Quad Cities原発での事故の件
他の問題をアレコレ扱っているうちに
Quad Cities原発の事故を取り上げる
のが今になってしまいました。
今年6月ごろに、アメリカでは話題に
なりました。日本語メディアでも短く
取り上げられたのですが、どうも
日本語報道の内容が分かりにくかった
と思います。
そこで、ごく短くこの原発とそこ
での事故について要約しておき
ますね。
本来、原発事故の説明は「やかんを
のせたら~~」のフォーカスではない
のですが、無関係というわけでもない
ので、短くここで紹介しておきます。
情報ソースは、次の2つ:
英語版Wikipedia, ”Quad Cities
Nuclear Generating Station”
Quad Cities Nuclear Generating Station – Wikipedia
2025年8月5日 JST 更新
Nuclear Newswireウェブサイト、
”NRC begins special inspection at
Constellation’s Quad Cities p;ant”
NRC begins special inspection at Constellation’s Quad Cities plant — ANS / Nuclear Newswire
2025年6月5日

なんやら、よくわからない~
私の作品 “Cogito”
まず、Quad Cities原発について
アメリカのイリノイ州のCordovaという
ミシシッピ川岸の町にある原発で、
原子炉は2基。いずれも1973年に稼働
開始なので、かなり古い原発ですね。
GE社製のBWRです。
稼働責任企業はConstellation社で、
その親会社が2022年までExelon社
でした。
この原発は採算が合わなかったので、
Exelonは2018年6月にQuad Cities
原発を閉鎖すると発表していました。
ところが。
2016年12月、同社はこの原発の稼働
を続けると発表しました。イリノイ州
議会がFuture Energy Jobs 法案という
ものを成立させ、それに則りこの
原発への補助金を州が出すことに
なったためですね。

ああ、こういうことだったのね~
私の20分クロッキー
Quad Cities原発の過去の事故
これが日本語での報道内容を分かり
にくくしているのですが、
この原発では今までに何度か事故が
発生しています。
それらのうち、主な3つを短く紹介
しますね:
☆ 2002年3月 出力増大試験の際に
・・・
2号機の蒸気管で振動が発生。振動が
激しく、メインのタービン制御シス
テムで漏れが発生、手動で原子炉を
停止させた。4月2日に2号機を
再稼働したが、まだ振動が発生、
メインの蒸気排出管が壊れた。それを
修理して再稼働を始めたのだが、6月
には原因不明の異常が蒸気系統に再発、
再度停止させて検査したところ、
スティーム ドライヤー(蒸気中の
水滴を分離する装置)に穴が空いて
いたのが原因であることを発見、
修理して再稼働を始めた。
☆ 2023年3月 1号機の圧力容器
から冷却水漏れ。
排水弁177個を閉めそこなったことが
原因で、6分間の漏れの間に約1200
ガロンつまり約4,500リッターの
冷却水が漏出した。その際、少なく
ても作業員2名が冷却水を浴びた。
(下の図にあるように、BWRの
冷却水は炉心から「直通」で、当然
放射性です)
そのあとで原子炉稼働担当のシニア
技術者が提出した書類には、この事故
がホースの破損によるものだとの虚偽
が記載されており、不正確な報告で
あった。
当然、NRCなどによる調査が入ること
になりました。
☆ 2025年5月、2号機のバッテリーで
異常
2号機のバッテリーで異常が発生、
それを受け1号機が緊急停止。
冷却水に関連するポンプ類も作動して
いなかったため、原子炉内の水位も
低下した。
同月後日、2号機のバッテリーで
小規模の火災が発生。発電所内だけの
対応で消化できたが、その作業の間も
全出力で稼働を続けていた。
NRCが調査を始めた。
上記の複数の事故があったため、
日本語での報道がどの事故のことを
扱っているのか、分かりにくいです
ね。そのため、よくわからない日本語
記事をいくつも見る結果になったの
です。
それにしても、
政府が補助金を出して、ゾンビ―
原発を稼働させた ⇒ 事故が発生
というパターン、日本でも起こり
そうな嫌な予感が~~
税金は納税者たちの安全のために使う
べきもので、彼らを危険にさらす
ために使っちゃ、困ります。

