IAEA調査団、クルスクへ

IAEAのウェブサイトより

IAEA Director General Statement on Kursk Nuclear Power Plant | IAEA
2024年8月26日の記事より

ロシアのクルスク原発に関するIAEA
事務局長の声明

話題になっている問題で、当然IAEAの
ウェブサイトも扱っています。
それを紹介しますね。
件のクルスク原発はロシア連邦共和国
西部のクルスク州にある原発で、稼働
可能な原子炉はRBMK-1000が2基。
この州はウクライナと国境を接して
おり、現在の戦争の舞台の一部となって
いることはご存じのとおりです。

きわめて大雑把な外観

↑ クルスク原発の大まかな外観
細部はかなり不正確です

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

***********************
IAEA Director General Statement on
Kursk Nuclear Power Plant
(IAEA事務局長によるクルスク原発に
関する声明)

2024年8月26日
78/2024
オーストリア、ウィーン発
<クルスク原発の> 深刻な状況を鑑み、
私 <ラファエル グロッシ> は自ら
ロシア連邦にあるクルスク原子力
発電所(KNPP)へのIAEAの派遣
使節団を指揮している。

IAEAにとって、あらゆる原発の安全性
とセキュリティとは中心的で根本的な
課題である。

KNPP周辺では軍事活動が激化して
おり、新たな展開も見られるため、
私は同地の地上での展開をつぶさに
観察している。特に、同原発が関与
する動向だ。IAEAの任務は核の
利用を平和目的のためのものとする
ことであり、その任務の遂行を求め
られた場合には、IAEAが間違い
なくその場にいることが必須だ。

さらに、核施設の安全性とセキュリティ
に関する独立系機関としての評価が
求められている場合にも、IAEAが
そこにいる必要がある。IAEAが情報
を検証できるには、現実に何が起きて
いるのかを独立機関として確認・検討
できることが必須だ。

繰り返して申し上げるが、いかなる場合
にも核施設の安全とセキュリティとを
侵してはならない。クルスクの状況は
変化を続けており、明日私は現地に
到着次第、現場を直接に視察し今後の
対応活動のあり方を話し合うことが
必須だ。KNPPの核安全性やセキュ
リティを検討・判断するためには、
どのような活動をすべきなのかを
考えるのである。

戦闘時における核安全性に不可欠な
7本の柱(https://www.iaea.org/topics/response/nuclear-safety-security-and-safeguards-in-ukraine)ならびに具体的な5原則(https://www.iaea.org/newscenter/statements/iaea-director-general-statement-to-united-nations-security-council-30-may-2023
を順守することが必須である。これらは
いずれも本来はザポリージャ原発の保護
のために定めた指針であるが、どの
ような原発にも適用できる。.
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不安・・・
私の20分クロッキー

さて、実際に現場を視察して、どの
ような報告があるのか?
それはまた、IAEAから発表があり
次第、日本語化して紹介しますね。

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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