北朝鮮がどのようなものであれ核兵器を使用する
なら、北朝鮮の現政権は終焉を迎えるぞ、というものだ。
だがこの方針は、2030年までには信用されなくなろう。
限定的な核攻撃により良く対処しその攻撃を受けた後での
対応を効果的なものとするためには、苦痛をしのびつつ
政治的・軍事的な厳しい決定を下すことが迫られるのだが、
それを回避しようとする傾向がある。そのため、<相手から
の核攻撃の被害程度と比べ> あまりにも程度が違う
<全面破壊という> 報復による抑止が機能しない場合に、
通常兵器による報復としてはあまり良い選択肢が見当たら
ないという可能性がある。一方、アメリカからの小型
核兵器による報復については意図的な制限が設けられて
おり、そのためアメリカからの核による報復は効果が
小さいか、過剰と見られてしまう恐れがあるのだ。

    • 今回のシミュレーションからは、政権を終わらせるぞ
      という大規模の核による報復は、遅くとも2030年まで
      には効果を失う恐れがある。今回のシミュレーション
      で北朝鮮を担当したチームからは、北朝鮮の政権を
      終了させるぞという現在のアメリカの報復方針では、
      挑発的であるとともに信頼性が小さいとの指摘が
      あった。上述の通り、今回のシミュレーションからは
      北朝鮮の政権が核兵器を使用したのにかかわらず存続
      してしまうシナリオもいくつか明らかになった。
    • 今回のシミュレーションからは、アメリカとその同盟
      諸国とが限定的な核攻撃に対処してその後に効果的な
      対応をするための行動を回避したがるという傾向が
      存在するというさらなる証拠が得られた。ようやく
      対応をする時点では、遅すぎるという結末がありえる
      のだ。

      *****************************************

      それ、もう古いのよね~
      私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

限定的な核攻撃に対しては、確かに戦略核による
「すべて滅ぼすぞ」という報復では、やりすぎです
よね。つまり、「核を一度使用すると、自分も滅ぼ
される」というMAD理論が通用しない世界情勢・
軍事情勢になっているというわけです。
現時点で日本の核武装を求める主張の多くは、その
時代遅れのMAD理論に立脚してしまっております。
このあたり、よく軍事や世界の情勢を考えてものを
言いませんと、トンでも核武装論を唱える結果に
なってしまいますね。

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60年前にスペインで水爆が ・・・

Beyond NuclearのBulletinより
Palomares reflections ENG 09Jan.pdf

60年前に水爆が ・・・ スペインのパロマレスにて

アメリカのワシントンDC近郊に本拠を置くBeyond Nuclear
という反核団体があって、無料のBulletinを毎週Eメールで
送信してくれます。
ご希望の方は、上の黒いメニューにあるページ v-1) で
短い紹介をお読みいただき、
さらにURL  Home – Beyond Nuclear: energy advocacy non-profit
をクリック → Beyond Nuclearサイトのトップ ページを
スクロールダウンして、
右下にあるJoin Usをクリック → 必要項目を記入して
Sign Up をクリック
すれば、Bulletinを送ってもらえますよ。

で、今回はそのBulletinのJanuary 22, 2026号にある記事を。
60年前にスペインの南東部にあるパロマレスという町の
上空で米軍の軍用機が事故を起こし、核兵器を落として
しまった、というものです。
幸い爆発はなかったのですが、Pu汚染はありました。

再掲 核兵器の分類
Thermonuclear というのが、現在の英語での「水爆」です。

では、私の要約・抜粋・日本語化で紹介しますね。
<  > 内は、私からの補足説明です。

元の英語記事を読みたい方は、次をどうぞ:
https://beyondnuclear.org/wp-content/uploads/2026/01/1-17-26-Ketterer-Palomares-reflections-ENG-09Jan.pdf
**********************************

パロマレスでの出来事: 60年経ち、あるアメリカ
市民の回想

1966年1月17日の夜明け前、本文章の著者である私は 6歳で、
ニューヨーク州バッファローの郊外にあるノース トナワンダ
というところにいた。その時刻、私はまだ眠っていた。
そのとき、イベリア半島の上空ではアメリカ軍の軍用機2機が
上空で衝突を起こしていた。B-52爆撃機とKC-135給油機とが、
空中で給油をしていたところだった。アメリカ空軍の
戦略航空軍団 <1992年まで存続> では日々、武装した航空機
による監視を実施していたのだが、このB-52はその日の監視を
終えようとしていた。衝突からものの数秒で、熱核爆弾
<水爆> 3個が地面へと落下、もう1個は海へと落ちた。
パロマレスという村の近くでのことだ。スペイン
<南東部にある> アンダルシア地方のアルメリアにある、
地中海から西へ2㎞程の村だ。

・・・(中略)・・・

探せ~~

<落下した4個の水爆のうち> 2個は落下の衝撃で壊れたが、
核爆発は起こさなかった。だが、数kgのプルトニウム(Pu)
がトマト畑やパロマレスの住民たちを汚染した。風の強い日
であった。もう1つの水爆は、地元住民が発見した。
付属しているパラシュートが開いており、ほぼ無傷だった。
だが、残る1つの水爆は地中海深く沈んでおり、アメリカ
空軍の優先課題は直ちに切り替わった。あらゆるリソースを
尽くして重大ミッションに努めよ、ということになったのだ。
ソヴィエトが発見する前に、この水爆を見つけよという
ミッションだ。結果、無事に発見できたのだが、両国が
全世界の報道で発信し、パロマレスの出来事として広まった。
現在では、その発見回収された水爆がアメリカ海軍のPetrel
という艦船に載せられている姿は、インターネット上で
パロマレスの光景として頻繁に取り上げられている
イメージの1つになっている。

・・・(中略)・・・

・・・ そのPuのごく一部を含んだ船舶がスペインから出航、
報道関係者たちも注目していたのだが、私はまだ幼稚園児
だった。1975-1976年、私は同じ町でというBuffalo Evening
News新聞の配達をしていた。同紙をほとんど毎号読んで
いたのだが、パロマレスへの言及などほぼ確実に見たことが
なかった。バッファローの天候の記録を見ると、 1976年の
創刊10周年記念号を私は配達していたはずだ。その日の
気温は用天下摂氏10度を下回っていたのだが。それにも
かかわらず、パロマレスに関する記事を見た記憶がない。
その日に限らず、バッファロー地区のどの新聞を見ても、
パロマレスへの言及は見覚えがないのだ。

・・・(中略)・・・

2000年代初頭になると、私は学究科学者になっていた。
環境中のプルトニウムの超微量痕跡に関する研究を始めた。
すると、核実験によるPuが世界のどこにでも見つかる
ことを発見したが、特に汚染度の激しい場所では空中を
浮遊して沈下したPuではなく、他のソースからのPuが
見つかる場合が多いこと、しかも同位体の組成に特徴が
あることを見出した。

・・・(中略)・・・

上述の落下事故から40年を経た2006年、パロマレスで
採取された土壌中に1つの水爆からの破片粒子が見つかり、
その検査プロジェクトを私は始めた。Journal of
Environmental Radioactivity(環境放射線ジャーナル)
という学術誌に論文を発表したのだが、私は二人目の
著者として名を連ねた。・・・

・・・(中略)・・・

知られざる死の灰
体内にいつの間にか入って、体内被曝の恐れが
Silent fallout
Little demons entering humans

・・・ 冷戦には代償があった。パロマレスの除染作業は
まったく不適切なもので、何千人ものスペインならびに
アメリカ国籍の人たちが過剰なPuで被爆したことは
間違いない。1966年の事故で漏出したPuの過半数は、
2026年になってもパロマレスの土に残っている。そこの
住民が自宅で過剰なPu被爆を味わったことは、確実だ。

・・・(中略)・・・

パロマレスは、冷戦期の核神話の実例だ。実際問題として、
パロマレスはPuだらけの砂箱のようなものだ。適切な除染
など一度たりとも行われたためしがなく、Puの大半は
アルメリア地区の土壌に残っている。今後もPuはそこに
残り、付随する神話も残存していくだろう ・・・

・・・(中略)・・・

2025年7月、アメリカ議会はRECA(Radiation Exposure and Compensation Act、放射線被ばく補償法)という法律を
成立させた。死の灰やウラニウム採掘との関連で、あるいは
ミズーリ、ケンタッキー、テネシーの各州のうち特定地区の
住民で、特殊ながんに罹患した被害者たちに補償を行う
ものだ。このRECAという新法は2028年には廃止され、
多数の制約があるのだが法案作成者たちは対応できていない。
全米に呆れるほどの対象外とされる地域があり、たとえば
オハイオ州のPike郡やScioto郡、コロラド州の Cotter工場
跡地、テネシー州北東部のNolichucky 分水界などなどだ。
パロマレスもそうした一例で、実に憤慨を招く除外で
ある ・・・

<ミズーリ州Bridgetonという場所にある地下廃棄施設では、
マンハッタン プロジェクトからの放射性物質が埋められて
いる可能性があるそうです。
ケンタッキー州には、Maxey Flatsという低レベル放射性
廃棄物の処理場があります。
テネシー州には、良く知られたOak Ridge国立研究所が
あります。
オハイオ州南部のPikeとSciotoにはPortsmouthウラニウム
濃縮工場がかつてありました。そこからの廃棄物を埋めた
のですが、放射線被害が問題になっています。
コロラド州のCotterにはかつてウラニウム加工工場が
ありました。そこから環境中に放射性物質が漏出した
ようです。
テネシー州NolichuckyにはNuclear Fuel Service社の
Erwin工場があって、高濃縮ウラニウムの製造などを
行っています。>

・・・(以下略)・・・

*****************************************

どうしても避けられないの?
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

核兵器や核発電には、廃棄物をどう処理するのか?
という宿命的問題がつきまといます、
「廃棄物」などと呼んでいますが、もともと原子炉とは
Pu-239を製造するための機械であり、それに「やかん」を
のせて発電をするようになったから、「廃棄物」扱いに
なったわけですね。
つまり、もともとが「放射性廃棄物」を生み出すことを
目的とした機械でしたから、その種の廃棄物をどうする
のかという問題を回避できるハズはないですよね。

なお、「水爆」(thermonuclear bomb)は核融合を利用する
のだから、Puがなんで含まれているの??とお考えの方も
いらっしゃるかも。
現実にはまだ核融合だけによる核兵器は実現しておらず、
今あるものは
fission –> fusion –> fission というメカニズムで爆発します。
つまり、
まずfission(核分裂)→ fusion (核分裂のエネルギーで、
核融合を起こす)→ fission(その核融合のエネルギーで、
さらに巨大な核分裂を起こす)
というわけですね。

では、次回はAtlantic Councilの卓上シミュレーション
紹介に戻ります。

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チョルノービルで外部電源喪失、そして放射線パニック

Morning Overviewというニュース ウェブサイトより
Chernobyl radiation panic erupts after Russian strike triggers blackout

チョルノービル(チェルノブイリ)原発のstation blackout、
現時点(1月24日 10:00 am JST)までにおさまったようです。
ただ、あの大災害があった施設での問題ですから、
「放射能(正しくは、”放射性物質”)が来る!逃げろ!」
といったパニックが発生することは容易に想像できますよね。
確かに放射能測定や警戒は常に必要ですが、測定結果を
直視して冷静な反応をしたいものです。でないと、政治的/
軍事的な意図に操られてしまう危険性も~~

そうした問題に関する報道がMorning Overviewにあり
ましたので、いつもどおり私の抜粋・要約・日本語化で
紹介しますね。
<  > 内は、私からの補足説明です。
*************************************

Chornobyl radiation panic erupts after after Russian strike
triggers blackout
(チョルノービルでロシアの攻撃により外部電源喪失、
そして放射線パニックが)

Everette Sloaneさん
2026年1月23日 JST

どちらに転んでも ・・・

先日、ロシア軍がウクライナの送電グリッドを攻撃したが、
そのため世界でも最も悪名高き核施設の1つが新たに関心の
的になってしまった。チョルノービル地域の事だが、
ブラックアウトに陥り市民たちは放射線の不安におびえて
いる。送電の復旧のため緊急対応員たちが出動しているが、
担当の役人たちも核専門家たちも一種の綱渡りを強い
られた。破局的な放射性物質の漏出という悪夢の再来を
恐れる不安を沈静化するという課題と、現実のリスクを
知らせて警告するという課題の間での綱渡りだ。

1986年のチョルノービル原発惨劇の記憶が蘇り、ロシアは
ウクライナのエネルギーインフラをどこまで攻撃する
つもりなのか、という問題が焦眉の急となっている。
さらに、核発電の安全性というものが戦時にはいかに
頼りなくなってしまうのかが浮かび出ている。まあ、
専門家たちが技術的に検査した限りでは、直ちに大量の
放射性物質漏出が起こる危険性は低いのだが。

・・・(中略)・・・

ウクライナのエネルギー省からの報告によれば、今回の
チョルノービル原発の外部電力喪失は深刻な事態であり、
原子炉は停止しているものの、<使用済み核燃料などの>
冷却や監視、換気などすべての必要作業には安定した送電
グリッドとの接続が必要であるからだ。今回の
<ロシア軍による> 攻撃も、ロシアからの攻撃の多くに
見られるウクライナ全土の電力施設を標的にするという
方針に則ったもので、ウクライナの民生用エネルギーの
ネットワークを戦場に変貌させ、核の安全を燃え盛る炎に
さらしてしまっている。

・・・(中略)・・・

今回の攻撃を受けてチョルノービル原発は実質的に孤立、
バックアップの <外部電力供給> システムに切り替えて
スタッフは緊急体制で事に当たっている。ある詳細な報告
ではロシア軍によるキーウ地区のエネルギー施設への
攻撃により引き起こされた今回の現状をうまくまとめて
おり、原発そのものから遠く離れた攻撃であっても
原発自体へと波及してしまう場合がある
ことを強調している。
文字色強調は、私。外部電力の原子炉への供給がここまで
不可欠であるメカニズムについては、上の黒いメニューの
下のほうにある 付録 w-15) を参照>

再掲 PWRの場合の冷却

・・・(中略)・・・

<送電系という> 標的が核事故を率い起こす恐れがある
ことを充分に自覚しながらも、ロシア軍はドローン攻撃を
実施したのだ、という主張もある。

・・・(中略)・・・

ある投稿が現状をメリハリの強い言葉でまとめており、
広くシェアされている。ウクライナがチョルノービル
からの放射性物質漏出のリスクを恐れているのに対し、
IAEAは「重大な影響はない」と主張している。つまり、
当事国が最悪事態を案じているのに対し、国際的な
規制当局は「上手な」言葉遣いをしているわけだ。

・・・(中略)・・・

ゼレンスキーによれば、ロシアのドローン攻撃により
チョルノービル原発の現場にも深刻な被害があり、
現地での放射線レベルは通常のままではあるが、ロシアは
危険なギャンブルに出ているのだと ・・・

・・・(中略)・・・

<放射性物質の漏出を恐れる> パニックが広がる中、
技術者たちは被害を被った現場での電力復旧作業に
大わらわだ。ウクライナの各種報道によれば、
チョルノービル原発はロシア軍によるウクライナの
エネルギーインフラ攻撃を受けて火曜日 <1月20日> に
一切の外部電力供給を喪失したが、後に送電は復旧し
安定を取り戻したそうだ。

・・・(中略)・・・

・・・ 技術的な検査ではメルトダウンの危険性は
回避できたとされている場合でも、チョルノービルであれ
どこの原発であれ、外部電力喪失が発生すると公衆の
パニックを引き起こす可能性があるのだ。核燃料が
過熱すれば、核事故は発生しうる。読者も今後の最新情報を
見逃さないでいただきたい。戦地においては核に関する
安全とは不動の工学的な問題などではなく、変動を続ける
政治的標的となってしまうのである。
***********************************

うわ、やだ~~
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

特に反核・反原発団体の皆様に以前から申し上げてきた
ことなのですが ・・・
・ 「原発には、核燃料などが炉心や冷却プールなどに
ある限り、冷却が必須 → 冷却のための電力を外部から
供給することが不可欠 → 送電グリッドなどが破壊されると、
原発の核燃料の冷却ができなくなる → 最悪の場合、
メルトダウン」
という現実の問題を、もっと発信・説明しませんか??

ある講演会での質疑応答の時間に、聴衆の中のある人物が
「え、原発って、停止中でも冷やさないといけないん
ですか!?」
と大真面目に質問してらっしゃるのを、私も見たことが
あります。
(上の黒いメニューにある e-7) で言及)

この重大な事実と、それに伴う軍事的/テロ関連の
リスクの深刻さとを
日本社会の多くの人たちが理解していない現状で、
原発の再稼働や新設が進められているのですからね。

敵軍にとっては「実にオイシー」標的を、ワザワザ巨額を
投じて国内に作ってやっているような愚行です。

国家の正規軍が攻めてこなくても ~~
テロリスト団体が送電グリッドを破壊、原発への外部
電力供給を停止させたら ・・・
そのリスクについては、とっくの昔に上の黒いメニューに
ある g-6) で指摘済みです。

自分の脆弱性をワザワザ作るって ・・・
私の15分クロッキー

 

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チョルノービル原発でstation blackout

Reutersのウェブサイトより
IAEA says Ukraine’s Chornobyl nuclear plant lost all off-site power on Tuesday | Reuters

Atlantic Councilの宅上シミュレーションに戻りたいのですが、
チョルノービル(チェルノブイリ)原発がstation blackoutと
いうニュースが飛び込んできたので、そちらを優先しますね。

同原発は無論、とっくに廃炉が決まっており稼働などして
おりませんが、それでも使用済み核燃料などがある限り、
冷却は続けないといけません。それが軍事攻撃でstation
blackoutに陥った、という報道です。

ただ、報道内容が極めて短いので、詳細は不明ですね。

たったこれだけかいな~

いつもどおり、私の抜粋・要約・日本語化で紹介しますね。
<  > 内は、私からの補足説明
*******************************************
IAEA says Ukraine’s Chornobyl nuclear plant lost all off-site
power on Tuesday
(ウクライナのチョルノービル原発が外部電力供給すべてを
喪失 ― IAEAが火曜日に発表)

2026年1月20日

1月20日 (Reuters) – ウクライナのチョルノービル原発は
<1986年4月に発生した> 民生用核エネルギー利用での
世界歴史上最悪のカタストロフが発生した施設であるが、
それがこの火曜日 <1月20日> 朝、外部からの電力供給を
すべて喪失した。<station blackoutと呼んでます>
大規模な軍事攻撃によるもので、国連の核査察機関
<であるIAEA> がX <旧Twitter> で発表した。

IAEAによると、原発の安全に欠かせない変電所数か所が
軍事攻撃による被害をこうむった。ウクライナにある
その他の原発に電力を供給している送電線も影響を
受けた模様だ。
********************************************

おおざっぱな略地図ですよ
念のため、うウクライナの原発地図、再掲

幸い、下の
IDR.comウェブサイト
Chernobyl loses external power amid attacks, nuclear safety under scrutiny
による報道を見ると、今回は無事修復が終わり大事には
至らなかったそうです。
****************************************
— though power to Chernobyl has since been restore
and no immediate danger to the public has been reported.
(・・・ 現在までにチョルノービル原発への外部電力
供給は回復し、公衆への差し迫った危険は報告されていない)
****************************************

とりあえずは一安心ですが ・・・
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

核発電の基本的な問題の1つですが、
放射性物質は「自然に」放射線を出して、他の元素に
核種変換していきますよね。(崩壊)
その際、「崩壊熱」という熱を放出します。原発が停止中
であっても、使用済み核燃料などがある限り、その発する
崩壊熱を冷まさないと、火災やメルトダウンなどの事態が
発生しうるわけですね。
この冷却に外部からの電力供給が必要、というわけです。

さらに、その外部電力が例えば石炭火力発電所から来て
いたりしたら ・・・
「原発はCO2を出さない」とか言えるのでしょうか??

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ザポリージャで一時停戦、送電線を修理

The Ukrainian Newsウェブサイトより
元の英語記事を読みたい方は、ここをクリック

Atlantic Councilによる卓上シミュレーションの紹介を
1回お休みして、
ザポリージャでの局地的停戦と外部電力供給線の修理に
関する記事を紹介しますね。

戦地での出来事の報道については中立性という問題が
つきまとうのですが、本記事はIAEAからの情報をもとに
しているので、まあ中立的なものと見てよいでしょう。

いつもどおり、
私が抜粋・要約・日本語化して紹介
<  > 内は、私からの補足説明
***********************************

再掲 PWRの場合の冷却

Temporary truce announced at Zaporizhzhia NPP for repairs
— IAEA
(修理作業のためザポリージャ原発で一時的停戦を発表
— IAEA)

編集: Herasimova Tetiana
2026年1月18日

一時的に占拠されているザポリージャ原発で、修理作業を
行うための停戦が宣言された。1月18日(日)に、IAEAが
そのX(旧Twitter)アカウントで報じた。

この局地的な停戦に応じ、現在ザポリージャ原発では
<外部電力供給線の> 修理が進行中である。

<IAEAの投稿>
「<外部電力供給に> 欠かせないバックアップ用送電線
であるFerosplavna-1 という330 kVの送電線に必要な修理
作業が進行中である。ウクライナのZNPPと送電グリッド
とを接続する送電線だ。IAEAが仲裁した新たな停戦の中で、
それが可能になったと、IAEAのラファエル グロッシ
事務局長は述べている。ウクライナの技術者のチームが
この修理作業を行っており、地上ではIAEAのチームが進捗を
見守っている」と、IAEAは発表している。

・・・(中略)・・・

通信社であるUkrainian Newsが以前に報じたように、
1月16日にIAEAは、ウクライナならびに侵略国であるロシアと、
送電系統の復旧作業のため新たな局地的停戦で合意したと
発表していた。対象となる地域は、占拠中のザポリージャ
原発の地域である。

・・・(以下略)・・・
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再掲 使用済み核燃料の冷却にも、外部からの電力供給が必要。
プールからの温排水がややこしいのですが、これは放射性物質を含むので、熱交換器を使って冷却します:
プールの温排水(放射性)⇒ 熱交換器で冷却 (熱を、湖などからの水に交換器経由でうつす) ⇒ 冷めたプールからの水は、プールに戻す + 湖などからの水は湖などに戻す

とりあえずはまず、修復作業が順調に完了することを祈って
おりますが ・・・
そのあと、また戦闘再開 → 再度、送電系統が破壊される
というパターンにならないかと心配です。

原発が軍事標的にされて占拠などされると、どれだけ面倒な
ことになるか。
その実例ですね。

なお、原発には ”停止中であっても”冷却などのために
外部電力の供給が必要(つまり、原発が発電をするため
には、どこか外部から電力を原発に供給する必要があります。
その供給を行う送電線が損傷を受けて外部からの電力供給が
なくなってしまうと、条件次第では最悪メルトダウンと
なってしまいます。
これについては、上の黒いメニューで
付録 w-15) 原発の冷却って? を参照。

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Atlantic Councilの卓上シミュレーション、その2

Atlantic Councilの卓上シミュレーション、その2
元の英語記事は、こちら

Atlantic Councilによる昨年(2025年)5月12日付の卓上
シミュレーションの結果、紹介を続けます。

経路2をごく短く抜粋要約・日本語化して紹介しますね。
<  > 内は、私からの補足説明です。
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結局、こんなことに~

勃発

中国が台湾に侵攻するが、強烈な反撃に会い戦局は停滞。
アメリカ軍もその反撃に参加。
ただ、大量の犠牲者と弾薬消費のため、アメリカは韓国の駐
在米軍を引き上げさせ台湾に充当することを検討。
中国は日本にあるアメリカ軍基地へのミサイル攻撃を実施。
北朝鮮も韓国からの米軍撤退を目指して軍事圧力を強化。
韓国軍は北軍の抑止に集中、最大級の警戒態勢に入る。

展開
中国がミサイルを発射、韓半島上空を飛行して日本本土に
ある米軍基地に命中。
また中国は、広範なサイバー攻撃も展開。
韓国は条約に基づき、米軍の全面的な協力を要請。日本は
米軍基地への場所提供などを拡大。

中国は核兵器使用に向けた姿勢を強化、核使用という脅しを
かける。

北朝鮮は米台韓日の連合軍に対抗すべく、中国との軍事
調整センターを設立。
北は米韓連合軍の主要施設に対し潜水艦発射ミサイルや
ドローンによる攻撃を展開するとともに、潜水艦発射
ミサイルと地下の核実験を実施。

韓国は中国と北朝鮮とに反撃。
日本はミサイル防衛システムやサイバー防御などを強化。

最悪モンスターが・・・

韓国からの攻撃を中断させるべく、北は小形戦術核兵器を
韓国の空軍基地に対して使用
これを受けてアメリカ軍は北の政権転覆作戦を検討するが、
台湾防衛にかなりの兵力や弾薬を使用するため、充分な
兵力や弾薬が得にくい
北が再度核兵器を使用する危険性もある
という問題から、躊躇。

同時に、「核攻撃を受けたのに、核報復をしなかった」
という先例を作らないため、小形戦術核による北への
攻撃もアメリカは検討。だが、現実にはこれがアメリカ
政府から承認されるか否かは、不明。

台湾をめぐる戦争はエスカレートする危険性をはらんで
いるが、米中ともに相手との核戦争は回避したいため、
核抑止という脆い安定は持続していた。しかし韓半島では
北からの核攻撃があったため、誤った判断や核使用が
米中間で生じてしまう危険は高い。

(文字色強調は、私)

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結局は脆いもの~~

やれやれ、こちらでも北朝鮮による核兵器使用が予想されて
いますね。
結局、「核抑止」とは「脆い」ものに過ぎないものです。

で、この後でこのシミュレーション報告書は発見事項の
まとめと推奨事項を列挙しています。
5つある発見事項のうち4つ目で核兵器関連の問題を
扱っていますので、次回はそれを紹介しますね。

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Atlantic Councilの卓上シミュレーション、その1

Atlantic Councilの卓上シミュレーション、その1
元の英語記事は、こちら

アメリカに本拠があるAtlantic Councilという高名なシンク タンクが
あって、昨年(2025年)5月12日付で、ある卓上シミュレーションの
結果を報告しています。
中国と北朝鮮の「ダブルの核」を脅威として問題にしたシミュレー
ションです。

シミュレーションといっても、Councilのメンバーだけで行った
ゲームのようなものではなく、関連する政府諸機関からの代表者
たちも参加した本格的なものでした。

20ページほどあるので、ごく短く抜粋要約・日本語化して
紹介しますね。
<  > 内は、私からの補足説明です。

思考 ・・・
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

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その1

戦争の経緯

・ このシミュレーションの想定として:
2030年を想定
ロシアは関与してこないと想定

経緯1

勃発
北朝鮮が黄海で韓国の船舶と航空機に潜水艦とミサイルによる
攻撃を実施、また韓国北西部諸島にある韓国海軍基地にも精密
誘導ミサイルとロケット弾とで攻撃を加えた。これは韓国が
北朝鮮の主権を侵害したことに対する報復行為だと、北は主張。
だがアメリカの諜報諸機関は、韓国軍とアメリカ軍の兵力増強や
北朝鮮国内での政治的圧力の上昇といった要素のため <対応策を
講じよという> 時間のプレッシャーが金正恩を襲っていた、
と分析。

展開
韓国は北の各地にある軍事標的に攻撃を開始。そこで北は韓国の
軍事施設2か所に化学兵器で応戦。北は、アメリカ軍の介入や
アメリカから北指導層への脅迫、核の使用があった場合には、
北朝鮮は核で応酬するぞと警告。韓国とアメリカの統合軍事
指令室(SFS)は、北の核使用と中国の介入とを抑止しながら
北朝鮮軍の攻撃を決定的に打破する、という方針で合意。中国は
停戦と両軍の撤退とを求めながらも、自軍による介入の準備を
進めている。

後に結局、中国は北に加勢して介入。
北朝鮮は小形戦術核を使用、明らかに日本海にあった韓国海軍の
駆逐艦を標的にしたものであった。
米韓側は、通常兵器による選択的集中攻撃で対応しながら、
米韓には金政権の打倒や核兵器使用の意図はないと、北と中国に
約束する。ただし、北が再度核兵器を使用しない限り、
という前提だ。

この経路1の最終結果は、未定。
<上記で、文字色協調は私>
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たとえばイスラエルはおそらく内緒の核兵器を持ってますが、2025年6月、イランからの攻撃を受けましたよね。
「核抑止」には限界が。
上の黒いメニューにあるページ nd-1) 参照。

無論、私はこんなシナリオが実現してほしくございません。
ただ、こうなる可能性も現実にあると考えるので、知って
おこうと思うのですね。

で、上記の経路1の場合、小形戦術核とはいえ北朝鮮が核を
使用している点にご注目ください。
アメリカにはあれだけの核兵器があるのに北が先に核兵器を
使用すると、専門家たちが認識しているってことですよね。
「核兵器さえ充分に保有しておけば、敵の核攻撃を抑止できる」
というMAD理論は、現実には通用しないと、専門家たちが考えて
いるってことです。

ご存じの通り、
現在のアメリカが保有する核兵器は戦略つまり大型が多く、
戦術核が少ない
そのため、敵が小形戦術核で攻撃してきた場合、下手に戦略核で
報復してしまうと、「過剰報復」と見なされてしまう
といった問題があります。

こういった問題が現実には絡んでくるので、ナンデモカンデモ
核兵器を保有すれば「抑止」できるわけじゃない、という
ことになります。

かといって、
「じゃあ、日本が独自に戦術核を持てば?」という発想も
あろうかと思いますが、戦術核や核施設そのものが敵の
攻撃標的となりえますよね。

あくまで、核は廃絶するのが基本的な正しい方針だと考えて
おります。

では、次回は同じシミュレーションの「経緯2」を紹介しますね。

まだ次がある~~
私の昔のスケッチ

 

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