フランスの原発、クラゲにとめられる

フランスの原発、クラゲにとめられる

France 24のウェブサイトにある報道を
ベースに
Jellyfish force French nuclear plant shutdown

Jellyfish force French nuclear
plant shutdown
(フランスの原発、「クラゲ」にとめ
られる)
フランスのリール発、AFPからの情報だ
そうです。

海の大怪獣クラ―ゲン 現る
ほんまかいな~~

核発電推進プロパガンダでは、気候変動
の緩和のために原発が必要だそうです。
え?ほんまかいな??
このプロパガンダの誤りを指摘する
ページを、既にいくつも「やかんを
のせたら~~」にはアップロードして
おります。

まず、核発電が本当にCO2を
出さないのか?
という問題については、上の黒い
メニューの終わり近くにあるページ
付録 w-1)  w-3)  w-8)  w-18)
をお読みくださいな。

次に、既に激化している気候の中で、
原発が耐えられるのか?
という既に発生している疑問に
ついては、やはり上の黒いメニュー
の終わり近くにあるページ
付録w-10)  w-11)  w-16)  w-17)  w-19)
で取り上げております。

で、今回は新たに発生中の後者の実例を。
フランスのグラヴリヌ原発をクラゲが
とめている、という記事を要約・日本語化
して紹介します。

まあ、AFPのこの記事、既に日本語
メディアでも紹介されているのですが、
やはり補足説明が必要だと思います。
そこで、記事の要約・日本語化の下に
私からの補足説明を入れますね。
記事要約中の<  >内も、私からの
補足説明です。

--- Is Lifting Me Up II
ああ、情けない~
私の作品 “— is lifting me up”

*********************************************
フランス北部にある原発が、月曜日<8月
11日>、一時的にシャットダウンした。
原子炉を冷却する水を吸い上げるポンプを
クラゲの大群がふさいだためだ。
<フランスの>エネルギー企業グループ
であるEDFの発表による。

2025年8月12日 発表

グラヴリヌ原発の原子炉4基が自動的に
停止したのだが、「原発の安全や人員の
安全、環境に影響はない」と、同原発の
稼働担当企業であるEDFはそのウェブ
サイトで述べている。
「今回のシャットダウンの原因は、
大量のクラゲが<冷却水の>ポンプ
システムを詰まらせたという予測不能な
事態だ」とEDFは発表している。
下記参照
<グラヴリヌ> には他にも2基の原子炉
があるが <合計で6基>、その2つは
メインテナンスで停止中である。
稼働を再開するための調査が進行中で
ある ——-
—–
この原発の敷地には、次世代型原子炉
2基を新設、2040年までに稼働開始する
計画で、1基あたり1,600MWの予定だ。
下記参照
—–
クラゲが原発をとめた実例はフランス
以外にもあり、良く知られた事件と
して、2013年にはスウェーデンで
クラゲのため原発が3日間停止、1999年
には日本で原発の出力が大幅に低下した。
下記参照
専門家たちによれば、魚の獲り過ぎや
プラスティックによる汚染、気候変動の
ため、クラゲが異常繁殖しやすい状態が
出来ているという。
******************************************

まず、
気候変動は単に「地球規模で暑くなる」と
いった単純なものじゃなくて、
生物の繁殖や生息域などにも影響するもの
です。
そして、そうした生物群への影響が、
実際に原発を停止させた事実が何度も発生
してきたわけですね。(下記参照)
これでは、「気候変動の緩和のために
原発を」というのは単なる戯言で、
現実には
「気候変動のせいで、原発を稼働でき
ない」になってますよね。

次に、上で<下記参照>と記した問題点
について:

☆ <冷却水の>ポンプ システム
グラヴリヌ原発はPWRなので、PWR
の場合の冷却水のルートを概略図で。

あくまで説明用の概略図ですよ

☆ 1基あたり1,600MWの予定
具体的な原子炉タイプは、アレコレ調べた
のですが、どうも源治帝では未定の
ようです。
とはいっても、
1基あたり1600MWという以上、SMR
ではありえません
かといって、大型のHTGRなどは、2040
年に稼働開始できるとは~~
すると、EPR過疎の類だと推察するの
ですが、ページ al-4) で、EPRに
ついては説明済みです。
その al-4) で詳細に述べたように、
EPRには現実には
工期のだらだら延長
⇒ 予算を大幅オーバー
⇒ 電気料金に痛く響く
というパターンがつきまとっております。
そもそも核発電は、カネがいたずらに
必要な発電方式ですが、EPRは特に
それが顕著なのですね。

予算全部、アイツが食っちまいやがった

☆ スウェーデンでクラゲのため原発が
3日間停止、1999年には日本で ・・・
どちらも実例なので、短く紹介して
おきますね:

スウェーデン
2013年9-10月、ストックホルムから
南に200㎞程度の海岸にあるオスカー
シャム原発でもクラゲの大群が冷却水の
取水口を塞ぎ、原発が停止しました。

日本
1999年7月、柏崎刈羽原発で同様の
事態が発生、1-3号機で冷却水を
充分に得られないため、出力を
大幅に削減。

それと、今回はクラゲでしたが、
今後たとえば海藻類の異常繁殖とか
他の生物による取水不能もありえると
考えます。

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ロシア、ザポリージャ原発を軍事上の シールド代わりに利用

ロシア軍がザポリージャ原発を軍事上の
シールド代わりに利用、核事故を招く
恐れも ― ウクライナが非難

United 24 MEDIA(ウクライナ政府運営
の報道メディア)のウェブサイトより
Ukraine Condemns Russia’s Use of Zaporizhzhia Nuclear Plant as Military Shield, Warns of Nuclear Disaster — UNITED24 Media

Ukraine condemns Russia’s use of
Zaporizhzhia Nuclear Plant as aq military
shield, warns of nuclear disaster

Cyril Barabaltchouk
2025年8月7日

広島で平和式典が行われていた最中に
すら、ザポリージャではロシア軍が
「勝手に占拠」した地域の原発を実質
上の軍事シールドに利用していた ~~
原子炉とはもともとが核兵器製造用の
機械ですので、軍事と切り離すこと
などできない・・・ それが本来の
「不可分性」つまりproliferation
とは異なる形で現れた
実例の1つですね。

そしてこうした「侵略軍による原発
占拠」は日本でも起こりえますし、
いったん占拠されると手の打ちようが
なくなります。

では、United 24によるその記事を私の
要約・日本語化で。
<  > 内は、私からの補足説明です。

再掲  原子炉とは要するにPu-239製造装置
その際、大量の熱も出すので~~

************************
・・・ 8月6日、IAEAのラファエル
グロッシ事務総長が発表したところ
では、ザポリージャ原発そばでロシア軍
の砲撃部隊が複数回の一斉射撃を実施、
使用済み核燃料の保管庫を標的として
いた。・・・

この砲撃は1時間以上続き、同原発
並びに広く該当地域の安全が深刻に
懸念される。

ウクライナ外務省(MFA)は怒りを
露にし、ロシア軍によるこの攻撃は
同原発を軍事目的に利用しようとする
もので、しかも<原発なるがゆえに>
ウクライナは報復もできない、
と公表した。

このロシア連邦による行為はウクライナ
の安全を脅かすだけではなく、核事故を
招けばヨーロッパ大陸全体に被害を
及ぼしえると、MFAは述べている。

・・・ この原発の稼働安全性は既に
脅かされており、それは外部電力供給線
への損害のため、バックアップ用の
供給線1本のみに依存しているためだ。

・・・・

ウクライナはただちにザポリージャ原発
の非武装化を国際社会に対して求めた。
同時に、同原発の本来の運用企業である
Energoatom社に管理を戻すよう
要請した。

・・・・

以前に報じられたところによれば、ザポ
リージャ原発を再稼働させるならば、
まずは同原発をウクライナの手に戻して
からだ。これは、IAEA加盟48か国が
合同声明で力説したことだ。

再掲  原発の冷却(PWRの場合)

*************************
敵軍に原発を占拠されると、こちらは
手が出せなくなってしまう。これは、
容易に想像できますよね。
それにしても、使用済み核燃料の
保管庫めがけて一斉砲撃って ・・・
事実なら、放射性物質が広域に飛散する
ことは確実で、風向き次第では日本
列島にもやってくるでしょう。
飛散する結果にならないことを祈って
います!
そして、核兵器と核発電とがこの世界
から消え去ることも!

なお、極めて基礎的な知識ですが、
原発には(稼働中でなくても)
外部からの電力を供給しないと、
原子炉や核燃料を冷却できなくなって
しまうという事実については、
上の異常に肥大化してしまった黒い
メニューの終わり近くにある
付録 w-15) をお読みください。

再掲
使用済み核燃料冷却プールの冷却
プールからの温排水がややこしいのですが、これは放射性物質を含むので、熱交換器を使って冷却します:
プールの温排水(放射性)⇒ 熱交換器で冷却 (熱を、湖などからの水に交換器経由でうつす) ⇒ 冷めたプールからの水は、プールに戻す + 湖などからの水は湖などに戻す

 

 

 

 

 

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現在の韓国の場合で、「核抑止」は現実的か??

Should South Korea Pursue
Nuclear Weapons? A Deliberate
and Cautious Approach
(韓国は核兵器を保有すべきか?
意図を明確にした、慎重な
アプローチを)

北朝鮮が核兵器を増大・先鋭化させる中
韓国内では「韓国も、核抑止のため独自
の核兵器を!」という声が高まっている
ことは、「やかんをのせたら~~」では
幾度も紹介してきました。

今回、韓国系と見られる専門家の考察で
分かりやすいものをReal Clear Defense
というウェブサイトに見つけましたので
私の日本語化・要約で紹介しますね。
特に、日本語圏ではたった今話題に
なっている「核抑止」の現実上の問題に
ついて専門家が簡潔にまとめてくれて
います。その視点で、要約して
おります。

Jihoon Yuさんの考察
2025年2月5日
Real Clear Defense
Should South Korea Pursue Nuclear Weapons? | RealClearDefense

* Jihoon Yuさんは、
韓国国防分析研究所(Korea Institute for
Defense Analyses)の研究フェローで
国外協力担当ディレクターで、韓米同盟
や韓欧の安全保障協力、北朝鮮との
関係、国防、海洋安全保障、海洋戦略
などがご専門だそうです。韓国軍の小型
空母プロジェクトや潜水艦プロジェクト
にも関与された、とのことです。

殴り合いは、楽しいかい?

では、かなり短く要約紹介していきます。
<  > 内は、私からの補足説明です。
***********************************
韓国独自の核兵器開発・保有を進める
にせよ、反対するにせよ、韓国の国防、
周辺地域の安全保障、国際関係のダイ
ナミクスなどが複雑に絡み合う
ややこしい問題だ。

安全保障上の憂慮事項と、核抑止の
主張根拠

北朝鮮が核武装を強化する中、韓国が
独自の核武装を持てば抑止力が高まり、
アメリカへの依存を軽減でき、韓国の
国防方針をより自律的にできる、
との主張もある。

北朝鮮以外の地域も視野に入れると、
インド洋・太平洋での中国の存在感が
拡大する中、核武装した韓国があれば
各地の各種勢力による攻撃の危険性に
対する対抗勢力となれる、と説く者も。

だが、核兵器の開発そのものが単純な
課題ではなく、しかも核を保有しても
その効果を確保するには重大な問題も
ある。核抑止を確かなものとするには
単に核弾頭さえあればよいわけでは
なく、それを運ぶ手段 <ミサイル
など>、確かな指揮系統、明確な戦略
ドクトリンなども必要となり、これら
はいずれもかなりの時間もリソースも
要する。

アメリカとの同盟の役割と抑止力の拡大

韓国は長年、アメリカの安全保障つまり
核の傘の下で守られてきた。そのアメ
リカの対外方針の変化を受け、韓国独自
の核武装を求める声が高まるのも
当然だろう。

だが韓国が核武装するなら、アメリカ
との同盟関係は緊張感を高め、衰えて
しまう危険性すらある。アメリカはどの
ような場合でも、その同盟国が核兵器を
拡散させることには反対してきた。韓国
が独自の核武装を行えば、米韓間の
緊張が高まり、安全保障での協力の
縮小さえ招きかねない。

いろんなところに影響が~


経済や外交面での影響

安全保障という問題以外にも、核保有
が経済や外交に及ぼす影響も考慮しない
といけない。韓国はNPT加盟国であり
NPT下での義務に違反すれば <つまり
独自の核武装をすれば>、国際的な
反発を買う。通称制限や経済制裁、
外交上の孤立などを招きかねない。

そもそも現在の韓国の経済的繁栄は、
国際通商や投資と密接に結びついて
いる。その韓国が核武装を目指す
なら、重要な経済パートナーである
アメリカやEU、中国などとの関係
が悪化しかねない。その損害は、
核武装がもたらす利益を凌ぐものと
なりかねない。

地域での軍拡競争と不安定とを
招く恐れ

韓国が核武装プログラムを進める
なら、この地域での軍拡競争を招き
かねない。たとえば日本が対抗して
軍備強化を進める恐れがある。そう
した動きが始まるなら、東アジアの
緊張が高まり、誤った判断や意図
せざる紛争が起きる危険が増大
しよう。さらに、中国とロシアは核武装
した韓国を新たな脅威とみなし、
対抗して軍備増強を始める恐れもある。

さらに<韓国が核武装した場合>、
北朝鮮との緊張が一層高まるリスクも
ある。核兵器というと核抑止の手段と
捉えられやすいのだが、北朝鮮が従来
以上に強硬な反応に出る危険性もある。
何らかのご判断などがあれば、核武装
のために紛争を回避できるのではなく、
むしろ紛争を招いてしまう可能性も
あるのだ。

あちらに別の道が ~
私の15分クロッキー

 

核武装に代わる方策の探求

核武装には深刻なリスクも不確実性も
伴うことを鑑み、韓国は安全保障の
ための核武装に代わる手段を慎重に
探さねばならない。韓国軍は既に
世界でも有数の強力な軍隊である
ので、通常兵力をさらに強化すること
も有効な選択肢である。ミサイル防衛
システムやサイバー攻撃への防御、
精密攻撃兵器などへの投資を続ける
のも効果的な抑止策だ。

アメリカとの協力を深めることも、
抑止力の教会につながる。アメリカ
だけでなく日本も含めた3か国の
同盟関係の強化も抑止力の向上に
役立とう。

外交も引き続き重要である。確かに
北朝鮮との交渉は大変だが、交渉
チャネルを開いておきこの地域での
信頼関係を構築することは、安全
保障との関連でも安定した環境の
形成につながる。
*********************************

たとえ遠くに見えても、確かにある希望 ~
私のスケッチ、東京・港区

2025年8月6日の広島、平和祈念式
での湯崎広島知事のご挨拶が秀逸で
あったと、
現在日本では話題になっています。
上で紹介した考察と照らし合わせても、
次の「核抑止」に対する見解は、
確かに秀逸だと私も考えます!
その挨拶からの引用、
「抑止とはフィクション」広島が世界に問う“核抑止力”原爆投下から80年(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース

「このような世の中だからこそ、核抑止が
益々重要だと声高に叫ぶ人達がいます。
しかし本当にそうなのでしょうか。確かに、
戦争をできるだけ防ぐために抑止の概念
は必要かもしれません。一方で、歴史が
証明するように、ペロポネソス戦争以来
古代ギリシャの昔から、力の均衡による
抑止は繰り返し破られてきました。なぜ
なら、抑止とは、あくまで頭の中で構成
された概念又は心理、つまりフィクション
であり、万有引力の法則のような普遍の
物理的真理ではないからです」

同感です!

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イラン、それでもU濃縮再開できるだけ の科学者は充分に

イラン、それでも「U濃縮再開できる
だけの科学者は充分にいる」

やはり、こういう主張をしてきまし
たね。

虚勢を張っているのなら、
核施設自体を破壊しても、何らかの形で
「濃縮を再開したぞ」と見せかける
活動はするでしょう ⇒ つまり、何らか
の核活動を再開するでしょう

実際に再開できるのなら、
武力で核施設を破壊することでは、
核活動をやめさせることはできな
かった、という実例の1つとなり
ましょう

つまりどちらであっても、武力で
できることには限界が ・・・

ではどうすれば良いのかを論じる前に、
まずは報道を見てみましょう:

まずは現実を見ましょう~

FOX Newsのウェブサイトより
一部抜粋・日本語化して紹介しますね。
<  > 内は、私からの補足説明です。
******************************
Iran says it has ‘plenty of
scientists’ left to restart
uranium enrichment, despite
US, Israeli strikes
(イラン、アメリカとイスラエルに
あれだけ攻撃されてもU濃縮再開
できるだけの科学者は充分にいる)

Iran says it has ‘plenty of scientists’ left to restart uranium enrichment, despite US, Israeli strikes

Morgan Phillipsさん、2025年8月2日

アメリカとイスラエルからあれだけの
攻撃を受けたものの、イランには今も
ウラニウム濃縮を行う能力があり、
望むなら核開発プログラムを再開
できると、イラン外相は主張している。

アメリカはイランの主要核施設3か所に
攻撃を実施、イスラエルはイランの
防空システムの大半を破壊、イラン軍の
トップ司令官たちを殺害し、少なくても
核科学者13名も殺した。一般市民
1,000人超も。イラン側の提示している
数値だ。これに対しイスラエル側の主張
では、イランの国防高官30名とトップ
クラスの核科学者11名とを殺害した
そうだ。

「建築物なら、建て直せる。機械なら、
交換できる。技術は、我らにあるからだ。
核施設に勤務していた科学者た技術者
なら、多数いるのだ」 イランのアッバス
アラグチ外相は、先日のFinancial Times
とのインタビューで、そう述べていた。

「ただし、再開がいつ・どのように実行
されるかは、情勢次第だ」

Bunkerbuster, 手短に説明

アメリカ政府は、イランに2か所ある
主要U濃縮機関のフォルドウとナタンズ
に深刻な損害を与えたと主張している。
さらにミサイル攻撃で、イスファハンの
核施設を基本的に稼働不能にしたとも
述べている。これによってイランの
核プログラムは「何年か」後退した
そうだ。

そして今、果たしてイランと西側が合意
を締結、イランが核兵器委への野望を
放棄する代わりに経済制裁を緩和して
もらうという結果を実現できるのか、
世界が注視している。

アラグチによれば、イランがそうした
交渉を進めるには、6月の攻撃に対する
賠償をアメリカが提示すべきだ。

「<6月の>攻撃以前には交渉が進んで
いたのに、その最中になぜアメリカは
攻撃をしかけてきたのか、アメリカが
説明すべきだ。・・・ さらに、[将来の
交渉の進行中には]、今回の攻撃のような
ことを繰り返さないことを保証して
いただきたい。それも、今後のっ交渉の
ための前提だ」と、アラグチは述べて
いる。「<アメリカは>あれだけの損害
をもたらしたのだから、[イランに]
補償すべきだ」

アラグチの主張によれば、今回のいわゆる
「12日間戦争」により、「イランの核プロ
グラムを武力で解消させることはできない
ことが、実証された」

交渉拒否への道 ・・・

 

さらに同外相によると、今回の攻撃を
受けイラン政権内部では核プログラムを
核兵器製造へと発展させてしまえ、との
声も強くなってしまった。それでも
イランは、核兵器の製造を禁ずる
20年前からのファトゥワ<イスラムの
法学者による決定> の順守を続ける
そうだ。

さらにアラグチによると、「交渉に
反対する感情が大変強い。もうこれ以上
時間を無駄にするな、あいつらに騙され
るな ・・・ もし交渉が始まっても、
あいつらの真の狙いを隠すためだけの
交渉だ」というわけだ。

イランは何があっても民生用ウラニウム
濃縮をやめることはないとしており、
アラグチ外相もそれを繰り返し訴えて
いる。アメリカにとっては、これが実に
問題なのだが。
「U濃縮がなければ、すべてをイランは
失ってしまうのだ」

・・・中略・・・

アラグチによると、経済制裁を再執行
するならイランはヨーロッパ諸国との
交渉を打ち切るとのことだ。「つまり、
それで行き止まりということだ」
************************************

ああ~どうすれば・・・
私の20分クロッキー

別に私は、イラン寄りの立場ではあり
ません。むしろ、どの国であれU濃縮
など、やめてほしいです。
ただ、この外相もおっしゃったとおり、
武力でやめさせられるかというと ~~
特にイランの場合、U濃縮にトコトン
こだわりがあるようですが、
いったいなぜ???

民生(核発電)用なら、4%程度までに
しておけば ・・・
その場合でも、得られるものは電力
だけなのですが。
20%を超えると、今回のような攻撃を
受けるリスクがあるのですがねえ~~

この「何のためのU濃縮?」という
謎を納得できるように説明していただ
かないと、国際社会も対応に窮する
だけなのですが。

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固定ページ g-10) をアップロード

上の黒いメニューにはソフトウェアの問題があるようで、
本当なら g-10) は g-9) の後に表示されてほしいのですが、
なんとまあ g-1) の後に登場なさいます。
(;; > o<) /   もう!!

で、基本的にはアルファベット順のそのメニューで
g-1) の後に表示されているように、新たな固定ページ
g-10) をアップロードしました。

玄海原発の上空に、ドローン3機が侵入か??
という事件を受けて、メディアは結構な騒ぎに
なっていますが、
「やかんをのせたら~~」は既に2021年2月、
ページ g-6)

ドローン攻撃で原子炉への外部電力供給ルートを破壊
⇒ station blackout

非常用ディーゼル発電機の制御コンピューターに
ウォームなどを注入 ⇒ aurora vulnerabilityなどで
ディーゼルを破壊
⇒ 原子炉の冷却手段がなくなる (Loss of Coolant Accident,
LOCA)
⇒ メルトダウンへ

というリスクを指摘しております。
ただ、当時は「反原発派」の一部から、
「考えすぎ、大げさな」といった反応がありました!

さて、今回の玄海原発での事件を受けて、
原発へのドローン テロリズムというリスクを、
もっと社会全般が真剣に受け止めるように
なっています。

そこで新しい固定ページ g-10) では、上述の
ドローン テロのリスクを、再度
詳しく紹介しております。

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ザポリージャ原発(ZNPP)の状況も

ザポリージャ原発(ZNPP)の状況も、
私(ひで)は忘れてはおりません。

The Times of India
Don’t turn a blind eye to the Russian threat at the Zaporizhzhia nuclear power plant
に掲載されている論考も、一部抜粋・
日本語化して紹介しましょう。

Oksana Pokalchuk さん
2025年7月23日

20-min croquis / 20分クロッキー
Don’t look down! Look straight!!
私の20分クロッキー、男性のモデルさん

Don’t turn a blind eye to the Russian
threat at the Zaporizhzhia nuclear
power plant
(ZNPPでのロシアの脅威を無視するな)

<  > 内は私からの補足説明
**************************************

————–(前略)

<2023年6月にロシアがカホヴカ
ダムを破壊したが、これはZNPPの冷却
水源でもあった。このため、> 100万人
近い人々が飲料水を失い、ウクライナ南部
の生態系は恒久的に破壊された。そして
これが重大な問題なのだが、ZNPPが稼働
認可を受けているのは、カホヴカ貯水池
からの水による稼働だけなのである。
それ以外の水源はいずれも、この原発の
本来の認可条件では認められていない
のだ。その貯水池が破壊されてしまって
いる今、ZNPPの再稼働は一層危険な
行為となる。法律上はあくまで同貯水池
が水源であるため、ポンプ ステーション
を作り井戸を掘ったところで、合法的な
水源の代わりとはならない。承認された
貯水池が壊された現在、この原発の
核燃料と原子炉とを冷却するための承諾
を受けた安全な、信頼できる水源など
存在していないのだ。そうした状態で
再稼働するなら、安全のための規定も
法に基づく認可も踏みにじることになる。

————- (中略)


「政治とかかわらない」とか
言っても ・・・
私の作品 “No, Dad, please don’t!”,
Piece 1

<ロシアの核公社である> Rosatom
の公式の立場としては、「核エネルギー
は政治とかかわるべきでない」 だが
ロシアがそんな約束をしているからと
言って、国際社会はそれを真に受ける
べきではない。ウクライナでの
Rosatomの実績が実証しているよう
に、ロシアのような根っからの専制的な
国家においては、政治と無関係な核公社
など存在できると考えるほうが、
単細胞だ。

20-min croquis + bkgrnd added later / 20分クロッキーに、後で背景を咥えました
今までを振り返ると~
私の20分クロッキーに
後で背景をつけたもの

こうした状況は、ことにインドにとっては
大きな意味を持つ。インドの地域における
役割、そして核問題とは長年関与してきた
という歴史を考えれば、特にそうだ。
ロシアはその民生用核プロジェクトに
おいては、世界での基本的なパートナーと
してインドを選んでいる。<インド南端に
ある> タミール ナドゥー州のクダン
クラムでは、 VVER1000 という
ロシア型原子炉合計6基が建設中、
あるいは稼働可能な状態にある。核燃料
サイクル全体でのロシアとの協力を、
インドは拡大中だ。インドは2031年
までに核発電能力を3倍に拡大するとの
計画を進めており、ロシアの核技術に
依存していることから、重大なディレンマ
が生じている。世界の核のガバナンスでは
インドは指導的な立場にあり、核エネル
ギー部門でロシアからの支援を受けること
の意味をインドはよく検討せねばならない。
このままロシアへの依存を続けるなら、
ロシアの地政学的な枠に一層はめられ、
抜け出せなくなる危険もある。同時に、
世界での核に関する基準をないがしろに
して しまうのだ。

核エネルギーとの関係ではインドは協力
関係を多様化させてロシア依存を脱却し、
ロシア並びにRosatomへのプレッ
シャーを強化してZNPPの再稼働を
やめさせねばならない。ZNPPで深刻な
事故が発生することを、防止するためだ。
ザポリージャ周辺に核安全保護非武装
地帯を設けよとIAEAが先導して呼び
掛けているが、インドもこれに加わると
よい。核エネルギーを武器としては使わ
ない時代の創造に、インドも加担できる。
同国国内だけでなく、全世界での
新たな時代のために。
*************************************

まず原発の冷却の基礎、たとえば「稼働
していなくても、原発には冷却が必要」
といった基礎事項については、上の
肥大化した黒いメニューの終わり近くに
ある 付録 w-15) をご覧ください。

20 min  croquis + 10 min background / 20分クロッキーに10分ほどの背景
隷属なんて ・・・
私の20分クロッキーに後で背景をつけたもの
男性のモデルさん

次に、核発電と核兵器は現実には不可分
である以上、核保有国は自国の「核発電
技術」を他国に輸出・移植することで、
その相手国を自分の「核技術」に依存
させてしまう危険性があるとの指摘が
ありましたよね。
依存体質になってしまうと、
・ その核保有国が蛮行を働いても、
依存国は講義や非難がしにくい
・ 依存体質が長く続くと、その
核保有国の「核のしもべ」にされてしまう
といったリスクがありますよね。

後者については少し説明が必要かも。
現実、反原発派の間では昔から「日本は
アメリカのPu工場」などと言われて
きております。この意味を考えて
くだされば ・・・
かなり昔の流行言葉でしたけど、
「NOと言える日本」になりたいのなら、
「核にもNO」と言えるようにしません
と。無論、核兵器にも核発電にも。


いやよ!
私の20分クロッキー

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九州電力の玄海原発で、ドローン騒ぎ

九州電力の玄海原発で、ドローン騒ぎ

まず、7月27日夕方時点での日本語
報道については、たとえば
玄海原発の構内、ドローン3機の飛行確認 規制委が核物質防護情報
などをご覧ください。

で、次に「やかんをのせたら~~」の
固定ページ g-6) も。
上の黒いメニューが肥大化しすぎていて
申し訳ないのですが、項目は基本的に
アルファベット順です。

g-6) では2021年2月の時点で、
次のテロリズム ⇒ メルトダウン
のリスクを指摘しました。

ドローン爆弾 + 非常発電機へのサボタージュ or サイバー攻撃で

少なくても現在主流の軽水炉の場合で、
原発の原子炉自体がどんなに頑丈でも、
外部から電力を原発に供給する送電線
などをドローン爆弾で破壊して
しまえば、
⇒ ステーション ブラックアウト
(発電所への電力供給が途絶える)

+ 加えて非常用ディーゼル発電機
などを
・ その制御コンピューターを
マルウェアなどで制御不能に
または
・ 潜入テロリストによる破壊活動
などで非常用発電機をぶっ壊す

⇒ LOCA(冷却材喪失)
⇒ メルトダウンへ

よく見ていないと ・・・
怪しげな動き

2021年2月に公表した時点では、
原発の構造をよく知る方々からは
「確かに、大変な危険だ!」
といった評価を頂いた一方で、
「大げさな~ 考えすぎだろ」
と一部の人たちからは鼻で笑われ
ました。

しかし、それから4年半を経過した
現在、現実に何が起きたかを思い
返せば、どちらが正しかったかは
言うまでもありませんよね。

破壊兵器としてのドローンの発達は、
ウクライナでもガザでも実証されて
しまっております。

今のところ国家正規軍による攻撃や
占拠ですが、原発や核施設が軍事標的に
されやすいことは、ザポリージャでも
フォルドウでも実証済みです。
なら、テロリスト組織が原発を
狙わないという保証は、どこにも
ありません。

すると、今回の玄海原発での出来事は
単に飛行物体3機が原発上空を通過した
というだけのことかも知れませんが、
充分に警戒するべきですね。

なお、放射性物質は崩壊熱を発するので、
発電稼働をしていなくても核燃料が
ある限り、その原子炉には冷却が必要
です。
これについては、上の黒いメニューの
終わり近くにある 付録 w-15) を御覧
くださいな。

不安を煽らないでよ~~
私の、かなり昔の10分クロッキー
20分クロッキーの予定だったものが、
モデルさんの体調不良で10分になったものです。

私(ひで)は、不安を煽ってるん
じゃありません。
原発を新設するとか再稼働するとか
言うのなら、現在ではこうした
テロリズム リスクにも対策を講じて
おかないといけないはずだ、
と申し上げております

テロリズム対策が必要なのは「原発」
という発電所だけでなく、他の「核施設」
(軍事用も、発電用も)でも必要です。

その一例が、福島第一の跡地にある
ALPSですね。
中国や韓国の調査団の様子を見る限り、
H-3やC-14を除けば、各種放射性物質を
ALPSはきれいに吸着してくれている様子。

裏側ってものがあるのよ~
私の点描練習

ということは、取りも直さず:
ALPS内部には、かなりのSc-137、Sr-90、
I-131などなどがたまっているハズ
1) それらの放射性物質を、どこで・
どのように処理するのでしょうか??
2) ALPSをたとえば自爆ドローンで
ぶっ潰してしまえば、大型の
ダーティ ボムに早変わり
写真を見る限り、ALPSは原子炉ほど頑丈な
建物には、見えません。
さて、自爆ドローンによる攻撃から、
どうやってALPSを防御できるのか?
今回の玄海原発での出来事を見る限り、
防御手段などあるのでしょうかねえ?

あるいは、自衛隊に専用の特殊防衛隊を
組織してもらい、各原発などに常駐して
もらうのでしょうか??
その場合、かなりの税金投入が必要に ・・・

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核武装の方が安上がり??

既存ページ nd-1)
http://ermite.just-size.net/tshirt/?page_id=6457

に、短い追記をしました。

先日の参院選で東京から選出された参議院議員
による「通常兵器をそろえるより、核武装
(で敵国の攻撃を抑止すること)の方が
安上り」というような主旨の発言が、
騒ぎになってますよね
こんな妄言が出る以前から、すでに上述の
ページ nd-1) では
アメリカ海軍のDaniel Post司令官による
“The Value and Limits of Nuclear
Deterrence” という核抑止に関する考察を
抜粋・日本語化で紹介済みです。
元の英語記事を読みたい方は、
をどうぞ!
「英語の軍事記事を読めなんて ・・・」
とおっしゃる方は、ページ nd-1) で私の
日本語化抜粋をどうぞ!

Daniel Postさんの軍司令官としての考察の現実性と、
今回の参議院議員による妄言の軽率さとを比べれば、
「核抑止」というものの限界が見えてくると
思いますのでね。

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イラン、「それでも」U濃縮をやめない

イラン、「それでも」U濃縮をやめない

Agence France-Presseによる情報、
The Manila Times
2025年7月22日
Iran says will not halt nuclear enrichment ahead of European talks

Iran says will not halt nuclear enrichment
ahead of European talks
(ヨーロッパ諸国との会談を控える
イラン、U濃縮をやめるつもりはなし)

あれだけの爆撃があったわけですが、
果たして武力で「平和利用だよ~~
???」を止めめさせられたので
しょうか??

殴り合いは、楽しいかい?

私が抜粋・日本語化して紹介しますね。
<  > 内は私からの補足説明
*****************************************

イラン、テヘラン発 ― イランの核施設
は今回のアメリカ軍による攻撃で「深刻
な」損害を受けたにもかかわらず、同国
はU濃縮を含め核開発プログラムを廃棄
するつもりは毛頭ないと、イラン外相が
述べた。イランは近く、ヨーロッパ
主要国との会談を控えている。
———–
月曜日 <21日> にイランのアバス
アラグチ外相がFox Newsの「Special
Report with Bret Baier
」という番組で
述べたところでは、現時点ではイランの
U濃縮は「停止しているが、これは
確かに関連施設が受けた被害が深刻で
甚大だからだ」

「だが言うまでもないが、イランは
U濃縮を諦めることはない。イランの
科学者たちが達成した偉業であるの
だから」と同外相は言葉を続けた。
「国としてのプライドがかかっている
のだ」

アメリカのドナルド トランプ大統領は
上述の発言に対し自らのTruth Socialと
いう <自らが利用しているソーシャル
メディアの> プラットフォーム
Truth Social> で言及、「必要で
あれば」アメリカは再度攻撃を行うと
述べている。
———–

And they walked away —

ヨーロッパは <経済制裁下にある>
イランを支援することを約束したのだが
アメリカからの制裁をオフセットできる
だけの支援メカニズムは現実には実現
したことがなく、そのため多数の西側
企業がイランから撤退、同国の経済
危機を悪化させている。

「合意の実行を無視しているヨーロッパ
の関係者たちの責任をイランは追及して
いる」とイラン外務省のスポークス
パーソンEsmaeil Baqaeiは語っている。
この合意の今後については、この金曜日
<25日> にイスタンブールで会談が
行われる予定だ。

さらに火曜日 <22日> にはイランは
中国ならびびにロシアの代表との三か国
会談も主催、核問題と経済制裁の可能性
について論じあう予定だ。

————–

4月以来、イランとアメリカは核交渉を
5回実施したのだが、6月15日に予定
されていた会談はキャンセルとなった。
イスラエルがイランへの攻撃を開始し、
12日間に及ぶ戦闘が始まったためだ。

「今のところ、イランにはアメリカと
交渉をする意図は全くない」と、
Baqaeiは月曜日に語っている。
———–
*****************************************

国家の威信って、破壊能力のことなの??
私の、かなり昔の人体デッサン

「国家の威信」が核開発と関連付け
られて語られる場合が、時にあります
よね。
過去の実例として、フランスの核兵器
導入など。上の黒いメニュー(膨張し
すぎて使いにくくてスイマセン。
アルファベット順に項目を配置)にある
ページ b-5) など参照。

しかし、「核が国家のプライドになる」
とは、何とも滑稽な。
「世界から核を廃絶するため、リーダー
シップをとっている」ことこそ、これ
からの諸国の威信となるべきだと、
私は考えます。

そして、果たして武力攻撃はU濃縮を
辞めさせることに成功したのか??
答えは、まったくの「いいえ」ですよね。
かえって問題を悪化させただけだと
思えます。

現代の世界が必要としているのは
核施設への爆撃ではなく、平和的に
核を廃絶していくことでは?
そんなことを言うと直ちに、「脳内
お花畑の平和主義」とかいう罵詈雑言
が飛んでくるのが、今の日本社会です
よね。

でも、
「武力攻撃で施設を破壊すれば、
U濃縮をやめさせられる」と考えるの
は、「お花畑」ではないのでしょうか?
「核を持てば、国家としての格が上がる」
と信じるのは、「お花畑」じゃないので
しょうか??

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原発のライフサイクルでのCO2排出量: 核発電業界も、正確に把握できては いない

原発のライフサイクルでのCO2排出量:
核発電業界も、正確に把握できては
いない

「やかんをのせたら~~」のフォーカス
からは外れるのですが ・・・
「原発はCO2を出さない」という風評
ならびにプロパガンダが、今のところ
「常識化」してしまってますよね。

確かに、発電の熱源が核分裂であり
酸化(燃焼)ではないので、発電中の
原子炉や蒸気タービンからはCO2は
ほぼ出ません。で、そればかりが
喧伝されてます。

燃料がなくては、発電はできない~~
核発電のライフサイクル、ごく簡略に

しかし。
核発電のライフサイクルをザっと考えて
みましょう:

フロント エンド(核燃料製造)
U採掘 → U精錬 → UF6に転換
→ U濃縮 → 還元 → 核燃料に加工

原発の建設と稼働
(使用済み核燃料の冷却も並行して
行うのですが、これは下のバック
エンドに入れます)

バック エンド
(再処理を行わない場合)
使用済み核燃料の冷却
その解体
地層処分(地下深くに埋める)など
* 無論、地層処分の場所は今のところ
日本では見つかっておりません。

上記のように多様な各種プロセスがある
ので、どこから・どれだけのカーボン排出
があるのかは、結構複雑な問題です。

すでに 付録 w-3) (上の黒いメニューの
終わりの方にあります)などで紹介した
ように、
核発電のライフサイクルでのCO2排出の
推定に関しては、推定手法や対象となる
原子炉のタイプなどによって、かなりの
変動が出ています。

この推定手法などの問題点にフォーカス
した論文を見つけました。
中国の研究者たちによる
Critical review of nuclear power plant
carbon emissions
(原発のカーボン排出に関する批判的
レビュー)
という論文で、2023年9月のものです。
Frontiers | Critical review of nuclear power plant carbon emissions
からダウンロードできます。

この論文の共著者たちのうち5名は、
China Nuclear Power Engineering Co.,
Ltd. に雇用されているとのことですから
核発電業界による研究であることは確か
です。

核発電業界も、認めているのねー この数値のバラツキ

しかし。核発電業界の文書であるにも
かかわらず、冒頭部分にはっきりと
以下の記載があります:

Nuclear power plays a crucial role in
achieving the target of carbon neutrality to
build a sustainable society. However, it is
not “carbon-free” when considering its
entire life cycle. Therefore, accurate
accounting and monitoring of its generated
carbon emissions are required
(サステナブルな社会を創造するための
カーボン ゼロ目標。それを達成するため
には、核発電は不可欠な役割を演じる。
だが、その核発電も、ライフサイクル
全体を考えると「カーボン ゼロ」
ではない。そのため、核発電が排出する
カーボン量を正確に推定しモニターする
ことが必須だ)

その少し下では、

The carbon emissions resulting from NPP
construction and operation are under-
estimated due to the limited data and
methods, which creates uncertainty ——
原発の建設と稼働から生じるカーボン
排出は、データや推定手法の制約のため、
過小評価されている。そのため、
不確実性が ・・・・)


要するに、不確かなのね~
私の20分クロッキー

さらに 3.1.2 Enrichment という段落では
従来の推定手法の結果として、U濃縮に
よるカーボン排出がライフサイクル排出に
占める割合が大きいと認めています。
—- the carbon emissions resulting from
enrichment are prominent throughout the
whole nuclear fuel cycle, accounting for
61.9% and 55.8% of the total emissions
of the nuclear fuel cycle in the OTC and
TTC strategies,
(・・・ 濃縮から発生するカーボン排出
は、核発電のライフサイクル全体の中でも
特に目立つ。その比率は、OTCの場合で
61.9%、TTCの場合で55.8%となる)

OTCとはOnce-Through Cycleつまり
核燃料を再処理しないで、使用したら
埋めるというサイクルです。
TTCとはTwice-Through Cycleで、使用
済み核燃料を再処理してもう一度使用する
ものです。

なお、
U濃縮での消費電力の膨大さ → それを
たとえば石炭火力からの電力で補って
いたら、かなりのCO2が ・・・ と
いう問題については、上の黒いメニュー
(項目は基本的にアルファベット順)に
あるページ d-13) などで、
「U濃縮って、なあに?」といった
基礎的説明は、ページ f-12) などで
取り上げております。


雨が降れば、流れちゃいそうなプロパガンダ
私の20分クロッキー

さらに
3.2 Carbon emissions resulting from the
NPP construction and operation
という段落では、原発建設と稼働に伴う
カーボン排出の推定がかなり未確定である
ことを認めています:

Sovacool et al. (2008) demonstrated that,
compared to front-end emissions, the
emissions originating from the construction
phase are lower, accounting for approxi-
mately 12% of the total emissions of the
nuclear fuel cycle. However, Poinssot et al.
(2014)
 published contradictory findings,
revealing that the contribution of the
emissions resulting from construction is
approximately the same as that of the
front-end emissions.
(Savacool et al. (2008) が示したところ
によれば、フロント エンドからの
カーボン排出と比べれば、原発の建設から
の排出は少なく核発電のライフサイクル
からの総排出量の約12%とされる。だが
Poinssot et al. (2014) の研究はそれとは
異なる結果を示しており、原発建設から
の排出はフロント エンドからの排出と
大まかに同等だ)


根拠はどこに~~
私の20分クロッキー、男性のモデルさん

まあ、こんな現状ですから、
・ 核発電業界は、「原発はCO2」を
出さない
とのプロパガンダをどこまで続けるつもり
なのでしょうねえ??
根拠をしっかりと示してもらいたい
ですよね。
そのプロパガンダの問題点を私たち
反核勢力がもっと指摘すべきですが、
あまり聞こえてこないのはなんで??
反原発団体などは、もっと情報発信に
努めませんと

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