ZNPPに至る「死のハイウェイ」沿いにロシアが送電網など
建設を進めている件
Newsweekウェブサイトより
Russia Building Along ‘Highway of Death’ to Zaporizhzhia Nuclear Plant – Newsweek
日本語版でももちろん紹介されているのですが、やはり
元の英語記事を読むに越したことはないですよね。
そこで、上のリンクを紹介しておきますね。
で、ここでは関連する記事を、ウクライナ政府の情報
発信チャネルであるUnited24より;
Ukrainian Drone Strikes Halt Russia’s Bid to Connect Zaporizhzhia Nuclear Plant to Its Grid — UNITED24 Media

再掲 * 蒸気を発電用蒸気タービンに送り込み、またそこから水を原子炉へと引き入れるのに、ポンプが必要です。そのポンプは、外部からの (送電グリッドの) 電力で動きます。
このポンプが止まると、原子炉が「空焚き」 ⇒ メルトダウン、 の可能性
** 下に説明するように、使用済み核燃料の崩壊熱を冷ますため、冷却プールの水につけて冷やします。この水も冷却しないと、 蒸発して冷却できなくなってしまう可能性が。
いつもどおり、
私の抜粋・要約・日本語化
< > 内は、私からの補足説明
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Ukrainian Drone Strikes Halt Russia’s Bid To Connect Zaporizhzhia Nuclear Plant to Its Grid
(ザポリージャ原発をロシアの送電網に接続しようとする
ロシアの作業を、ウクライナのドローン攻撃が阻止)
Roman Kohanetsさん(ニュース ライター)
2026年7月22日
<* 本記事に限らず、「原発への外部電源供給」に関する
問題をお読みになる方は、「なぜ外部電源が不可欠なのか?」
を最初に理解しておいてください。原発問題の基本中の基本
ですので。「え? 発電所なのに、外から電気を送らないと
いけないの?」と思ってらっしゃる方は、まず上の黒い
メニューの終わり近くにある 付録 w-15) 付録 w-23) を
まずお読みくださいな>
ウクライナ南部のザポリージャ地区のうちロシアが
一時的に占拠している地域にあるザポリージャ原発
(ZNPP)をロシアの送電グリッドに接続しようと、
送電線をロシアが新設しているが、ウクライナによる
ドローン攻撃がその建設作業を中断させた。
Kettle, 2014, AUg 8
これはグリーンピース ウクライナが公式ウェブサイトに
7月21日付で発表したレポートに基づくもので、その
レポートの根拠としては今年1月から7月にかけて収集した
高解像度の衛星画像がある。
同グリーンピースによれば、ロシア軍は既におよそ86㎞に
わたり、150 kVの送電線と鉄塔とを新設していた。
一時的に占拠されているザポリージャ地区のメリトポル市
ならびにケルソン地区のヘニチェスク市でのことだ。
グリーンピースによれば、この新設送電網はE105/M18
ハイウェイにほぼ並行して建設されており、この幹線
道路は「死のハイウェイ」として知られていると、
同グリーンピースは述べている。この道路周辺では、
ロシア軍のロジスティクスに対するウクライナからの
ドローン攻撃が繰り返されているからだ。
同団体の発表によると、この建設が始まったのは今年
1月中旬から2月中旬にかけてのことで、3月から4月に
かけては最高のペースで進み、5月末までには ほぼ
完成する見込みであった。
7月1日の衛星画像を見ると、まったく工事に進捗が
見られないと、グリーンピースは発表している。同団体は
この工事中断をこのハイウェイ周辺でのウクライナ軍の
軍事行動と結び付けて捉えており、その一環として7月
初旬にあったヘニチェスク変電所でのドローン攻撃も
含まれるそうだ。
グリーンピースの見解では、ZNPPをウクライナの送電網
から切断し、Rosatomの配下で同原発を再稼働させ、
発電した電力を一時的に占拠している地域に送電しようと
いう長期計画をロシアは目論んでおり、この新設送電網は
その計画に欠かせないものだ。送電先となる地域としては、
ロシア南部やクリミアも含まれる。
この分析が示すところでは、この電力はさらに、占拠されて
いるウクライナ南部でのロシア軍のロジスティクスや
鉱業活動、農業にも利用されるとのことだ。またRosatomは
この占拠中のZNPPを、ロシアのロストフ地区や
クラスノダル クライ <ロストフ地区、ウクライナ南東部の
国境に接するロシアの地区。クラスノダルは、その南側に
あり黒海沿岸に広がる地域> に原発を新設するよりも
安価な選択であるとして、支配下に置いたそうである。
「2022年以降、ロシアはZNPPを占拠していることを利用
して、yおーろっぱへの放射性テロリズムを実行できるぞ、
というプレッシャーを作り出してきている」 そう語るのは、
グリーンピース ウクライナで核エネルギーのスペシャリスト
を務める Jan Vande Putteだ。彼はさらに、ZNPPをロシアが
占拠しているが、それはムチャなプロジェクトでしかない。
その兆候は強まっており、今回のメリトポリでの新送電線を
作ったところで、形勢に変わりはない、とも述べている。
ZNPPの6基ある原子炉はすべて2022年以降停止中であり、
2024年からはロシアが占拠中の送電網の再建に努めている。
その一環として、2025年9月下旬までにメリトポリと
マリウポルの間に201㎞の送電線を建設した。
グリーンピースは警告を発している。原子炉と使用済み
核燃料冷却プールとの冷却に必要な外部電源がなくなると、
大規模の放射性物質漏出が発生しかねない。これこそ、
ロシアによる占拠が招きかねないリスクの直接の結末で
あるという。

再掲 外部電源喪失鵜が招き得る破局
なお、「電源車」では長時間の稼働は無理です。
別に原子炉を直接攻撃しなくても・・・
ドローンで外部電源供給系統(グリッド)を破壊し
+
トロイの木馬などで非常用ディーゼル発電装置を稼働不能に
⇒ 原子炉の冷却不能 ⇒ メルトダウン ⇒ 巨大ダーティ ボム
グリーンピースはさらに、IAEAのラファエル グロッシ
事務局長をも批判している。同事務局長が、<ロシアの
核企業である> Rosatom社の管轄下でもZNPPの再稼働は
可能であり、ロシアとウクライナの両国が同原発を共同
利用することも技術的には可能だ、と語ってしまった
ためだ。
グリーンピースによれば、ZNPPからの電力は、ロシアに
占拠されているウクライナ南部でのロシア軍の
ロジスティクスや鉱業活動、農業活動にも利用されうる。
・・・(中略)・・・
グリーンピース ウクライナの核問題担当シニア
スペシャリストであるShaun Burnieは断言している。
「IAEAのラファエル グロッシ事務局長は今も、ロシアに
よる非合法なZNPP占拠を終わらせようという国際的な
努力を無駄にしかねない言動を続けている」
戦争開始以前には、同原発には外部電源供給の送電網が
10系統あったのだが、そのうち今も機能できているのは
1系統だけだ。この7月3日には、今回の全面戦争の開始以来
21回目のステーション ブラックアウトが発生した。冷却水
貯水池の水位も最低限を下回っており、スタッフ人数も
戦前の約11,000人からおよそ7,500名にまで減っている。
グリーンピースによれば、そうした現状のため、1基たり
とも再稼働はさらに困難になりつつある。
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おそらくグロッシ事務局長としては、
ZNPPを両国で共同利用 ⇒ ZNPP周辺での戦闘の中止 ⇒
ZNPPの安全は確保できる
といったような計算があるのでしょう。
でも、そんな共同利用が可能だとは、私には思えません。
その理由は、上の記事の中に明らかです。
原発が軍事/テロ標的にされえること、されてしまうと
いかに危険かつ面倒な事態になりえるか ~~
その如実な実例が、ここに紹介されているわけです。


