やっちまった ・・・ アメリカ、サウディのU濃縮にgo ahead

やっちまった ・・・ アメリカ、サウディのU濃縮にgo ahead

The Guardianのウェブサイトより
Saudi Arabia and US strike deal for kingdom to enrich uranium | US foreign policy | The Guardian

上の黒いメニュー、実にごちゃごちゃになってしまい、
使いにくいです。
それでもまあアルファベット順にはなってまして~~
ページ f-10) や f-4) で紹介した通り、
サウディ アラビアは以前から「イランが核を持つなら、
我々も持つ」と公言してきました。
だから、サウディへのU濃縮技術や原子炉の供給には
核兵器拡散というリスクが強く絡みつくのですが ・・・
なんと、アメリカがサウディのU濃縮にお墨付きを与えて
しまったとの報道です。
ほんんと、呆れた ~~~

なんや、それは!?

では、いつもどおり
私の要約・抜粋・日本語化
<  > 内は、私からの補足説明
**********************************

Saudi Arabia and US strike deal for kingdom to enrich uranium
(サウディ アラビアがU濃縮を行う合意を、アメリカと)

サウディが民生 <発電> 用核エネルギー プログラムの
核燃料を製造することを支援する合意を、ドナルド
トランプが承認

Patrick Wintourさん(外交問題担当エディター)
2026年7月23日 JST

水曜日 <7月22日、日本標準時では23日>、ドナルド
トランプはサウディ アラビアと核合意を締結、これにより
サウディは自国でウラニウム濃縮を行い核反応を起こ
させることができる。

アメリカのエネルギー長官であるChris Wrightとサウディで
同等の職位にあるAbdulaziz bin Salman皇太子が「平和的な
核利用の合意」ならびに「それに付随するセイフガードの
ための二国間合意」に署名したと、アメリカのエネルギー省
の発表が述べている。

この発表のタイミングには賛否が渦巻いており、そもそも
アメリカとイランの間の戦争の原因の1つは、イランに自国
でのウラニウム濃縮をやめさせ、同国が核兵器を製造でき
ないようにする ことであった。

ウラニウム濃縮とリスク、再掲

このアメリカとサウディ間の合意は30年間にわたり効力を
有する見込みで、そのプログラムの 策定にはWestinghouse
などのアメリカ企業もかかわる予定だ。

この合意に基づき、アメリカとサウディ合同の調査の後に、サウディ アラビアにウラニウム濃縮工場を建設することが
可能になる。これは、何年も以前から交渉されてきたことだ。ある時点ではバイデン政権は、サウディがウラニウム
濃縮技術を手に入れるための条件として、イスラエルとの
関係の正常化を求めた。だがこれは、サウディが今も
拒否している。

この合意案はアメリカの議会に提出される見込みさが、
一部の議員たちからの反対を受ける可能性もある。
サウディによるウラニウム濃縮を制限できるような
モニターを行うセイフガードが設けられていない、
という理由だ。

過去にサウディ アラビアは、イランが核兵器を保有するなら
サウディも保有する必要が生じるとしていた。ただ、
イランは繰り返し核兵器保有の意図を否定している。だが
1つの政権を超える長年にわたる交渉の中で、アメリカには
もう1つの不安があった。つまり、アメリカがサウディに
核技術を提供しなければ、サウディは他国にそれを求める
のではないか、という不安だ。

今回の合意では、IAEAによる強化モニタリングを含めない
ことになりそうだ。ところが2015年に <いったん> 締結
されたイランと西側の間での核合意では、こうしたIAEAに
よるいわゆる追加プロトコル <という核兵器への転用
防止策> をも含んでいたのだ。

イカレてる!
私のかなり昔の10分クロッキー

<ワシントン DCに本拠を置くアメリカの外交問題シンク
タンクである> Defense Prioritiesで中東プログラムを
指揮しているRosemary Kelanicは、ソーシャル メディア
<日本語ではSNS> で、次のように警告を発している。
「サウディ アラビアにウラニウム濃縮技術を与えると
いうのは、多くの意味でひどい愚行だ。しかもそれを、
こともあろうにイランの核プログラムをめぐる戦争の
真っ最中に 締結するとは、あまりにもひどい」

Kelanicは今回の決定を無謀でアメリカの国益につながら
ないとしている。「サウディがウラニウム濃縮を行えば、
イランが核兵器を求めるプレッシャーが膨大なものと
なろう。トランプはイランを挑発して、イランを核兵器
保有に踏み切らせたいのか?」

他の見解を見ると、サウディも石油だけでなくエネルギー
ミックスを多様化させようとするだけの成熟国家になった
のだと、アメリカが判断したのだとする見解もある。

イランは公式には核兵器を保有しないと発表してきている
が、それが賢明か否かについては議論があり、イラン国内
ではホットな話題になっている。中東地域におけるイラン
の最大のライバル <であるサウディ> には自国で
ウラニウム濃縮を行うことが認められているのに、
イランが同じことをすると経済制裁を受けているのは、
イラン市民たちの怒りを招くであろう。

現在の戦争が始まる直線、今年2月にジュネーヴで行われた
交渉では、イランが自国でウラニウム濃縮を行う権利を
10年から20年ほど停止するよう、アメリカは求めていた。
イラン側は、3年間の停止を考えていた。

U-235の濃度と用途
重要なチャートなので、しつこく再掲

それとは別にアメリカは、ウラニウム濃縮を行う中東
地域のコンソーシアムを考えてきており、それを構成する
諸国としてサウディ アラビア、イラン、アメリカ、UAEが
検討されていた。

サウディ アラビアはIAEAに加盟しており、これはウィーン
に本拠を置く国連機関で、核の平和利用を推進しながら
核兵器の秘密裏の開発を防止するための査察を行って
いる。

アメリカ議会は核エネルギー利用の協力合意を検討し、
必要ならブロックできる。こうした合意は、アメリカでは
123 agreementとも呼んでいる。

・・・(中略)・・・.

再掲 「平和利用」やったんと、ちゃうんか~??

サウディと、既に核兵器を保有しているパキスタンとは、
相互防衛条約を締結している。ハマスの指導者たちを
標的にイスラエルがカタールで攻撃を実施したことを
受けて、締結したものだ。パキスタンの国防相の発言に
よれば、パキスタンの核兵器プログラムを、必要ならば
サウディも「利用できるようにする」そうだ。これに
イスラエルは警戒を高めた。長年、イスラエルは
中東での唯一の核兵器保有国として知られていたのだが。

サウディの隣国であるUAEも <2009年に> アメリカと
123 agreementを締結、韓国からの支援を受けてバラカー
原発を <4基あり、2020年から2024年にかけて順に稼働
開始> 建設した。だがこのとき、UAEはウラニウム濃縮を
求めていない。核兵器不拡散という問題を扱う専門家
たちによれば、この濃縮を求めないという姿勢こそ、
新たに核発電を導入しようとする諸国にとっての
「ゴールド スタンダード」だという。

・・・(以下略)・・・

*****************************

そんなもの、伝染させないで!
私のクロッキー(速写画)、Croquis Cafeベース

Kettle, 2025, Nov 15

バラカー原発には、今年5月にドローン攻撃があって、
火災が発生したことはよく知られていますよね。

それ以上に問題なのが、「核兵器の伝染」とでも呼ぶべき
現象でして ・・・
今までの中東の歴史を振り返ってみると:
1980年代? イスラエルがひそかに核兵器保有 ⇒
遅くとも2000年代 イランが、イスラエルに対抗して?
ウラニウム濃縮 ⇒
2010年代 サウディ皇太子が、「イランが持つなら、
我々も」発言を始める ⇒
2025年9月 サウディが核兵器保有国パキスタンと、
相互防衛合意
2026年2月 現在のアメリカ vs イラン戦争の開始

東アジアでも、北朝鮮の核兵器への対抗として韓国も
核兵器保有すべきだ、という世論が高まりつつあります
よね。すでに本「やかんを載せたら~~」でも、何度か
取り上げました。(このページ右端にある「アーカイブ」
で、2025年8月をクリック ⇒ 8月8日の「現在の韓国の場合で ~~~」をクリック)

IAEAが目を光らせていても、結局はこういう現実が
進行中 ・・・ やはり、「核兵器開発の隠れ蓑」である
核発電があるかぎり、核兵器の拡散も止められない
でしょう。

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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