チョルノービルで外部電源喪失、そして放射線パニック

Morning Overviewというニュース ウェブサイトより
Chernobyl radiation panic erupts after Russian strike triggers blackout

チョルノービル(チェルノブイリ)原発のstation blackout、
現時点(1月24日 10:00 am JST)までにおさまったようです。
ただ、あの大災害があった施設での問題ですから、
「放射能(正しくは、”放射性物質”)が来る!逃げろ!」
といったパニックが発生することは容易に想像できますよね。
確かに放射能測定や警戒は常に必要ですが、測定結果を
直視して冷静な反応をしたいものです。でないと、政治的/
軍事的な意図に操られてしまう危険性も~~

そうした問題に関する報道がMorning Overviewにあり
ましたので、いつもどおり私の抜粋・要約・日本語化で
紹介しますね。
<  > 内は、私からの補足説明です。
*************************************

Chornobyl radiation panic erupts after after Russian strike
triggers blackout
(チョルノービルでロシアの攻撃により外部電源喪失、
そして放射線パニックが)

Everette Sloaneさん
2026年1月23日 JST

どちらに転んでも ・・・

先日、ロシア軍がウクライナの送電グリッドを攻撃したが、
そのため世界でも最も悪名高き核施設の1つが新たに関心の
的になってしまった。チョルノービル地域の事だが、
ブラックアウトに陥り市民たちは放射線の不安におびえて
いる。送電の復旧のため緊急対応員たちが出動しているが、
担当の役人たちも核専門家たちも一種の綱渡りを強い
られた。破局的な放射性物質の漏出という悪夢の再来を
恐れる不安を沈静化するという課題と、現実のリスクを
知らせて警告するという課題の間での綱渡りだ。

1986年のチョルノービル原発惨劇の記憶が蘇り、ロシアは
ウクライナのエネルギーインフラをどこまで攻撃する
つもりなのか、という問題が焦眉の急となっている。
さらに、核発電の安全性というものが戦時にはいかに
頼りなくなってしまうのかが浮かび出ている。まあ、
専門家たちが技術的に検査した限りでは、直ちに大量の
放射性物質漏出が起こる危険性は低いのだが。

・・・(中略)・・・

ウクライナのエネルギー省からの報告によれば、今回の
チョルノービル原発の外部電力喪失は深刻な事態であり、
原子炉は停止しているものの、<使用済み核燃料などの>
冷却や監視、換気などすべての必要作業には安定した送電
グリッドとの接続が必要であるからだ。今回の
<ロシア軍による> 攻撃も、ロシアからの攻撃の多くに
見られるウクライナ全土の電力施設を標的にするという
方針に則ったもので、ウクライナの民生用エネルギーの
ネットワークを戦場に変貌させ、核の安全を燃え盛る炎に
さらしてしまっている。

・・・(中略)・・・

今回の攻撃を受けてチョルノービル原発は実質的に孤立、
バックアップの <外部電力供給> システムに切り替えて
スタッフは緊急体制で事に当たっている。ある詳細な報告
ではロシア軍によるキーウ地区のエネルギー施設への
攻撃により引き起こされた今回の現状をうまくまとめて
おり、原発そのものから遠く離れた攻撃であっても
原発自体へと波及してしまう場合がある
ことを強調している。
文字色強調は、私。外部電力の原子炉への供給がここまで
不可欠であるメカニズムについては、上の黒いメニューの
下のほうにある 付録 w-15) を参照>

再掲 PWRの場合の冷却

・・・(中略)・・・

<送電系という> 標的が核事故を率い起こす恐れがある
ことを充分に自覚しながらも、ロシア軍はドローン攻撃を
実施したのだ、という主張もある。

・・・(中略)・・・

ある投稿が現状をメリハリの強い言葉でまとめており、
広くシェアされている。ウクライナがチョルノービル
からの放射性物質漏出のリスクを恐れているのに対し、
IAEAは「重大な影響はない」と主張している。つまり、
当事国が最悪事態を案じているのに対し、国際的な
規制当局は「上手な」言葉遣いをしているわけだ。

・・・(中略)・・・

ゼレンスキーによれば、ロシアのドローン攻撃により
チョルノービル原発の現場にも深刻な被害があり、
現地での放射線レベルは通常のままではあるが、ロシアは
危険なギャンブルに出ているのだと ・・・

・・・(中略)・・・

<放射性物質の漏出を恐れる> パニックが広がる中、
技術者たちは被害を被った現場での電力復旧作業に
大わらわだ。ウクライナの各種報道によれば、
チョルノービル原発はロシア軍によるウクライナの
エネルギーインフラ攻撃を受けて火曜日 <1月20日> に
一切の外部電力供給を喪失したが、後に送電は復旧し
安定を取り戻したそうだ。

・・・(中略)・・・

・・・ 技術的な検査ではメルトダウンの危険性は
回避できたとされている場合でも、チョルノービルであれ
どこの原発であれ、外部電力喪失が発生すると公衆の
パニックを引き起こす可能性があるのだ。核燃料が
過熱すれば、核事故は発生しうる。読者も今後の最新情報を
見逃さないでいただきたい。戦地においては核に関する
安全とは不動の工学的な問題などではなく、変動を続ける
政治的標的となってしまうのである。
***********************************

うわ、やだ~~
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

特に反核・反原発団体の皆様に以前から申し上げてきた
ことなのですが ・・・
・ 「原発には、核燃料などが炉心や冷却プールなどに
ある限り、冷却が必須 → 冷却のための電力を外部から
供給することが不可欠 → 送電グリッドなどが破壊されると、
原発の核燃料の冷却ができなくなる → 最悪の場合、
メルトダウン」
という現実の問題を、もっと発信・説明しませんか??

ある講演会での質疑応答の時間に、聴衆の中のある人物が
「え、原発って、停止中でも冷やさないといけないん
ですか!?」
と大真面目に質問してらっしゃるのを、私も見たことが
あります。
(上の黒いメニューにある e-7) で言及)

この重大な事実と、それに伴う軍事的/テロ関連の
リスクの深刻さとを
日本社会の多くの人たちが理解していない現状で、
原発の再稼働や新設が進められているのですからね。

敵軍にとっては「実にオイシー」標的を、ワザワザ巨額を
投じて国内に作ってやっているような愚行です。

国家の正規軍が攻めてこなくても ~~
テロリスト団体が送電グリッドを破壊、原発への外部
電力供給を停止させたら ・・・
そのリスクについては、とっくの昔に上の黒いメニューに
ある g-6) で指摘済みです。

自分の脆弱性をワザワザ作るって ・・・
私の15分クロッキー

 

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チョルノービル原発でstation blackout

Reutersのウェブサイトより
IAEA says Ukraine’s Chornobyl nuclear plant lost all off-site power on Tuesday | Reuters

Atlantic Councilの宅上シミュレーションに戻りたいのですが、
チョルノービル(チェルノブイリ)原発がstation blackoutと
いうニュースが飛び込んできたので、そちらを優先しますね。

同原発は無論、とっくに廃炉が決まっており稼働などして
おりませんが、それでも使用済み核燃料などがある限り、
冷却は続けないといけません。それが軍事攻撃でstation
blackoutに陥った、という報道です。

ただ、報道内容が極めて短いので、詳細は不明ですね。

たったこれだけかいな~

いつもどおり、私の抜粋・要約・日本語化で紹介しますね。
<  > 内は、私からの補足説明
*******************************************
IAEA says Ukraine’s Chornobyl nuclear plant lost all off-site
power on Tuesday
(ウクライナのチョルノービル原発が外部電力供給すべてを
喪失 ― IAEAが火曜日に発表)

2026年1月20日

1月20日 (Reuters) – ウクライナのチョルノービル原発は
<1986年4月に発生した> 民生用核エネルギー利用での
世界歴史上最悪のカタストロフが発生した施設であるが、
それがこの火曜日 <1月20日> 朝、外部からの電力供給を
すべて喪失した。<station blackoutと呼んでます>
大規模な軍事攻撃によるもので、国連の核査察機関
<であるIAEA> がX <旧Twitter> で発表した。

IAEAによると、原発の安全に欠かせない変電所数か所が
軍事攻撃による被害をこうむった。ウクライナにある
その他の原発に電力を供給している送電線も影響を
受けた模様だ。
********************************************

おおざっぱな略地図ですよ
念のため、うウクライナの原発地図、再掲

幸い、下の
IDR.comウェブサイト
Chernobyl loses external power amid attacks, nuclear safety under scrutiny
による報道を見ると、今回は無事修復が終わり大事には
至らなかったそうです。
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— though power to Chernobyl has since been restore
and no immediate danger to the public has been reported.
(・・・ 現在までにチョルノービル原発への外部電力
供給は回復し、公衆への差し迫った危険は報告されていない)
****************************************

とりあえずは一安心ですが ・・・
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

核発電の基本的な問題の1つですが、
放射性物質は「自然に」放射線を出して、他の元素に
核種変換していきますよね。(崩壊)
その際、「崩壊熱」という熱を放出します。原発が停止中
であっても、使用済み核燃料などがある限り、その発する
崩壊熱を冷まさないと、火災やメルトダウンなどの事態が
発生しうるわけですね。
この冷却に外部からの電力供給が必要、というわけです。

さらに、その外部電力が例えば石炭火力発電所から来て
いたりしたら ・・・
「原発はCO2を出さない」とか言えるのでしょうか??

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ザポリージャで一時停戦、送電線を修理

The Ukrainian Newsウェブサイトより
元の英語記事を読みたい方は、ここをクリック

Atlantic Councilによる卓上シミュレーションの紹介を
1回お休みして、
ザポリージャでの局地的停戦と外部電力供給線の修理に
関する記事を紹介しますね。

戦地での出来事の報道については中立性という問題が
つきまとうのですが、本記事はIAEAからの情報をもとに
しているので、まあ中立的なものと見てよいでしょう。

いつもどおり、
私が抜粋・要約・日本語化して紹介
<  > 内は、私からの補足説明
***********************************

再掲 PWRの場合の冷却

Temporary truce announced at Zaporizhzhia NPP for repairs
— IAEA
(修理作業のためザポリージャ原発で一時的停戦を発表
— IAEA)

編集: Herasimova Tetiana
2026年1月18日

一時的に占拠されているザポリージャ原発で、修理作業を
行うための停戦が宣言された。1月18日(日)に、IAEAが
そのX(旧Twitter)アカウントで報じた。

この局地的な停戦に応じ、現在ザポリージャ原発では
<外部電力供給線の> 修理が進行中である。

<IAEAの投稿>
「<外部電力供給に> 欠かせないバックアップ用送電線
であるFerosplavna-1 という330 kVの送電線に必要な修理
作業が進行中である。ウクライナのZNPPと送電グリッド
とを接続する送電線だ。IAEAが仲裁した新たな停戦の中で、
それが可能になったと、IAEAのラファエル グロッシ
事務局長は述べている。ウクライナの技術者のチームが
この修理作業を行っており、地上ではIAEAのチームが進捗を
見守っている」と、IAEAは発表している。

・・・(中略)・・・

通信社であるUkrainian Newsが以前に報じたように、
1月16日にIAEAは、ウクライナならびに侵略国であるロシアと、
送電系統の復旧作業のため新たな局地的停戦で合意したと
発表していた。対象となる地域は、占拠中のザポリージャ
原発の地域である。

・・・(以下略)・・・
*******************************************

再掲 使用済み核燃料の冷却にも、外部からの電力供給が必要。
プールからの温排水がややこしいのですが、これは放射性物質を含むので、熱交換器を使って冷却します:
プールの温排水(放射性)⇒ 熱交換器で冷却 (熱を、湖などからの水に交換器経由でうつす) ⇒ 冷めたプールからの水は、プールに戻す + 湖などからの水は湖などに戻す

とりあえずはまず、修復作業が順調に完了することを祈って
おりますが ・・・
そのあと、また戦闘再開 → 再度、送電系統が破壊される
というパターンにならないかと心配です。

原発が軍事標的にされて占拠などされると、どれだけ面倒な
ことになるか。
その実例ですね。

なお、原発には ”停止中であっても”冷却などのために
外部電力の供給が必要(つまり、原発が発電をするため
には、どこか外部から電力を原発に供給する必要があります。
その供給を行う送電線が損傷を受けて外部からの電力供給が
なくなってしまうと、条件次第では最悪メルトダウンと
なってしまいます。
これについては、上の黒いメニューで
付録 w-15) 原発の冷却って? を参照。

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Atlantic Councilの卓上シミュレーション、その2

Atlantic Councilの卓上シミュレーション、その2
元の英語記事は、こちら

Atlantic Councilによる昨年(2025年)5月12日付の卓上
シミュレーションの結果、紹介を続けます。

経路2をごく短く抜粋要約・日本語化して紹介しますね。
<  > 内は、私からの補足説明です。
****************************************

結局、こんなことに~

勃発

中国が台湾に侵攻するが、強烈な反撃に会い戦局は停滞。
アメリカ軍もその反撃に参加。
ただ、大量の犠牲者と弾薬消費のため、アメリカは韓国の駐
在米軍を引き上げさせ台湾に充当することを検討。
中国は日本にあるアメリカ軍基地へのミサイル攻撃を実施。
北朝鮮も韓国からの米軍撤退を目指して軍事圧力を強化。
韓国軍は北軍の抑止に集中、最大級の警戒態勢に入る。

展開
中国がミサイルを発射、韓半島上空を飛行して日本本土に
ある米軍基地に命中。
また中国は、広範なサイバー攻撃も展開。
韓国は条約に基づき、米軍の全面的な協力を要請。日本は
米軍基地への場所提供などを拡大。

中国は核兵器使用に向けた姿勢を強化、核使用という脅しを
かける。

北朝鮮は米台韓日の連合軍に対抗すべく、中国との軍事
調整センターを設立。
北は米韓連合軍の主要施設に対し潜水艦発射ミサイルや
ドローンによる攻撃を展開するとともに、潜水艦発射
ミサイルと地下の核実験を実施。

韓国は中国と北朝鮮とに反撃。
日本はミサイル防衛システムやサイバー防御などを強化。

最悪モンスターが・・・

韓国からの攻撃を中断させるべく、北は小形戦術核兵器を
韓国の空軍基地に対して使用
これを受けてアメリカ軍は北の政権転覆作戦を検討するが、
台湾防衛にかなりの兵力や弾薬を使用するため、充分な
兵力や弾薬が得にくい
北が再度核兵器を使用する危険性もある
という問題から、躊躇。

同時に、「核攻撃を受けたのに、核報復をしなかった」
という先例を作らないため、小形戦術核による北への
攻撃もアメリカは検討。だが、現実にはこれがアメリカ
政府から承認されるか否かは、不明。

台湾をめぐる戦争はエスカレートする危険性をはらんで
いるが、米中ともに相手との核戦争は回避したいため、
核抑止という脆い安定は持続していた。しかし韓半島では
北からの核攻撃があったため、誤った判断や核使用が
米中間で生じてしまう危険は高い。

(文字色強調は、私)

*******************************

結局は脆いもの~~

やれやれ、こちらでも北朝鮮による核兵器使用が予想されて
いますね。
結局、「核抑止」とは「脆い」ものに過ぎないものです。

で、この後でこのシミュレーション報告書は発見事項の
まとめと推奨事項を列挙しています。
5つある発見事項のうち4つ目で核兵器関連の問題を
扱っていますので、次回はそれを紹介しますね。

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Atlantic Councilの卓上シミュレーション、その1

Atlantic Councilの卓上シミュレーション、その1
元の英語記事は、こちら

アメリカに本拠があるAtlantic Councilという高名なシンク タンクが
あって、昨年(2025年)5月12日付で、ある卓上シミュレーションの
結果を報告しています。
中国と北朝鮮の「ダブルの核」を脅威として問題にしたシミュレー
ションです。

シミュレーションといっても、Councilのメンバーだけで行った
ゲームのようなものではなく、関連する政府諸機関からの代表者
たちも参加した本格的なものでした。

20ページほどあるので、ごく短く抜粋要約・日本語化して
紹介しますね。
<  > 内は、私からの補足説明です。

思考 ・・・
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

***************************************

その1

戦争の経緯

・ このシミュレーションの想定として:
2030年を想定
ロシアは関与してこないと想定

経緯1

勃発
北朝鮮が黄海で韓国の船舶と航空機に潜水艦とミサイルによる
攻撃を実施、また韓国北西部諸島にある韓国海軍基地にも精密
誘導ミサイルとロケット弾とで攻撃を加えた。これは韓国が
北朝鮮の主権を侵害したことに対する報復行為だと、北は主張。
だがアメリカの諜報諸機関は、韓国軍とアメリカ軍の兵力増強や
北朝鮮国内での政治的圧力の上昇といった要素のため <対応策を
講じよという> 時間のプレッシャーが金正恩を襲っていた、
と分析。

展開
韓国は北の各地にある軍事標的に攻撃を開始。そこで北は韓国の
軍事施設2か所に化学兵器で応戦。北は、アメリカ軍の介入や
アメリカから北指導層への脅迫、核の使用があった場合には、
北朝鮮は核で応酬するぞと警告。韓国とアメリカの統合軍事
指令室(SFS)は、北の核使用と中国の介入とを抑止しながら
北朝鮮軍の攻撃を決定的に打破する、という方針で合意。中国は
停戦と両軍の撤退とを求めながらも、自軍による介入の準備を
進めている。

後に結局、中国は北に加勢して介入。
北朝鮮は小形戦術核を使用、明らかに日本海にあった韓国海軍の
駆逐艦を標的にしたものであった。
米韓側は、通常兵器による選択的集中攻撃で対応しながら、
米韓には金政権の打倒や核兵器使用の意図はないと、北と中国に
約束する。ただし、北が再度核兵器を使用しない限り、
という前提だ。

この経路1の最終結果は、未定。
<上記で、文字色協調は私>
******************************

たとえばイスラエルはおそらく内緒の核兵器を持ってますが、2025年6月、イランからの攻撃を受けましたよね。
「核抑止」には限界が。
上の黒いメニューにあるページ nd-1) 参照。

無論、私はこんなシナリオが実現してほしくございません。
ただ、こうなる可能性も現実にあると考えるので、知って
おこうと思うのですね。

で、上記の経路1の場合、小形戦術核とはいえ北朝鮮が核を
使用している点にご注目ください。
アメリカにはあれだけの核兵器があるのに北が先に核兵器を
使用すると、専門家たちが認識しているってことですよね。
「核兵器さえ充分に保有しておけば、敵の核攻撃を抑止できる」
というMAD理論は、現実には通用しないと、専門家たちが考えて
いるってことです。

ご存じの通り、
現在のアメリカが保有する核兵器は戦略つまり大型が多く、
戦術核が少ない
そのため、敵が小形戦術核で攻撃してきた場合、下手に戦略核で
報復してしまうと、「過剰報復」と見なされてしまう
といった問題があります。

こういった問題が現実には絡んでくるので、ナンデモカンデモ
核兵器を保有すれば「抑止」できるわけじゃない、という
ことになります。

かといって、
「じゃあ、日本が独自に戦術核を持てば?」という発想も
あろうかと思いますが、戦術核や核施設そのものが敵の
攻撃標的となりえますよね。

あくまで、核は廃絶するのが基本的な正しい方針だと考えて
おります。

では、次回は同じシミュレーションの「経緯2」を紹介しますね。

まだ次がある~~
私の昔のスケッチ

 

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Atlantic Councilのシミュレーションを紹介する準備中

昨年5月のものですが、Atlantic Councilというアメリカの
シンク タンクが、東アジアでの戦争勃発に関する
卓上シミュレーションを発表していました。
A rising nuclear double-threat in East Asia: Insights from our Guardian Tiger I and II tabletop exercises – Atlantic Council

そのシナリオでは、北朝鮮が韓国に対して戦術核兵器を
使用するとあります。

こういうものを紹介すると直ちに、
「ほら、だから日本も核武装せよ!」とか
「そんなシミュレーションは、恐怖で人心を煽り
核武装を推進させようという罠だ!」
といった「発作的な」反応が返ってきやすいものです。

でも、「発作反応」はやめて、まずはそのシミュレーション
そのものを冷静に見ようじゃないですか。

ただ、そのシミュレーション紹介が30ページほど
ある長いものなので、準備に時間がかかっております。
しばし、お待ちくださいな。

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念のため、ヴェネズエラの「核の今まで」

念のため、ヴェネズエラの「核の今まで」

The Nuclear Threat Initiative (NTI) という、大量破壊兵器の廃絶を求めるNPOがあります。
アメリカのワシントンDCに本部があります。
ウェブサイトは
NTI | Advancing Global Nuclear and Biological Security

そのウェブサイトに、各国の核事情を紹介するページがあります。
そのヴェネズエラに関するページから、私が抜粋して日本語化紹介してみます。
Venezuela

<  > 内は、私からの補足説明
********************************

ヴェネズエラが生物兵器や化学兵器、核兵器を保有したことはない。弾道ミサイル開発プログラムもないが、国防問題との関連ではロシアならびにイランと密接な協力関係にある。チャヴェズ前大統領の政権時代には、核エネルギー利用開発に対する関心を表明していたものの、財政緊迫が続いており開発計画は進んでいない。

核兵器

核兵器を保有したことも、その取得を真剣にもとめたこともない。2018年には、核兵器禁止条約(TPNW)を批准している。

2008年に核利用での協力のための一般合意をロシアと締結しており、ロシアを同盟国とみなしている。2008年から今までに、ロシアはトゥポレフという核兵器搭載可能な爆撃機を3度、ヴェネズエラに飛行させている。

2009年には、埋蔵ウラニウムの探索でイランと協力している。

***************************

私たちが一緒にいちゃ、いけないの??
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

どうもこうした事実を考えると、ヴェネズエラの石油が欲しいアメリカが、ヴェネズエラがロシアやイランと同盟的関係にあることを警戒、政権転覆をはかったというように思えるのですが~~

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ボルトンさんの説明 ー ヴェネズエラ侵略について

Business Todayウェブサイトより
Forward base, uranium reserves: Ex-US NSA details Russia-China-Iran power play in Venezuela

まあ、攻め入った側の弁明も聞いておきましょう。
元National Security Adviser (国家安全保障問題担当
大統領補佐官、NSA)のJohn Boltonさんの見解が、
報道されています。
やはりというか、核問題も絡んでいるようですね。
ただ、その「ウラニウム埋蔵量」というのが~~

Business Todayによる報道を、私の抜粋・要約・日本語化で。
<  > 内は、私からの補足説明
*****************************************

あいつらもいるじゃないか~~


前線基地とウラニウム埋蔵: アメリカの元NSAが
ヴェネズエラでのロシア・中国・イランのパワー
プレイを語る

Business Today Desk
2026年1月6日

アメリカの元国家安全保障問題担当大統領補佐官 <NSA> の
John Bolton が述べたところによれば、Nicolas Maduro
政権下のヴェネズエラは <アメリカに> 敵対する諸国の
前線基地に化していた。その敵対勢力とは、ロシア、中国、
イラン、キューバである。Boltonによればそうした諸国の
活動は石油権益からヒズボラへの協力、さらに埋蔵
ウラニウムにまで及ぶもので、アメリカの国家安全保障に
とって直接の脅威であった。

Bolton の主張では、アメリカのドナルド トランプ大統領が
<先日> ようやくMaduro大統領 <を拉致するという>
動きに出ることを決定したのだが、 もっと早く動くべき
であった。だがBoltonは、Maduroの追放は最初の一歩に
過ぎず、<ヴェネズエラの> 政権そのものは今も揺るいで
いないと警告している。

MS Nowとのインタビューで、Boltonは述べている:「私と
しては。今回のような措置を2019年にやっておくべき
だった。それでも、やらないよりはマシだったのだ。
Maduroの追放はまさしく取るべき措置であり、正当化
できる理由はいくつもあって、アメリカの国家安全保障に
直接にかかわるものだ」

・・・(中略)・・・

・・・  「ここで重要な問題の1つとして、<アメリカに
敵対する> 勢力が数か国いるのだ。ロシア、キューバ、
中国、イランだ。彼らは、Maduro政権をぜひとも存続させ
たかった。これは即ち、アメリカの国家安全保障に対する
脅威である」と、Boltonは語った。

実は、相手は一人じゃない!

・・・(中略)・・・

・・・  元NSA <のBolton> によれば、中国にとっては
ヴェネズエラの意味とは主にエネルギーそして再建の
可能性にある。「中国は世界中で石油を手に入れようと
しているが、<現時点では> 損壊しているヴェネズエラの
石油関連インフラを再建する能力を有している。そう
なれば <ヴェネズエラは> 再度強力な石油生産国となり、
中国はそれをフルに活用できる」

さらにBoltonによると、イランのヴェネズエラとの関わりも
外交という域をはるかに超えたものだ。「イランも長年に
わたり <ヴェネズエラに> 入り込んでおり、全世界にある
イラン大使館のうち、<ヴェネズエラの首都> カラカスに
ある大使館が最大のものである。イランはそれを利用して
西半球でのヒズボラの活動を調整し、マネーロンダリング
を行い、それらはアメリカの経済制裁に違反した石油販売で
得た資金で行われているものだ。さらに、ヴェネズエラが
抱える豊富なウラン鉱石に睨みを効かせている
のだ」

  • ・・・(以下略)・・・

    文字色強調は、私>
    *************************************
    最後のヴェネズエラのウラニウム埋蔵(very extensive
    Venezuelan reserves of uranium)なのですが、これが
    不思議で仕方ありません。
    どなたか、詳しい方は私(ひで)にまでご教示ください
    ませ。
    yadokari_ermite[at]yahoo.co.jp
    です。

    よく見てみれば~~
    私の15分クロッキー、Croquis Cafeベース

    たとえば英語版WikipediaでNuclear power in Venezuela
    というページを見ると、同国の未開拓のウラニウム
    埋蔵量は50トン程度だそうです。
    (— the government estimates that 50 tonnes of unexploited uranium ore are available in the country.)
    この数値、たとえばウラニウム輸出の代表国の1つである
    カザフスタンと比べてみてくださいな:
    World Nuclear Associationのウェブページ
    Uranium and Nuclear Power in Kazakhstan – World Nuclear Association
    を見ると、
    Kazakhstan has 14% of the world’s uranium resources and
    in 2024 produced about 23,270 t U.

In 2009 it became the world’s leading uranium producer,
with almost 28% of world production. Today Kazakhstan
produces over 40% of the world’s uranium.

とあります。
こうした数値と比べて、ヴェネズエラのU資源にはイランが
欲しがるほどの魅力が??
何か、公表されていない「秘密のU鉱山」でもあるので
しょうかねえ??

ご存じの方、お知らせくださいな。

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13枚に増えた!

日本聖公会さんの「原発問題プロジェクト」の
ウェブサイト
原発問題プロジェクト | 日本聖公会 正義と平和委員会 |
に私が連載を担当することになり、その原稿作成に追われて
追われていると下で申しました。その一環としてマンガや
説明図を11枚とも申していたのですが、それが13枚に増えました。
やれやれ~~

その13枚が終わったら、またいつものポストに戻りますね。

13枚の一例、まだ鉛筆段階。原子炉の「臨界」の解説

 

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マンガ11枚で多忙中

祝福溢れる2026年を皆様に願いながら ・・・

日本聖公会さんでは以前から、「原発問題プロジェクト」なる活動を
展開してらっしゃいます。
で、私もそれに協力、「Gen III とIV」原子炉に関する連載を作成する
ことになりました。

この連載では多数の説明図やマンガを使うので、今もマンガ11枚を
作成中です。

その11枚が終わったら、いつものここでの投稿を再開しますね。
しばしお待ちくださいな。

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