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サイト、Phys.orgより。
International group of scientists warns nuclear radiation has devastating impacts on ecosystems (phys.org)
International group of scientists warns
nuclear radiation has devastating
impacts on ecosystems
コロラド州立大学Jayme DeLoss記者
2023年2月6日
明らかなことですが、核兵器が使用されれば
生態系に重篤な影響を及ぼすことになります
よね。それを、科学者たちの国際組織が
改めて警告してらっしゃいます。
やはり、廃絶すべきものは、早く廃絶すべき
ですね。
ウクライナに放射性物質が降り注ぐ悲劇は、
チョルノービ原発の大事故だけで結構です。
ロシア政府が正気を取り戻し、ウクライナに
平和が戻ることを!
それと、核兵器と核発電の不可分性が、日本
語圏でも広く認識されることを!
“Dirty Bomb Nightmare”
私の作品
では、Phys.orgのウェブサイトがその警告を
紹介しているので、それを私の日本語化で
取り上げますね。
いつもどおり、< > 内は私からの補足
説明です。
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ロシアのヴラディミール プーティン大統領は、
ウクライナでの戦争において 「戦術核」 を
使用する可能性があると脅迫している。だが、
どのような種類であれ核兵器を使用するなら、
大規模な破滅をもたらすと、全世界の著名な
科学者たちの組織による新しい方針宣言書が
述べている。その組織の要請では、政策
決定者たちや一般市民に、放射性物質に
よる生態系への影響や長期的な結末を
認識してほしいという。
この宣言書を記したのはInternational
Biodiversity Networkという団体の科学者
たちだ。これは, 生物多様性や生態系の
健全性、生態系維持活動などの専門家
として世界的に認められている科学者たちの
組織で、その中にはコロラド州立大学の
Warner College of Natural Resources
(ワーナー天然資源学部) の学部長である
A. Alonso Aguirre <アメリカの野生生物
研究者> も含まれる。
偶発的な漏出も含め、どのような形であれ
放射性物質が漏出すれば地球上のすべての
生命に悪い影響が出ると、10か国を代表する
科学者たちが結論付けている。
“Run” For your life!”、部分
私の昔の作品
「いわゆる戦術核戦争であっても、地球という
惑星のすべての生命に深刻な危機をもたらす」
そう語るのは、チリのローマ教皇庁立カトリック
大学で生態系と環境の教授を務め、著名な
著者でもあるCristian Bonacicだ。「食糧生産
<への影響>、そして生物の移動に伴う連鎖
反応によって、未曽有の大規模破局が訪れる。
それにより、現在の人新世が終わる。科学者
である我々は、政策決定に関わるすべての
人々に、放射線に関連するリスクに警戒して
もらいたい」
放射性物質は漏出した場所に留まるわけ
ではなく、大気や水系を広がっていくため、
その影響は順次連鎖拡大してしまう。しかも
そうした汚染は何百年、あるいは何千年も残り
生物圏の機能を歪めてしまう。
高レベルの放射線に被曝すると生命体は
疾患に陥り、あるいは死亡するため、ある
地域ですでに絶滅が危惧されている生物種
の絶滅を招きかねない。一部の生態系は影響
緩和能力や適応能力の限界を超えた状況を
強いられてしまう恐れもある」 と、科学者たち
は警告している。
「生態系は人が生きていくための基本的で
不可欠なニーズを満たしてくれるものだが、
それに何が起きるのか、充分に配慮する
必要がある。核戦争が起きれば、地球が
持ちこたえられる限界を突破してしまう
危険性があるのだ」 と、Aguirreは述べて
いる。
“Contamination”
私の昔の作品
偶発的な放射性物質の漏出による大規模な
環境への影響は、すでに何度か発生して
いる。1986年にはチョルノービ原発が爆発
したが、その放射性物質はヨーロッパのほぼ
全体に広がってしまった。また2011年の
福島第一原発の大事故でも放射性物質が
大量に漏れ出し、カリフォルニア沖でも高い
レベルの放射線を発する魚が捕獲されている。
この宣言書によれば、ウクライナの
ザポリージャ原発への砲撃では、放射性物質
漏出のリスクが特に高い。
その著者たちによると、核爆発が起きれば
世界の食料のつながりが破壊され、飢餓が
多方面に広がる。つまり、大気も水系も生物
の生息圏も破壊され、死を招く。人類と生態
系とが生き残るうえで、放射線がどれだけ
有害か、すべての科学者たちが警鐘を鳴らす
ことが必須だ。
「Scientists warning on the ecological
effects of radioactive leaks on ecosystems
(放射性物質漏出が生態圏に及ぼす影響に
関する、科学者たちからの警告)」 という
宣言書は、 Frontiers in Ecology and
Evolution に公表されている。<Frontiers | Scientists warning on the ecological effects of radioactive leaks on ecosystems (frontiersin.org)>
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“Something wicked this way comes”
私の、かなり昔の作品
もう、皆様も予想通りの内容だったと
思います。
ウクライナからロシアが1日も早く撤退して
くれることを祈ると同時に、核兵器と核発電の
廃絶をこれからも 「やかんをのせたら~~」
は訴えてまいります!
* それと~~ 私が放射線の健康影響を
あまり取り上げない理由 II
右の「アーカイブ」の下で2022年9月を
クリック → 9月26日の投稿をご覧いただくと、
「放射線の健康影響について、あまり取り
上げていないのは、なぜか?」 を述べて
おります。
そこでは、主に私 (ひで) の担当分野で
ないから、という側面を述べました。
実はもう1つの側面があって、それには
本日紹介した記事が関連します。
2011年~12年ごろ、食品の放射線検査
などが問題になりましたよね。それ自体は、
当然の反応だと思います。
ただ、当時の「反原発」の動きの中で、
「放射線の健康影響 」というと、食品検査
ばかりが目立ってしまっていました。
まあ、たとえば赤ちゃんのいらっしゃる
お母さんが「とにかく、私の子供に何を
食べさせたら安全なの?」 と心配になるのは
やむを得ないでしょう。
でも、反原発運動の大半が 「放射線の
健康影響 = 食品検査、」食品検査」 と
いった短絡に陥っているようでは ・・・
はい、上の紹介記事にあるように、
生態系などへの放射線の影響も真剣に
取り上げませんと。生態系の汚染は、
いずれ巡り巡って人間の赤ちゃんたちにも
害を及ぼします。
嘆き
私のかなり昔の10分クロッキー
そのためには、生態系研究と放射線の影響
という二分野のクロスセクションを専門的に
学ぶ人材が必要です。
私自身はすでに核発電と核武装・拡散という
二分野のクロスセクションに集中しているので、
生態学や放射線医学にまで、とても手が回り
ません。
反核勢力の中で、こうした専門分野間の分業と
協力が不可欠だと考えております。
エラソーな口を叩いてよければ、
2011-12年ごろの反原発運動は、
1990年ごろから核兵器拡散との関連で核発電を
捉えていた私などからみると、正直いって
「烏合の衆」に見えました!
そこには分業も組織化も見えなかったからです。
だから私は当時、「いずれ10年も経って
ほとぼりが冷めると、日本政府は新型原子炉
の建設とか言い出すだろ~よ」 と予測して
いました。今まで、幾度か述べたとおりです。
そして2023年2月現在、実に不本意ながら、
私の予測は的中しちゃいましたよね。
私としては、今からでもこの予測を 「ハズレ」
に変えたいのです。