核抑止がこの80年間機能してきたからといって ・・・
中央日報のウェブサイトにある日本語記事
「80年の核抑止、いつでも崩れる…金正恩、米中に挑発者となる可能性」
を、まずご自分でお読みくださいませ。
要するに、核抑止はこの80年間に関しては確かに機能してきたが、
いつ崩れるかはわからないと、専門家であるアリソン教授が
語っておられますよね。
現時点で日本国内の核抑止推進論を聞いていると、あたかも
「核抑止は構造的に機能する」、つまり
「核攻撃をしたら、核でやり返される」⇒「ともに滅亡してしまう。
これは回避したいから、こちらが核兵器を持っていれば、敵も
核攻撃をしてこない」
というものが目立ちます。非常にprimitiveな抑止論ですね。
やはり、日本では今まで核に関する議論や考察があまりなされて
こなかったので、今になってこんなprimitiveな主張がまかり通っている
・・・というのも、1つの要因でしょう。
で、上の抑止論正当化の理論では、人間の「やり返されたら、滅んでしまう」
という恐怖・警戒の心理が根拠とされており、この心理が効果を発揮する限り
”時代や状況に左右されず”つまり”構造的に”核抑止は機能する
ハズ、とされています。
でも、よく考えてみてくださいな。この抑止理論って、要は一種の
「心理ゲーム」に立脚してますよね? 今年の8月に広島県の湯崎
知事が仰ったように、「不変の物理的真理ではない」のです。
(広島県知事「核抑止重要、本当にそうなのか」 平和記念式典で問いかけ(中国新聞デジタル) – Yahoo!ニュース)
人間の心理なんて、時代とともに移り変わっていくに決まってます。
たまたまこの80年間は核兵器の使用がなかったからといって、
今後も「構造的に」核抑止が変わらず効果を発揮すると妄信する
のは、あまりにも危険です。
それと、その80年間が始まる直前には、実際に原爆が戦争で使用されたのです。
アリソン教授が「・・・ いつでも崩れる ・・・」と仰っているのは、
さすがに専門家だなあと思った次第です。
核抑止に騙されず、あくまで核は廃絶を目指す以外にございません。