c-11)(その他の「前科」) 武力で核をつぶそうとしたが~~

c-11)(その他の「前科」) 武力で核をつぶそうとしたが~~

2026年6月

核兵器材料、どこにあんのか分かりまへん~~

c-10) で紹介したBegin Doctrineは確かに、イラク(c-1) )や
シリア(c-2) )では核兵器開発をやめさせるに至った
ようです(今までのところは)。
しかし、じゃあ「核兵器開発らしきものを見たら、爆撃で
ぶっ壊せ!」でどんな核開発でもやめさせられるのか、
というと ・・・

あれ、核開発だぞ!そりゃ、爆撃でぶっつぶせ!

・・・ そうはいかなかった、という実例を私たちは目の当たりに
しております。
イランの核施設に対する爆撃は、すでに複数回実施されたの
ですが、結果は ~~ 下の記事にあるとおりです。だいたい、
イラクやシリアでの実例をイラン指導層は知っているわけ
ですから、イランは核施設を地下深くに設けたりしたの
でしょう。武力で武力をなくすことなど、できないのですね。

でも、外交交渉も功を奏さなかったですよね。トランプの
アメリカが勝手にJCPOAから抜けたりした(2018年)のが、
ソモソモいけないのですが。

じゃあ、もはや核兵器のproliferationは止めようがないので
しょうか??いえ、諦めてしまうのは、人類だけでなく
他の生物たちに対しても無責任です。彼らも核によって
焼き滅ぼされてしまいえるのですから。

ですから、核兵器開発の隠れ蓑として核発電が利用されてきた
歴史の事実を直視して、その「隠れ蓑」を廃絶しましょう、
というのが「やかんをのせたら~~」の主張なのですね。

爆撃はやったけど~~

では、「爆撃でぶっ壊せ!」でどんな核開発でもやめさせ
られるのか、というと ・・・ そうはいかなかった、
という現実を紹介している記事を。

インドの英語ニュース チャネルThe Times Nowのウェブサイトより
元の英語記事は、ここをクリック
IAEA says it no longer knows where Iran’s highly enriched uranium is

例によって、
私の抜粋・要約・日本語化
<  > 内は、私からの補足説明
です。

****************************************
IAEA says it no longer knows where Irans highly enriched uranium is
(IAEA: もはや、イランの濃縮ウラニウムがどこにあるのか、
分からない)

Times Now Digitalさん
2026年6月5日

爆弾、どこ行ったんや??
分かりまへんねん~~

国連の核監視機関 <であるIAEA> が、イランの核開発
プログラムの主要部分 <である濃縮ウラニウムなど> の所在を
実質的に見失ってしまったことを認めている。つまり、イランの
高濃縮ウラニウム蓄積がどの程度の量で、どのような組成であり、
ソモソモどこにあるのかが現時点で不明であると、警告を
発している。IAEAが加盟諸国に配布している秘密報告によれば、
昨年の中東での紛争による被害を受けたイランの核施設に、
IAEAの査察官たちが適切に入ることが できていないそうだ。

その報告によると、IAEAは「イランにある濃縮ウラニウムの
量や組成、所在場所に関して何ら情報を提示できず、イランが
ウラニウム濃縮活動すべてを停止しているのか否かさえ不明だ」
とのことである。こうした現状は、IAEAが現在設けている
セイフガード <拡散防止措置> を実施するようになって以来、
特に深刻な問題の1つである。

IAEAの任務を果たせないと、警告
<オーストリアの> ウィーンに本拠を置く核監視機関IAEAは
現時点で、核拡散防止条約(NPT)の定める「セイフガードの
任務を履行できない」と認めている。さらに、イランが 国際
条約の下での義務を再度全面的に果たすことが「不可欠で緊急の
課題だ」としている。IAEAが前回の報告を発したのは今年2月の
ことであったが、それ以降今までにIAEAの査察官が査察した
イランの核施設は、1か所だけなのだ。それはブシェール原発で、
6月1日から3日にかけての査察であった。

・・・ (中略) ・・・  イランにあるその他の主要ウラニウム
濃縮施設については、IAEAは独自に検証することができていない。

こんなときに、爆弾どこいったんか分からへんのか!


・・・ (中略) ・・・

中東地域での紛争のため、核にまつわる不確実性も悪化
上述の報告が出された背景として、中東全般で不安定な情勢が
続いていることがある。イラン、イスラエル、アメリカによる
対立は今も続いており、査察活動は困難なものになっている。
しかも同時に、レバノンではヒズボラ <vs イスラエル> の
戦闘が続いており、中東の緊張は高まる一方だ。

・・・ (中略) ・・・

定期的な査察ができない場合、諸国の政府は直接の査察結果
よりも諜報活動の結果に頼ることになる。IAEAはイランが
核兵器開発を秘密裏に進めているといった非難を口にするまで
には至っていないが、IAEAによる最新の評価を見ると悪化しつつ
ある現実が浮かび上がる。現時点で世界は、中東でも特に問題と
なっている核開発プログラムを明確に把握できていない、
という事実だ。
****************************************

他を探して見ましょ ・・・
私の点描練習、Croquis Cafe 360ベース

何をやっても駄目だったから・・・
「外交交渉も経済制裁も、爆撃もダメだった。じゃあ、
こちらも核武装して、核保有国からの核攻撃を抑止するしか
選択がないじゃないか~~」
そんな飛躍した主張すら聞こえている昨今です。

しかし。
そもそも今回のイランの核開発問題は、いったんは2015年の
JCPOAで交渉によりまとまっていたものを、トランプ政権が
勝手に2018年に「いちぬけた~~」をやらかして、もつれ
させてしまったものです。
さらに、冒頭でも申しましたように、この核開発でもやはり
核発電が隠れ蓑になってました。ですから、現在の石油価格
高騰だけを見て「もっと原発を!」と主張するのは、あまりにも
近視眼的ですよね。

核発電を廃絶し
核物質をすべて国際管理の下に置く
というのが、世界でのこれ以上の核兵器proliferationを
防止する策だと、私は考えております。

Comments are closed.