MSN ニュースのウェブサイトにあるUPIの記事
3 Ukrainians killed in Russian strikes on Zaporizhzhia; nuclear plant warns of blackout (msn.com)
(ザポリージャ地区へのロシア軍の攻撃
で、ウクライナ人3名が死亡
原発への電源供給停止を警戒)
ザポリージャ原発関連の問題に戻ります
ね。
UPIの報道。
私の日本語化
< >内は私からの補足説明
です。
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Paul Godfrey記者
2023年8月10日、UPI ― ウクライナ
南部ザポリージャ地域の建築密集地帯
にロシア軍が集中的な爆撃を加え、
3名が死亡、9名が負傷した。そのうち
には乳児1名も含まれていたと、この
木曜日<8月10日>に<ウクライナの>
軍当局が発表した。
大砲、ミサイル、攻撃用ドローン合わせ
て最低でも82台による攻撃が21の都市
や町に降り注ぎ、43歳の男性1名、
それぞれ19歳と21歳の女性2名を州都
ザポリージャで殺害した。さらに負傷者
の中には、生後11か月の男児も含まれて
いたと、ザポリージャ地域軍部のヘッド
Yuriy Malashkoが発表した。
ザポリージャの南63マイル<約101㎞>
の位置にあるGulyaipolでは、一家4人が
負傷した。住宅や学校、その他公共
インフラストラクチャーへの損害の報告
は50件を上回っていると、Malashkoは
ソーシャル メディア<SNS>で述べて
いる。
今回の攻撃が行われたとき、国営企業の
Energoatomからは大停電の警告が出て
いた。その警告によれば、同社が運営して
おり現時点ではロシア軍に占拠されて
いる ザポリージャ原発が「ホット
シャットダウン」になってしまう寸前で、
そうなれば「核ならびに放射性物質関連
の安全性という点で深刻な脅威」となり
かねない。
Energoatomがこの警告を発したのは
ザポリージャ原発とその主外部電源で
ある750 kV の高圧線との接続が、
水曜日に一時的に切断されたのを
受けてのことだった。そうなると、
330 kVのバックアップ用電線に頼らざる
を得ず、このバックアップ用電線との
接続も切断されてしまうと、この原発
での発電は完全に停止してしまい、
この地域はブラックアウトに陥る。
Energoatomによれば、「そうした
シナリオの場合、核・放射性物質の
安全性という点での主な脅威は、
第4号機からのものだ。4号機が
”ホット シャットダウン” 状態になって
しまう恐れがあり、そうなるとウクライナ
の核エネルギー当局が定めた稼働認可の
条件に違反してしまう」
外部電源を完全に喪失した場合、原子炉
の冷却材を送り込むポンプが停止し、
加熱した冷却水が循環する結果となるの
で、急いで冷却せねば危険な結果を招く
と、<同原発の>稼働と修理担当の
エグゼクティブ ディレクター代理Taras
Tkachは述べている。
Energoatomでは、同原発の管理権を直ち
に取り戻したいと要望した。通常の稼働
状態に戻し、核・放射性物質の安全性を
回復するためだ。
「そのためには、国際社会全体による
緊急対応が必要だ」
一方のロシアは、モスクワとロシア占拠中
のクリミア半島にある軍港
せヴァストポルの近郊でウクライナが
発射したドローン12機以上を撃墜したと
発表している。
モスクワ市長のSergey Sobyanin によれば
モスクワを標的にした攻撃用ドローン2機
を午前4時ごろにロシア防衛空軍が撃墜、
そのうち1機はセントラル リング ロード
という連邦ハイウェイのそば、もう1機は
ロシア南西部のカルーガ地区での撃墜で
あったと、ロシア国営TASS通信は報じて
いる。
ロシア国営の通信社Ria Novostiによれ
ば、モスクワの Vnukovoならびに
Domodedovo国際空港では一次的な飛行
禁止を発していたが、午前5時ごろに
解除された。
ロシア防衛省による声明によれば、
ロシアの航空防衛ユニットが
セヴァストポルを標的にしていた無人
航空機2機を破壊、さらに別の9機を
電波装置で電波妨害、標的に達する前に
国会に墜落したという。
けが人はおらず、何の損害もなかった
とも、ロシア防衛省は付け加えている。
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今回の侵略が始まって以来、この
原発は
電源喪失 ⇒ 緊急電源 ⇒ 電源回復
を何度繰り返してきたことか ・・・
私も、数えてられません。
1日も早くウクライナに平和が戻る
ことを祈るとともに、原発の各種
軍事的リスクに世界が気付いて
くれますように!