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d-16) (発電原理) 60%の悪夢
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イスラエルとアメリカによる爆撃の後、イランのU濃縮施設は
確かに破壊されたのですが、既存のHEUがどこに行ったのかが
(2025年12月はじめ現在でも)不明のままです。
で、この既に存在していた60%のHEUでも、効率の悪い核兵器は
製造可能なのだ、という問題指摘です。
かの高名なEdwin Lyman博士による指摘で、今年7月、爆撃の直後に
発表されたものです。
長い論考なので、私が一部抜粋・日本語化して紹介しております。

通常は「兵器グレード」とされているのは90%以上でして、
「やかんをのせたら~~」でも基本的な線として90%と
申してきました。
しかし、濃縮施設を破壊された今、「その気になれば」
60%のU-235でも核兵器に使える、という博士のご指摘ですね。

元の英語の論考を読める方は、ぜひ

Iran can still build nuclear weapons without further enrichment. Only diplomacy will stop it


をお読みくださいな。
Bulletin of the Atomic Scientistsに掲載されたものです。

私の抜粋・日本語化を読みたい方は、上の肥大化した黒いメニューで
d-16) をクリック!

 

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いつの間にやら また壊れたんで、直さなあきまへんがな~

IAEAのウェブサイトより
Update 261 – IAEA Director General Statement on Situation in Ukraine | International Atomic Energy Agency

昨年11月の話ですが:
ザポリージャへの電力供給線、いつの間にやら また壊れたんで、
直さなあきまへんがな~

原子炉:何の損傷もないんだけど、
外部から電気が来ないので動けない~

なんや、それは~~?
まず、情報源のIAEAの “Update 261 – IAEA Director General
Statement on Situation in Ukraine”(アップデート 261 – IAEA事務
局長によるウクライナ情勢に関する声明) からの抜粋をお読み
くださいな。昨年11月のものですが。

2024年11月21日のもの
いつもどおり、<  > 内は私からの補足説明です。
*****************************
今週開かれたIAEA理事会で理事局長のRafael Mariano Grossiは、
ウクライナのザポリージャ原発(ZNPP)について、核の安全と
セキュリティとが「脅かされたままだ」と述べた。同原発に
残っている外部電力供給線は750 kVの電力線だけになっているの
だが、それと原発との接続がここ2~3日のうちに2回も
失われたのだ。

その2回のうち1回目の切断は、同原発からおよそ17㎞離れた
地点で何らかの損傷が発生したことによるもので、土曜日
<2024年11月16日> の朝から30時間ほど続いた。翌日曜の
正午ごろには修復が完了した。Grossi事務局長は、ZNPP
現地に配備されているIAEAのチームからの情報をもとに、
この報告を行った。だが、本日朝、この電力線との接続は
再び途絶えた。

こうした外部電源喪失の結果、ZNPPは唯一のバックアップ用
330 kV 電力線に依存、そこから冷却などの安全に不可欠な
諸機能用の電源を得ていた。ZNPPの外部電力喪失は10月にも
2回発生しており、ここからも同原発の外部電力供給の危うさが
判る。今回の戦争が始まる以前には、このZNPPというヨーロッパ
最大の原発には、750 kVの電力線が4系統と330 kVのものが
6系統あった。

・・・(以下略)・・・
**********************************

既に昨年11月までに、これだけ深刻な事態になっていたのですね。
特に、元々は合計10本もの電力線があったのに2本にまで
(バックアップを含む)減ってしまった点に、ご注意くださいな。
これだけ平時には用意していても、戦争となるとぶっ飛んで
しまった、そんな実例ですよね。

またなの!?
私の人体デッサン
Croquis Cafe 366をベースに

つづいて、今年の11月14日付のRBC-Ukrine ウェブサイトの
記事より、抜粋です。
Zaporizhzhia nuclear power plant at risk of another blackout, Energoatom reports | RBC-Ukraine

************************
Zaporizhzhia nuclear power plant once again faces blackout threat
(ザポリージャ原発、またも外部電力喪失の危機に)

2025年11月14日
Daryna Vialkoさん

11月14日、ザポリージャ原発(ZNPP)がDniprovska送電線
からの電力を喪失した。ステーション ブラックアウトが再度
発生してしまうリスクが再発した。Energoatom社の発表による。

750 kV のDniprovska 送電線は、一時的に <ロシア軍に> 占拠
されている同原発の主な電力源である。今のところ、同原発は
<その冷却などに> 必要とする電力を、この送電線だけから
得ている。

「原発の安全な稼働には外部電力の供給を確実に受けることが
不可欠だが、それが脅かされている。電力システムとの接続が
完全に断たれてしまえば、ZNPPとしては <今回の戦争が
始まって以来> 11回目のステーション ブラックアウトになり
かねない。そうなると、核の安全性にとっては重大なリスクだ」
と、Energoatom は警告を発した。

先日、10月23日にZNPPへの外部電力供給は <戦闘の影響で
いったん失われたのだが> 一度は回復した。この10月の間、
同原発への外部電力は失われており10回目の ブラックアウト
であった。<せっかく10回目のブラックアウトから復旧した
のに、今また11回目になってしまう恐れが、ということ>

・・・(以下略)・・・
******************************

カネクイムシだよ~~

11回目を引き起こしかねない問題が何なのかについては、
言及がありませんね。
で、2つの記事を続けて読むと、原発が戦闘に巻き込まれると、
いかに厄介な代物かが良く分かりますよね。
外部電力の供給が途絶えてしまうと、最悪は炉心の
メルトダウン ・・・
なお、停止中も原発には冷却が必要であることについては、
上の肥大化した黒いメニューでページ  付録 w-15) をお読み
くださいな。

加えて、原発が巨大な金食い虫である点にも、
ご注意ください。
停止中の原発である以上、発電は行っていません。
ところが、停止中でも冷却は必ず続けませんと。そして、
その冷却のための電気料金たるや、原発の規模などにも
よりますが、1日に数百万円に至ることも。
こうした「実に厄介な軍事的脆弱点となりえる巨大
金食い虫」をわざわざ推進するって ・・・

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イランのU濃縮、停止中 ~~ イラン外務省が発表


イランのU濃縮、停止中 ~~ イラン外務省が発表

The Times of Israelウェブサイトより
元の英語記事を読みたい方は、ここをクリック

イスラエルとアメリカによる爆撃の後、現時点でイランの
U濃縮はどうなっているのか?ずっと気になっていたのですが、
ようやくイランの政府そのものが発表をしたようです。

The Times of Israelのウェブサイトより。

私の抜粋・要約・日本語化
<  > 内は、私からの補足説明

そもそも、充分に査察させてくれれば~~

*****************************************
イランが、イスラエルとアメリカによる攻撃を受けて以来、
ウラニウム濃縮をできていないと発表

<イランの> Araghchi外相は、イランは必ず濃縮を再開すると
断じている。同時に、それは平和利用のためであると譲らない。
<6月の>12日間戦争に関する見解を報じる会見を、イランが主催。

Jon Gambrellさん
2025年11月16日

イラン、テヘラン発(AP) — イラン外相が日曜日 <16日> に
述べたところでは、イスラエルとアメリカによる攻撃を受け、
イラン国内ではウラニウム濃縮を一切行っていない。

イランを訪れていた Associated Press <AP> の記者からの
質問に答えた発言で、6月のイスラエルとアメリカによる
イランの濃縮施設に対する爆撃以後の同国の核プログラムの
状況に関し、イラン政府からの発表としては最も直接的な
回答をAbbas Araghchi 外相が行ったものだ。

「イランでは、申告していない濃縮活動は行っていない。
すべての核施設は IAEAのセイフガードとモニターを
受けている」とAraghchiは語った。「現時点では、濃縮は全く
行っていない。濃縮施設が攻撃を受けたせいだ」

・・・(中略)・・・

ただし、同外相はさらに「濃縮も含め核技術の平和利用のため、
濃縮を行うというイランの権利は否定しようがない。イランには
その権利があり、その行使を今後も続けていく。アメリカも含め
国際社会はイランのそうする権利を認め、それがイランの不可侵の
権利であること、イランはその権利を決して放棄しないことを、
理解していただきたい」とも述べている。

・・・(以下略)・・・。

**************************

内部からの密告 ・・・
イスラエルの核保有(おそらく)については、上の黒いメニューにあるページ c-3)  c-4) を参照

言わずと知れたことなのですが、
「平和利用」でのU濃縮を行う権利を認めてしまう ⇒ どこかの
国がこっそりと「過剰濃縮」をやらかしてしまう
というパターンの現実化はいずれ・どこかで起きてしまうでしょう。
あるいは、秘密裏にテロ組織が濃縮を行ってしまう危険性も。

本気で「平和利用」にしたいのなら、たとえばU濃縮を世界的に
IAEAの独占事業として、ほかには誰もやれないように法的に
徹底してしまうとか。でも、そんなこと、現実に実施できるので
しょうか?できないのなら、核兵器の廃絶とは現実上、核発電の
廃絶を伴うものになります。

そもそも、イランによるU濃縮ばかりが問題にされていますが、
攻撃を仕掛けたアメリカとイスラエルとは、とっくに核兵器を
保有しているわけでして ~~~

一方、イラン側も相変わらず、「60%濃縮Uなんて平和利用の
用途がないものが、なぜイラン国内で見つかったのか??」
という肝心の問題については、説明をしていないですね。

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ロシアと中国、ミサイル防衛と核の問題で「突っ込んだ」話し合い

Reutersのウェブサイトより
Russia says it held ‘in-depth’ talks with China on missile defence and nuclear issues

ロシアと中国、ミサイル防衛と核の問題で「突っ込んだ」
話し合い

いったい何の密談??

結局、世界は冷戦時代のような構造に戻りつつあるの
でしょうか?
Reutersによる報道を、私の抜粋・要約・日本語化で紹
介します。
<  > 内は、私からの補足説明。

****************************
Russia says it held “in-depth” talks with China on missile
defence and nuclear issues
(ロシアと中国、ミサイル防衛と核の問題で「突っ込んだ」
話し合い)

Reuters
2025年11月21日 JST

モスクワ発、Reuters
ロシアと中国は今週 <16日から22日の週の事> モスクワで
会談、ミサイル防衛と戦略的な安定性について討議し、
こうした分野での協力を強化することで合意した。木曜日
<20日> にロシア外務省が発表した。

会談内容の詳細については、この発表は触れていない。
この会談の背後には、アメリカのドナルド トランプ
大統領の「ゴールデン ドーム」というミサイル防衛網の
構築計画と、この30年以上実施されていない核兵器実験を
再開しようという狙いとがある。

「突っ込んだ討論 ・・・ を行い、世界と地域の両面で戦略上の
リスクを発生させている不安定性要因を協力して分析、また
それらを最小化するための方法についても意見を交換した」
と、ロシア外務省は発表内容で述べている。

・・・(中略)・・・

ロシア並びに中国との「非核化」を求めているとトランプは
述べているのだが、中国政府は核武装に関する対話に参加する
ことを繰り返し拒絶している。

中国は核兵力の急速な増強を進めているのだが、・・・(中略)
・・・ ロシアともアメリカとも交渉することには、ほとんど
関心を示していない。

ロシアとアメリカの間にはそれぞれの戦略核兵器の保有数を
制限する条約があったのだが、その残っている最後の条約も
2026年2月に失効してしまう。この条約の有効期限を1年間
延長し、その間に新たな制限条約のための交渉をしようと
ロシア政府は言っているのだが、トランプはまだ正式な返答を
していない。そしてこうした交渉は、まだ始まっていない。
**************************************

これでも、なお立ち上がろう~

最悪 ・・・
こういう世界規模の動きを目にすると、一般市民は無力感に
さいなまれる ものですよね。
でも、無力感のうちにほっておけば、「核のほうから、我々に
向かって飛んでくる」(核攻撃を受ける)という事態もいつの日か、
あり得るのです。
それを防ぐため、核の廃絶を訴え続けていきたいのですね。

もちろん、核兵器の制限や廃絶をはっきりと求めている候補者に
投票することも、大切ですね。

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新しい固定ページ 「yards-5) 日本の市民の血税で、アメリカに原発」をアップロード

新たな固定ページ「yards-5) (カネ) 日本の市民の血税で、
アメリカに原発」をアップロードしました。

Beyond Nuclear Bulletinにある記事を日本語化して紹介し、
私からの補足説明もかなり加えております。

内容は
トランプ・高市会談で日本がアメリカにかなりの投資を行うとの
約束がなされたのは、広く日本語メディアでも報道されて
おりますよね。
でも、日本語ではあまり聞こえてこない事実が:
日本からの投資の一部はアメリカのエネルギー産業に充てられ、
それにはAP1000とSMRへの投資も含まれるそうです。

こういうやり方での「原発への資金提供」もあるのだなあと、
悪い意味で感心しました。

それと、日本の反原発団体などからも、本件の情報が聞こえて
きませんよね?どこか、本件を情報発信している団体を、
日本でご存じでしたら、DMで私にお知らせくださいませ。

そんな団体が見当たらない以上、「やかんをのせたら~~」が
取り上げるしかないのですよ。

上の肥大化しすぎている黒いメニュー(ゴメンナサイ!)で、
ページ yards-5) をクリック!

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新しい固定ページ d-15) をアップロードしました。
比較的短いページなので、ぜひ上の肥大化して使いにくい
(ゴメンナサイ)黒いメニューで、d-15) をクリック!

原発そのものを防衛できたとしても、それに外部電力を供給して
いる電力線を軍事/テロ攻撃で破壊されてしまったら、原発の
冷却ができなくなってしまう → メルトダウンの危険性
という深刻な問題を短く取り上げております。

最近ロシア軍がウクライナのリウネ原発とフメルニツキ原発に
外部電力を供給していた変電所を標的にしましたが、その意図が
見えてきますよね。

 

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原発そのものを攻撃しなくても、その変電所なら~~

原発そのものを攻撃しなくても、その変電所なら~~

ウクライナのフメルニツキ原発とリウネ原発とに外部電力を
供給している変電施設を、ロシア軍が攻撃の標的にした件です。
すでに先週、下でThe Kyiv Independent 紙による報道を抜粋で
紹介しました。あまり本件に関する報道が聞こえてこないので、
1つの情報源だけでは危ういと考え、他の報道も探してみたら、
ありました!
Nuclear Engineeringのウェブサイトのもので、11月11日付です。

元の英語記事を、読める方はぜひ:
Ukrainian substations hit in latest drone strike – Nuclear Engineering International

いつもどおり、私の抜粋・要約・日本語化
<  > 内は、私からの補足説明です。
**************************************

再掲 簡略化した地図ですよ

Ukrainian substations hit in latest drone strike
(先日のドローン攻撃で、ウクライナの変電所が被弾)

ウクライナのエネルギーシステムに <先日の> ドローンと
ミサイルによる新たな攻撃があり、A火力発電所の大半を破壊し、
あるいは損害をもたらすとともに、クメルニツキ原発とリウネ
原発 に給電する変圧所をも攻撃した。

・・・(注略)・・・

ロシアのメディアの論調を見ると、ウクライナの全原発を
稼働不能にしてザポリージャ原発と同じ状態に陥れては、
といった議論が見られる。「モスクワを”ブラックアウトに
陥れる”というゼレンスキーの脅迫に応じ、ロシア軍は
ウクライナの全火力発電所を”稼働不能”にした。だが、
今も発電中の原発はどうすべきか?」と、<ロシアで2000年に
開発されたニュースの集計ソフトウェアである> Dzenは
問うている。

・・・ 軍事の専門家として名高いValery Shiryaevは
<ロシアのタブロイド紙> Novaya Gazetaの代理ディレクター
でもあるが、その彼はこう説明している:「ロシア軍にとっても、
原発への攻撃はレッドラインであり、原発を爆撃するわけには
いかない。だが原発用の変電所となると、話は別だ」

*****************************

再掲 核からつぶしていけ~~
核がむしろ攻撃を招きかねない実例

「原発に給電している変圧所が破壊された ⇒ 原発にメルト
ダウンの危険性が発生、稼働不能に」(緊急用ディーゼル発電
装置は、あまり長期間は使えません)という現実の問題を、
読者が理解しているものと前提した記事ですね。

その前提をまだ学んでいない、たとえば「え?原発って、
稼働していなくても電気を使って冷却しなきゃ、いけないの?」
とか仰る方々は、上の肥大化した黒いメニューの下のほうに
あるページ 付録 w-15) をお読みくださいませ。

で、「そんなことくらい、特訓に学んでいるよ!」と仰る方々
向けに述べておくと、
原発そのものが攻撃されなくても、そこに給電している送電
システムを破壊すればメルトダウンのリスクが存在している
ってことですね。
原発そのものの防御をいくら固めても、それへの送電システムを
破壊してしまえば、その原発のホスト国はメルトダウン リスクに
襲われる、ってことです。
これは私個人の「奇抜な杞憂」などではなく、ロシア軍がこの
リスクを認めて行動してるわけですね。

こうなると、「原発防衛」を徹底したければ、結局はその原発に
給電しているグリッド全体も防御するしかありません。でも、
グリッドって大規模・広範囲のものなので、どうやって??
それに、それだけの防御を電力系統だけに配備すると、その他の
防御が手薄になるのでは??

ですから現実には、原発とは「国防の穴」でしかないのですね。
真の「愛国者」であれば、原発には反対するのが当然です。

ああ、ひどいリスク~
私の5分クロッキー

 

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韓国が原潜へ ⇒ 日本で議論白熱 ・・・ これって、どういうこと?

韓国が原潜へ ⇒ 日本で議論白熱
これって、どういうこと?

シンガポールの英語紙The Straits Times(1845年創設)のウェブ
サイトより
元の英語記事は、ここをクリック

現在、韓国の原潜保有に向けた動きに応じた議論が、日本で
進行中ですよね。
単純に見ると、直接的な因果関係が分かりにくいかも。

この関係を分かりやすく説明してくれているニュース解説を、
The Straits Timesに見つけました。
長いので全部の紹介はできませんが、一部抜粋・要約・
日本語化して紹介しますね。
読める方は、上のリンクから元記事をお読みくださいな。
<  > 内は、私からの補足説明です。

深海の闇の中で、にらみ合い ・・・

**************************************************
ニュース分析
アメリカが、韓国の原潜保有を承認。日本と東アジア地域には、
どのような影響が?

Wendy Teoさん(The Straits Timesの韓国特派員、ソウル駐在。
韓半島の南北問題を担当)
Walter Simさん(The Straits Timesの日本特派員、容共駐在。
政治、経済、社会文化問題を担当)

公表: 2025年11月9日
アップデート: 2025年11月10日

サマリー
トランプは、韓国が原潜を製造することを承認した。
それを受け、東アジア地域での安全保障に関する憂慮が
高まる中、原潜などに関する日本での議論が高まっている。

専門家たちは、ロシア、中国、北朝鮮からの反発を警戒、
この地域での軍拡競争と不安定性の高まりとを恐れている。

韓国にはこうした原潜を10年未満で建造できる能力があるの
だが、その製造場所についてはアメリカとの交渉が続いている。

アメリカのドナルド トランプ大統領が、韓国が自国製の原子力
潜水艦を建造することを承認したのだが、この決定のため
日本ではある議論に再び火が付いた。日本も自力での各防衛力を
強化すべきか否かという議論だ。専門家たちは、東アジアでの
緊張の激化と軍拡競争が悪化してしまう危険性について、
懸念を表明している。

専門家たちはさらに、ロシアや中国、北朝鮮からの反発をも
予想している。これら三国はいずれも、アメリカの同盟国が
東アジアにおいて自分たちよりも進んだ潜水兵器を保有する
ことを好んでいない。

「見えない深淵」での軍拡競争

——-(中略)——-
今回の決定を受け、日本も韓国に続き原潜を求めるべきか否か
という議論が日本では喧しい。特にその発端として、高市早苗
新総理大臣が10月21日に発表した新たな国防計画があった。
その計画は、「最先端の推進能力を有する次世代型潜水艦」の
入手を進めているのだ。

高市氏の施政方針演説は防衛省の専門家パネルによる9月19日付
の推奨事項とぴったりと合致していた。この推奨事項は、上述の
ような潜水艦を日本が手に入れることを勧めている。こうした
推奨を日本政府の正式の諮問機関が公にしたのはこれが初めての
ことで、日本国の国防政策が地滑り的に変化した可能性が窺える。

——–(中略)———
中国の原潜は、すでに東シナ海と南シナ海そして太平洋西部で
稼働中だと言われており、またロシアの原潜は北海道の北、
オホーツク海で稼働している。
<アメリカの公共政策の研究機関である> ブルッキング研究所(Brookings Institution)のアジア政策研究センター(Centre
for Asia Policy Studies)でSK-韓国財団の長、ならびにシニア
フェローを努める Andrew Yeo博士は、韓国が原潜を
保有すれば、北朝鮮も中国もロシアも快く受け取っては
くれないと警告を発している —(中略)—-

韓半島の安定化を進めるのではなく、「不安定化のリスクがあり、
軍拡競争のらせん状の激化が起こる」危険性があると、
Yeo博士はThe Straits Timesに語った。そのため日本政府に
とっての最大の懸念とは、東アジアでの核兵器の拡散という
シナリオとみられると、同博士は述べた。

Yeo博士はさらに、「韓国は核兵器こそ保有しようとはして
いないが、ウラニウム濃縮能力を高め原潜を手に入れることで、
核関連の能力を拡大することを容認しやすい環境が出来うる。
それには、核兵器も含まれる恐れがある」とも語っている。

韓国の国防大臣Ahn Gyu-back によれば、同国の技術力であれば
原潜を10年以内に建造できるそうだ。

潜水艦を標的に ・・・ ジョンじょろり~~ン

 

—–(中略)—–

原潜入手ゲームで韓国に続くべきか否か日本は揉めているのだが、
東京大学の公共政策大学院のHeng Yee Kuang 教授は、原潜獲得に
よって東アジア地域でのパワーバランスが改善する結果になると
見ている。

「そうなれば、アメリカとその同盟諸国とが東アジアでの海面下
でのパワーバランスにおいて優位に立てよう」と、同教授は
分析している。

*******************************************

確かに、厳密にいえば軍用の原子力潜水艦といっても、あくまで
推進力用の核エネルギーであって、核兵器を搭載するとは
限りません。しかしPWRとはそもそもこうした推進力のために
軍で使用されていたものでして、「発電」用とはいえど
「軍事利用」だったわけです。軍事と「原子力」との不可分性が
明らかな実例の1つですよね。

当然の結果として、「推進力としての核エネルギー」を利用する
「乗り物」の導入からも、これだけの騒ぎが発生します。

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ロシア、原発2か所に給電する変電所も標的に

ロシアがウクライナのエネルギー施設に大規模攻撃
原発2か所に給電する変電所も標的に、とSybiha外相

The Kyiv Independent (ウクライナのオンライン英語紙)より
Russia targeted substations powering nuclear plants during large-scale overnight energy attacks, Sybiha says

Dmytro Basmatさん
2025年11月9日

ウクライナの原発での緊急事態というと、今のところどうしても
ザポリージャが広く取り上げられているのですが、
外部電力供給が途絶えた ⇒ 原子炉と使用済み核燃料冷却プール
との冷却ができなくなる ⇒ メルトダウンへ
というパターンは、どの軽水炉でも起こりえます。
(このパターンをご存じない方は、上の黒いメニューで
付録 w-15) をお読みくださいな)

すると、ウクライナにある他の原発でも、外部電力供給が確保
されているのかどうか、注視しておりませんと ・・・

まさにそうした問題をロシア軍が引き起こした、とウクライナの
Sybiha外相が述べたそうです。

The Kyiv Independent紙の関連記事を、私が抜粋・要約・
日本語化して紹介しますね。
いつもどおり、<  > 内は私からの補足説明です。
****************************************

簡略化した地図ですよ

<ウクライナの> フメルニツキ原発とリウネ原発とに外部電力を
供給している変電施設を、ロシア軍が攻撃の標的にした。11月7日
から8日にかけて夜通しでロシア軍が行った大規模攻撃の一環である。
ウクライナのエネルギー関連インフラストラクチャーを破壊しよう
とした大攻撃であったと、ウクライナのAndrii Sybiha外相が述べた。

「<今回の標的選択は> 偶然ではなく、入念に立案した攻撃だった。
ヨーロッパを巻き込んだ核の安全を、ロシアは意図的に危険に
さらしている」とSybihaは11月8日にソーシャル メディア
<日本でいうSNSのこと> で述べている。標的にされた変電施設が
損害を受けたのか否か、実際に今回の攻撃で被弾したのかどうかに
ついては、同外相は言及していない。

ウクライナの関連高官たちからは、両原発の稼働中断は報告されて
いない。

・・・(中略)・・・

今回の攻撃を受け、ウクライナ国内数地域では緊急の停電措置が
取られた。・・・(中略)・・・

・・・(中略)・・・ SybihaはIAEAの緊急理事会の開催を求めた。

同外相はロシアからのエネルギー輸入のツートップである中国と
インドに呼びかけ、「ロシアが核を脅迫に利用しているが、それを
やめさせるよう国際的なプレッシャーが必要だ。核エネルギー施設
への攻撃は無謀であり破局を招きかねない。ロシアに対し、
そうした無謀な行為をやめるよう要請していただきたい」
******************************************

原子炉そのものをどれだけ頑丈にしても、外部電力供給が絶たれれば原発は ~~

核発電所(原発)があると、攻撃を受ける場合にいかに面倒で深刻な
問題になるのか、もう明らかですよね。
ウクライナの原発は現在4か所(チョルノービリを除いて)ですが、
日本には廃炉が決まっている福島第一・第二を除いて15か所あります。
停止中のものも含めての数値ですが、停止中であっても
そこには核燃料(使用済みも含む)があり、冷却が必須であることに
違いはないです。(「なんで?」と思われた方は、上の黒いメニューで
付録 w-15) を参照)
実際、ロシア軍が東海第二原発(新宿から約118㎞)を軍事標的の
1つにしていたことは、上の黒いメニューにあるページ d-11) で
紹介済みです。

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イランの60% U、その後

The Week誌のウェブサイトより
What happened to Iran’s 400kg enriched Uranium? Iran’s foreign minister reveals fate of nuclear fuel – The Week

The Week News Desk
2025年11月3日

イランには60%という民生用の用途がない(もう少し
濃縮して、核兵器に使うしか用途がない)ウラニウムが
400㎏あったと報じられているのですが、6月のアメリカに
よる爆撃の後、そのUはどうなったのか?
気になりますよね。
英国に本部を置くニュース週刊誌The Weekのウェブ
サイトに、関連記事を見つけました。
その内容を私が抜粋・要約・日本語化して紹介しますね。
<  > 内は、私からの補足説明です。

IAEAの査察官たちも、締め出されてたし~~

**************************************************

What happened to Iran’s 400kg enriched Uranium?
Iran’s foreign minister reveals fate of nuclear fuel
(イランの400㎏もの濃縮Uはどううなったのか?
同国の外務大臣が、核燃料がどうなったのかを明かす)

<イランの> 外務大臣Abbas Araghchiが明かした
ところによれば、イランにある400㎏もの60%濃縮U は、
同国核施設に対する <6月の> アメリカによる爆撃で、
残骸の下に埋もれているそうだ。

・・・(中略)・・・

・・・ 今年6月のアメリカによる爆撃でイランの濃縮Uが
どうなったのかについては、憶測を呼んでいた。フォルドウ
核施設では施設外にイランがUを運び出していた、との報道も
あった。フォルドウは、アメリカのB-2爆撃機が壊滅させた
核施設の1つである。爆撃の2日前の衛星画像を見ても、この
核施設の外側に土砂の運搬車両やダンプ車が列をなして
いた様子がわかる。

だがAraghchiはAl Jazeeraとの独占インタビューで、
核物質のほとんどは瓦礫の下に埋もれていると明かした。
さらに、がれきの下から取り出せる状況が整うまでは、
核物質を掘り出す予定はないとも、Araghchiは語った。
また、どれだけの核物質が破壊され、どれだけが無傷で
残っているのかも、イランは把握していないそうだ。

「それが判明するのは、掘り出すことが可能になった時の
こととなろう」とも、Araghchiは述べた。

武力では消えないもの ・・・

同外相によれば、<アメリカによる> 爆撃は確かに構造物
への広範な被害をもたらしたが、イランの核に関する
ノウハウまでは破壊できなかった。「イランの施設は大損害を
被ったが、技術そのものにを爆撃することなど、できなかった。
さらに重要な問題として、イランの <核プログラムを
推進するという> 決意は、爆撃を受けてさらに固まった」

面白いことに、このAraghchによる発言があった前日に、
基礎科学研究所の所長であり最高指導者アリ ハメネイ師の
最高補佐官でもあるMohammad Javad Larijaniは、イランが
「作る気になれば2週間以内に核兵器を保有できる」のだが、
核兵器を持つつもりはないのだ、と述べていた。

Larijaniはハメネイ師によるファトゥワ についても触れ、
「イスラムの考えでもアール アル・ベイト <預言者
ムハンマドの家族の事。シーア派では、神の啓示の守護者と
されます> 学派でも、無制限の暴力というものはないのだ
ということが、このファトゥワで分かる」と述べていた。
イラン政府のトップ高官の一人である同氏は「私は核能力の
開発を強く支持する」としながらも、イランは核兵器保有を
望んでいないとの事実に、世界は驚くはずだ、と述べていた。
「全世界に、U濃縮能力を持つ国は10か国しかない。
その1つがイランだ。だがイランには、核兵器を持つ意図は
全くない」

・・・ 以下略 ・・・
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ああ、やっぱり ・・・
私の人体デッサン
Croquis Cafe 366をベースに

やはり、武力で平和を作ろうとする行為そのものに、
自己矛盾と限界があるようですね。
同じように、核抑止でできることにも限界があります。
先日のパグウォッシュ会議の広島宣言も、それを指摘して
ましたよね。

 

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