ザポリージャ原発への攻撃、その後

インドに本拠を置く国際英語ニュース
チャネルWIONのウェブサイトより
UN nuclear watchdog sets emergency meeting as Russia, Ukraine exchange barbs of drones over Zaporizhzhia (msn.com)

UN nuclear watchdog sets emergency
meeting as Russia, Ukraine exchange
barbs of drones over Zaporizhzhia
(ロシアとウクライナがザポリージャで
ドローン攻撃を応酬するなか、IAEAは
緊急会合を)

逃げろや逃げろ~~

ザポリージャ原発でドローン攻撃があり、
それから攻撃の応酬が展開されている
ことは、日本語メディアでも少し報道
されてますよね。
インドに本拠を置く国際英語ニュース
チャネル WIONのウェブサイトから、
もう少し詳しい記事を。

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
**********************************

Mukul Sharma記者、2024年4月10日
(JST)

ザポリージャ原発とその周辺ではこの
3日間絶え間なく軍事攻撃が繰り広げ
られており、ロシアはそれをウクライナ
のせいにしているが、そうした中、国連の
核監視機関 <であるIAEAの> 理事会が
木曜日(4月10日)<← 11日の誤りと
思われます> に緊急会議を開催する
予定だ。

同原発は現時点ではロシアが占拠して
いるが、同原発をウクライナが攻撃
しようとしているとロシアは主張して
いる。だが、ウクライナはそれを否定
している。

IAEAが確認したところでは、1機の
ドローンが同原発に命中、原子炉建屋
に損傷をもたらした。IAEAはこの
攻撃がだれによるものかは述べていない
が、攻撃をとにかくやめるよう強く
求めている。

「私はここに理事たちに対し、理事会
の会議を次の通り招集することを
お知らせする: 2024年4月11日
木曜日、午後3時(GMTでは13:00)
より」と、そのIAEAのノートには
ある。

このIAEA議長によるノートには、
ロシア語とウクライナ語の書簡も添え
られていた。ロシア側は、
ザポリージャ原発での「ウクライナ軍
による先日からの攻撃と挑発行為」と
に関する会議を要請していた。 一方の
ウクライナは、「ウクライナの状況と、
安全、安全保障、防御策にとっての
意味」についての会議を要望している。

日々、祈っております!
東京・原宿の教会(教会ぽくありませんが、
教会です)
私のスケッチ

(各種機関からの情報に基づく)

近日中に、さらに詳細を追加する予定
***************************************

ザポリージャ原発に災害が発生せず、
ウクライナに早く平和が戻ります
ことを!

Posted in Uncategorized | ザポリージャ原発への攻撃、その後 はコメントを受け付けていません

「ガザに核兵器を~」!?!?

Beyond Nuclear Bulletin
2024年4月4日号より

核兵器保有国の指導層の一部は、
何かあると核兵器使用をほのめかし
脅迫に使うことがお好きなよう
ですね。
核兵器を保有している ⇒ 使うぞ、
と脅迫すれば効果がある
という心理がどこかにあるようです。

この心理、いずれは実際の核使用にも
つながってしまう危険性がないで
しょうか??

ロシアだけではなく、アメリカでも
下院議員がガザへの核攻撃を奨励する
ような発言をしてしまい、叩かれて
います。使用せずとも、核兵器を保有
していること自体が指導層の心理や
判断を狂わせてしまう、そんな実例
ですね。

おれたち、すげーもの持ってるんだぜ~

この発言そのものについては、たとえば
次の報道などにも詳細があります:
House Republican suggests US should nuke Gaza in resurfaced clip: ‘Get it over quick’ (msn.com)

では、いつもどおり
私の日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。

************************
NUKE GAZA?
(ガザに核攻撃?)

Walberg下院議員の脅迫発言、非難を
浴びる

「<ガザへの> 人道援助なんかに、
1円もつぎ込むべきではない。広島や
長崎みたいにしてしまえばよい。<この
戦闘を> 早く終わらせるんだ」 この
トンデモナイ発言をしたのは、
ミシガン州選出の共和党下院議員Tim
Walberg だが、先週 <3月の最後の
週> の選挙区集会でなされたものだ。
Walbergが話題にしていたのはガザの
情勢だが、さらにウクライナ情勢に
ついても語っていた。Beyond Nuclear
やその他の団体では、 人間に対して
再度核兵器を使用しては、という
道徳的に卑劣なこの発言を強く非難して
いる。Walbergの発言はまた、核抑止と
いうものが神話に過ぎないことも示して
いる。 核兵器は惨劇を招きすぎるため
使用できないのであれば、このところ
Walbergに限らずイスラエルの <文化
遺産担当> 大臣のAmichai Eliyahu、
ヴラディミール プーティンといった
面々が核兵器使用をほのめかす脅迫
発言をしているのか?核兵器という
ものが存在する限り、何らかの誤りや
判断の異常な指導者のため、核兵器が
使用されてしまう危険性も存在する
のだ。
********************************

防空コンピューターによるご認識などが、過去に実際にありました。
詳しくは、いずれ将来に。

Read Moreをクリックすると、The
Guardianのウェブページへと
ジャンプします。
長い記事なので、私が抜粋して
日本語化しますね
やはり、< > 内は私からの補足
説明です。
***********************

Congressman rebuked for call to bomb Gaza ‘like Nagasaki and Hiroshima’ | Michigan | The Guardian
The Guardianのウェブページより
抜粋・要約して日本語化

Ramon Antonio Vargas記者
2024年3月31日

ガザに人道支援を続ける代わりに、
アメリカはガザに核攻撃を行い
第二次大戦末期の「長崎や広島の
ように」してしまうべきだ ・・・
そう語ったのは共和党の下院議員
だった。その議員の選挙区で比較的
少人数の会合があったのだが、
その場でこの衝撃的な発言が録音
された。

この議員、つまりミシガン州選出の
下院議員Tim Walberg による発言は
政界の進歩的な人たちから非難を集めて
おり、そうした人たちの一部は以前は
キリスト教の牧師であったはずの
Walbergがガザに暮らすパレスティナ
人の撲滅に匹敵するような行為を推奨
するなんて、と不信を表明している。
<Walbergは、以前にはGrace
Fellowship Churchというプロテス
タント教会の牧師でした。モスクワの
総大主教といい、このWalbergと
いい、現在はキリスト教の一部が
イカレてしまっているようで、健全化
に努めるべきでしょう>

牧師がなぜ~~??

「現職のアメリカ下院議員が秘密の
選挙区会合で特定集団の撲滅を嬉しそう
に語るなんて」と、X(以前のTwitter)
ユーザーの一人が先週金曜日夜に
広まったWalberg発言のヴィデオに
関して呟いていた。それに対する返答
コメントの1つには、「キリストも
そんなことをやらかすわけかい?」

続く日曜日にWalbergが述べたところ
では、メディアは彼の発言をまげて
報道しており、誤解を招いている。
ただし彼はあくまでイスラエルが
「出来るだけ早急に」勝利を収める
べきだという信念を抱いており、
それに変わりはない、とのことだ。

Walbergの議員スケジュールを見ても
ソーシャル メディア <日本でいう
SNS> を見ても、3月25日 <月曜
日> にミシガン州のDundeeという
場所で一般市民と会合していたことは
確かだ。Mediaite <というアメリカの
ニュース ウェブサイト> の土曜日
の報道にあったように、その会合の
ヴィデオがYouTubeやその他のウェブ
サイトに投稿されており、ある活動家が
それを記録したものだ。それを見ると
Walbergは聴衆に対し、アメリカはガザ
への人道支援には「1円たりとも」資金
を使うべきではない、と発言している。
ガザではここ数か月、イスラエルが軍事
作戦を展開している。

「あいつらに核をぶち込んで~」
「おい、おい」

そんな人道支援をする資金があるのなら
イスラエルへの支援に使うべきだと
Walbergは語った。彼はイスラエルを、
アメリカの「全世界での最大の同盟国と
見なしてよい」としている。

「<ガザを> 長崎や広島のようにして
しまえ」とも、Walbergは述べていた。
この、日本にある2都市には、二次大戦
末期にアメリカが原爆を投下、何十万人
もの人々を殺害したが、その多くは
非戦闘員であった。<そんなことを
Walbergは> 「早くやって、片付けて
しまえ」とした。

Walbergはさらにウクライナでも同様の
対応を提唱していた。ウクライナは
2022年以来、ロシアの軍事的侵略に
対抗して自国の防衛に努めている。
だがWalbergによればウクライナでの
核兵器使用を提唱する狙いは、戦争が
長引く中で「ウクライナ向けの ・・・
人道的支援に」巨額のアメリカの資金を
費やすよりも、ロシアの指導者ヴラディ
ミール プーティンの軍隊を速やかに
排除することにあるそうだ。

Wanna Get Nuked?
核で倒そうとしたら、相手も核を使ってきますよ?
私の昔の作品 “Wanna get nuked?”

・・・(中略)・・・

Walbergの発言を記録した
ヴィデオがあらゆる方面に拡散し、
Council on American-Islamic Relations
<イスラムとアメリカの関係に関する
評議会、CAIR> は同議員による発言
は「集団虐殺を求めるものであるのは
明らかだ」と非難する声明を発表した。

「こんな発言を ・・・ 人命と国際法
を尊重するアメリカ人すべては、非難
すべきだ」と、声明でCAIRの理事長
Dawud Walidは語っている。

Walidの団体はアメリカのイスラム
教徒による公民権団体としては最大の
もので、Walidはさらに「彼の提唱が
実施されてしまえば、結局はガザに
住む人たちが全員殺されることに
なってしまう。そんなことをこうも
やすやすと提唱するとは、パレス
ティナ人の生命は全く無価値だという、
血も凍るメッセージなのだ」とも
述べている。

日曜日にWalbergは、核兵器の使用を
提唱してはいないと弁明した。彼の
主張としては、イスラエルがハマスを
ウクライナがロシアを、それぞれ早期
に打ち負かすほど、「戦果の中で
失われる罪なき人命が少なくて済む」

「ショート版のヴィデオでは、私は
暗喩を用いて、イスラエルとウクライナ
が極力早期に勝利を収める必要を説いた
のだ」と、Walbergはある発表の中で
述べているのだが、では核兵器使用に
より非戦闘員が殺されることをどう
やって回避できるのかについては何も
述べていない。「この暗喩が誤解を招き
やすいものであるうえ、文脈が無視
されてしまったため、私の言いた
かった真意は曲解されてしまった。だが
私はあくまでそうした信念に立ち、
同盟諸国とともにある」

兵糧攻めだ~~

昨年10月7日にハマスがイスラエルを
攻撃、イスラエル市民1,100人以上を
殺害し人質も取った。それを受けて
イスラエルはガザに対し陸・空の両面
での攻撃を始めた。一方のガザでの
イスラエル軍の攻撃によるパレス
ティナ人の死者数は30,000人を超え、
金曜日にアメリカ政府が発表した
ところによれば、イスラエル軍の攻撃
によって既にガザ地域では飢餓が発生
している模様だ。

ジョー バイデン政権の民主党員たち
は、毎年アメリカがイスラエルに供与
している40億ドル近い軍事支援を
カットせよというプレッシャーを
強めている。イスラエルは、ガザへの
人道援助の運び入れを絶えず妨害して
きている。3月26日、国連では決議が
採択され、ガザでの即時停戦を求める
決議を14か国が批准したのだが、
アメリカは棄権した。このためイスラ
エルは世界政治の舞台でほぼ孤立を
強いられている。

にもかかわらず、それから数日後の
Reutersの報道によれば、バイデン
政権は数十億ドル分の爆弾やジェット
戦闘機の供与を承認した。この軍事
援助は、Walbergも含むアメリカの
共和党員の大半が一貫して支持して
いるものだ。

・・・(以下、略)
*****************************

"Facing Off"
”Facing Off”
私の昔の作品

核兵器の存在そのものがいかに巨大な
リスクを伴うものか、それを示す実例
ですよね。
そして、その核兵器を製造するための
装置の一つが、原子炉でした。(上の
黒いメニューでは基本的には項目を
アルファベット順に配列していますが、
その上部にあるページ シリーズ b-x)
で散々説明しました。また、下の方に
あるページ 付録 w-4) も参照)

そして、その原子炉に「やかん」を
のっけて蒸気タービンを回すのが、
核発電です。(ページ d-1) や d-2)
で説明済み)

核兵器廃絶を願うなら、核発電も
廃絶を求める必然性がお分かり
いただけると思います。

 

Posted in Uncategorized | 「ガザに核兵器を~」!?!? はコメントを受け付けていません

Join me in prayer — / お祈りください

Dear readers,
Join me in prayer for peace of the Middle East, especially between Israel and Iran.
As I already explained in this website (if you read Japanese), Israel probably has nuclear weapons already, and Iran seems to be heading for such possession.
And if Iran obtains nuclear weapons, some states along the Persian Gulf might follow suit.
Then, an all-out war between the two states can involve even an exchange of nuclear weapons, which can then expand to cover some Gulf states.

This must never happen. I’m praying it never will.
Please join me in this prayer!

みなさま、
中東の平和、特にイスラエルとイランの間の平和のため、一緒にお祈りください。
本ウェブサイトですでに説明したように、イスラエルはおそらく既に核兵器を保有しています。イランも現在、核保有目指して進んでしまっているようです。
さらにイランが核兵器を手に入れれば、ペルシャ湾岸諸国の一部も追随する恐れがあります。
ですからイランとイスラエルの間で全面戦争勃発となれば、核兵器の応酬となるだけではなく、一部湾岸諸国も巻き込んだものへと拡大してしまう危険性も。

そんな事態は、決してあってはなりません。決してそんな事態にならないよう、私も祈っております。
皆様も、ともにお祈りください!

Posted in Uncategorized | Join me in prayer — / お祈りください はコメントを受け付けていません

固定ページ h-4) (HTGR) 大洗でも、・・・ をアップロード

上の黒いメニューの中ほどに、新しい固定ページ
h-4) (HTGR) 大洗でも、メルトダウン させようとして、しなかった
をアップロードしました。
黒いメニューでは、項目を基本的には
アルファベット順で並べております。
h-4) を見つけて、クリック!

この3月下旬、茨城県は大洗のJAEA 大洗研究所で、
HTGR (やはり上の黒いメニューにある ページ
h-0) ~ h-3) にて説明済み)の実験が行われました。
(実用炉ではなく、まだ研究用原子炉なので、
HTTRと呼んでらっしゃいます)

その実験では、
原子炉をフル稼働させたまま
制御棒も突っ込まず、冷却システムも故意に
停止させたのです。
つまり、EBR-II (ページ e-5) 参照) の場合と同じような
「わざとメルトダウンさせる」実験だったのですね。

結果は?
メルトダウンせず、原子炉は見事に「勝手に停止」
したそうです

では、
・ いったい、どういう仕組みで勝手に停止したのか?
・ もう将来の原子炉は大事故の危険がないので、
どんどん作ればよいのか??
といった疑問が生じると思います。

そうした疑問に答えるページです。

Posted in Uncategorized | 固定ページ h-4) (HTGR) 大洗でも、・・・ をアップロード はコメントを受け付けていません

銀行が、核発電への投資を拒否 Beyond Nuclear Bulletin 3月28日号より

諸銀行が、核発電への投資を拒否

Beyond Nuclear Bulletin
2024年3月28日

原発が、実はいかにヒドイ
カネクイムシなのか、それを
世界の金融ビジネスが物語っている
という記事です。

ブリュッセルで3月21日、Nuclear
Energy Summit というサミット会議
が開催されたのです。昨年12月の
ドゥバイでのCOP28が低炭素の
エネルギー源開発を求めたことを
受け、核エネルギー開発を進めようと
するサミット会議です。

No Nuke Bank — 核にはカネを貸せません

詳細は、
Home: Nuclear Energy Summit 2024 | IAEA
をご覧いただくとして、
このサミットはIAEAが提唱する
Atoms4NetZeroというイニシアティブ
に則るものでしたが、果たしてその
成果とは??

「やかんをのせたら~~」本来の問題系
であるproliferation risksからは離れる
話題ですが、やはりカネの問題を取り
上げることも時折必要になりますよね。

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です。
********************

銀行が核発電を拒否
核エネルギー サミットの目標、実現不能

3月21日ブリュッセルにて開催された
Nuclear Energy Summitにて、
ヨーロッパの銀行界は出席各国に向かい、
銀行としての投資先のリストにおいて
核発電は「最後尾」のものだと率直に
述べた。銀行としてはむしろ投資を
「再生可能エネルギーと送電線技術とに」
向けているとも告げた。このサミット会議
では2050年までに世界の核発電能力を
3倍に増大させるという達成不可能な
「厳粛な誓い」を立てたのではあるが、
そのための資金は得られないわけだ。
この無茶な誓いを葬る葬儀は、これで
終わりではなかった。(まあ、仮にこの
誓いを実現したところで、2050年では
気候変動対策としては遅すぎるのだが)
Bloomberg のヘッドラインにあるように
「2050年までに目標達成するには、
納税者による負担が必要」となって
しまう。Beyond Nuclearも服埋めた
40以上の団体がこのサミットの現地で
抗議行動を実施 (元のBulletinにはその
写真)、このできもしない誓いを批判
した。Greenpeaceの活動家たちは、
サミットへのアクセスを妨害した。

行くだけ、無駄でっせ

Read More をクリックすると ・・・

Financial world rejects nuclear – Beyond Nuclear

金融業界、核エネルギーにノー

2024年3月24日

ブリュッセルで開催された3月21日の
Nuclear Energy Summitは派手な鳴り物
や演出でプロモーションされたのだが、
出席30か国の代表たちも主催者である
IAEAも、金融界代表者たちによる
パネルからの発言で突如にして目が
覚めた。そのパネルによれば核発電は
<金融界としては> 「末尾の」選択で
あり、核発電プロジェクトに伴うリスク
は大きすぎるのだ。金融業界は、再生
可能エネルギーに転換することを奨励
した。

そのサミットを報じたBloombergの
記事のヘッドラインが、すべてを物語っ
ていた:

結局、納税者たちの負担かよ


Filling Nuclear Power’s $5 Trillion

Hole Is Beyond the Banks
(核発電の目標を達成するにはさらに
5兆ドルが必要だが、そんな巨額を
銀行界は賄えない)

European lenders say their focus
will remain on wind, solar
(ヨーロッパのローン提供各社は今後
も風力や太陽エネルギーに集中して
いく)

Taxpayers are needed to foot the
bill to achieve 2050 targets
(2050年までに各発電を3倍にと
いう目標を達成するのなら、税金の
投入が必要)

この記事はさらに、このサミット
出席者たちが「サミットの目標には
巨額資金がかかり過ぎるという銀行界
の拒絶反応を見て、失望を余儀なく
された」とさえ述べている。この
サミットの期間中、銀行界は再生可能
エネルギーや送電グリッド技術への
投資をあくまで優先し、「核発電は
末尾の選択だ」と断言していた。

***********************

こんな発電、やってられっかい!

まあ、銀行界からの反応は当たり前と
いえば当たり前の反応ですね。
EPRの工期延長、予算超過などの実例
を見れば。(上の黒いメニューの初めの
方にあるページ al-4) などを参照)

Posted in Uncategorized | 銀行が、核発電への投資を拒否 Beyond Nuclear Bulletin 3月28日号より はコメントを受け付けていません

Kyiv Postより、ウクライナへの ロシア軍空爆の件

Kyiv Postより、ウクライナへの
ロシア軍空爆の件

原発には外部からの電力供給が必要
それが切れると、最悪メルトダウンも
・・・
なら、現在ロシア軍が進めている
ウクライナの発送電システムへの
攻撃は極めて危険

ウクライナの報道機関Kyiv Postの
ウェブサイトより
https://www.kyivpost.com/post/29904

念のため、「崩壊熱」の説明、再掲

本「やかんをのせたら~~」では度々
申し上げてきたことですが、原発には
例え停止中であっても外部からの電力
供給が必要です。発電をしていない
場合でも、核燃料がそこにある限りは
崩壊熱を発生するので、それを冷やす
ために外部から電力が必要なのですね。

で、このところロシア軍がウクライナ
の発電施設や送電設備に激しい攻撃を
加えてますよね。当然、原発への外部
電力供給が危ぶまれているわけでして
~~

Major Russian Assault on
Ukraines Energy Sector,
Zaporizhzhia Nuclear Plant on
Brink of Blackout
(ウクライナのエネルギー部門を
ロシアが攻撃、
ザポリージャ原発はステーション
ブラックアウト寸前)

ロシア軍がザポリージャ州のドゥニプロ
水力発電所を標的に
ザポリージャ原発は周辺地域全体の
ブラックアウトの危険性の中、
風前の灯

Julia Struck記者
2024年3月22日

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
なお今回、ウクライナ語の固有名詞
のカタカナ表記は暫定的なもので、
正確ではありません
***********************

原発が稼働していても、戦争となれば
ブラックアウトが発生しうる
それを示す現実が発生しているわけです

3月22日金曜日早朝、ロシア軍部隊が
ウクライナのエネルギー部門を標的に
大規模の攻撃を実施した。そのため
数か所の町で停電となり、緊急事態が
発動、負傷者の報告もある。

ドゥニプロ水力発電所への攻撃

ザポリージャ市には大がかりな攻撃が
加えられ、この地域の軍管理部(OVA)
のヘッドであるIvan Fedorovによれば
12基のミサイル攻撃があった。

未確認情報によれば7棟の建築物が
破壊され、35名が負傷した。「そう
した人たちは負傷し、現在死者数を
確認中だ」とFedorovは述べている。

避難中のマリウポリの市長への顧問を
務めるPetro Andryushchenkoが明かし
たところによると、今回のロシアに
よる攻撃中に、ドゥニプロ水力発電所
を横断中のトロリーバスに1基の
ミサイルが命中した。その時、その
トロリーバスは満員だった。

ザポリージャ市への爆撃により、
ドゥニプロ水力発電所を横断する道路
は全面的に閉鎖されている。

闇に流れるデマ

この緊急事態に対応し、ウクライナ政府
の情報操作対抗センター(Center for
Countering Disinformation)は、ロシア
が今回の大規模なエネルギー部門への
攻撃の後には一連の情報心理作戦
(Information and Psychological
Operations、IPSO)を計画していると
強調した。ダムの破壊やウクライナの
全面的なブラックアウトなどといった
虚偽報告が既に広まっている。

同センターによれば、「そうした情報
はいずれも虚偽だ」

ドゥニプロ ダムでは火災が発生した
との報告があり、緊急対応サービスと
エネルギー関連の作業員たちとが目下
現場で対処に当たっている。

ザポリージャ原発は、ステーション
ブラックアウトの一歩前か

ウクライナのエネルギー大臣Herman
HalushchenkoがFacebookで公表した
ところでは、ロシアは目下、近年の歴史
では最大級の攻撃をウクライナの
エネルギー産業に対して実行している。
同大臣がさらに述べたところでは、
今回の攻撃のためザポリージャ原発
(NPP) の電力供給線が使用不能に
なっている。
<原文では lines supplied by the
Zaporizhzhiaつまりザポリージャ原発
からの電力供給線となっているのです
が、同原発は発電停止中のはずなので、
英語の誤りだろうと判断します。英語圏
以外の報道機関が記した英語テキスト
では、時折こうした英語の誤りがある
ものです>

ヨーロッパ最大の原発である
ザポリージャ原発は今回の侵略初期に
ロシア軍に占拠されたが、今も
ウクライナの電力グリッドからの
送電線からの外部電力を受け取って
いる。

原子炉以外に、使用済み核燃料の冷却プールにも電力供給が必要

「朝5時10分にウクライナに対する
大掛かりなミサイル攻撃があり、
その間は一時的にロシア軍に占拠されて
いるザポリージャ原発とウクライナ全土
のエネルギー供給システムとを結ぶ外部
高架電線が切断された」と、ウクライナ
の核エネルギー事業者Energoatomは
発表している。

「この状況のため極度なリスクが発生、
緊急事態につながる恐れもある」と、
その発表にはある。

Energoatomはさらに、最後の電力
供給線が失われた場合には、同原発は
「またブラックアウトに陥る危険が
あり、原発の安全稼働のための条件に
ひどく違反することになってしまう」
と警告を発している。

カーキフでのブラックアウト

ロシア軍部隊は <ウクライナ東北部に
あり、同国第二の大都市である>
ハルキウ市のエネルギー施設に15回を
上回る攻撃を加え、同市はほぼ全面的な
ブラックアウトに陥っている。

「緊急対応サービスがすべて、既に
機能中だ」と、この地域の軍管理部の
ヘッドであるOleh Synehubovは
述べている。

ハルキウのIhor Terekhov市長によると
ポンプ施設でも電力が中断している
ため、ハルキウ市では水道供給に支障が
生じている。さらにトロリーバスや
トラムのような電力による交通手段を
午前中に通常のルートで運航できなく
なっている。ブラックアウトへの対応
としてバスが稼働している。

熾烈なミサイル攻撃のため、ハルキウ
の地下鉄は <動いておらず> 現時点
ではシェルターとなっている。

地下鉄の駅が、シェルターになってます

ドゥニプロと <ウクライナ中部の
都市> クリヴィイリーでの緊急電力
不足 

ドゥニプロでは、今回の攻撃のため
一部地区で停電中だ。

またロシア軍はドゥニプロ ペトゥロ
フスク地域にあるクリヴィイリーをも、
ミサイルや「シャヘド」ドローンで
攻撃した。

「必要不可欠なインフラストラクチャー
に被害が出ており、この年では緊急
シャットダウンを実施することに
なった」と、クリヴィイリーの防衛
評議会のヘッド、Oleksandr Vilkulは
語った。

病院などの必要不可欠な施設では自家
発電装置に切り替え、死亡事例は報じ
られていない。

ドゥニプロペトゥロフスク地域の
カミアンシュケという産業都市では、
市の大半が停電中だとAndrii Bilousov
市長が発表している。水道や暖房施設
に影響が出ており、トラム交通は停止、
さらに今日は幼稚園などは午前だけで
終了、学校もリモートでの授業だ。

略地図を示しておきます


各地でのロシアからの攻撃

<ウクライナ東北部にある> スームィ
地区でもエネルギー システムの施設に
対するミサイル攻撃があり、ス―ムィ市
ならびに同州にあるコノトプ市や
ショストカ市では一時的な緊急シャット
ダウン対応を実施している。携帯電話や
ガジェット類の充電ポイントは利用可能
で、エネルギー業界の作業員たちは送電
復旧のため全力を挙げている。

ロシア軍部隊はさらに <西部の>
クメルニツキー地区にも攻撃を加え、
インフラストラクチャーに損害が出た
だけでなく、死者も判明している。

クメルニツキー市のOleksandr
Simchyshyn市長によると、攻撃の
あった朝の様子は「ひどい」もので、
インフラストラクチャーにも住居ビル
にも損害が発生、死者も出た。

<クメルニツキーから東に120㎞程度
の> ヴィニツィヤ地区では巡航
ミサイルと無人航空機(UAV)とを
組み合わせた複合戦術による攻撃が
あった。ヴィニツィヤのOVAのヘッド
Serhiy Borzovによれば、不可欠な
インフラストラクチャー施設への攻撃が
あったそうだ。

リヴィフ地区でもストゥリー地区にある
エネルギー インフラストラクチャー
施設に攻撃ドローンが命中、火災が発生
し消防隊員たちが目下鎮火中だという。
さらにゾロチフ地区にある山林中央部
でも火災が発生している。

あっちでもこっちでも爆発が ・・・

今回のロシア軍による爆撃では、
プリカルパチャ州でも爆発音が報じ
られており、 ドローンとロケットとが
この地域を標的にしており、死者も
出ている。

「不可欠なインフラストラクチャー
施設に命中した」と、OVAのヘッド
Svitlana Onyshchukは述べている。

未確認の報道からは、一人が負傷した
がこの地域では停電の記録は
ないそうだ。

ゼレンスキーの反応

ウクライナのヴォロディミール
ゼレンスキー大統領は今回の攻撃を
非難、ロシア軍部隊が「シャヘド」
ドローンを60機以上、各種ミサイル
を合計90基近く使用したと述べた。

「ロシアというテロリストが発電所や
エネルギー供給のライン、水力発電所、
一般市民の居住ビル、トロリーバス
まで標的にしているのは見え見えで、
世界がその証人だ」と彼は語って
いる。

「ロシアは、一般市民の生命を脅かす
戦争を進めている。今回のテロ攻撃で
愛する人や家族を失った方々に、
心よりお悔みを申し上げる」とも、
ゼレンスキーは述べた。.

同大統領は電力供給の復旧努力を続ける
ことを約束、ロシアからのミサイルに
遅延はないのに「ウクライナへの支援は
遅延している」と語っている。

「ちょっと待ってくれ」
「待ってたら、死んじゃう!」

「一部の政治家たちと違って、
”シャヘド”ドローンはためらうことも、
ない。<支援の> 遅延や決定の
先延ばしがどれだけの損失を招くか、
計算することが大切だ。パトリオット
システムでハルキウやザポリージャを
防衛することが責務だ。人命やインフラ
ストラクチャー、家庭、ダムを守るため
防空が不可欠なのだ」とウクライナ
大統領は述べた。

「モスクワの指揮下にある人でなし
ども」による脅威から <ウクライナ
を> 防衛するため、ウクライナの
パートナー諸国が不可欠な兵器類を
供与することの必要性を、
ゼレンスキーは繰り返し説いた。
******************************

暗闇の中で祈る ・・・
私の、昔の作品

今回も長くなりましたが、ウクライナに
1日も早く平和が戻ることを、引き続き
祈っています!
それと、核発電と核兵器とが、この世界
からなくなる日も、早く来ますように!

Posted in Uncategorized | Kyiv Postより、ウクライナへの ロシア軍空爆の件 はコメントを受け付けていません

yards-2) (カネ) 原発に蠢く税金 をアップロード

新しい固定ページ
yards-2) (カネ) 原発に蠢く税金、パリサデス 事情説明
をアップロードしました。

上の黒いメニュー(項目は、基本的にアルファベット順)
で、下の方にある yards-2) をクリック!

yards-1)重複する内容ですが、-1) が各補助金別に
詳細に論じているのに対し、-2) は基本的に時系列で
述べてくれているので、どちらかで全容をお分かり
いただけると思います

Posted in Uncategorized | yards-2) (カネ) 原発に蠢く税金 をアップロード はコメントを受け付けていません

固定ページ yards-1) (カネ) 原発に蠢く税金 をアップロード

新たな固定ページ
yards-1) (カネ) 原発に蠢く税金、パリサデスの実例
をアップロードしました。
上の黒いメニューの下部にある
yards-1) をクリック!

かなり長いページですから、お時間の
ない方は何回かに分けてお読み
くだされば。

「やかんをのせたら~~」の本来の
フォーカスである proliferation risks 
とは違う話題で、原発に伴う巨額の
税金投入とそれにまつわる不正とを
取り上げたページです。
Beyond Nuclear Bulletinの
2024年3月14日号にある、アメリカは
ミシガン州のPalisades原発再稼働に
伴う巨額の公金投入に関する記事を
私が日本語化したものです。

英語の元記事を読みたい方は、
Breakdown of Bailouts at Holtec’s Palisades NPP – Beyond Nuclear
へ!

Palisades原発の再稼働騒ぎに至った経緯
はやや複雑なもので、断片的な報道だけを
読むと訳が分からなくなります。本記事で
Beyond Nuclearさんが、全体像をまとめて
くれています

日本でも原発再稼働が問題になっています
ので、アメリカでの再稼働目論見の実例と
して、長い記事ですが読む価値があります。
で、お読みになる際の視点としては、
「ゾンビ―原発再稼働」には公的な資金が、
つまり血税が、どれだけ注ぎ込まれるの
やら??
「再稼働 + 原発新設 ⇒ 将来の増税」
という危険性を、忘れないようにしま
しょうよ!
目先の電気代だけを見ていたのでは ~~

Posted in Uncategorized | 固定ページ yards-1) (カネ) 原発に蠢く税金 をアップロード はコメントを受け付けていません

Beyond Nuclear Bulletin 2024年3月14日号の概要

Beyond Nuclear Bulletin
2024年3月14日号より

普段なら、このBulletinから
特に日本の核問題を考えるうえで
興味がもたれそうな記事を1つ選び、
日本語化紹介しているのですが ~~
3月14日号のBulletinにはそんな感じの
記事が複数あるので、Bulletinの概要を
まず紹介しいますね。
次の4つの記事があります。
それぞれ、短く紹介してみます:

Trampled and ignored
踏みつけられ、無視され

★ Tune in tonight!
映画Oppenheimerが切り捨てた問題

日本でも映画Oppenheimerが近日上映
開始となりますが、この映画では
・ 広島や長崎で「Oppenheimerの作り出した
魔物の被害にあった方々」のことも、
・ ニューメキシコ州やネヴァダ州などでの
核実験等による被害を受けた方々のことも、
登場しません。

これを問題にするWebinarを、Massachu-
setts Peace Actionという団体が3月14日
夜(アメリカ現地時間)に開催されました。
それへの登録を求める記事です。
本「やかんをのせたら~~」でこの記事を
公開する時点では既にWebinarは終了して
いることでしょうが、記録ヴィデオのようなもの
が今後、公開されるかもしれませんね。
それを考え、該当ウェブページを紹介して
おきますね:
Webinar – Oppenheimer: Sins of Omission – Massachusetts Peace Action (masspeaceaction.org)

巨額第一原発
Megabucks Nuclear Plant I

★ Fukushima costs soar
福島第一事故に伴う賠償などの費用、既に
巨大で膨張を続け、終わりが見えない

福島第一の事故から13年を経た今も、
関連する賠償や解体清掃などの費用は
膨張を続けており、日本政府は23兆4,000
億円まで膨らむ予想すらしている、といった
記事です。The Japan Timesの記事の紹介
で、元記事は
Tepco’s Fukushima No. 1 victim compensation costs set to rise – The Japan Times
に。

「核の責任を取れ!」
”Account for nukes!”
(Is anyone held responsible for the Fukushima Daiichi disaster, anyway???)

★ Alliance for Nuclear Accountability の
DC Daysというイベント
奨学金受給者の募集

アメリカに本拠を置く、核なき未来を目指す
諸団体の連合体Alliance for Nuclear
AccountabilityによるDC Daysという
イベントのお知らせです。

このAlliance自体のウェブサイトは、
Alliance for Nuclear Accountability | A national network of organizations working to address issues of nuclear weapons production and waste cleanup (ananuclear.org)
に。

USD 15 billion
(crashing down people)
JPY 2.2兆

★ $15 billion?!
パリサデス原発の再稼働に伴う公的資金の
投入

日本でも、政府は老朽原発の稼働期限
延長と再稼働とを進めていますが、原発には
税金の投入が何らかの形で伴うものです
単に「来月の電気代が少し安くなるんなら、
早く再稼働してよ」で済ませてよい問題じゃ、
ありません。増税というリスクも考えに
入れないと。
アメリカでも、パリサデス原発というミシガン州に
ある老朽原発(一旦は廃炉が決まったはずの
代物)を、Holtec社という企業が再稼働させ
ようとしています
一旦は廃炉が決まっても、再稼働させようと
する動きが出てくる場合もある ・・・ そんな
警戒心が必要だという警鐘ですね。その
意味で、私たち日本の反核勢力も、この
パリサデス原発の件、知っておきましょうよ

今は、Bulletin自体にある短い紹介テキストを。
後日、
Breakdown of Bailouts at Holtec’s Palisades NPP – Beyond Nuclear
にある本文を紹介しますね。何せ、長いので。

Long translation —
長い翻訳 ・・・

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は、私からの補足説明
です

********************
<アメリカのミシガン湖の岸にある>
パリサデス(Palisades)原発はすでに
閉鎖済みの原発だが、<エネルギー産業
向けの機器類のサプライヤーである>
Holtec社がそれを再稼働し、さらには
その敷地ならびに兄弟原子炉とでも
呼ぶべき <やはりミシガン湖岸に
あったが、1997年8月に廃炉が決まっ
ている> やはり閉鎖済みのBig Rock
Pointにも小型モジュール原子炉
(Small Modular Reactor、SMR) を建設
したいと計画、政府からの補助金を申請
している。その補助金合計は150億ドル
を超える金額で、その資金源は連邦税
ならびに州税、ならびに電気利用者たち
が支払う電気料金である。Beyond
Nuclearでは、この補助金について追跡
調査を行った。

その申請補助金の内訳をみると、次の
とおりだ。DOEつまりアメリカ連邦
エネルギー省からの、SMR建設に対する
74億ドルのローン貸与の約束。
「パリサデス廃炉信託ファンド」
(Palisades Decommissioning Trust
Fund)から無駄に拠出された数十億
ドル。ミシガン州政府からの3億ドル。
「民生用核エネルギー クレジット」
(Civil Nuclear Credits)<という
エネルギー省の原発向け資金プログラム
で、既存の原発が財政的理由で閉鎖
されることを防止するためのもの> から
の20億ドル、さらに再稼働が始まるまで
のエネルギー省からの「つなぎ」ローン
15億ドル。そして電力購入契約(Power
Purchase Agreement)も締結したのだが、
この契約のため電気利用者たちにとって
は、総計で電気料金の支払いが35億ドル
増額されてしまう。さらに、アメリカ
連邦政府の農業省からも、9億7,000万
ドル。また、エネルギー省の水素ハブ
(Hydrogen Hub)という補助金制度
から、10億ドルも得られる見込みだ。

*********************

Big electricity bills, or heavier tax??
電気料金値上げか、それとも増税か?

以上、4つの記事を短く紹介しましたが、その
うち最後の「Palisades原発再稼働に伴う、
巨額の公金投入」に関する記事を、後日
詳しく紹介します。長い記事なので、日本語
化に少し時間がかかりますので、しばしお待ち
くださいませ。

英語の元記事を読みたい方は、
Breakdown of Bailouts at Holtec’s Palisades NPP – Beyond Nuclear
へどうぞ!

長くてもこの記事を後日詳しく紹介したいのは、
日本でも政府が老朽化原発の再稼働と稼働
延長とを進めているからですね。
それを支持してらっしゃる方々の支持理由は
たいてい、「原発を動かせば、電気料金を下げ
られる」というものですよね。
でも、原発を再稼働するには、巨額の税金が
投入されます。つまり長期的に考えると、実際
には我々は、「高い電気料金を払うか、増税
に耐えるか」 という困った選択を迫られている
わけです。
「来月の電気代を1,000円でも下げてくれれ
ば・・・」といった「短期的・発作的な」判断を
してよい問題じゃ、ありません

そこで、他国での「ゾンビ―原発再稼働」の
実情を、実例で見てみましょうよ。アメリカの
ミシガン州でもPalisades原発という廃炉
決定したはずの原発を再稼働し、しかもその
敷地に新たにSMRも建設すると、Holtecと
いう大企業が計画しているんです。なんやら、
岸田政権の提唱している原発政策に、
よく似てますよね

じゃ、しばしお待ちくださいね。

Welcome to
Zombie Nuclear Plant

Posted in Uncategorized | Beyond Nuclear Bulletin 2024年3月14日号の概要 はコメントを受け付けていません

ロシアの核使用確率は50%と、 CIAが推定

ロシアの核使用確率は50%と、
CIAが推定

CIA estimated 50% chance that Russia
nuking Ukraine if it risked losing war:
report
(もし敗戦の恐れに直面すれば、
ロシアが核兵器を使用する危険性は
50%と、CIAは推定)

New York Post  (ニューヨークの
タブロイド紙)
CIA estimated 50% chance that Russia would nuke Ukraine if it risked losing war: report (msn.com)

これは、日本語メディアでも紹介済み
ですが、さらに詳しく見てみたいもの
です。何せ、極めて深刻な「推定」
ですのでね。
タブロイド紙の記事ではありますが、
推定の出所がCIAだというわけで、
笑って済ませるわけに参りません。

”50% of tactical nukes!?”

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
***********************

Ronny Reyes記者
2024年3月11日

ロシアがウクライナで戦術核兵器を使用
する危険性が迫っているという推定が
あり、それに応じ水面下でバイデン政権
が対応に追われているとのショッキング
な問題を、新たに発表された報告が
明らかにしている。

2022年にCIAはバイデン大統領に対し
ロシア軍が大きな損害を受けており、
しかも不法にロシアが併合している
クリミア半島の領土をロシアが失う危険
があるとなった場合には、同国は核兵器
に手を伸ばす可能性が50%以上あると、
警告を発したとNew York Timesは
報じている。

そうした報告を受けバイデンは2022年
10月6日の資金集めの集会で有名に
なった「アルマゲドン」演説を発表
した。その演説で彼は、「ケネディー
<大統領在位は1961年から63年> と
キューバ ミサイル危機 <1962年10月
キューバへの旧ソヴィエトによる
核ミサイル配備をめぐりアメリカと
ソヴィエトが核戦争の一歩手前まで
近づいてしまった危機> 以来、我々は
アルマゲドンの到来という危険を
まじめに考えてこなかった」と述べて
いた。

今もいるのに、忘れてしまっていたの?

バイデンのこの発言から1週間後には
冷戦時代のキューバ ミサイル危機の
60周年の記念日が訪れた。バイデン
大統領は諜報担当の高官たちの認識を
反映、ロシアのヴラディミール
プーティン大統領が核使用をほのめ
かした場合、それは本気であり得る
との警告を発したのだ。

「プーティンが核兵器や生物兵器を
使用する可能性を口にした場合、
それは冗談ではない。なぜなら、
ロシア軍が <ウクライナで> 予想を
はるかに下回る戦績しか挙げていない
からだ」 ニューヨークの資金集めの
集会で、バイデンは参加者たちに
そう述べた。

2022年2月にロシアがウクライナへの
全面的侵略を開始した後、アメリカの
諜報担当の高官たちは当初は、ロシア
が大量破壊兵器の使用をもくろんで
いるという証拠はない、としていた。

だが、ウクライナの反撃が始まり
ロシア軍の進撃を押し返すようになる
と、小型の「戦術」核兵器を使用する
可能性についての発言をロシア軍から
膨張するケースが増えてきたと、
CIAは警告を発するようになった。

アメリカ軍の統合参謀本部の前議長で
あったマーク ミリー(Mark Milley)
大将はこうした状況をアメリカにとって
の「核のパラドックス」と呼んでいた。
アメリカは、ウクライナ軍がロシア軍を
打破できるよう、ウクライナに740億
ドルの援助を提供してきた。

通常兵器で優勢 ⇒ 核を使われる?
でも
通常兵器で負けたら ⇒ 元も子もない
このように、核があると身動きが取れなくなっちゃう

「ウクライナがロシア軍の侵略を退け
れば退けるほど、プーティンが核兵器
を使用する、または使用を真剣に
考える危険性は増大してしまうのだ」
と、ミリー大将はTimes紙に述べて
いる。
*****************************

「アルマゲドン」というと、日本では
1990年代に殺人カルトが広めた言葉
なので、単なる「アニメの出来事か
なにか」みたいな反応を受けやすいの
ですが ・・・ 広島や長崎での原爆投下
でどれだけひどいことがあったのか、
忘れては困りますね。
Eisenhower 大統領(在位1953 – 1961)
が1953年12月にAtoms for Peace演説
を国連で行ったのですが、その土台に
あった「恐怖・不安」は、旧ソヴィエト
VSアメリカの「核によるアルマゲドン」
でした。この演説に先立ち、旧ソヴィ

エトによる最初の核実験が、1949年
8月に現在のカザフスタンで行われた
ことにご注意ください。核兵器競争が
進む中、アメリカ大統領が核による
世界の終末を憂慮したのは、当然と
いえば当然です。

そして1962年10月、キューバ近海の潜水艦の中
たった一人の英断で、世界は救われた

で、その40年近く後、旧ソヴィエト
が消滅して冷戦がいったんは終わった
のですが、その時以来、世界は核の
脅威を甘く見るようになってしまって
いました。実際には、核の脅威は軽く
などなってはおらず、その真実が今、
ウクライナで具現化しているの
でしょう。
やはり、こうした深刻な問題は、
歴史的な視点もしっかりと踏まえて
長期的な認識を持って取り組まないと。
そして核発電に関しても、原子炉とは
そもそも核兵器製造用の装置として
開発された代物だ、という歴史的
事実を忘れていては、あるいは軽視
していては、本質を見誤ります。
「原発事故があった ⇒ 放射能、
こわいよう!」といった「発作的な」
反原発の動きが主体になった時期が
ありましたが、それで原発を廃炉に
できたでしょうか??
長期的な視点を踏まえた反核運動を、
世界情勢なども踏まえながら、
常時展開し続けていくことが必要だと、
「やかんをのせたら~~」では考えて
おります。

しばし、時間を頂戴 ・・・
私の点描練習

なお、Atoms for Peaceの背景について、
またキューバ ミサイル危機について、
さらに調べて新たな固定ページにする
計画です。
しばし、時間をください。

Posted in Uncategorized | ロシアの核使用確率は50%と、 CIAが推定 はコメントを受け付けていません