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固定ページ mr-3) をアップロードしました。
上の黒いメニュー(項目は基本、アルファベット順で配列)
で mr-3) をクリックして、お読みくださいな。

これで、2022年5月時点での新型原子炉の
proliferation riskに関するページを終わりとします

本ウェブサイトでまだ取り上げていない新型原子炉については、
ここまでの該当ページをお読みくださった読者の皆様であれば、
適切な書籍やウェブサイトをお読みになれば、ご自分で
問題指摘がお出来になると思いますのでね。

で、次回アップロードでは
「原発問題という1つの分野があるわけじゃ、ない
ということを取り上げたページをアップロードします。

さらにそれ以降は、いよいよ核問題の本質である
「核抑止理論」を考えていきたいと思います。

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ページ mr-2) をアップロード

固定ページ mr-2) をアップロードしました。
MSRのメルトダウン以外の事故危険性や
環境汚染の可能性を、UCS による論文からの
抜粋・日本語化で紹介しています。

さらに学びたい方は、その論文
“Advanced Isn’t Always Better” (Lyman, 2021) を、
ぜひ原文でお読みください。

でも、「英語の論文を読みましょう」なんてこと
ばっかし言っていると、いつまでたっても
日本の反原発運動には、新型原子炉のリスクなどに
関する情報が広まらないですよね。
それは致命的なので、「やかんをのせたら~~」では、
国外からの新しい技術的見解などを紹介するよう、
努めております。

では、上の黒いメニューでは項目を基本的に
アルファベット順で配列しておりますので、
mr-2) をクリック!

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ページ mr-1) をアップロード

ページ シリーズ mr-x) の2枚目のページ、
mr-1) をアップロードしました。

MSRとはどういうものなのか、概要を図などで説明しております。
後半では、
UCS(憂慮する科学者同盟)が公表している論文を
紹介するとともに、
原子炉が宿命として逃れられない自己矛盾に
ついても説明しております。

では、上の黒いメニューの項目は、基本的にアルファベット順
ですので、mr-1) をクリック!

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「革新炉」という日本語が見当たりますが~~

「革新炉」という用語をちらほらと目にするように
なっています。もちろん、原発推進勢力が使っている
用語のようですが。

どんな原子炉を指しているのかを調べてみると、
要するに本「やかんをのせたら~~」で既に取り上げて
きたような各種新型原子炉のことのようで、
「革新炉」という特異な原子炉タイプがあるわけじゃ、
ないようです。

特に「革新軽水炉」という用語が登場すると、
一瞬「PWRやBWRでない、新型の軽水炉でも???」と
自分の目を疑いますよね。
でも。
革新軽水炉」が具体的に何を指しているのかを調べてみると~~
たとえば、原子炉の格納容器の上に72時間分の巨大な水タンクがあって、
イザって場合には、そこから72時間水が落ちて原子炉を冷やす
(72時間以内に冷えなかったら、はいそれまでよ~~)
といったことのようです。(Westinghouse の AP1000(R) とか)

もうお分かりのとおり、「やかんをのせたら~~」の新型原子炉に
関する説明をここまでお読みくださった読者の皆様なら、
たとえば AP1000(R) の解説ページをインターネットで見つけて
お読みくだされば、問題点をご自分で見つけられるでしょう

それだけのことなので、本「やかんをのせたら~~」では、
特に「革新軽水炉」なるものの解説ページを設けることは、
いたしません

ご了解を。

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お待たせしました、MSRに関するページ シリーズの
最初のページ、mr-0) をアップロードしました。

なぜMSRを取り上げるのかを、説明しております。
確かに「絶対に核燃料のメルトダウンを起こさない」
原発では、あります ・・・ ただ、「メルトダウン」
という言葉の意味を、私たち反原発派はわきまえて
おかないと。。
単に「原発 ⇒ 大事故 ⇒ こわい!」ばっかしを
原発に反対する理由にしていると、原発推進側は
それを「かわす」ものを作り出してしまう
のですね。

実際には、原発にはメルトダウン以上の危険があります。
その代表が、proliferation なのですね。

このMSR関連ページシリーズは、以下の4つのページに
する予定です:

mr-0) 今日アップロードしたページ (なぜMSRを問題に?)
mr-1) MSRの概要
mr-2) MSRの事故危険性
mr-3) MSRのproliferation risk

では、上の黒いメニューは基本的にアルファベット順に
項目を配列していますので、mr-0) をクリック!

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独裁者が核兵器を持つと・・・

下記は日本語メディアでも報道されていますので、すでに
お聞きになってらっしゃるでしょう。
念のため、The Washington Postの5月6日付記事から
抜粋・日本語化してみます。

The Washington Post

Video shows Russian ‘filtration camp’ near Mariupol, Ukraine – The Washington Post
(ヴィデオが映す、ウクライナのマリウポル近郊の
ロシアによる「選別収容所」)

マリウポル市長室、ロシアの「選別収容所」を映した
ヴィデオを公表

記者: Joyce Sohyun LeeJonathan Edwards

2022年5月6日

木曜日<5月6日>にマリウポル市長室が公表したヴィデオには、
ロシアの「選別収容所」内部の様子が写っているという。

<ロシアのソーシャル メディアである> Telegramに公開された
3本の動画で、ウクライナのマリウポルの東にあるベジメニという村の
学校内部で撮影されたものだと、The Washington Postの位置特定
担当は述べている。この学校はアゾフ海の沿岸にあり、その位置は
このヴィデオでも短く紹介されている。

このヴィデオに伴う説明文によれば、マリウポルから強制的に
連行された人たちは「ベジメニ村の学校に入れられ」、医療も
受けられないという。ロシア軍の兵士たちが、拷問や処刑するぞと
頻繁に抑留者たちに脅しをかけていると、この説明文は述べている。

さらに同市長室によれば、抑留される人々には自分の所有物や
身分証明賞を持って出ることが許可されておらず、没収されている
という。代わりに、「選別用書類」を受け取っているそうだ。


“Silenced” (強いられた沈黙)
私の昔の作品です

・・・・(中略)・・・・

The Washington Postでは、上記の主張を独自に確認するには
至らなかったが、今年3月終わりに撮影された衛星画像からは、
ベジメネのこの学校からわずか数ブロックの位置に一時施設の
建設が急速に進んでいたことが分かる。

・・・・(中略)・・・・

今年5月1日の時点での防衛相がそのTelegram投稿で述べた
ところによれば、「救出された」マリウポルの住民たちは
ベジメニに連行されたという。

・・・・(以下略)・・・・

*********************
私は確かに日本国という西側の国に今のところ暮らしておりますが、
何もロシアを敵視する意図はなく、西側の主張がすべて正しいとも
考えておりません。
しかし。上記のヴィデオの主張が真実であるなら、世界中が騒ぐべき
戦争犯罪です。
調査団の派遣、抑留者の救出、といった活動がすでに始まっていても
おかしくはありませんよね。
でも現実には西側が動きにくいのは、端的に言ってしまえばロシアの
核兵器のためだということは、世界的によく知られている通りですよね。

要するに、
独裁国家などが核兵器を保有してしまうと、そこでどれだけ虐殺や
人権侵害が行われていても、他国や国際機関が下手に手を出せない
という問題ですね。北朝鮮についても、同じパターンを私たちは経験
しています。
やはり、核兵器はこの世界から廃絶するしか、根本的な解決はない
わけですね。

直接的な因果関係ではありませんが、長期的な影響関係を考えると、
実は悪循環が現実に見られますよね

ここで、上の黒いメニューにあるページ 付録 w-4) でも紹介済みの、
アメリカのアル ゴア元副大統領のインタビューを思い出してくださいな。
For eight years in the White House, every weapons-proliferation problem
we dealt with was connected to a civilian reactor program.
(そこで対応した核兵器拡散問題は、どれを取っても民生用原子炉に
関連していた。)
さらに
also the problem that if other countries make a massive commitment to it,
we make the problem of nuclear weapons proliferation worse.
(そして他の諸国が核発電に真剣に取り組むと、核兵器拡散という問題が
悪化してしまう)

特に、天然資源の大手輸出国が核兵器を保有しており、「悪さ」を始めた
場合、世界的なエネルギー源不足が起きえることは、現在私たちが経験
しているとおりです。

直接の因果関係ではなく、あくまで長期的な影響関係です。が、すでに現実に表れていますよね。

直接の因果関係ではなく、あくまで長期的な影響関係です。が、すでに現実に表れていますよね。

ここで、次のような「長期的影響関係」(直接の論理的必然では、
ありません)があることに気付いてほしいのですね。

原発の拡散 ⇒ 核兵器の拡散 ⇒ 天然資源の輸出国である独裁国家が
核兵器を保有 ⇒  その独裁国家が他国を侵略 ⇒
世界的なエネルギー不足や価格上昇 ⇒ 核発電推進勢力は、
そのエネルギー不足への対抗策として、「もっと原発を!」
(付録 w-6) で指摘した、ウラニウムも輸入資源として外国から
買わないといけない諸国が多いという事実については、
彼らは黙っている)

これは明らかに悪循環ですよね。

この悪循環を断ち切るためにも、私たち反核勢力はもっと声を上げないと。

では、MSR関連の調査を続けます。近日中に、
ページ mr-0) (MSR) なぜMSRを取り上げるの?
をアップロードできそうです。

こちらは、あくまでジョーク。ただ、最近の「原発回復論」の主張を聞いていると、どこかこんなジョークに聞こえてくるのですよ。

こちらは、あくまでジョーク。ただ、最近の「原発回復論」の主張を聞いていると、どこかこんなジョークに聞こえてくるのですよ。

「焦げた たこ焼の悪循環」

 

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MSRって、確かに「メルトダウン」の起こしようがない ・・・

ええ、そうなんです、言葉には定義ってものがあるんで。
Molten Salt Reactor (MSR、溶融塩原子炉)の核燃料は、
「メルトダウン」を絶対に起こしません。「メルトダウン」と
いう言葉の意味が「加熱して融ける」ってことである限り、
メルトダウンのしようがないんです。

\ ( > O<) / 「なんだお前は! やっぱり原発推進派の
回し者だったのか!!??」

などと、叫ばないでくださいな。
だって、「核燃料のメルトダウンが絶対に起こらない ⇒ 安全だ」
などとは、一言も私は申していないのですから!

確かにメルトダウンは、TMI、チョルノービ、福島第一といった
大惨事の主要要因の1つですが、
原発の危険性 = メルトダウン
という短絡認識では困る、ということが明確になる実例が
MSRなのですね。つまり、メルトダウン以外にも
(ひょっとしたら、それ以上の)危険が実際にある、
ってことが、MSRを知ればよく分かります。

では、まだ調査を進めておりますので、MSR関連固定ページを
アップロードするまで、しばしお待ちくださいな。

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付録 w-6) をアップロード

2011年3月の福島第一メルトダウンから、現在のウクライナ危機に
至る11年間を思い起こすと、「11年間も、何をやっていたんだ??」
と言いたくなります ・・・
・・・ 2つの方面に向かって。

日本の原発推進勢力(政府や原発メーカー、電力会社など) と、
日本の反原発勢力の多く
の両方面に対してです。

たまに、私がエラソーな口を叩くのを、許してください!

上の黒いメニューの底の方にある、付録 w-6) を
クリックして、お読みくださればうれしいです!

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今後の固定ページの計画

お分かりのとおり、本「やかんをのせたら~~」では、
基本的に
・ その時その時の「核関連」の出来事をHomeで紹介し、
・ 技術的・軍事的な問題などを掘り下げる場合には、
固定ページで取り上げる (そのため、上の黒いメニューが
膨れ上がってしまいましたが)
という構成で執筆を進めております。

で、その固定ページではこのところSMRに始まりTWR、
PBR、IFRなどなどと新型原子炉のproliferation riskを
問題にしてきました。必要に応じ、「事故危険性」に
ついても言及しつつ。
で、次回はMSR (溶融塩原子炉、SMRとは区別して
くださいね) をシリーズで取り上げます。

なんや、わけがわからへん、助けてくれ~~

なんや、わけがわからへん、助けてくれ~~

そして。
それをもって、新型原子炉を中心に紹介していくのは、
終了としますね
まだ取り上げていない新型原子炉としては、MSR以外にも
HTGR (高温ガス炉)
VHTR (超高温炉)
GFR (ガス冷却高速炉)
LFR (鉛冷却高速炉)
などなどもあるのですが、
・ いずれもまだ実用化までには何年もかかりそう
・ これが大事な点ですが、いままで「やかんをのせたら~~」
新型原子炉紹介をお読みいただいた読者の皆様であれば、
上記のHTGRやGFRなどの問題点についても、インター
ネットでそれぞれの説明をお読みくだされば、基本
メカニズムを理解し、問題点も察していただけると思います

核発電の軍事的リスクの基本をしっかりと学ぶことで、
将来の展開や変化にも対応しやすくしよう、
というのが「やかんをのせたら~~」の基本方針なのですね。
(ただし、「同位体」や「減速材」とは何かといった核発電
全般の基本や、「冷戦」や「キューバ危機」といった各軍事関連の
基礎事項は、「核発電の軍事的リスク」を学ぶ以前の「核を
考えるうえでの大前提となる基本」ですので、読者の皆様が
それらをすでにご存じであるものと想定しています。改めて
本ウェブサイトでそれらを説明することは、しません)

現実の世界では、「SMRなら、メルトダウンしない。既存
原子炉をSMRに切り替えよう」という提唱が、すでに日本では
去年秋から聞こえているじゃないですか。こうしたときに、
SMRの問題点を指摘できない反原発団体なんて、現実上、
どんな存在理由があるんでしょう??

「中華料理は、火力!」⇒ 「火炎放射器なら、火力最強! ⇒ 火事だ! SMRで既存原発と同じ発電量を達成するには、SMRが多数必要 ⇒ それだけ、核が拡散しやすくなる恐れ

「中華料理は、火力!」⇒ 「火炎放射器なら、火力最強!」 ⇒ ”大火飯店” が火事だ!
確かに、小さくすれば冷めやすい ⇒ メルトダウンしにくい。  でも、SMRで既存原発と同じ発電量を達成するには、SMRが多数必要 ⇒ それだけ、核が拡散しやすくなる恐れ

 

では、MSRのページ シリーズをアップロードした後には、
なにをどうするのか??

ウクライナ情勢からも明らかなように、核兵器の存在が
今後の世界を大きく左右しそうですよね。
そこで従来から常に問題になってきた、「核抑止」という
問題を考えたく思います。
私は国際軍事情勢の専門家などではないので、一人の市民が
「核抑止」問題をどう捉えるのか?という視点で。基本を
学びながら試行錯誤を重ねることになるでしょうが、
読者の皆様からのご意見などを求めつつやっていきたく
願っております。

20-min croquis / 20分クロッキー
やれやれ、先は遠そうだなあ~~
私の20分クロッキーより

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ザポリージャの都市の情勢について(原発ではなく)

ザポリージャ市の情勢について

ザポリージャ原発はザポリージャ市から南西に
50㎞ほど離れた位置にあります。
その原発の最新状況が、メディアでは報道されて
いないので心配になりますよね。

ザポリージャ市の方の状況については、4月25日付の
新しい報道が英国のThe Guardian紙にありました。
ただし、ザポリージャ原発に関する記事ではありません

いつもどおり、私が抜粋・日本語化して紹介しますね。
< >内は、私からの補足説明です。

Sunflower
かなり昔に私が描いたヒマワリ
ヒマワリは、ウクライナの国の花です

戦闘が差し迫る中、戦いに備える要塞ザポリージャ

ウクライナ南東部でウクライナ支配下に留まる最後の
都市ザポリージャで、塹壕の設営が進み、教師も射撃訓練

Isobel Koshow (ザポリージャ現地より)
2022年4月25日

ザポリージャ近郊には深い塹壕が何本も並び、サンドバッグや
武装兵士、がそれに沿って並んでいる。幾重にも。

だが同市内の生活は、驚くほど平常通りだ。戦時下にある
ウクライナの都市としては、にぎやかですらある。
ウクライナ南東部では、ウクライナ政府の支配下に残っている
都市は、ザポリージャだけだ。ロシアの支配から逃れた
何十万人もの人たちが、この年を目掛けて移動している。

ザポリージャもその都市圏の70%はすでにロシア軍に
制圧されており、ロシアが都市本体も手に入れようと
攻め込んでくるのでは、という不安が募っている。

ウクライナ軍の補強部隊がザポリージャに向かっており、
熾烈な戦闘が既に始まっている。ウクライナの兵士たちが
The Guardianに述べたところでは、最近ザポリージャ近郊の
ある町から撤退したそうだ。近郊の一部の町や村は、
わずか3週間前にはジャーナリストたちが訪問できたのだが、
この地域担当の軍司令部によれば、今では安全な場所では
なくなっている。

「市民たちが外を歩き、出勤しているのが見えるでしょ。
都市としては応戦の準備はできていますが、まだ市民生活に
までは影響していないのです」 そう語るのは、ウクライナ軍
ザポリージャ地域司令部の広報官 Ivan Ariefievだ。同市では
教師やジャーナリスト向けの戦争関連のトレーニング コースを
幾度か実施しているが、その1つで語ってくれた。参加者たちは
さらに多くの市民たちにトレーニングを施すことになっており、
銃への弾丸装填の仕方や救急処置、基本的な医療判断などを
教えている。

ロシア軍が間近に迫ってはいるものの、Ariefievによれば
この地域のウクライナ軍司令部ではロシア軍を食い止められると
自信を持っているそうだ。「ザポリージャ市そのものから
避難している人は、いません」とAriefievは言う。
「どこかに避難しているのは、ウクライナ南部からの避難民
だけです」

ザポリージャ周辺には、最近掘られたばかりの塹壕が迷路の
ように走っているが、the Guardianは取材中にこちらを目掛けた
砲弾の音を頻繁に耳にした。兵士たちによれば、<同市から>
3-5㎞の地点への砲撃だという。塹壕を掘った兵士たちによれば、
その防衛線を使わずに済むことを願っており、またさらに
南部のウクライナ兵士たちが何とか持ちこたえて欲しい、
とのことだ。

また前線にまだ配備されていない兵士たちが言うには、
必要な衣料品や防御用品が、数分の一しかないそうだ。
その小隊全体として、止血に欠かせない救急医療品である
止血帯が6個しかないのだ。ロシア軍はすぐにでも攻め込んで
くると思うかと尋ねると、戦闘の覚悟はできていると答える
のみだった。

「西部の同志たちから、武器をもらう必要がある。実際、
受け取れる見込みだ。ロシア軍は、旧ソヴィエト時代の古い武器
ばかりなんだ」と、この小隊の長は言う。「もしまだ
ご存じでなければ、ロシア軍は4つの主要地域、つまり
カーキフ、キーフ、包囲されたスーミイとチェルニーヒフに
攻め込んだが、われらウクライナ軍が撃退した。強力な軍隊だと
思われていたが、我々がやっつけたのだ」

・・・(中略)・・・


私の昔の作品 “Contamination” (汚染)より
紙にオイルパステル

同病院の軍広報書記であるNikitaは、以前にはITのマネジャーで
あったが、ロシア軍の侵略が始まって数日後に軍に入隊した。
そのNikitaによればロシア軍のロケット弾は1つとして標的を捉えず、
対空防衛システムに捉えられ、威力を減じたそうだ。
「標的に命中していれば、負傷者数はずっと多かったはずだ」と言う。

同病院の東部外科医によれば、負傷者の治療に当たっており、
24 X 7 無休だそうだ。同医師によれば、戦争が始まって以来、
この医師は帰宅したことが2回しかないそうだ。しかも、いずれの
場合も帰宅したとたんに病院に呼び戻されたとのことだ。

ザポリージャ市の防衛軍のおかげで同市は比較的安全なのだが、
ロシア軍が制圧している地域からここに避難している市民たちの
一部は、故郷に戻りたがっている。

同市の周辺にある駐車場には多数の人たちがいたが、The Guardian
ではその中の一人の女性に話を聞いた。いつもここは、ロシア軍が
占領している地域からの避難民でごった返している。その女性
Irynaは400名ほどのグループの一人で、彼らはBerdyanskに
戻りたがっている。これは、3月初めにロシア軍に占拠された
ザポリージャ南部の町だ。

「私たちはウクライナ人で、ウクライナにいたい。でもこれを
ご理解願いたいんだけど、私の母親が寝たきりで、インシュリンを
切らしているんです」とIrynaは言う。「私は先週ここに来て、
Pampers<というおむつ>と母親用の医薬品を買いました。
Berdyanskには、何もないもので」

だがウクライナ当局によれば、この市民グループをザポリージャ
から去らせるわけには、いかない。道路上で、激しい戦闘が
行われているためだ。

・・・(以下略)・・・

* 一部の登場人物名は、変更しております。ウクライナ国内の
ロシア軍占領地域を通過する可能性のある方々の安全を守るためです。
**************

ウクライナに平和が1日も早く戻ることを、祈っております!

それとチョルノービ原発の方で明らかになったとおり、
原発を制圧したロシア軍の部隊は必ずしも原発や放射性物質の
危険について、教育を受けていないようでして。
そのあたり、実に心配になります。

では、MSR関連の調査も進めておりますが、やはり日数が
必要なので、しばしお待ちくださいませ。

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